FC2ブログ
パーティ会場をさまよっている内にハリーは不死鳥の騎士団のメンバーで「日刊予言者新聞」にダンブルドアの追悼文を寄稿したエルファイアス・ドージ氏と会って話す機会を得ました。するとそこにミュリエルおばさんがやって来て2人の会話に割り込んで来ました。そしてその口からは・・・(全3項目)

3-1.ミュリエルおばさんが乱入して来て
自分はリータ・スキーターが好きだ。いつも記事を読んでいる。こう言ってエルファイアス氏とハリーの会話にずかずかと割り込んで来たミュリエルおばさんは「それダンブルドアに関する本を書いたんだぞぇ!」と告げました。

「こんばんはミュリエル。そうその話をしていた所じゃ」

エルファイアス氏はそんなミュリエルおばさんにこう挨拶しました。ミュリエルおばさんは「そこのお前!椅子をよこさんかぇ。わたしゃ百七歳だぞぇ!」と言い強引に別の赤毛のウィーズリーのいとこから椅子を譲らせました。

そして驚くほどの力でくるりと椅子の向きを変えてエルファイアス氏とハリーの間に座り込んで来ました。ミュリエルおばさんはハリーに「おやまた会ったね。バリーとか何とかいう名だったかぇ」と言い続けてこう言いました。

「さーてエルファイアス。リータ・スキーターについて何を言っていたのかぇ?リータはダンブルドアの伝記を書いたぞぇ。わたしゃ早く読みたいね。フローリシュ・アンド・ブロッツ書店に注文せにゃ!」

エルファイアス氏は硬い厳しい表情をしました。ミュリエルおばさんはゴブレットをぐいっと飲み干し通りかかったウェイターを指を鳴らして呼び止めてお代わりを要求しました。そのシャンパンを一杯飲み再び話し始めました。

「2人とも何だぇ。ぬいぐるみのカエルみたいな顔をして!あんなに尊敬されご立派とかへったくれとか言われるようになる前はアルバスに関するどーんと面白い噂が色々あったんだぞぇ!」

するとエルファイアス氏は再び顔を真っ赤にして「間違った情報に基づく中傷じゃ」と反論しました。それに対してミュリエルおばさんは「あんたならそう言うだろうよ」と言って高笑いをしたかと思うとさらにこう言いました。

「あんたがあの追悼文で都合の悪い所をすっ飛ばしているのにあたしゃ気づいたぇ!」

こう言われてエルファイアス氏は「あなたがそんな風に思うのは残念じゃ。わしは心からあの一文を書いたのじゃ」と冷たく言いました。この後ハリーにとっては衝撃の事実がミュリエルおばさんの口から語られたんですよね。

「あああんたがダンブルドアを崇拝しとったのは周知の事だぇ。アルバスがスクイブの妹を始末したのかもしれないと判ってもきっとあんたはまだあの人が聖人君子だと考える事だろうぇ」

これがスタートでした。

3-2.妹アリアナの謎
エルファイアス氏は「ミュリエル!」と叫びました。一方ハリーの胸には冷えたシャンパンとは無関係の冷たいものが忍び込んで来ました。答えを聞けばその胸は一層冷たくなりそうですがハリーはミュリエルにこう訊きました。

「どういう意味ですか?妹がスクイブだなんて誰が言ったんです?病気だったと思ったけど?」

ミュリエルは自分の言葉の反響に大喜びのようでハリーに妹が病気で死んだなんて見当違いだとそう言うのです。それにハリーが知っているはずはない。何故ならばそれはハリーが生まれる遥か以前に起きた事なんだそうです。

さらにミュリエルが言うには当時生きていた自分たちも「実は何が起こったのか?」は知らなかったというのが本当の所なのだそうです。だからミュリエルはスキーターの書いた掘り出し物を早く読みたいと思っているそうです。

ダンブルドアはあの妹の事については長く沈黙して来た。こう言うミュリエルに対してエルファイアス氏は「虚偽じゃ!全くの虚偽じゃ!」と声を上げました。ハリーは胸に冷たいものを抱えたまま無意識にこう言ったのでした。

「先生は妹がスクイブだなんて一度も僕に言わなかった」

ショックのあまり自分がポリジュース薬で別人の姿になっている事さえ忘れてしまったのです。そんな事情を全く知らないミュリエルはハリーに向かって「何でお前なんぞに言う必要があるのかぇ?」とそう言い放ったのでした。

そんなミュリエルにエルファイアス氏は声を強張らせながら「アルバスが決してアリアナの事を語らなかった理由はわしの考えでは極めて明白じゃ。妹の死でアルバスはあまりにも打ちのめされたからじゃ」と言ったのでした。

しかしミュリエルはまだまだダンブルドアに対する攻撃材料には事欠かないようです。誰も妹を見た事がないというのは何故かとエルファイアス氏に訊いて来ました。自分たちの何と半数近くが妹が存在する事さえ知らなかった。

それは柩が家から運び出されて葬式が行なわれるまでだったんだそうです。アリアナが地下室に閉じ込められている間ホグワーツの秀才殿で気高いアルバスはどこにいたのか?自分の家で何が起っていようともどうでもよかった。

