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この上なく嫌悪している魔法界のそれも「あの」アルバス・ダンブルドアが創設した不死鳥の騎士団の保護下に入らなければ生き延びる事ができないという事でバーノン叔父さんの葛藤は最高潮に達していました。そんな叔父さんをハリーは懸命に説得をして・・・(全3項目)

3-1.唯一のお気に入り?
もうこれで何度目になるか分らないほどですがバーノン叔父さんはハリーの前で再び立ち止まり「よかろう」と言って自分たちが不死鳥の騎士団の保護下に入る事を了承しました。しかしそれに当たり1つの条件を提示しました。

「例えばの話だがわしらがその警護とやらを受け入れたとしよう。しかし何故あのキングズリーという奴がわしらに付き添わんのだ。理解できん」

ハリーはやれやれという目つきになるのを辛うじて我慢しました。それと言うのも同じ質問にもう何度も答えていたからです。そのためにハリーは叔父さんに歯を食いしばって我慢強く答えなくてはならなかったというわけです。

「もう話したはずだけどキングズリーの役割はマグーつまり英国首相の警護なんだ」

こう答えたハリーに叔父さんは「そうだとも。あいつが一番だ!」と言い点いていないテレビを指差しました。ダーズリー一家は病院を公式見舞いするマグルの首相の背後にぴったりと従いて歩くキングズリーを見つけたのです。

キングズリー・シャックルボルトはマグルの洋服を着こなすコツを心得ているしゆったりした深い声は何かしら人を安心させるものがある。そういう事でダーズリー一家はキングズリーを別の魔法使いとは別格扱いにしています。

「でもキングズリーの役目はもう決まってる。だけどヘスチア・ジョーンズとディーダラス・ディグルなら十分にこの仕事を」

こう言うハリーに叔父さんは「履歴書でも見ていれば」と食い下がろうとしました。しかしハリーはもう我慢できなくなって立ち上がると叔父さんに詰め寄り今度はハリーがテレビを指差して今の状況を説明したというわけです。

テレビで見ている事故はただの事故じゃない。そういうテレビニュースの後にも色々な事件が起こっているに違いない。人が行方不明になったり死んだりしている裏にはヴォルデモートがいるんだ。嫌と言うほど言って聞かせた。

霧が出る時だって吸魂鬼の仕業なんだ。吸魂鬼が何だか思い出せないのなら息子に訊いてみろ!これを聞いてダドリーは両手をびくっと動かして口を覆いました。両親とハリーが見ているのに気づくとダドリーはハリーに・・・

「いるのか。もっと?」

ハリーは「もっと?」と言うと笑いました。そして「僕たちを襲った2体の他にもっといるかって?もちろんだとも。何百。いや今はもう何千かもしれない。恐れと絶望を食い物にして生きる奴らの事だ」とこう答えたのでした。

ハリーはさらに亡者つまり闇の魔術で動かされる屍の話もして言葉の限りを尽くして自分が17才になった途端に必ず襲って来るとダーズリー一家を脅しに脅したのでした。そしてだから叔父さんたちには助けが必要と訴えました。

3-2.5分前に説得完了!と思いきや?
一瞬沈黙が流れました。ペチュニア叔母さんは夫のバーノン叔父さんを見つめダドリーはハリーをじっと見ていました。沈黙を破ったのは叔父さんでした。やはり魔法界の人間の世話になるというのは受け入れ難い事のようです。

「しかしわしの仕事はどうなる?ダドリーの学校は?そういう事はのらくら者の魔法使いなんかにゃどうでもいい事なんだろうか」

こう言う叔父さんにハリーは「まだ分ってないのか?」と怒鳴った後さらに奴らは自分の両親と同じように叔父さんたちを拷問して殺害するんだと怒鳴ったのでした。するとダドリーが大声でこう言ったというわけなんですよね。

「パパ。パパ。僕。騎士団の人たちと一緒に行く」

そんなダドリーにハリーは「生まれて初めてまともな事を言ったぜ」と言いました。そしてハリーは「これで上手く行く」と思いました。ダドリーが怖気づいて騎士団の助けを受け入れるのなら親も従いて行くと思ったからです。

ハリーは暖炉の上にある時計をちらりと見て「あと5分ぐらいで迎えが来るよ」と告げました。そう言ってもダーズリー一家からは何の反応もないのでハリーは居間を出ました。これが多分ダーズリー一家との永遠の別れになる。

心の準備をするのにあまり悲しまなくても済む別れでした。にも関わらず何となく気詰まりな雰囲気が流れていました。16年間しっかり憎しみ合った末の別れの時には何と言うのか?ハリーもどうしていいのか分りませんでした。

玄関の呼び鈴が鳴りました。ハリーは少々迷いましたが部屋を出て階段を下りました。ヘスチア・ジョーンズとディーダラス・ディグルの2人だけでダーズリー一家を相手にできると思うのは期待し過ぎだとそう思ったからです。

ハリーが玄関を開けると興奮した甲高い声が「ハリー・ポッター!」と言いました。深々とお辞儀をして「またまた光栄の至り!」と言ったのはディーダラス・ディグルでした。ハリーが出迎えてくれたので感激したんでしょう。

