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ダーズリー一家が去りプリベット通り4番地にはハリー1人だけが残されました。すると大勢の不死鳥の騎士団のメンバーがハリーを迎えにやって来ました。何でもマッド・アイ・ムーディの説明によればパイアス・シックネスが寝返った事でこんな大人数になったとの事だそうです。(全3項目)

3-1.ダーズリー一家が去って
ハリーは2階に駆け戻り自分の部屋の窓辺に走り寄りました。ちょうど車が庭から車道に出て行く所でした。後部座席にペチュニア叔母さんとダドリーが座っていて2人の間にディーダラス・ディグルがいるのが見えたのでした。

プリベット通りの端で右に曲がった車の窓ガラスが沈みかけた太陽に照らされて一瞬真っ赤に染まりました。そして次の瞬間には車の姿は消えていたのでした。ハリーは鳥籠にファイアボルトとリュックサックを持ち上げました。

そして不自然なほどにすっきり片付いた部屋をもう一度ぐるりと見回しました。それから階段を下りて持って来た物を置いて玄関ホールに立ちました。陽射しは急速に弱まり夕暮れの薄明かりが様々な影を落としていたのでした。

静まり返ったこの家に佇み「まもなくこの家を永久に去るのだ」と思うと何とも言えない不思議な気持ちがしました。辛い事の連続だったはずなのにハリーの脳裏に浮かんで来るのは何故か楽しい思い出ばかりだったんですよね。

ダーズリー一家が遊びに出かけた後の取り残された孤独な時間は貴重なお楽しみの時間だった。冷蔵庫からおいしそうな物をかすめ急いで2階に上がりダドリーのコンピュータ・ゲームをしたりテレビを心行くまで見たりもした。

その頃を思い出すとハリーは何だかちぐはぐで虚ろな気持ちになりました。まるで死んだ弟を思い出すような気持ちでした。ハリーはすねて翼に頭を突っ込んだままのヘドウィグに話しかけました。しかし何の反応もありません。

「最後にもう一度見ておきたくないのかい?」

ヘドウィグにこう言ったハリーでしたが・・・

3-2.裏庭に姿を現わしたのは?
もう二度とここには戻らないんだ。楽しかった時の事を思い出したくないのかい?ほらこの玄関マットを見てご覧。どんな思い出があるか。ダドリーを吸魂鬼から助けた後であいつここに吐いたっけ。あいつ結局僕に感謝していた。

信じられるかい?それに去年の夏休みダンブルドアがこの玄関から入って来て。ハリーはふと何を考えていたのかが分らなくなりました。ヘドウィグは思い出す糸口を見つける手助けもしないで頭を翼に突っ込んだままでした。

ハリーは玄関に背を向けると階段下の扉を開け「ほらヘドウィグここだよ。僕ここで寝てたんだ!その頃君はまだ僕の事を知らなかった。驚いたなあ。こんなに狭いなんて。僕忘れてた」ハリーは色んな事を思い出していました。

自分が魔法使いだという事を全く知らなかった頃の思い出です。両親がどのようにして死んだのかも知らず何故自分の周りで色々と不思議な事が起こるのか分らなかった頃の事です。まさに走馬灯のように思い出が浮かびました。

突然どこか近くで轟音がしました。屈めていた体を急に起こした途端にハリーは頭のてっぺんを低い扉の枠にぶつけてしまいました。一瞬その場に立ったままハリーは悪態を吐きました。頭を押さえながらキッチンに入りました。

そして窓から裏庭をじっと覗きました。暗がりが波立ち空気そのものが震えているようでした。次から次へと「目くらまし術」を解いた人影が現れました。ハリーはキッチンの裏戸を開けるのももどかしく飛び込んで行きました。

「大丈夫かハリー?準備はええか?」と話しかけるハグリッドにハリーは「ばっちりだ。でもこんなに沢山来るなんて思わなかった!」と答えました。それにマッド・アイ・ムーディが「作戦変更だ」と唸るように言いました。

マッド・アイが「お前に説明する前に安全な場所に入ろう」と言ったのでハリーは一同をキッチンに案内しました。賑やかに笑ったり話したりしながら全員がどこかに収まりました。心が広々として光で満たされるような気がする。

