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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

翌朝早く寝袋の中で目覚めたハリーが脳裏に思い浮かべたのはダンブルドアに対する苦々しい疑念の数々でした。耐えられなくなったハリーは気を紛らわせようと客間を出ました。落ち着いた先は最上階にあるシリウスの部屋でした。そこでハリーが発見した物とは?(全3項目)

3-1.夜明け直前の客間で
翌朝早くハリーは客間の床の寝袋の中で目を覚ましました。分厚いカーテンの隙間から見える陽の光が夜明けが近い事を示していました。ロンとハーマイオニーのゆっくりした深い寝息の他には聞こえるものはありませんでした。

ハリーは横で寝ている2人の影をちらりと見ました。昨晩ロンが突然騎士道精神の発作を起しソファのクッションを床に敷きハーマイオニーにその上で寝るべきと主張したためハーマイオニーのシルエットは高い所にありました。

ハーマイオニーの片腕が床まで曲線を描いて垂れ下がりその指先がロンの指のすぐ近くにありました。ハリーは2人が手を握ったままで眠ったのではないかと思いました。そう思うと何故かしら不思議に孤独を感じたのでした。

ハリーは暗い天井を見上げ蜘蛛の巣の張ったシャンデリアを見ました。陽の照りつけるテントの入口に立ち結婚式の招待客を案内するために待機していた時からまだ24時間も経っていないというのに別の人生のように遠く感じる。

これから何が起きるのだろう?床に横になったままハリーは分霊箱の事を考えダンブルドアが自分に残した任務の気が遠くなるような重さと複雑さを思いました。特にダンブルドアへの思いは全く予想外の変化を遂げていました。

ダンブルドアの死後ずっとハリーの心を占めていた深い悲しみが今は違ったものに感じられました。結婚式でミュリエルから聞かされた非難や告発が頭に巣食いその病巣が崇拝して来た魔法使いの記憶を蝕んで行くかのようです。

ダンブルドアはそんな事を黙認していたのだろうか?ダドリーと同じように誰が遺棄されようと虐待されようとも自分の身に降りかからない限りは監禁され隠されていた妹を平気で眺めたり背を向けられていたとそういうのか?

ハリーはゴドリックの谷を思いダンブルドアが一度も口にしなかった墓の事を思いました。何の説明もなしに遺された謎の品々を思いました。するとハリーの中で激しい恨みが突き上げて来るのが感じられたというわけですよね。

ハリーの脳裏に浮かんだのはダンブルドアに対する不満めいた疑問ばかりだったというわけなんですよね。

3-2.客間を出ると
ダンブルドアは何故話してくれなかったのだろうか?何故説明してはくれなかったのだろうか?自分の事を本当に気にかけてくれていたのだろうか?それともそのいずれでもなかったのではとハリーはそう考えたというわけです。

自分は磨いたり研ぎ上げたりするべき道具でしかなく信用したり打ち明けたりする対象ではなかった。ハリーはそう思ってしまったというわけです。ハリーは苦い思いだけを噛み締めて横たわっているのは耐え難いと思いました。

気を紛らわせるために何かをしていなければ居ても立ってもいられないという心境になりハリーは寝袋を抜け出すと杖を持ってそっと客間を出ました。踊り場で杖先に灯りを点すとハリーは階段を上がって行ったというわけです。

3階には前回ロンと一緒だった寝室があります。ハリーは踊り場からその部屋を覗き込みました。洋箪笥の戸は開けっ放しでベッドの上掛けは剥がされています。ハリーは階下のトロールの足が横倒しだったのを思い出しました。

騎士団が引き払った後に誰かがここを家捜しした。スネイプか?それともシリウスの生前も死後もこの家から多くの物をくすねたマンダンガスか?ハリーの視線はフィニアス・ナイジェラス・ブラックの肖像画へと移りました。

シリウスの曾々祖父ですが絵には背景が見えるだけで空っぽでした。フィニアス・ナイジェラスはホグワーツの校長室で夜を過ごしているに違いない。ハリーはそう考えてさらに階段を上り最上階の踊り場に出たというわけです。