「どういう意味?地下室に閉じ込めるって?どういうこと?」

エルファイアス氏は惨めな表情でした。ハリーがこう訊くとミュリエルはこう答えました。ダンブルドアの母親は怖い女だった。全くもって恐ろしい。マグル生まれだった。けれどもそうではないふりをしていたのだそうです。

「そんなふりは一度もしておらん!ケンドラはきちんとした女性じゃった」エルファイアス氏は悲しそうに小声でこう言いました。しかしミュリエルはその言葉を無視するとさらにケンドラの批判の言葉を続けたというわけです。

気位が高く傲慢でスクイブを生んだ事を屈辱に感じていただろうと思われるような魔女だ。こう言うミュリエルにエルファイアス氏は「アリアナはスクイブではなかった!」と反論しました。しかしミュリエルはこう言いました。

「あんたはそう言いなさるがエルファイアスそれなら説明してくれるかぇ。どうして一度もホグワーツに入学しなかったのかぇ!」

3-3.どこまでも続く?ミュリエルの攻撃
ミュリエルは再びハリーに話しかけると自分たちの時代にはスクイブはよく隠されていたと言いました。もっとも小さな女の子を実際に家の中に軟禁し存在しないかのように装うのは極端だとそうハリーに言ったというわけです。

それを聞いてエルファイアス氏が「はっきり言うがそんな事は起っておらん!」と言いましたがミュリエルはがむしゃらに押し切りハリーに向かってスクイブはこうするのが通常のやり方とまくしたてたというわけなんですよね。

「スクイブは通常マグルの学校に送られてマグルの社会に溶け込むように勧められたものだぇ。魔法界に何とかして場所を見つけてやるよりはそのほうが親切というものだぇ。魔法界では常に二流市民じゃからぇ」

こう言った後さらにミュリエルは「しかしケンドラ・ダンブルドアは娘をマグルの学校にやるなど当然夢にも考えもせなんだのぇ」とダンブルドアの母親を激しく非難しました。それにエルファイアス氏は必死にこう言いました。

「アリアナは繊細だったのじゃ!あの子の健康状態ではどうしたって」

エルファイアス氏のこの言葉の途中でミュリエルはまたも反撃に打って出て来ました。家を離れる事もできなかったのか?それにアリアナは一度も聖マンゴに連れて行かれていないし癒者が往診に呼ばれなかったと反論しました。

そんな事が判るはずがない。こう言うエルファイアス氏にミュリエルは「知らぬなら教えて進ぜようかぇ」と応えました。何でもいとこにランスロットという人がいてその人は聖マンゴの癒者だったとミュリエルは言うのです。

そのランスロットがミュリエルの家族にだけ極秘で話したんだそうです。アリアナは一度も病院で診て貰っていない。ランスロットは「どうも怪しい」と睨んでいたのだそうです。こちらには確たる根拠があるというわけです。

エルファイアス氏は今にも泣き出しそうな顔でした。ミュリエルは大いに楽しんでいる様子でまた指を鳴らすとシャンパンを要求しました。ハリーの脳裏に浮かんだのはかつてのダーズリー一家が自分にした仕打ちの事でした。

かつてダーズリー夫妻は自分を魔法使いであるという罪で物置に閉じ込め鍵を掛けて人目に触れないようにした。ダンブルドアの妹は何とその逆の理由つまり魔法が使えないために自分と同じ運命に苦しみ閉じ込められたのか?

ダンブルドアは本当にそんな妹を見殺しにして自分の才能と優秀さを証明するためにホグワーツに行ったのだろうか?ところがこれで終わりではありませんでした。ミュリエルはダンブルドア一家への攻撃をまた始めたのでした。

「ところでケンドラのほうが先に死んだのでなけりゃ」

ミュリエルはこう言い出したかと思うと・・・

今日の最後に
ミュリエルおばさんはスリザリン出身の魔女だと私はそう思いますね。だからリータ・スキーターに捏造でっち上げの記事を書かれた事もなければ誹謗中傷された事もない。だから好きだなどと言う事ができるというわけです。

ただ私はシリウスの両親やルシウス・マルフォイ氏ほどには熱心な純血主義者ではないと思います。もしそうなら血を裏切る者たちのウィーズリー一家とはとっくの昔に縁を切っているでしょう。でもそういう考えは持っている。

だから初対面なのにハーマイオニーに対していきなり「姿勢が悪い。足首がガリガリだぞぇ」と言ってみたりビルの花嫁のフラーの事も「きれいな子だ。しかしどうひねくってもフランス人だぞぇ」などとケチをつけたくなる。

ロンもジニーもそしてフレッドにジョージも血を裏切る者たちのウィーズリー一家の一員なので顔を合わせれば文句のオンパレードというわけです。それはもちろんアルバス・ダンブルドアもまた気に入らないというわけです。

グリフィンドール出身でホグワーツ始まって以来の秀才殿という点については到底異論を挟む事などできない。そんなダンブルドアの伝記をリータ・スキーターが書いた。それはもう楽しみでしかたがないというわけですよね。

ダンブルドアを崇拝する人々がぎょっとするような事が書かれているに違いないと期待できるからというわけなんですよね。
Secret

TrackBackURL
→http://tokimekiboy.blog43.fc2.com/tb.php/2246-6f2bd34a