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何故クリーチャーはヴォルデモートの分霊箱の金のロケットの事を「レギュラス様のロケット」と言ったのか?ハリーはクリーチャーに金のロケットについて知っている事を全部言えと命じました。するとクリーチャーの口からはハリーの首筋をぞくっとさせて毛が逆立つような話が飛び出して来ました。(全3項目)

3-1.交じり合う悲鳴にハリーの命令
ハリーは本能的に動きました。火格子のそばの火掻き棒に飛びつこうとするクリーチャーに飛びかかると床に押さえつけました。ハーマイオニーとクリーチャーの悲鳴が交じり合いましたがハリーの怒鳴り声がそれを勝りました。

「クリーチャー命令だ。動くな!」

クリーチャーをじっとさせてからハリーは手を離しました。クリーチャーは冷たい石の床にべたっと倒れたままで両眼から涙をぼろぼろとこぼしていました。ハーマイオニーが小声でハリーに「立たせてあげて」と言いました。

「こいつが火掻き棒で自分を殴れるようにするのか?」

ハリーはこう言うとフンと鼻を鳴らしてクリーチャーのそばに膝をつきました。そして「そうはさせない」と言いました。かつてドビーが自分を罰しようとするのを止めた事があったのでハリーは対処法を知っているんですよね。

「さあクリーチャー本当の事を言うんだ。どうしてお前はマンダンガス・フレッチャーがロケットを盗んだと思うんだ?」

その問いにクリーチャーは喘ぎながら「クリーチャーは見ました。あいつがクリーチャーの宝物を腕一杯に抱えてクリーチャーの納戸から出て来る所を見ました。クリーチャーはあのこそ泥に辞めろと言いました」と答えました。

しかしマンダンガス・フレッチャーは笑って逃げてしまったんだそうです。ハリーはさらにこうも訊きました。お前はあれを「レギュラス様のロケット」と呼んだ。どうしてだ?ロケットはどこから手に入れた?とも訊きました。

レギュラスはそれとどういう関係があるんだ?ハリーは最後にこう訊きクリーチャーに「起きて座れ。そしてあのロケットについて知っている事を全部僕に話すんだ。レギュラスがどう関わっているのかを全部!」と言いました。

するとクリーチャーは?

3-2.クリーチャー語る
クリーチャーは体を起こして座り顔を膝の間に突っ込んで丸くなると前後に揺すり始めました。話し出すとくぐもっているのにも関わらずその声は静まり返った厨房にはっきりと響きました。クリーチャーはこう話し始めました。

「シリウス様は家出しました。厄介払いができました。悪い子でしたし無法者で奥様の心を破った人です」

でもレギュラス坊ちゃまはきちんとしたプライドをお持ちだったんだそうです。ブラック家の家名と純血の尊厳のために何を成すべきかをご存知だったのだそうです。レギュラスは何年も闇の帝王の話をしていたとの事でした。

隠れた存在だった魔法使いを陽の当たる所に出しマグルやマグル生まれを支配する方だと言っていた。そして16才になった時にレギュラスは闇の帝王の仲間つまり死喰い人になったんだそうです。とても自慢だったのだそうです。

あの方つまり闇の帝王にお仕えする事をとても喜んだとの事でした。レギュラスはクリーチャーの事をずっと可愛がってくださったんだそうです。そして1年が経ったある日レギュラスはクリーチャーに会いに厨房に下りて来た。

「そして坊ちゃまがおっしゃいました。おっしゃいました」

こう言うとクリーチャーはますます激しく体を揺すりました。それから「闇の帝王がしもべ妖精を必要としていると」と言いました。それを聞いてハリーは「ヴォルデモートがしもべ妖精を必要としている?」と繰り返しました。

そう言いながらロンとハーマイオニーを振り返ると2人ともハリーと同じく怪訝な顔をしていました。ハリーのその問いかけにクリーチャーは「さようでございます」と答えてレギュラスが何と言ったのかの説明を始めました。

レギュラス様はクリーチャーを差し出したのです。レギュラスはクリーチャーにこれは自分にとってもクリーチャーにとっても名誉な事だから闇の帝王のお言いつけになる事は何でもしなければならないと言ったのだそうです。

その後で帰って来いとレギュラスは言ったんだそうです。クリーチャーは体の揺れをますます速くして啜り泣きをしながら切れ切れに息をしていました。それならばヴォルデモートは一体クリーチャーに何をさせたのだろうか?

