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ハリーとダンブルドアよりも先に海辺の洞窟に行ってヴォルデモートの分霊箱を持ち去っていた「R.A.B」なる人物はシリウスの弟のレギュラス・ブラックだった!しかし結局レギュラスの部屋には金のロケットはありませんでした。ところがだったんですよね。その分霊箱を持ち帰っていたのは?(全3項目)

3-1.思い出した!
レギュラスが破壊できたかどうかは別にしてヴォルデモートからは隠しておきたかったはずでしょう?私たちが前にここにいた時に色々恐ろしい物を捨てなければならなかった事を覚えているとハーマイオニーは話し続けました。

ハーマイオニーが挙げた恐ろしい物とは誰にでもボルトを発射する掛け時計とかロンを絞めて死なせようとした古いローブでした。レギュラスはロケットの隠し場所を守るためそういう物を置いたのかもしれないとも言いました。

ただ私たちそうとは気づかなかっただけで。ここまで言った所でハーマイオニーは片足を上げたまま「忘却術」がかかったような茫然自失といった顔で立っていました。ハーマイオニーは目の焦点が合っていないという顔でした。

ハーマイオニーが「あの時は」と囁くように言うのでロンが「どうかしたのか?」と訊くとハーマイオニーは「ロケットがあったわ」と答えました。その言葉を聞いてハリーとロンは声を重ねて同時に「えぇっ?」と言いました。

客間の踊り場に誰も開けられなかったロケットがあったとハーマイオニーは言葉にならない言葉でハリーとロンに告げたのでした。ハリーは1個のレンガが胸から胃へと滑り落ちたようなそんな気がしました。思い出したのです。

みんなが順番にそのロケットをこじ開けようとして手から手へと渡していた時にハリーも実際いじっていたのです。それは瘡蓋粉(かさぶたこ)の入った嗅ぎタバコ入れや一同を眠りに誘ったオルゴールなどと一緒に捨てられました。

「クリーチャーが僕たちから随分色んな物を掠め取った」

ハリーはこう言うと最後の望みだ。残された唯一の微かな望みだ。どうしても諦めなくてはならなくなるまではその望みにしがみつく事にしたというわけです。そこでロンとハーマイオニーにこう告げたというわけなんですよね。

「あいつは厨房脇の納戸にごっそり隠していた。行こう」

3-2.まだ終わっちゃいない!
ハリーは二段跳びで階段を走り下りました。その後をロンとハーマイオニーが足音を轟かせて走りました。あまりの騒音に3人が玄関ホールを通り過ぎる時にシリウスの母親の肖像画が目を覚まして叫び出すほどだったのでした。

3人は一切構わず厨房の扉を閉めました。そしてハリーは厨房を一気に横切りクリーチャーの納戸の前で急停止をすると扉をぐいと開けました。そこにはクリーチャーがかつて寝床にしていた汚らしい古い毛布の巣がありました。

しかしクリーチャーが漁って来たキラキラ光るガラクタはもう見当たりません。そこにあったのは「生粋の貴族-魔法界家系図」だけでした。そんなはずはないとハリーは剥ぎ取った毛布を振りました。でも何も出て来ません。

死んだネズミが1匹落ちて来てみじめに床に転がっただけでした。ロンは呻き声を上げて厨房の椅子に座り込みハーマイオニーは目をつむりました。しかし今度はハリーがロンとハーマイオニーを鼓舞するようにこう言いました。

「まだ終わっちゃいない。クリーチャー!」

ハリーが声高に呼ぶとパチンと大きな音がしてハリーが渋々シリウスから相続した屋敷しもべ妖精のクリーチャーが姿を現わしました。最初に見た時と同じ汚らしいボロを着たままの姿でした。ハリーを軽蔑した目で見ています。

持ち主がシリウスからハリーになってもシリウスと同じでハリーに対する態度は着ている物と同様に変っていない事を示していました。クリーチャーは「ご主人様」と言うと深々とお辞儀をし自分の膝に向かってこう呟きました。

「奥様の古いお屋敷に戻って来た。血を裏切るウィーズリーと穢れた血も一緒に」

こう言ったクリーチャーにハリーは「誰に対しても血を裏切る者とか穢れた血と呼ぶ事を禁じる」と言って叱りつけました。ハリーは心臓が激しく鼓動するのを感じながらクリーチャーを見下ろすとこう言ったというわけです。

「お前に質問がある。それから正直に答える事を命じる。判ったか?」

クリーチャーは「はい。ご主人様」と答え再び深々と頭を下げました。ハリーはその唇が動くを見ました。ハリーに禁じられてしまった侮辱の言葉を声に出さずに言っているようでした。ハリーはクリーチャーにこう言いました。

「2年前に2階の客間に大きな金のロケットがあった。僕たちはそれを捨てた。お前はそれをこっそり取り戻したか?」

こう言いながらハリーの心臓は今や激しく肋骨を叩いていました。一瞬の沈黙の間にクリーチャーは背筋を伸ばしてハリーをまともに見ました。クリーチャーが背筋を伸ばしてハリーの事をまともに見たのです。そして・・・

「はい」と答えたのです。

3-3.束の間の喜び
ハリーが「2年前に2階の客間に大きな金のロケットがあった。僕たちはそれを捨てた。お前はそれをこっそり取り戻したか?」と訊くとクリーチャーは一瞬の沈黙の間に背筋を伸ばしハリーをまともに見て「はい」と答えました。

ハリーは小躍りして「それは今どこにある?」と訊きました。ロンとハーマイオニーは大喜びです。しかしクリーチャーは次の言葉にハリーたち3人がどう反応するか見るに耐えられないというかのように目をつむったのでした。

「なくなりました」

クリーチャーがこう言うのを聞いてハリーは「なくなった?」と言葉を繰り返しながら高揚した気持ちが一気に萎んで行くのを感じました。ハリーが「なくなったってどういう意味だ?」と訊くとクリーチャーは身震いしました。

そして体を揺らし始めました。そんなクリーチャーにハリーは厳しい声で「命令だ」と言いました。するとクリーチャーは固く目を閉じたままでしゃがれ声で「マンダンガス・フレッチャー」と言うと続けてこう言ったのでした。

「マンダンガス・フレッチャーが全部盗みました。ミス・ベラやミス・シシーの写真も奥様の手袋も勲一等マーリン勲章も家訓入りのゴブレットもそれにそれに」

クリーチャーは息を吸おうと喘いでいました。胸が激しく上下しています。やがてクリーチャーは両眼をかっと開き血も凍るような叫び声を上げました。そして金のロケットがどうなったか?こう答えたというわけなんですよね。

「それにロケットも。レギュラス様のロケットも。クリーチャーは過ちを犯しました。クリーチャーはご主人様の命令を果たせませんでした!」

今日の最後に
クリーチャーに言わせればハリーは血を裏切る者たちの一員のロンと穢れた血のハーマイオニーと仲良くしている。さらには狼人間のリーマス・ルーピンとも仲良くしている。それはもう極めておぞましいご主人様というわけです。

ハリーのほうもまた狂信的な純血主義者のシリウスの両親の考えにどっぷりと首まで浸かっているクリーチャーの事を激しく嫌っています。互いが互いの事をそれはもう半端ないほどに嫌悪し合っているというわけなんですよね。

決して相容れる事のないハリーとクリーチャー。にも関わらずダンブルドアはそんなシリウスが所有していたクリーチャーをハリーに相続させ「何故クリーチャーをハリーに所有させたのか?」の答えが出ようとしているのです。
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