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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ハーマイオニーが発足させた「闇の魔術に対する防衛術」の自習グループは「ダンブルドア軍団」と名付けられ活動を開始しました。そしてそれはクリスマス休暇前に最後に行なわれた練習の時でした。チョウがハリーに迫って来たのです。そして2人はバレンタインデーに・・・(全3項目)

3-1.2人だけになって
こうしてハーマイオニーが発起人でハリーが教師役に指名された「闇の魔術に対する防衛術」の自習グループは「必要の部屋」という練習場所が見つかり「ダンブルドア軍団」と命名され活動を開始したというわけなんですよね。

そしてそれはクリスマス休暇前に最後に行なわれた練習の時でした。いつものように部屋を出て行く時にほとんどのメンバーがハリーに向かって「メリー・クリスマス」と挨拶をしていきました。チョウにも是非言って貰いたい。

ロンとハーマイオニーが部屋を出た時チョウがまだいたのでハリーはそう思い部屋に残りました。ところがチョウが友達のマリエッタに「先に帰って」と言うのが聞こえました。心臓が喉仏の所まで上がったような気がしました。

ハリーは積み上げたクッションをまっすぐにしているふりをしました。間違いなくチョウと2人だけになったと意識しながらハリーはチョウが声をかけて来るのを待ちました。しかし聞こえたのは大きくしゃくり上げる声でした。

ハリーが振り向くとチョウは部屋の真ん中で頬を涙に濡らして立っていました。チョウはただそこに立ち尽くしてさめざめと泣くばかりでした。それを見てハリーは「どうして?」と言いかけた言葉を途中で辞めてしまいました。

どうしていいのか分らなかったからです。ハリーは恐る恐る「どうしたの?」と訊きました。するとチョウは涙声で色々習ったから思ったの。もしかして彼がこういう事をみんな知っていたら死なずに済んだだろうと言うのです。

チョウにこう言われて喉仏の所にあった心臓は元の位置を通り過ぎてお腹まで急降下しました。そうだったのか。チョウはセドリックの話がしたかったのか。そこでハリーはチョウに重い声でこう言ったというわけなんですよね。

「セドリックはみんな知っていたよ。とても上手だった。そうじゃなきゃあの迷路の中心まで辿り着けなかっただろう」

ハリーは最後にヴォルデモートが本気で殺害すると決めたら誰も逃げられはしないとチョウに言いました。チョウは「ヴォルデモート」の名前を聞くとヒクッと喉を鳴らしました。でもたじろぎもせずハリーを見つめていました。

そしてこの後に待ち受けていたのは?

3-2.ファースト・キス
チョウは静かに「あなたはほんの赤ん坊だった時に生き残ったわ」と言いました。ハリーは「ああ。そりゃ」と言いながらうんざりして扉のほうに向かいました。そしてセドリックの時とは状況が違うとこう説明したのでした。

「どうしてなのか僕には分らない。誰にも分らないんだ。だからそんな事は自慢にならないよ」

ハリーが扉のほうに向かったのでチョウはまた涙声になり「お願い。行かないで!こんな風に取り乱して本当にごめんなさい。そんなつもりじゃなかったの」と言うと再びしゃくり上げました。ハリーの気持ちは心底惨めでした。

目を真っ赤に泣き腫らしていてもチョウは本当に可愛い。ただ「メリー・クリスマス」と言って貰えさえすればそれだけで幸せだったのに。チョウはまた袖で涙を拭うとハリーの気持ちを気遣うようにこう言って来たのでした。

「あなたにとってはどんなに酷い事なのか判ってるわ。私がセドリックの事を口にするなんて。あなたは彼の死を見ているというのに。あなたは忘れてしまいたいでしょう?」

ハリーは何も答えませんでした。確かにそうでした。でもそう言ってしまうのは残酷だ。するとチョウは弱々しく微笑みながら「あなたはとっても素晴らしい先生よ。私これまでは何にも失神させられなかったの」と言いました。

ハリーはぎこちなく「ありがとう」と答えました。2人は暫く見つめ合いました。走って部屋から逃げ出したいという焼けるような思いとは裏腹に足が全く動きませんでした。話の内容が突然ヤドリギとかナーグルになりました。

