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まさか自分たちがこんな所にいるとは死喰い人の連中は思わないだろう。ハーマイオニーはそう思ってトテナム・コート通りにやって来たそうです。ところが何とそこに2人の死喰い人が現れて激しい攻防が繰り広げられたのでした。それを巡ってちょっとした議論になりました。(全3項目)

3-1.2人の労働者風の男
「オッケーオッケーちょっとそう思っただけさ!」ロンはハーマイオニーに「漏れ鍋」に行くという案を却下されこう言いました。3人が黙り込んだ所でガムを噛みながら面倒臭そうにウェイターが注文を取りにやって来ました。

ハーマイオニーはカプチーノを2つ頼みました。ハリーは「透明マント」を被っていて姿が見えないので3つ頼むのは変だからです。するとそこにがっちりとした労働者風の男が2人入って来てボックス席に窮屈そうに座りました。

「どこか静かな場所を見つけて姿くらまししましょう。そして地方に行くの。そこに着いたら騎士団に伝言を送れるわ」

ハーマイオニーは声を落としてこう囁きました。騎士団に伝言を送れると聞いてロンが「じゃ君あのしゃべる守護霊とかできるの?」と訊くとハーマイオニーは「ずっと練習して来たわ。できると思う」と答えたというわけです。

「まあね騎士団のメンバーが困った事にならないならそれでいいけど。だけどもう捕まっちまってるかもな。ウエッむかつくぜ」

ロンが最後に「ウエッむかつくぜ」と吐き捨てるように言ったのはカフェのカプチーノを飲んだからです。のろのろと隣の客の注文を取りに行く所だったウェイトレスがそれを聞き咎めロンのほうにしかめっ面を向けて来ました。

労働者風の2人の男の内のブロンドでかなり大柄なほうの男があっちへ行けとウェイトレスを手で追い払うのをハリーは見ていました。ウェイトレスはむっとした顔で男を睨みました。ロンはハーマイオニーにこう言いました。

「それじゃもう行こうぜ。僕こんな泥飲みたくない。ハーマイオニー支払いするのにマグルのお金持っているのか?」

ハーマイオニーは「隠れ穴」に行く前に住宅金融組合の貯金を全部下ろして来たのでマグルのお金はあるんだそうです。でも小銭はきっとバッグの一番底に沈んでしまっているに決まっているとの事でした。ところがその時です。

2人の労働者風の男が同時に動きました。

3-2.2人の死喰い人
ハーマイオニーが溜め息をついてビーズ・バッグに手を伸ばした時でした。ハリーも無意識に2人の労働者風の男と同じ動きをしました。3人は杖を抜いていました。ロンは一瞬遅れて気づきハーマイオニーを庇おうとしました。

テーブルの反対側から飛びついてハーマイオニーをベンチ席に横倒しにしたのです。死喰い人たちの強力な呪文がそれまでロンの頭があった所の背後のタイル壁を粉々に砕きました。それと同時にハリーがこう叫んだのでした。

「ステューピファイ!麻痺せよ!」

大柄なブロンドの死喰い人は赤い閃光をまともに顔に受けて気を失い横向きに倒れました。ハリーがマントに隠れていたのでもう1人は誰が呪文をかけたのかが分らず再びロンを狙って呪文を発射し黒く光る縄が飛び出しました。

その縄でロンは頭から足まで縛り上げられてしまいました。ウェイトレスは悲鳴を上げると出口に向かって逃げ出しました。ロンを縛った死喰い人にハリーはもう一度「失神の呪文」を撃ちましたが逸れて窓で撥ね返りました。

それがウェイトレスに当たってウェイトレスは出口の前に倒れました。死喰い人が大声で「エクスパルソ!爆破!」と唱えるとハリーの前のテーブルが爆発しその衝撃でハリーは壁に打ちつけられ杖が手から離れて行きました。

「透明マント」も滑り落ちて行きました。しかしハーマイオニーが「ペトリフィカストタルス!石になれ!」と叫んで死喰い人は石像のように固まり前のめりに倒れました。次にハーマイオニーは杖をロンに向けこう唱えました。

「ディフィント裂けよ」

途端にロンは痛そうな叫び声を上げました。呪文がロンのジーンズの膝を切り裂いて深い切り傷がついていました。ハーマイオニーはロンに「ごめんなさい」と謝ると再び「ディフィント」と唱えて今度は縄が切れて落ちました。

手が震えてしまったからなんだそうです。ハリーは杖を拾いベンチに大の字になって倒れている大柄なブロンドの死喰い人に近づきました。2人の内の1人はハリーが最近見た事のある死喰い人でした。ハリーはこう言いました。

「こっちの奴は見破れたはずなのに。ダンブルドアが死んだ夜その場にいた奴だ」

こう言いながらハリーは床で倒れている死喰い人を足で引っくり返しました。ロンによればそいつはドロホフで昔お尋ね者のポスターにあったのを覚えているそうです。大柄な死喰い人は確かソーフィン・ロウルなのだそうです。

