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ハリーが公園のブランコに座って物思いに耽っているとダドリー軍団がやって来るのが目に入りました。ハリーはダドリーと並んでプリベット通り4番地への帰路につきました。ところがそこで事は起こりました。一瞬ハリーは必死で我慢していたのに魔法を使ってしまったと思ったのですが・・・(全3項目)

3-1.家に帰る途中で
「かっこいい名前だ」こう言った後ハリーはダドリーに続けて「だけど僕にとっちゃ君はいつまで経ってもちっちゃなダドリー坊やだな」と言いました。するとダドリーは両手を丸めて拳を握るとこう言ったというわけですよね。

「黙れって言ってるんだ!」

そんな怒るダドリーにハリーは追い打ちをかけるように「あの連中はママが君をそう呼んでいるのを知らないのか?」と訊きました。さらに怒りを煽られたダドリーは再び「黙れよ」と言いました。ハリーは次にこう言いました。

「ママにも黙れって言えるかい?かわい子ちゃんとかダディちゃんなんてのはどうだい?じゃあ僕もそう呼んでいいかい?」

今度はダドリーは「黙れ」とは言わず黙っていました。ハリーを殴りたいのを我慢するのに自制心を総動員しているようでした。するとハリーは表情を変え笑うのを止めてダドリーに向かってこう言ったというわけなんですよね。

「それで今夜は誰を殴ったんだい?また10才の子か?一昨日の晩マーク・エバンズを殴ったのは知ってるぞ」

するとダドリーは唸るように「あいつがそうさせたんだ」と言いました。ハリーが「へーそうかい?」と言うと「生言いやがった」と応えました。それに対してハリーはこう言って更なる挑発に打って出て来たというわけです。

「そうかな?君が後ろ足で歩く事を覚えた豚みたいだとか言ったかい?そりゃダッド生意気じゃないな。本当だもの」

ハリーにこう言われてダドリーの顎の筋肉が痙攣しました。ダドリーをそれだけ怒らせたかと思うとハリーは大いに満足でした。思い通りにならない鬱憤を唯一の捌け口のダドリーに注ぎ込んでいるようなそんな気がしました。

ハリーとダドリーは角を曲がり狭い路地に入りました。そこはかつてハリーがシリウスを見かけた場所でマグノリア・クレセント通りからウィステリア・ウォークへの近道になっていました。そこには街灯がありませんでした。

そのため路地の両端に伸びる道よりずっと暗くなっていました。路地の片側はガレージの壁でもう片側は高い塀になっていてその狭間に足音が吸い込まれて行きました。一呼吸置いてダドリーがハリーにこう言って来たのでした。

「あれを持ってるから自分は偉いと思っているんだろう?」

3-2.ハリーとダドリーの激しいやり取り
「あれって?」とハリーが訊き返すとダドリーは「あれ。お前が隠しているあれだよ」と答えました。するとハリーは再びニヤッと笑ってダドリーにこう言いました。そしてダドリーが「あれ」と言った物を取り出したのでした。

「ダド見かけほど馬鹿じゃないんだな?歩きながら同時に話すなんて芸当は君みたいな馬鹿面じゃできないと思ったけど」

ハリーは杖を引っ張り出しました。ダドリーはそれを横目で見るとすぐさま「許されてないだろ。知ってるぞ。お前の通ってるあのへんちくりんな学校から追い出されるんだ」と言いました。これにハリーはこう応えたのでした。

「学校が校則を変えたかもしれないだろう?ビッグD?」

これにダドリーは「変えてないさ」と言ってはみたもののその声は自信たっぷりとは言えませんでした。それを見て取ってハリーは笑いましたがダドリーも負けてはいません。ハリーに向かってこう反論して来たというわけです。

「お前なんかそいつがなけりゃ俺にかかって来る度胸もないんだ。そうだろう?」

こう言って歯を剥くダドリーにハリーは君のほうは4人の仲間に護衛して貰わなければ10才の子供を打ちのめす事もできないと言葉を返すと君が散々宣伝しているボクシングの相手だってどうせ7才か8才だと言い返したのでした。

