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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

こうしてダンブルドア校長先生の肝煎りでハリーはクリスマス休暇明けから閉心術という魔法を覚えるために個人教授を受ける事になりました。ところが何せ教えてくれるのがスネイプという事でハリーの気持ちは滅入る一方でした。その冒頭では何故ハリーが閉心術を習うのかについての質疑応答という事になり・・・(全3項目)

3-1.スネイプの部屋に
「ダンブルドアはあなたがヴォルデモートの夢を見なくなるようにしたいんだわ」ハーマイオニーはこう言ってハリーが閉心術を学ぶ事に大賛成でした。一方ロンはスネイプの課外授業よりも悪夢のほうがマシだと否定的でした。

次の日はほとんど1日中ハリーはスネイプの課外授業の事を恐れて過しました。午前中に「魔法薬学」の授業がありましたがスネイプは普段と変わりなくハリーの怯えた気持ちを和らげるなどという配慮は一切ありませんでした。

しかもダンブルドア軍団のメンバーが授業の合間に廊下で入れ替わり立ち替わりやって来ては今夜会合はないのかと期待を込めて訊いて来るのでハリーはますます気持ちが滅入りました。でも1つだけいい事があったんですよね。

それは2月14日のバレンタインデーにチョウ・チャンとホグズミードに行く事になったのでした。しかし夕方の6時になるとチョウとデートに行く事が決まっての浮き立った気持ちは消えてただひたすら不吉さが募るばかりでした。

スネイプの研究室に到着するとハリーは扉の前に立ち止まり「この部屋以外ならどこだって行くのに」と思いました。それから深呼吸をすると扉をノックしてハリーはスネイプの研究室に入りました。スネイプはもういました。

「ドアを閉めるのだ。ポッター」

薄暗がりの中からスネイプの冷たい声がこう言うのが聞こえて来たのでハリーは思わず飛び上がりました。部屋に入ってまずハリーの目を引いたのは「憂いの篩」です。一体何のためにここにあるのだろうとハリーは思いました。

ハリーはスネイプに言われた通り部屋の扉を閉めました。まるで自分自身を牢に閉じ込めたような感じでぞっとしました。部屋の中に戻るとスネイプは明るい所に移動していました。そしてハリーの座る椅子を黙って示しました。

ハリーは座りスネイプも腰を下ろしました。冷たい暗い目が瞬きもせずハリーを捕らえました。顔の皺の1本1本に嫌悪感が刻まれています。そしてスネイプがハリーにこう言って閉心術を学ぶための課外授業が始まったのでした。

「さてポッター。ここにいる理由は判っているな。閉心術を君に教えるよう校長から頼まれた。我輩としては君が魔法薬より少しはましな所を見せてくれるよう望むばかりだ」

こう言われてハリーは「ええ」とぶっきらぼうに答えました。

3-2.閉心術とは?
スネイプは憎々しげに目を細めるとハリーに対してこう言って来ました。それは自分は教える立場で逆にハリーのほうは学ぶ立場なのであるから礼節を重んじろという事なんでしょうね。スネイプがハリーに約束させた事とは?

「ポッターこの授業は普通とは違うかもしれぬ。しかし我輩が君の教師である事に変わりない。であるから我輩に対して必ず先生とつけるのだ」

ハリーが「はい先生」と言うとスネイプは「さて閉心術だ。君の大事な名付け親の厨房で言ったようにこの分野の術は外部からの魔法による侵入や影響に対して心を封じる」とまずは改めて閉心術の説明を始めたというわけです。

それなら何故ダンブルドア校長は自分に閉心術が必要だと思うのか?ハリーは果たしてスネイプが答えてくれるのだろうかと訝りながらこう訊きました。するとやがて馬鹿にしたようにこう答えました。答えてくれたんですよね。

「君のような者でももう判ったのではないかな?ポッター。闇の帝王は開心術に長けている」

ハリーが「それ何ですか?先生」と訊くとスネイプは「他人の心から感情や記憶を引っ張り出す能力だ」と答えました。ハリーは即座に「人の心が読めるんですか?」と訊きました。最も恐れていた事が確認されたからでした。

「繊細さの欠けらもないなポッター。微妙な違いが君には理解できない。その欠点のせいで君は何とも情けない魔法薬作りしかできない」

ハリーの問いにスネイプは暗い目をギラリと光らせこう答えました。するとスネイプはここで一瞬間を置きました。まるで言葉を続ける前にハリーをいたぶる楽しみを味わっているようでした。そして次にはこう言ったのでした。

「読心術はマグルの言い種だ。心は書物ではない。好きな時に開いたり暇な時に調べたりするものではない。思考とは侵入者が誰彼なく一読できるように頭蓋骨の内側に刻み込まれているようなものではない」