するとハーマイオニーが若干ヒステリー気味に「名前なんかどうでもいいわ!」と言いました。何やら慌てふためいています。名前なんかどうでもいい。それよりもここに2人の死喰い人が姿を現わしたのが問題というわけです。

「どうして私たちを見つけたのかしら?私たちどうしたらいいの?」

ハーマイオニーが慌てふためいている事でハリーはむしろ頭がはっきりしました。ハリーはハーマイオニーに「入口に鍵を掛けて」と言いロンには「明かりを消してくれ」とそう言いました。2人はハリーの言う通りにしました。

暗がりでロンはハリーに「こいつらどうする?」と訊いて来ました。それから一段と低い声で自分たちはたった今殺害される所だった。だったら殺害してしまおうかとそう言って来ました。これにハリーはこう答えたのでした。

「こいつらの記憶を消すだけでいい。そのほうがいいんだ。連中はそれで僕たちを嗅ぎつけられなくなる」

最後にハリーは殺害してしまったら自分たちがここにいた事がはっきりしてしまうと言いました。しかし問題はロンもハーマイオニーもさらにおそらくハリーもやはり「忘却呪文」を使った事がないのが懸念材料というわけです。

「でも理論は知っている」

ハーマイオニーはこう言うと深呼吸をして気持ちを落ち着かせ杖をドロホフの額に向けて「オブリビエイト!忘れよ!」と唱えました。たちまちドロホフの目がとろんとして夢を見ているような感じになってかかったようでした。

3-3.何故自分たちを見つけた?
ハリーはハーマイオニーの肩を叩きながら「いいぞ!」と言い次に「もう1人とウェイトレスもやってくれ。その間に僕とロンはここを片付けるから」と言いました。ロンが「片付ける?どうして?」と訊くのでこう答えました。

「こいつらが正気づいて自分たちのいる場所が爆破されたばかりの状態だったら何があったのかと疑うだろう?」

ロンはこれで納得し「ああそうかそうだな」と言って2人は片付けを始めました。ロンは尻ポケットから杖を取り出すのに一瞬苦労していましたが「何で杖が抜けないのかと思ったら判ったよ」と言ってハーマイオニーに・・・

「君。僕の古いジーンズを持って来たんだ。これきついよ」

ロンにこう言われてハーマイオニーは癇に障ったように小声で「あら悪かったわね」と言いそれならあそこに挿せば良いのにと別の場所を不満気に言うのが聞こえて来ました。そうこうする内にもカフェは元通りになりました。

「だけどこの人たちどうして私たちを見つけたのかしら?どうして私たちの居場所が判ったの?」

2人の死喰い人を座っていたボックス席に戻して寄り掛からせるとハーマイオニーがその顔を交互に見ながらこう言いました。そしてハリーを見ると「あなたまだ臭いをつけたままなんじゃないでしょうね?」と言い出しました。

それを聞いてロンが「そんなはずないよ」と言ってきっぱりと否定しました。臭いの呪文は17才で破れる。魔法界の法律だ。大人には臭いをつける事ができない。ところがそう言うロンにハーマイオニーはこう言葉を返しました。

「あなたの知る限りではね。でももし死喰い人が17才に臭いをつける方法を見つけ出していたら?」

するとロンはハリーはこの24時間死喰い人には近寄っていない。誰がハリーに臭いを付け直せたと言うんだと反論しました。ハリーは自分に汚れの染みがついているような気になって何も言いませんでした。自分が原因なのか?

「もし僕に魔法が使えず君たちも僕の近くでは魔法が使えないという事なら使うと僕たちの居場所がばれてしまうのなら」

ハリーがここまで言った所でハーマイオニーがハリーの言わんとしている事を察し「別れないわ!」ときっぱり言いました。するとロンが「どこか安全な隠れ場所が必要だ。そうすればよく考える時間ができる」と提案しました。

そこでハリーが「グリモールド・プレイス」と言いました。それを聞いて2人は呆れたように大きく口を開けハーマイオニーはハリーに「馬鹿なこと言わないで。あそこにはスネイプが入れるのよ!」と言って反対したのでした。

今日の最後に
グリモールド・プレイス12番地はかつてはシリウスの生家でシリウスが遺言でハリーに譲ると言ったため今はハリーの物です。シリウスが生きている時は不死鳥の騎士団の本部として使用されていましたが今は使われていません。

何故なら「秘密の守人」だったダンブルドアが死んでその代わりに20人もの大人数が守人になってしまい加えてその中にはスネイプもいたために今は事実上「隠れ穴」が本部の役割を果たすという事になっていたというわけです。

そんな所をハリーは隠れ家に指名したのです。
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