扉は2つだけでハリーが向き合っているほうの扉の名札には「シリウス」と書いてあります。ハリーは名付け親の部屋に入った事はありませんでした。扉を押し開きなるべく遠くまで灯りが届くようハリーは杖を高く掲げました。

部屋は広くてかつては洒落た部屋だったに違いないとハリーは思いました。木彫りのヘッドボードがついた大きなベッドがあり長いビロードのカーテンでほとんど覆われている縦長の大きな窓に天井にシャンデリアがありました。

シャンデリアには分厚い埃が積もり残っている蝋燭の燃えさしには垂れて固まった蝋が霜のようについていました。壁に掛かった絵やヘッドボードはうっすらと埃で覆われシャンデリアと洋箪笥の間には蜘蛛の巣が張られています。

ハリーが部屋の奥まで入って行くとネズミが慌てて走り回る音が聞こえました。壁にはぎっしりとシリウスが貼り付けたポスターや写真で壁紙がほとんど見えないという有り様でした。ひたすら両親を苛立たせてやりたいんだ。

シリウスがそう努力したと感じる壁でした。家族全員がスリザリン出身で自分だけがグリフィンドール出身。家族と自分は違うという事を強調するためだけに貼られていたのが何枚かのグリフィンドールの大きなペナントでした。

マグルのオートバイの写真も沢山あってビキニ姿の若いマグルの女性のポスターも数枚あります。色褪せた笑顔も生気のない目も紙に固定され動かない事からマグルの女性なのは明らかでハリーはシリウスの度胸に感心しました。

そこに唯一1枚だけ魔法界の写真が貼られていました。

3-3.そこで見つけた物とは?
ホグワーツの4人の学生が肩を組み合いカメラに向かって笑っています。ハリーは父親を見つけて胸が躍りました。くしゃくしゃな黒髪はハリーと同じに後ろがピンピン立っているしこれもハリーと同じでメガネをかけていました。

その隣はシリウスで無頓着なのにハンサムで少し高慢ちきな顔はシリウスが生前ハリーに見せたどの顔よりも若く幸福そうに見えました。シリウスの右に立っているのはペティグリューで相当背が低く小太りで色の薄い目でした。

みんなの憧れの反逆児であるジェームズとシリウスがいる。最高にかっこいいグループの仲間に入れて貰えたそのうれしさで顔を輝かせていました。ジェームズの左隣にはその頃にしてややみすぼらしいルーピンがいたのでした。

しかしペティグリューと同様に自分が好かれている事や仲間にして貰えた事に驚き喜んでいる。そう思う一方でハリーは「そんな風に見えるのはその頃の事情を知っているからに過ぎないのだろうか?」と思ったというわけです。

ハリーは写真を壁から剥がそうとしました。これは結局自分の物だ。シリウスは所有物の全てを自分に遺した。でも写真はびくりともしません。シリウスは両親が自分の部屋の内装を変えるのをあくまでも阻止するつもりだった。

そう思って写真を取るのを諦めるとハリーは今度は床を見回しました。空が徐々に明るくなって来て一条の光が純炭に散らばっている羊皮紙や本や小物を照らしたからです。シリウスの部屋も漁られているのが一目で判りました。

もっともこの部屋の中にある物は全部とは言わないまでも大部分は価値がないと判断されたようです。何冊かの本は乱暴に振られたらしく表紙は外れページもバラバラになり散乱していました。1つだけ貴重な発見がありました。

それは手書きの紙で丸めてあったのでハリーは開いて伸ばしました。

母リリーからシリウスへ宛てた手紙でした。

今日の最後に
ハリーポッター・シリーズでは当初の印象は最悪中の最悪だったのにも関わらずその印象が劇的に好転し最後は「こんなにいい人だった!」という展開で終わる人が数多くいますがダンブルドアまでもがそうなってしまいました。

以前にも指摘したようにハリーは好きになった人の事はとことん好きになります。それがチョウ・チャンでありジニー・ウィーズリーでありシリウスというわけです。だからシリウスが死んだ時の嘆き悲しみぶりは凄まじかった。

その一方で嫌いになった人の事はとことん嫌いになります。そんなハリーが今回とことん徹底的に嫌い恨む事になってしまったのがアルバス・ダンブルドアその人というわけです。やはり半端ないほどの恨み方になりましたよね。

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