「心とはポッター複雑で重層的なものだ。少なくとも大多数の心とはそういうものだ。しかしながら開心術を会得した者は一定の条件の下で獲物の心を穿(うが)ちそこに見つけたものを解釈できるというのは本当だ」

「例えば闇の帝王は誰かが嘘をつくとほとんど必ず見破る。閉心術に長けた者だけが嘘とは裏腹な感情も記憶も閉じ込める事ができ帝王の前で虚偽を口にしても見破られる事がない」

スネイプは時に笑顔を浮かべながらハリーの言うそれは読心術で開心術ではないと説明しました。でもハリーにはスネイプが何と言おうが「開心術」は「読心術」のようなもので嫌な感じの言葉に思えたというわけなんですよね。

それじゃ「あの人」つまりヴォルデモートはたった今自分たちが考えている事が判るかもしれないんですか?ハリーがこう訊くとスネイプはこう答えて「そういった事は考えられない」と説明してくれたというわけなんですよね。

「闇の帝王は相当遠くにいる。しかもホグワーツの壁も敷地も古くからの様々な呪文で護られているからして中に住む者の体並びに精神的安全が確保されている」

スネイプはさらに「ポッター魔法では時間と空間が物を言う。開心術では往々にして目を合わせる事が重要になる」と言いました。つまり開心術で例えば人のついた嘘を見破るには相手が至近距離にいないと駄目というわけです。

「それならどうして僕は閉心術を学ばなければならないんですか?」

ハリーのこの問いに対して・・・

3-3.何故閉心術を学ばねばならぬのか?
スネイプは唇を長く細い指の1本でなぞりながらハリーを意味ありげに見ました。それはつまりハリーの場合は「死の呪文」を撃たれたにも関わらず生き残ったのと同様に極めて例外的な事が考えられるという事のようなのです。

「ポッター通常の原則はどうやら君に当て嵌まらぬ。君を殺し損ねた呪いが何らかの絆を君と闇の帝王との間に創り出したようだ」

「事実の示唆する所によれば時折君の心が非常に弛緩し無防備な状態になると。例えば眠っている時だが。君は闇の帝王と感情・思考を共有する。校長はこの状態が続くのは芳しくないとお考えだ」

「我輩に闇の帝王に対して心を閉じる術(すべ)を君に教えて欲しいとの事だ」

しかしそれでは何もかも理屈に合いません。確かにこんなのは好きじゃない。でも役に立ったじゃないか。自分が蛇がアーサー氏を襲う所を見なかったらダンブルドア先生はアーサー氏を助けられなかった。何故辞めさせたい?

「どうやらごく最近まで闇の帝王は君との間の絆に気づいていなかったらしい。今までは君が帝王の感情を感じ帝王の思考を共有したが帝王のほうはそれに気づかなかった。しかし君がクリスマス直前に見たあの幻覚は」

ここでハリーは「蛇とウィーズリー氏の?」と訊きました。するとスネイプは「口を挟むなポッター」と険悪な声で言いました。そしてハリーが夢の中で見たアーサー氏が蛇に襲われた光景についてこう説明したというわけです。

「今言ったように君がクリスマス直前に見たあの幻覚は闇の帝王の思考にあまりに強く侵入したという事であり」

するとここでハリーが再び「僕が見たのは蛇の頭の中だ。あの人のじゃない!」と反論しました。そのためにスネイプは「ポッター口を挟むなと今言ったはずだが?」と言いました。けれどもスネイプが怒ろうともどうでもいい。

ハリーはそう思いました。何故なら「ついに問題の核心に迫ろうとしている」と思えたからでした。ハリーは「僕が共有しているのがヴォルデモートの考えならどうして蛇の目を通して見たんですか?」とスネイプに訊きました。

するとスネイプの反応は?

2人の話し合いはまだまだ続きます。

今日の最後に
喜ばしくない仕事をダンブルドア校長に押しつけられた。グリモールド・プレイス12番地に来た時にはこんな感じでハリーに閉心術を学ぶよう告げに来たスネイプだったのですがその冒頭では結構熱心に教えてくれていますよね。

改めて今考えてみるとこの個人教授に於いてスネイプがハリーに教える「閉心術」というのは外部からの侵入に対して心を防衛する魔法という事で「闇の魔術に対する防衛術」の授業内容という事になるのではないでしょうか?

すなわちスネイプがホグワーツでずっと教えたいとそう願っていた授業の内容という事になるのではないでしょうか?だからこそ表向きは「やりたくなんかないんだ」とそう言いつつもスネイプは実はそれなりに張り切っている。

そういう事なのではないでしょうか?

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