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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ヴォルデモートと死喰い人一行が待ち受けているとも知らずハリーたちは高くさらに高く空へと上って行きました。囲みを突き破って必死にそして懸命に逃げたハリーとハグリッドだったのですが4人の死喰い人が追いかけて来てハリーも応戦し攻防は熾烈を極めたのでした。(全3項目)

3-1.取り囲まれたハリーたち
ハリーたち一行は高くさらに高く空へと上って行きました。その時どこからともなく降って湧いたような人影が一行を包囲しました。少なくとも30人のフードを被った姿が宙に浮かんで大きな円を描いて取り囲んでいたのでした。

不死鳥の騎士団のメンバーはその真っ只中に何も気づかず飛び込んでしまったのです。叫び声が上り緑色の閃光があたり一面に煌きました。ハグリッドはウォッと叫びバイクが引っくり返ってハリーは方角が分らなくなりました。

頭上に街灯の明かりが見え周り中から叫び声が聞こえました。ハリーは必死でサイドカーにしがみつきました。逆さまになったのでヘドウィグの鳥籠にファィアボルトとリュックサックがハリーの膝下から滑り落ちて行きました。

ファイアボルトは落ちて行ってしまいました。ハリーはやっとの事で何とかリュックサックの紐と鳥籠のてっぺんを掴みました。その時バイクがぐるりと回り元の姿勢に戻りました。ほっとしたのも束の間の事だったんですよね。

そしてハリーにとっては衝撃の出来事でした。またしても緑の閃光が走ったと思ったらヘドウィグが甲高く鳴いて籠の底に落ちてしまったのです。しかしそんなハリーの悲しみになど一切構わずにバイクは急速で前進をしました。

ハグリッドが囲みを突き破ってフードを被った死喰い人を蹴散らしていました。ハリーが何度名前を呼んでもヘドウィグはまるでぬいぐるみのように哀れにも鳥籠の底でじっと動かなくなっていました。受け入れ難い事実でした。

ハリーは何が起こったのか理解できませんでした。同時に他の組の安否を思うと恐ろしくなりハリーは振り返りました。すると一塊の集団が動き回り緑の閃光が飛び交っていました。その中から箒に乗った2組が抜け出しました。

その2組は遠くに飛び去って行きましたがハリーには誰の組なのかは分りませんでした。ハリーはエンジンの轟音を凌ぐ大声で「ハグリッド。戻らなきゃ。戻らなきゃ!」と叫びましたがハグリッドは戻ろうとはしませんでした。

3-2.4人の死喰い人が
ハリーはさらに「ハグリッド!戻ってくれ!」とも言いました。しかしそれに対するハグリッドの返事は「俺の仕事はお前さんを無事に届ける事だ!」だったのでした。それでもなおハリーは「止まれ!止まれ!」と叫びました。

ところが再び振り返った時ハリーの左の耳を2本の緑の閃光がかすめて行きました。4人の死喰い人がハリーとハグリッドを追って包囲網から離れて来ました。4人の死喰い人が標的に定めていたのはハグリッドの広い背中でした。

ハグリッドは急旋回しましたが死喰い人はバイクに追いついて来ました。背後から次々と浴びせられる呪いをハリーはサイドカーに身を沈めて避けました。ハリーも応戦したので死喰い人たちはそれをかわして二手に割れました。

「つかまっちょれハリー。これでも食らえだ!」

ハグリッドはこう吼えると燃料計の横の緑のボタンを指で叩きました。すると排気筒から固いレンガの壁が現れて空中に広がって行きました。3人の死喰い人はかわして飛びましたが1人は箒がバラバラになって落ちて行きました。

3人の内の1人が救出しようとして速度を落としハグリッドがスピードを上げるとその死喰い人たちも空中の壁も背後の暗闇に吸い込まれて行きました。残った2人の死喰い人は何度も繰り返し「死の呪文」を放って来たのでした。

狙っているのはやはりハグリッドです。ハリーは「失神の呪文」の連続で応酬しました。ハグリッドは「またやるぞハリー。つかまっちょれ!」と大声で言い2番目のボタンを押しました。排気筒から今度は網が飛び出しました。

