シビル・トレローニー先生の予言~どう実現するに至ったのか?(7)(8回シリーズ)

ヴォルデモートは複数の分霊箱を作っている。ハリーがダンブルドアから出された宿題をやり遂げて判ったのはこの事でした。そして何とヴォルデモートの分霊箱を取りに行くダンブルドアにハリーが同行する事になりました。ところがそんなハリーに衝撃の出来事が次々と襲いかかりました。(全3項目)

3-1.分霊箱を取りに
ヴォルデモートは複数の分霊箱を作っている。その全てを探し出し破壊しなければヴォルデモートを真に滅ぼす事はできない。それで先生は分霊箱を探していたがために学校を留守にしていたのですかとハリーは訊いたのでした。

その問いにダンブルドアは「そうじゃ」と答えました。長期間に渡って探していたそうです。そして多分自分の考えでは程なくしてもう1つ発見できるかもしれない。それらしい印がある。それを聞いてハリーはこう言いました。

「発見なさったら僕も一緒に行ってそれを破壊する手伝いができませんか?」

すると何とダンブルドアは「いいじゃろう」と答えたのでした。ハリーはまさかの答えに衝撃を受けつつ「いいんですか?」と訊き返しました。それに対してダンブルドアは僅かに微笑みさえ浮かべながらこう答えたんですよね。

「いかにも。君はその権利を勝ち取ったと思う」

ハリーは胸が高鳴りましたが周囲にいた歴代校長の肖像画はダンブルドアのその決断にはあまり感心していないようでした。そしてついにハリーがダンブルドアと共にヴォルデモートの分霊箱を取りに行く事になったんですよね。

それはハリーがロンとハーマイオニーと談話室にいる時でした。クィディッチのグリフィンドール・チームのメンバーの1人のジミー・ピークスができるだけ早く来て欲しいというダンブルドアからの手紙を持って来たのでした。

ハリーは「すぐ行ったほうがいいよね?」と言うと勢いよく立ち上がり談話室を出ました。夜間外出禁止時間まであと15分しかなかったため大多数の生徒は談話室に戻っていました。ところがそこで思わぬ人物に出くわしました。

それはトレローニー先生でした。

3-2.大論争の末に
ここでトレローニー先生と遭遇した事でハリーは愕然とすると同時に怒りに猛り狂う事になりました。トレローニー先生が例の最初に本当の予言をした時の話を始め部屋の外で盗み聞きをしていたのがスネイプと知ったからです。

「それなのに先生はあいつにここで教えさせた。そしてあいつはヴォルデモートに僕の父と母を追うように言った!」

ハリーはダンブルドアに向かってこう叫び校長室を往ったり来たりしながら拳をさすり物を殴り倒したい衝動を必死で抑えました。それはダンブルドアと一緒にヴォルデモートの分霊箱を破壊しに行きたいと思っていたからです。

そんなハリーに対しダンブルドアはこう言いました。トレローニー先生の予言の前半を聞いた時スネイプはまだヴォルデモートの配下だった。当然ご主人様に深く関わる事柄だったのでスネイプは自分の聞いた事を急いで伝えた。

しかしヴォルデモートの残忍な追求の末に殺害される両親がハリーの父君に母君とは知らなかった。ヴォルデモートが予言をどう解釈したのかに気づいた時スネイプはハリーが想像もつかないほどの自責の念に駆られたそうです。

でもあいつこそとても優れた閉心術者じゃないですか。それにヴォルデモートは今でもスネイプが自分の味方と信じているのでは?それなら何故スネイプがこっちの味方と確信しているのかとハリーはダンブルドアに訊きました。

「わしは確信しておる。セブルス・スネイプを完全に信用しておる」

しかしダンブルドアは一瞬の沈黙の後にハリーの問いにこう答えるに留まり「何故セブルス・スネイプを信用しているのか?」についての具体的な説明は行ないませんでした。そんなダンブルドアにハリーはこう言ったのでした。