そこでクリーチャーは闇の帝王の所に所に行ったのだそうです。闇の帝王はクリーチャーに何をするのか教えてくれませんでしたが一緒に海辺の洞穴に連れて行った。洞穴の奥には洞窟があってそこには大きな黒い湖があった。

ハリーは首筋がぞくっとして毛が逆立ちました。まるでクリーチャーの声があの暗い湖を渡って聞こえて来るようでした。その時に何が起こったのか自分がそこにいるかのようによく判ったからです。クリーチャーは次に・・・

「小舟がありました」

3-3.一体どうやって?
その通りだ。小舟があった。ハリーはその小舟を知っていました。緑色の幽光を発する小さな舟には魔法がかけられハリーはその小舟にダンブルドアと乗って湖の中央にある小島にヴォルデモートの分霊箱を取りに行ったのです。

そういうやり方つまりは使い捨ての生き物である屋敷しもべ妖精を借りてヴォルデモートは分霊箱の守りをテストしたのです。小島に水盆があって薬で満たされていた。闇の帝王はクリーチャーにその薬を飲めと言ったそうです。

今やクリーチャーは全身を震わせていました。クリーチャーは飲みました。飲むと恐ろしいものを見たんだそうです。内臓が焼けたのだそうです。クリーチャーはレギュラス坊ちゃまと奥様に助けを求めて叫んだとの事でした。

でも闇の帝王は笑うだけだったんだそうです。クリーチャーに薬を全部飲み干させると闇の帝王は空の水盆にロケットを落とし薬を再び満たしたのだそうです。それから闇の帝王はクリーチャーを残し小舟で行ってしまいました。

クリーチャーがそう言うのを聞いてハリーは「その場面が見えるようだ」と思わずにはいられませんでした。まもなく死ぬであろうクリーチャーが身悶えしているのを非情な赤い眼で見ながらヴォルデモートが暗闇に消えて行く。

まもなく薬の犠牲者つまりクリーチャーは焼けるような喉の渇きに耐えかねて湖の水を飲む。しかしハリーの想像はそこまででした。クリーチャーがあの湖の中央の小島からどのようにして脱出したのかなど分らなかったのです。

「クリーチャーは水が欲しかった。クリーチャーは島の端まで這って行き黒い湖の水を飲みました」

すると何本もの死人の手が水の中から現れクリーチャーを水の中に引っ張り込んだそうです。ハリーも薬を飲んだダンブルドアが水が欲しいと言ったので同じ事をしました。ハリーはダンブルドアと一緒だったので助かりました。

それならクリーチャーは?

今日の最後に
クリーチャーはシリウスとベラトリックス・レストレンジの二君に仕えていた。ハリーは5年生の学期末に校長室でダンブルドアからこの話を聞かされました。ダンブルドアがクリーチャーに直接会って聞き出したんですよね。

物語の折々でも示されているようにダンブルドアもまた開心術に長けているというのは明々白々です。クリーチャーに会ったその時ダンブルドアはそのクリーチャーの心を覗き込んで今回の事をも全て知っていたというわけです。

だからクリーチャーがヴォルデモートと一緒にあの洞窟に行った事も知っていた。したがって湖の中央にある小島に行くための小舟がある事も水盆の薬を飲み干しても死にはしないという事までダンブルドアは知っていたのです。

何故ならば目の前に水盆のあの薬を飲み干しても生きているクリーチャーがいるからというわけなんですよね。これほど確かな証拠はないですよね。
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