しかし用心していたので死喰い人たちは引っ掛かりませんでした。2人とも旋回して避けてしまい落ちて行った仲間を救うために一旦速度を落とした死喰い人も追いついて来てしまいました。闇の中から忽然と姿を現わしました。

「そんじゃ取っておきのやつだ。ハリーしっかりつかまっちょれ!」

ハグリッドはこう叫びスピードメーター横の紫のボタンを手の平で叩きました。すると紛れもないドラゴンの咆哮と共に排気筒から白熱したドラゴンの青い炎が噴出しました。バイクは金属が捻じ曲がるような音を響かせました。

バイクは弾丸のように飛び出しました。死喰い人は炎を避けて旋回すると視界から消えて行きましたが同時にサイドカーが不吉な揺れ方を始めました。バイクに結合している金属部分が加速する力で裂けてしまったようなのです。

「心配ねえぞハリー!」

こう言ったハグリッドでしたが・・・

3-3.サイドカーが
急加速の勢いでハグリッドは仰向けに引っくり返っていました。今や誰もバイクのハンドルを握っていません。サイドカーはバイクのスピードが起す乱気流に巻き込まれ激しくぐらつき始めましたがハグリッドはこう言いました。

「ハリー俺が面倒見る。心配するな!」

こう声を張り上げハグリッドは杖が隠してある傘を引っ張り出しました。そんなハグリッドにハリーは「止めて!僕に任せて!」と言い「レパロ!直れ!」と唱えましたが耳を劈く音と共にサイドカーはバイクから分離しました。

バイクの前進する勢いに押し出されてサイドカーは前に飛び出しましたがやがて高度を下げ始めました。ハリーは死に物狂いでサイドカーに杖を向けると今度は「ウィンガーディアムレビオーサ!浮遊せよ!」と叫んだのでした。

サイドカーは舵は取れないもののとにかくまだ浮かんでいました。ほっとしたのも束の間でした。何本もの呪いが矢のようにハリーのそばを飛んで行きました。3人の死喰い人がまたしてもハリーとハグリッドに迫っていました。

「今行くぞハリー!」

暗闇の中からこう言うハグリッドの大声が聞こえましたがハリーはサイドカーが再び沈み始めるのを感じました。極力身を屈めハリーは襲って来る死喰い人の真ん中の1人を狙い「インペディメンタ!妨害せよ!」と叫びました。

ハリーが叫んだ呪文はその真ん中の死喰い人の胸に当たり一瞬その男は大の字になって仲間の1人が危うく衝突しそうになりました。その次の瞬間サイドカーは本格的に落下を始めました。3人目の死喰い人が呪いを放ちました。

その呪いがあまりに近くに飛んで来たのでハリーはサイドカーの縁に隠れるように素早く頭を引っ込めました。しかしその拍子に座席の端にぶつかって歯が1本折れてしまいました。ハグリッドがこう言うのが聞こえて来ました。

「今行くぞハリー。今行くからな」

今日の最後に
ハリーをトンクスの実家に送り届ける大事な役目を担う事になったのはハグリッドでした。そういえば改めて考えてみるとこの2人が行動を共にするのはこれが三度目で結構重要な節目でハグリッドはハリーの面倒を見ています。

一度目はハリーが1才3ヵ月の時で両親をヴォルデモートに殺害されハリーだけ生き残った時にハグリッドがゴドリックの谷からプリベット通り4番地までハリーを送り届けています。その時シリウスからバイクを譲り受けました。

二度目はハリー11才の誕生日でした。地下鉄に乗ってロンドンに行き丸1日かけてダイアゴン横丁でハリーの学用品を揃えました。そしてグリンゴッツから「賢者の石」を引き取りホグワーツに届けるという仕事もしましたよね。

いずれの場合も「こんな重要な仕事をハグリッドに任せるわけがない」と敵方が油断する効果を狙ってダンブルドアが敢えてハグリッドを指名したというわけです。つまりは今回も同じ効果を狙っての指名だったんでしょうね。

ダンブルドアが二度やって二度とも成功した。だから今回もきっとハグリッドを指名したんでしょうね。

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