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当のハリーはペチュニア叔母さんが「秘密の守人」でプリベット通り4番地に住む自分が「忠誠の術」で守られている事を知らずシリウスも自分の隠れ家が「忠誠の術」で守られている事をハリーたち3人に告げませんでした。そうこうする内にハリーは3つ目の場所を訪れたのでした。(全3項目)

3-1.グリモールド・プレイス12番地
こうして改めて振り返ってみるとハリーはプリベット通り4番地にシリウスの隠れ家と知らず知らずの内に2ヵ所の「忠誠の術」がかけられた所に足を踏み入れている事になりますね。そして15才の時に3つ目を訪れたんですよね。

それはハリーがダドリーと共に吸魂鬼に襲われて「守護霊の呪文」を行使してから3日後の事だったんですよね。プリベット通り4番地に突如として9人もの魔法使いと魔女がハリーを迎えにやって来たというわけなんですよね。

一行は箒で移動しました。合図と共に飛び立ちルーピンの「下降開始の時間だ!」という言葉の後にハリーは「トンクスに続け」と言われてハリーはトンクスに続いて今まで見た中でも最大の光の集団に向かって急降下しました。

ハリーたち一行が降り立ったのは小さな広場でした。ハリーがあたりを見回すと周囲の家々の煤けた玄関はあまり歓迎ムードには見えませんでした。あちらこちらの家の割れた窓ガラスが街灯の明かりで鈍く光っていたのでした。

ペンキが剥げかけた扉が多く何軒かの玄関先には階段下にゴミが積み上げられたままです。ハリーが「ここはどこ?」と訊くとルーピンは答えず小声で「後で」と言いました。マッド・アイがハリーに1枚の羊皮紙を渡しました。

ムーディは「ほれ」と呟いてハリーの手にその羊皮紙を押しつけました。そして杖灯りを羊皮紙のそばに掲げて読めるようにしました。さらに「急いで読め。そして覚えてしまえ」と言いました。そこにはこう書かれていました。

「不死鳥の騎士団の本部はロンドンのグリモールド・プレイス12番地に存在する」

縦長の何とはなしに見覚えのある文字でした。ハリーが「何ですか?この騎士団って?」と訊くとムーディが「ここでは駄目だ!中に入るまで待て!」と答えました。そして羊皮紙を奪い取ると杖の先で火を点けてしまいました。

「今覚えたばかりのものを考えるんだ」

ルーピンが静かにこう言ってハリーは考えました。するとグリモールド・プレイス12番地という所まで来た途端に11番地と13番地の間にどこからともなく古びて痛んだ扉が現れたかと思うと薄汚れた壁と煤けた窓も現われました。

まるで両側の家を押し退けて家がもう1つ膨れ上がって来たようでした。ハリーは呆然と口を開けて見ていました。ムーディがハリーの背中を押しながら低い声で「さあ急ぐんだ」と言うと入るようにと促したというわけですよね。

「秘密の守人」から情報を打ち明けられるとこのように扉や建物が見えるようになって来るというわけなんですよね。

3-2.不死鳥の騎士団本部
こうしてハリーは「忠誠の術」に守られたロンドンのグリモールド・プレイス12番地にある不死鳥の騎士団の本部に入りました。でも誰も一言もその事を説明してはくれないので「一体全体何なんだ?」というわけなんですよね。

何故縦長の何とはなしに見覚えの文字を読んで覚えると今までは見えなかった建物が見えて来るのか?これこそが「忠誠の術」で隠された建物が「秘密の守人」に情報を打ち明けられると見えて来る現象というわけなんですよね。

不死鳥の騎士団の本部に入ったハリーでしたがそのメンバーは重要な会議があるという事で全員が厨房に入ってしまいました。そのためハリーがここでまず会って話したのは未成年で騎士団に入れない面々だったというわけです。

それはロンにハーマイオニーとフレッドにジョージそれにジニーの5人でした。しかしハリーの一番の関心事はヴォルデモートの事だったためまずはその事をロンとハーマイオニーに対して問い質したというわけなんですよね。

会議が終わって厨房で食事という事になりウィーズリーおばさんがハリーを含めた未成年の騎士団員ではない面々を迎えに来ました。ところがおばさんが「忍び足でホールを横切って」と言っている所で事は起きてしまいました。

おっちょこちょいのトンクスがトロールの足を切って作ったのではと思われる巨大な傘立てにつまずいてしまったのです。最初に見た時ハリーはこのカーテンの裏にあるのは扉だと思いましたが等身大の肖像画だったんですよね。

そこには黒い帽子を被った老女が描かれていました。まるで拷問を受けているかのように叫んでいました。ホールに掛かっている別の肖像画までも叫び出したのでハリーはあまりの騒音に目を強くつぶって両手で耳を塞ぎました。

「やあハリー。どうやら私の母親に会ったようだね」

ルーピンと2人がかりでカーテンを閉めてホールに静けさを取り戻したのはシリウスでした。シリウスが暗い顔でこう言うとハリーは「お母さんの肖像画がどうしてここにあるの?」と訊きました。シリウスはこう答えました。