「先生は今夜学校を離れる。それなのに先生はきっと考えた事もないんでしょうね。スネイプとマルフォイが何かするかもしれないなんて」

するとダンブルドアは眉を吊り上げハリーに「何をするというのじゃ?具体的に2人が何をすると疑っておるのじゃ?」と訊き返して来ました。さらにダンブルドアは自分が学校を留守にする時は対策を施していると言いました。

今学期になって学校を無防備の状態で放置した事など一度もない。今夜も自分がここを離れる時は追加的な保護策が施されるであろう。ハリーは反論しかけて返す言葉を呑み込みました。一線を越えてしまったと思ったからです。

ダンブルドアと一緒に行く機会を駄目にしてしまったのでは?そう思ったハリーでしたがダンブルドアはそんなハリーに「今夜はわしと一緒に行きたいか?」と言って2人はヴォルデモートの分霊箱を取りに行く事になりました。

3-3.ハリーの決意
自分の人生を激変させる事になったトレローニー先生の予言を盗み聞きしてヴォルデモートに伝えたのはスネイプだった。この事1つだけでもハリーにとっては衝撃でした。ところがさらなる衝撃の出来事が起きてしまいました。

それはアルバス・ダンブルドアの死でした。ハリーとダンブルドアはヴォルデモートが孤児院にいた頃に遠足で行った海辺の洞窟に「付き添い姿くらまし」で行って苦心惨憺の末にヴォルデモートの分霊箱を持ち帰って来ました。

ところがホグズミードに帰って来ると学校の天文台塔の真上に「闇の印」が上っていました。ハリーとダンブルドアは「三本の箒」の女主人マダム・ロスメルタから箒を借りて天文台塔にやって来ました。ところがだったのです。

ダンブルドアはハリーに「全身金縛りの呪文」をかけました。しかし直後には「武装解除の術」で杖を失い丸腰になって自らを護る事ができなくなりました。ダンブルドアから杖を奪ったのはドラコ・マルフォイだったのでした。

そこでハリーはマルフォイが「必要の部屋」で取り組んでいた事が「姿をくらますキャビネット棚」を修理する事だった。しかし「ひょっとしたら修理できないのでは?」と思い数々の愚かな試みをしていた事を知ったのでした。

その愚かな試みのせいでケイティ・ベルが呪われたネックレスを持たされて聖マンゴ魔法疾患障害病院に長期入院する羽目になりました。さらにはロンが17才の誕生日に毒入りのオーク樽熟成の蜂蜜酒を飲む事態にもなりました。

しかしいずれの事件も死者は出ずドラコ・マルフォイは殺人者になる事から免れました。そしてマルフォイは最後の最後にダンブルドアに説得されて杖を下げてしまいました。そんなダンブルドアを殺害したのはスネイプでした。

「もうここには戻って来ないなんて耐えられないわ。ホグワーツが閉鎖されるなんてどうして?」と言うハーマイオニーにロンは「そうならないかもしれない」と反論しました。するとそんな2人にハリーはこう言ったのでした。

「学校が再開されても僕は戻らない」

ヴォルデモートの分霊箱を探し出し破壊しなければならない。それがダンブルドアがハリーに託した使命だからだというわけです。それだからこそダンブルドアは1年がかりで個人教授もやってハリーに教えてくれたんですよね。

ハリーはそう決心したのでした。

今日の最後に
ダンブルドアはクリスマス休暇明け最初の個人教授でスラグホーンの改竄されていない記憶を回収するという宿題をハリーに出しました。ハリーは苦心惨憺の末にフェリックス・フェリシスを飲んで宿題をやり遂げたんですよね。

ダンブルドアがハリーに宿題を出したのはハリーに手柄を立てさせヴォルデモートの分霊箱を取りに行く自分に同行させるためだったと私はそう思いますね。ハリーは言い過ぎて一緒に行く機会を逃がしてしまったと思いました。

しかしそんなハリーにダンブルドアは「今夜はわしと一緒に行きたいか?」と言って結局は連れて行ってくれました。つまりハリーの「駄目にしたのでは?」は杞憂だった。何があってもダンブルドアは連れて行くつもりだった。

そういう事だったんですよね。

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