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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

魔法大臣ルーファス・スクリムジョールが「隠れ穴」にやって来たのはハリーにロンとハーマイオニーの3人にダンブルドアの遺言書に基づき遺贈品を渡すためでした。ところがスクリムジョールによればダンブルドアは何千人という生徒に教えたのにも関わらず遺贈品があるのはハリーたち3人だけだと言うのです。(全3項目)

3-1.スクリムジョールがここに来たのは?
「僕たちどこにも行きません。3人一緒に話すのでなければ何も話さないでください」こう言うハリーをスクリムジョールは冷たく探るような目で見ました。どうやら初手から対立する価値があるのかとそう迷っているようです。

スクリムジョールは肩をすくめ咳払いをすると「いいだろう。では一緒に」と言ってその申し入れを了解しました。スクリムジョールがここに来たのは君たちも知っている通りアルバス・ダンブルドアの遺言のためなんだそうです。

それを聞いてハリーたち3人は思わず顔を見合わせました。3人の様子を見てスクリムジョールは「どうやら寝耳に水らしい!それではダンブルドアが君たちに遺した物がある事を知らなかったのか?」とそう訊いて来たのでした。

僕たち全員に?僕とハーマイオニーにも?こう訊くロンにスクリムジョールは「そうだ。君たち全員だ」と答えようとしました。しかしスクリムジョールがその言葉を言い終わらない内にハリーがこう抗議の声を上げたのでした。

「ダンブルドアが亡くなったのは1ヵ月以上も前だ。僕たちへの遺品を渡すのにどうしてこんなに長くかかったのですか?」

ハリーのこの問いにスクリムジョールが答えるより早くハーマイオニーが口を開き「見え透いた事だわ」と言いました。自分たちに遺してくれた物が何であれそんな権利もないのに調べたかったとハーマイオニーも抗議しました。

「私にはきちんとした権利がある。正当な押収に関する省令により魔法省には遺言書に記された物を押収する権利がある」

ハーマイオニーの声は怒りで微かに震えていました。そんなハーマイオニーにスクリムジョールはこう反論しました。しかしそんな省令でダンブルドアが私たちに遺した物を押収などできないとハーマイオニーはそう言うのです。

「それは闇の物品が相続されるのを阻止するために作られた法律だわ。差し押さえる前に魔法省は死者の持ち物が違法であるという確かな証拠を持っていなければならないはずです!」

最後にハーマイオニーは「ダンブルドアが呪いのかかった物を私たちに遺そうとしたとでもおっしゃりたいんですか?」と訊いて抗議しました。スクリムジョールにハリーとハーマイオニーはこうして初手から激論になりました。

3-2.アルバス・ダンブルドアの遺言書
理路整然と反論して来たハーマイオニーにスクリムジョールは「魔法法関係の職に就こうと計画しているのかね。ミス・グレンジャー?」と問いかけました。それに対してハーマイオニーはこう答えたというわけなんですよね。

「いいえ違います。私は世の中のために何か良い事をしたいと願っています!」

ハーマイオニーのこの言葉を聞いてロンが笑ったのでスクリムジョールはロンを見ましたがハリーが口を開いたのでスクリムジョールは視線をハリーに戻しました。ハリーはスクリムジョールに向かってこう問いかけたのでした。

「それじゃ何故今になって僕たちに渡そうと決めたんですか?保管しておく口実を考えつかないからですか?」

ハリーのこの問いに答えたのはハーマイオニーでした。何でも31日の期限が切れたからだそうです。危険と証明できなければ物件をそれ以上は保持できない。ハーマイオニーはスクリムジョールに「そうですね?」と訊きました。

「ロナルド。君はダンブルドアと親しかったと言えるかね?」

スクリムジョールはそんなハーマイオニーを無視して唐突にロンにこう質問して来ました。不意を衝かれてロンは驚き言葉を途切れがちにしながら「そんなには」とか「それを言うならハリーがいつでも」などとそう答えました。

ロンはハリーとハーマイオニーの顔を見ました。するとハーマイオニーが「今すぐ黙れ!」という目つきでロンを見ていました。しかし時既に遅くスクリムジョールは思うつぼの答えを得たという顔をしてロンにこう訊きました。

「君がダンブルドアとそれほど親しくなかったのなら遺言で君に遺品を残したという事実をどう説明するかね?個人的な遺贈品は非常に少なく例外的だった」

スクリムジョールの説明によればダンブルドアは持ち物のほとんどつまり個人の蔵書や魔法の計器類にその他の私物等はホグワーツに遺した。それなのにロンが選ばれた。何故だと訊くスクリムジョールにロンはこう答えました。