「お2人にはお世話になります。叔父と叔母といとこはこちらです」とハリーが言うとディーダラスは勢いよく居間に入り込んで行きそれはうれしそうに「これはこれはハリー・ポッターのご親戚の方々!」と挨拶をしました。

ダーズリー一家は「そういう呼びかけは全くうれしくない」という顔をしました。ハリーは「これでまた気が変わるのでは?」との懸念を抱きました。受け入れるとは言ったもののダドリーはやはり2人の事を怖がっていました。

魔法使いと魔女を見て縮み上がりますます母親のペチュニア叔母さんにくっつきました。ディーダラスが移動の段取りを説明しました。我々はハリーより先に出発をする。この家で魔法を使うと危険なので車で16キロぐらい行く。

ハリーはまだ未成年なのでこの家で魔法を使うと魔法省がハリーを逮捕する口実を与えてしまうからだそうです。それからダーズリー一家のために我々が選んでおいた安全な場所へと「姿くらまし」をするとの事なんだそうです。

バーノン叔父さんが車の運転ができる事をディーダラスがやたらと褒め上げるので叔父さんは口髭をわなわな震わせて「運転もできんとは」と小声で呟いていました。幸いディーダラスにもヘスチアにも聞こえていませんでした。

「ハリーあなたのほうはここで護衛を待っていてください。手筈にちょっと変更がありましてね」

ディーダラスがこう言うのでハリーは驚き「どういうこと?マッド・アイが来て付き添い姿くらましで僕を連れて行くはずだけど」と急き込んで訊いたのでした。何ゆえ手筈が変わったのか?ヘスチアが短くこう答えたのでした。

「できないの。マッド・アイが説明するでしょう」

3-3.永遠の別れと思ったら?
それまで「さっぱり分らない」という顔で聞いていたダーズリー一家は「急げ!」と怒鳴る甲高い声で飛び上がりました。ハリーは部屋を見回しましたが声の主はディーダラスの懐中時計でした。ディーダラスはこう言いました、

「その通り。我々は非常に厳しいスケジュールで動いてますんでね」

騎士団はハリーがこの家を出発する時間とダーズリー一家が「姿くらまし」する時間を合わせるという段取りにしているんだそうです。そうすれば呪文が破れると同時にハリーとダーズリー一家の双方が安全な所に向かっている。

ディーダラスはダーズリー一家のほうに顔を向けると「準備はよろしいですかな?」と訊きましたが誰も答えませんでした。バーノン叔父さんは愕然とした顔でディーダラスのチョッキの膨れたポケットを睨みつけたままでした。

「ディーダラス私たちは玄関ホールで待っていたほうが」

するとヘスチアがこう囁きました。ハリーとダーズリー一家が涙の別れを交わすかもしれない親密な場に同席するのは無粋との気遣いというわけです。ハリーは「そんな気遣いは」と2人に言いかけましたが手間を省いたのは?

バーノン叔父さんの「さあ小僧。ではこれでおさらばだ」の一言でした。叔父さんは右腕を挙げてハリーと握手をする素振りを見せましたが間際になって「とても耐えられない」と思ったようで拳を握ると腕を振り出しました。

ペチュニア叔母さんはハンドバッグの留め金を何度もチェックする事でハリーと目を合わせるのを避けていました。一方ダドリーは母親のペチュニア叔母さんの呼びかけに答えもせず口を半開きにしてその場に突っ立っていました。

叔父さんが「それじゃあ行こう」と言って居間の扉まで行ったその時でした。ダドリーがぼそりと「分んない」と言いました。それを聞いてペチュニア叔母さんが息子を見上げると「何が分らないの?」とそう訊いたのでした。

ダドリーは手でハリーを指し「あいつはどうして一緒に来ないの?」と訊きました。思ってもみない息子の一言にダーズリー夫妻はその場に凍りついてダドリーを見つめました。叔父さんは大声で「何だと?」と訊き返しました。

するとダドリーは再び「どうしてあいつも来ないの?」と訊きました。その問いに叔父さんは「そりゃあいつは来たくないんだ。来たくないんだろ。え?」と言いハリーもまた「ああ。これっほっちも」と答えたというわけです。

ところがだったのです。

今日の最後に
夏休みに入ってすぐにプリベット通り4番地にキングズリー・シャックルボルトとアーサー・ウィーズリー氏がやって来てバーノン叔父さんに不死鳥の騎士団がダーズリー一家を助けたいとそのように申し入れたというわけです。

当然ダンブルドアが生前にそうするようにと言ってあいたからこそ2人が動いたんでしょうね。ダーズリー一家とりわけバーノン叔父さんに魔法界に対する半端ないほどの不信感を植え付けたのはダンブルドアだったんですよね。

しかしダーズリー一家が騎士団の保護下に入れば自分がバーノン叔父さんに植え付けた不信感や嫌悪感を払拭する事ができる。そう考えての指示だったというわけです。魔法もちゃんと正しく使えばとても役に立つものなんだ。

それを考えての今回の措置だったというわけなんですよね。
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