みんなを眺めているとハリーはそんな満ち足りた気分になったようです。みんなが好きで堪らない。前に偶然会ったその時には首を絞めて殺害してやろうと思ったマンダンガス・フレッチャーでさえも好きになれるほどでした。

「キングズリー。マグルの首相の警護をしてるんじゃなかったの?」

ハリーが部屋の向こうにこう呼びかけるとキングズリー・シャックルボルトは「一晩ぐらい私がいなくともあっちは差し支えない。君のほうが大切だ」と答えました。何故こんなにも大勢がハリーを迎えに来る事になったのか?

3-3.何故「計画A」は中止になったのか?
洗濯機に腰掛けていたトンクスがハリーに「これな~んだ?」と言って左手を振って見せました。指輪が光っていたのでハリーが「結婚したの?」と叫んでトンクスからルーピンに視線を移すとルーピンがこう答えたんですよね。

「来て貰えなくて残念だったがハリーひっそりした式だったのでね」

ハリーは「良かったね。おめでとう」と言おうとしましたが言葉の途中でムーディが「さあさあ。積もる話は後にするのだ!」と大声で言い遮りました。ディーダラスが話した通りで計画Aは中止を余儀なくされたのだそうです。

パイアス・シックネスが寝返った。これは我々にとって大問題となる。この家を「煙突飛行ネットワーク」と結ぶ事も「移動キー」を置く事も「姿現わし」で出入りする事も禁じて違反をすれば監獄行きという事にしてしまった。

ハリーを保護してヴォルデモートが手出しをできないようにするためというのが表向きの理由だそうですがハリーの母親の呪文がとっくに保護をしているのだから全く意味がない。ハリーをここから無事には出さないようにする。

それが本当の狙いというわけです。さらに2つ目の問題はハリーはまだ未成年で「臭い」をつけている事なんだそうです。17才未満の者の周囲で魔法行為を嗅ぎ出す呪文つまり魔法省が未成年の魔法を発見する方法の事を言う。

ハリーないしハリーの周辺の者がここプリベット通り4番地からハリーを連れ出す呪文をかけるとそれがシックネスに伝わり死喰い人にも嗅ぎつけられる事になる。我々はハリーの「臭い」が消えるのを待つわけにはいかない。

ハリーが17才になった途端にこの家にかけられた守りの魔法が破られてしまうからです。要するにこれでパイアス・シックネスはハリーをきっちり追い詰めたとそう思っている。そこで残された数少ない輸送手段を使うそうです。

「臭い」が嗅ぎつけられない方法。つまり呪文をかける必要のない箒にセストラルとハグリッドのオートバイを使うのだそうです。ここまで聞いてハリーにはこの計画の欠陥に気づきました。しかし敢えて言わない事にしました。

それは何故こんなにも大勢の騎士団員がハリーを迎えにやって来たのかに関連しているというわけなんですよね。

今日の最後に
4年生の学期末ダンブルドアは三大魔法学校対抗試合の「第3の課題」が行なわれた時に代表選手の家族を招待しましたがハリーの家族にはウィーズリーおばさんとビルを呼びました。その際おばさんはダンブルドアに会いました。

そしてハリーが夏休みにまっすぐ我が家の「隠れ穴」に来てもいいかと訊いたんだそうです。しかしダンブルドアはハリーは少なくとも最初だけはダーズリーの所に戻って欲しいのだとおばさんに言ったそうです。そしてでした。

ハリーはダドリーと共に吸魂鬼に襲われハリーはダドリーを助けました。バーノン叔父さんはこれでハリーを我が家から追い出す理由ができたと思いハリーにこの家から出て行けと言いましたがペチュニア叔母さんが止めました。

その際ダンブルドアはペチュニア叔母さんに「吼えメール」を送りました。けれどもハリーが助けてくれた事でダドリーはハリーに感謝の念を抱く事となりました。そして今回別れる時にハリーとダドリーは握手を交わしました。

そしてハリーは心晴れ晴れとプリベット通り4番地を旅立つ事になったというわけなんですよね。
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