「誰も君に話していないのか?ここは私の両親の家だった」

続けてシリウスは自分がブラック家の最後の生き残りとなったために今は私の家だ。私がダンブルドアに本部として提供したとここグリモールド・プレイス12番地が不死鳥の騎士団の本部になった経緯を説明したというわけです。

翌日になってハリーはシリウスからここが不死鳥の騎士団の本部としては理想的だという事を聞かされました。シリウスのお父さんが住んでいた時に魔法使いが知る限りのありとあらゆる安全対策をこの屋敷に施したとの事です。

位置探知は不可能だ。だからマグルは絶対にここを訪れたりはしない。それに今はダンブルドアが追加の保護策を講じている。ここよりも安全な屋敷はどこにもない。何故ならばダンブルドアが「秘密の守人」だからだそうです。

ダンブルドア自身が誰かにこの場所を教えない限り誰も騎士団の本部を見つける事はできない。ハリーはここでシリウスの口から昨夜ムーディに渡された羊皮紙の見覚えのある細長い文字がダンブルドアの書いたものだったんだ。

そう知ったというわけなんですよね。

3-3.家主であるシリウスの死で
こうしてブラック家最後の生き残りという事でシリウスがグリモールド・プレイス12番地の家主になりました。そのシリウスが死んでしまいこの屋敷を含めた全ての所有物をハリーに譲ったために少々厄介な問題が発生しました。

「隠れ穴」に送り届けるためにハリーをプリベット通り4番地に迎えに来たダンブルドアの説明によるとシリウスの死後は不死鳥の騎士団は一時的にあの建物から退去したんだそうです。その理由はこういう事だからだそうです。

ブラック家の伝統であの屋敷は代々ブラックの姓を持つ直系の男子に引き継がれるという決まりになっていた。シリウスはその系譜の最後の者だった。遺言でシリウスはあの家をハリーに所有して欲しいという事は明白になった。

それでもあの屋敷に何らかの呪文や呪いがかけられていてブラック家の純血の者以外は何人も所有できないようになっているかもしれない。もしもそうならあの屋敷の所有権はシリウスの親族で最も年長の者になる可能性が高い。

それはつまり何とシリウスを殺害した従姉妹のベラトリックス・レストレンジだとダンブルドアは言うのです。状況は複雑を極めている。あの場所を特定できないようにとかけた呪文もシリウスの死後も持続するのかは分らない。

今にもベラトリックス・レストレンジが戸口に現われるかもしれない。当然状況がはっきりするまでは不死鳥の騎士団は12番地を離れなくてはならなかった。それならばハリーがあの屋敷を所有する事が果たして許されるのか?

「幸いな事に1つ簡単なテストがある」

ダンブルドアのこの言葉を受けて姿を現わしたのは屋敷しもべ妖精のクリーチャーでした。クリーチャーはシリウスの両親の狂信的な純血主義の考えにどっぷり浸かっていたのでハリーの所有物になる事を激しく嫌っていました。

「命令してみるのじゃ。君の所有に移っているならクリーチャーは君に従わねばならぬ。さもなくばこの者を正当な女主人から遠ざけておくよう他の何らかの策を講ぜねばなるまい」

そこでハリーが「クリーチャー黙れ!」と命令するとクリーチャーは「何でこんな奴の命令に従わなくてはならないんだ。自分は嫌だ」という感じで完全に無言で癇癪を爆発させていました。それでもハリーの命令に従いました。

このようにしてハリーはグリモールド・プレイス12番地とクリーチャーの正当な所有者と証明されたのでした。しかしこの屋敷が再び不死鳥の騎士団の本部として機能する事はありませんでした。新たな問題が発生したからです。

今日の最後に
シリウスは帰国してからはホグズミード近くの山中にある洞窟に隠れていました。そしてその隠れ家には「忠誠の術」がかけられていてシリウスが「秘密の守人」なのでシリウス自身が教えないとこの洞窟は決して見つからない。

何故シリウスはこの洞窟が「忠誠の術」で隠されているとハリーたちに告げなかったのか?私はその理由はシリウスはハリーたちが「忠誠の術」という魔法を知らないとそう思っていたので3人には言わなかったんだと思います。

フリットウィック先生をして「恐ろしく複雑な術」と言わしめるほどの魔法ですから私はこの「忠誠の術」はいもりレベルつまり6年生か7年生にならないと習わない魔法だと思います。だからシリウスは言わなかったんですよね。

でもロンとハーマイオニーが来て同じ屋根の下で暮らすようになり2人から自分たちはもう「忠誠の術」を知っている。当然ハリーも知っていると言われてシリウスも滞在2日目にハリーに12番地が「忠誠の術」で守られている。

「忠誠の術」と言わなくとも判るので「秘密の守人」はダンブルドアだとそう教えたというわけなんですよね。
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