チョウが近づいて来ました。ハリーが「ルーニーに。あ。ルーナに訊かないと」と言うとチョウは啜り泣きとも笑いともつかない声を上げました。チョウはさらにハリーに近づきました。鼻の頭のそばかすさえ数えられそうです。

「あなたがとっても好きよハリー」

ハリーは何も考えられませんでした。ぞくぞした感覚が体中に広がり腕も足も頭も痺れて行きました。チョウがこんなに近くにいて睫毛に光る涙の一粒一粒が見える。ハリーとチョウはどうやらファースト・キスをしたようです。

3-3.初デート
そしてさらにクリスマス休暇明けにはめでたくハリーとチョウは初めてデートという事になりました。来月2月14日つまりバレンタインデーがホグズミード行きだと言ってチョウのほうがハリーに持ちかけて来たというわけです。

14日の朝ハリーは特に念入りに仕度をしました。ロンと2人で大広間に朝食を取りに行くとハーマイオニーは見慣れないモリフクロウから手紙を受け取っていました。そしてハリーを見上げるとハリーにこう言ったんですよね。

「ねえハリー。とっても大事な事なの。お昼頃三本の箒で会えないかしら?」

こう問われてハリーは「うーんどうかな。チョウは僕と1日中一緒だって期待しているかもしれない。何をするかは全然話し合っていないけど」と曖昧な返事をしました。するとハーマイオニーはハリーにこう言って来ました。

「じゃどうしてもという時は一緒に連れて来て。とにかくあなたは来てくれる?」

ハリーが「うーん。いいよ」と答えた後「でもどうして?」と訊くとハーマイオニーは「今は説明してる時間がないわ。急いで返事を書かなきゃならないの」と言いました。とにもかくにも急を要する事のようだったんですよね。

5年生のハリーはふくろう試験を控えて時には真夜中過ぎまで宿題をやらなくてはならないなどまさに多忙を極めていました。そのためチョウとのデートが決まって1ヵ月以上が経っていましたが何の準備もしていませんでした。

一体何を話したらいいのやらとハリーは不安でしかたありませんでした。待ち合わせていた玄関ホールに行くとチョウは樫の扉の少し横でハリーを待っていました。長い髪をポニーテールにしてチョウはとても可愛く見えました。

チョウが少し息を弾ませて「こんにちは」と挨拶しハリーは「やあ」と挨拶を返しました。ホグズミードを歩いていると雨が降って来ました。そして雨脚が強くなって来たのでチョウは躊躇しながらハリーにこう言って来ました。

「あの。コーヒーでもいかが?」

2人はマダム・パディフットという小さな喫茶店に入りました。何もかもがフリルやリボンで飾り立てられていてハリーはアンブリッジの部屋を思い出して嫌な気分になりました。席はほぼ満席で空いているのは1つだけでした。

店内を見回すとカップルだらけで誰もが手を握り合っていてハリーはますます落ち着かない気持ちになりました。チョウも自分が手を握るのを期待するだろうとハリーは思いました。ところがここで問題が起ってしまいました。

ハリーが「三本の箒」でハーマイオニーと待ち合わせていると言うとチョウの口調は冷たくなりしかも急に険しい表情になりました。挙句の果てにチョウは「じゃさよなら」と言うと土砂降りの雨の中に飛び出して行きました。

ハリーは「女って奴は!だいたい何でセドリックの話なんかしたがるんだ?どうしていつも自分が人間散水ホースみたいになる話を引っ張り出すんだ?」と立腹しながら呟きました。そして駆け出し「三本の箒」に到着しました。

今日の最後に
チョウとの初デートはハリーがハーマイオニーの名前を出した途端に上手く行かなくなり気まずい雰囲気になった挙句に終了という事になってしまいました。やはり失敗の原因はハリーの経験不足以外の何物でもないでしょうね。

そのためチョウが主導権を握ってしまいファーストキスの時と同様の状況になってしまったんですよね。ハリーは経験不足であるが故に目の前にあるチョウの手を握る事さえできませんでした。でもチョウも残念な事をしました。

ハリーに従いて「三本の箒」に行っていればハリー自身の口からヴォルデモートが復活した時の話を直に聞く事ができたんですよね。

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