そう言うハリーにダドリーも言い返しました。ダドリーが倒した相手は16才だったんだそうです。しかも体重はハリーの2倍でダドリーがやっつけた後に20分も気絶していたのだそうです。さらにはハリーにこう言ったのでした。

「お前が杖を取り出したってパパに言ってやるから覚えてろ」

これに対してハリーは今度はパパに言いつけるのか。パパの可愛いボクシング・チャンピオンちゃんはハリーの凄い杖が怖いのかと言いました。それにダドリーは夜はそんなに度胸がないくせに。そうだろうと嘲ったのでした。

「お前がベッドに入った時の事さ!」

ダドリーはこう言って凄みました。そして立ち止まりました。ほんの僅かに読み取れるその表情は奇妙に勝ち誇っていました。ここでダドリーが指摘して来たのはハリーがこの夏見続けていた悪夢の事だったというわけですよね。

この夏ハリーは目の前で殺害されたセドリック・ディゴリーの夢を見ていました。ダドリーは息を弾ませながらハリーに向かって「昨日の夜聞いたぞ。お前の寝言を。呻いてたぞ」とそう言い放って来たというわけなんですよね。

「黙れ!黙れダドリー。さもないと!」

ハリーは低い声でこう言うとまっすぐダドリーの心臓に杖を向けていたのでした。

3-3.突然真っ暗闇に
「君は嘘をついてる」反射的にそう言ったもののハリーは口の中がカラカラでした。ダドリーが嘘をついていない事は判っていた。嘘でセドリックの事を知っているはずがない事をハリーは嫌と言うほどに判っていたからでした。

一方ハリーに杖を向けられたダドリーは「そいつを僕に向けるな!」と言いながら路地の壁際まで後退りをしました。ハリーはダドリーに対する14年間の憎しみが激しく脈打つを感じました。ダドリーに徹底的に呪いをかけたい。

今ダドリーをやっつけられたらどんなにいいか。ダドリーに触覚を生やし口も利けない虫けらのように家まで這って帰らせたい。しかしそれはできません。そんな事をしたならホグワーツを退校になってしまうからなんですよね。

「その事は二度と口にするな。判ったか?」

ハリーは凄んでこう言いました。ダドリーは「そいつをどっか他の所に向けろ!」と言いました。ダドリーが「判った」と答えないのでハリーは「聞こえないのか?判ったかって言ってるんだ」とダドリーに言い放ったのでした。

「そいつを他の所に向けろ!」
「判ったのか?」
「そいつを僕から」

ここまで言った所でダドリーが冷水を浴びせられたかのように奇妙な身の毛のよだつ声を上げて息を呑みました。何かが夜を変えました。星も月も消え路地の両端にある街灯の明かりも消え遠くに聞こえる車の音も消えました。

木々の囁きも途絶えました。真っ暗闇になりました。さらに突然突き刺すように身を切るように冷たくなりました。ハリーとダドリーは逃げ場のない森閑とした暗闇に完全に取り囲まれました。一体全体何が起きたのでしょうか?

まるで巨大な手が分厚くて冷たいマントを落として路地全体を覆い2人に目隠しをしたかのようです。一瞬ハリーはそんなつもりはなく必死で我慢していたのに魔法を使ってしまったのではとそう思わずにはいられませんでした。

やがて理性が感覚に追いつきました。自分には星を消す力はない。そうなのです。何か他のものが星を消し去ったのです。

今日の最後に
「かっこいい名前だ。だけど僕にとっちゃ君はいつまで経ってもちっちゃなダドリー坊やだな」ハリーは声をかけた直後にダドリーにこう言っています。でも何故ハリーにとってダドリーは今も小さな坊やだと言うのでしょう?

ホグワーツに入ってからのこの4年間にハリーには数多くの災難が振りかかって来ました。いずれの場合も災難を振りかけて来たのはヴォルデモートでハリーはそのたびに死にそうな目に遭って来てしまったというわけですよね。

それに比べるとダドリーのほうは両親のダーズリー夫妻に甘やかされて目一杯わがままに育てられました。ハリーとはほとんど正反対の苦労知らずの14年の人生でした。だからハリーに言わせればダドリーは全く成長していない。

だからハリーにとってダドリーは「いつまで経ってもちっちゃなダドリー坊や」というわけなんですよね。
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