「僕・・・分らない。僕・・・そんなには親しくなかったと僕が言ったのは・・・つまりダンブルドアは僕の事を好きだったと思う」

これを聞いてハーマイオニーは「ロン奥ゆかしいのね。ダンブルドアはあなたの事をとても可愛がっていたわ」と言いました。でもこれは真実と言えるぎりぎりの線です。ロンとダンブルドアは一度も2人きりになった事はない。

ハリーの知る限りという事ですが直接の接触もなきに等しいという有り様でした。しかしスクリムジョールは聞かなかったかのように振る舞いマントの内側から大きな巾着袋を取り出しその中から羊皮紙の巻物を出して来ました。

「アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドアの遺言書。そうここだ。ロナルド・ビリウス・ウィーズリーに灯消しライターを遺贈する。使うたびにわしを想い出して欲しい」

その羊皮紙の巻物こそがダンブルドアの遺言書でした。スクリムジョールは広げてこう読み上げました。そしてスクリムジョールは巾着からハリーも見覚えのある銀のライターのような「灯消しライター」を取り出して来ました。

カチッと押すと周囲の灯りを全部吸い取り再び元に戻す力を持っています。スクリムジョールは前屈みになって「灯消しライター」をロンに渡しました。受け取ったロンは唖然とした顔でそれを手の中で引っくり返したのでした。

3-3.何故なのか?
スクリムジョールはロンをじっと見ながら「それは価値のある品だ。たった1つしかない物かもしれない。間違いなくダンブルドア自身が設計した物だ。それほど珍しい物を何故彼は君に遺したのかな?」とそう訊いたのでした。

ロンが困惑したように「分らない」と言いたげに頭を振るとスクリムジョールはこう言ったのでした。ダンブルドアは何千人という生徒を教えたはずだ。にも関わらず遺言書で遺贈されたのは君たち3人だけだ。それは何故だ?

ダンブルドアはこの「灯消しライター」を君がどのように使用すると考えたのかねとロンに尋ねました。その問いにロンは「灯を消すためだと思うけど。他に何に使えるっていうわけ?」とスクリムジョールに答えたのでした。

ロンにそう言われてスクリムジョールは当然何も意見はないようでした。暫くの間は探るような目でロンを見ていました。しかしやがて再びダンブルドアの遺言書に視線を戻し今度はハーマイオニーへの遺贈品を読み上げました。

「ミス・ハーマイオニー・ジーン・グレンジャーにわしの蔵書から吟遊詩人ビードルの物語を遺贈する。読んで面白く役に立つ物である事を望む」

スクリムジョールは巾着から小さな本を取り出して来ました。例の分霊箱の事が書いてあるというあの「深い闇の秘術」と同じくらい古い本のように見えました。表紙は汚れていましたし革はあちらこちらがめくれていました。

ハーマイオニーは黙ってその本を受け取り膝に載せてじっと見つめました。ハリーは本の題名がルーン文字で書かれているのを見ました。ハリーが勉強した事のない記号文字です。ハーマイオニーは表紙に涙を落としていました。

そんなハーマイオニーにスクリムジョールは「ダンブルドアは何故君にこの本を遺したと思うかね?」と訊きました。ハーマイオニーは袖で目を拭いながら声を詰まらせ「先生は私が本好きな事をご存知でした」と答えました。

「しかし何故この本を?」こう訊くスクリムジョールにハーマイオニーは「分りません。私が読んで楽しいだろうと思われたのでしょう」と答えました。するとスクリムジョールは今度はハーマイオニーにこう訊いたのでした。

「ダンブルドアと暗号について又は秘密の伝言を渡す方法について話し合った事があるのかね?」

この問いにハーマイオニーは?

今日の最後に
ハリーがプリベット通り4番地から「隠れ穴」に移動して来て3日目の夕食の席ではアーサー氏が魔法大臣ルーファス・スクリムジョールは1日中大臣室にこもり切りで何か対策を考えていると望みたい所だとそう言っていました。

真相はダンブルドアの遺言書に書かれていてハリーたち3人に遺贈される物品が一体いかなる意味を持っているのかを一生懸命考えていた。実はそういう事だったという事のようです。でも皆目見当がつかず全く分らなかった。

前述のようにスクリムジョールの説明によれば個人的な遺贈品は非常に少なく例外的だった。遺言書で物品を遺贈されたのはハリーたち3人だけだったんだそうです。つまりはここにヴォルデモート打倒のヒントが隠されている。

スクリムジョールはそう考えたんでしょうね。しかしいくら考えてみても全く分らない。そこで物品を遺贈されるハリーたち3人の意見を聞いてみる事にしたのでしょう。でも残念ながらスクリムジョールは初手に間違えました。

親しくもないのに何故物品を遺贈されるんだとロンを攻撃してハリーたち3人との間に緊迫した到底友好的とは云えない空気を作ってしまったのです。

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