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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

声を取り戻したダドリーが「あいつ」と言ったがためにハリーは台所に入らなくてはならなくなりました。例によって例の如くダーズリー夫妻は「悪い事は全部ハリーのせい」と言わんばかりの態度を取って来ました。そこに二羽のふくろうがハリーへの手紙を持って来ました。(全3項目)

3-1.コノハズクが窓から入って来て
「やってない!僕はダドリーに何にもしていない。僕じゃない」こう言った後ハリーがダドリーをそうしたのは吸魂鬼だと言おうとしたその時です。コノハズクが窓から台所に入って来てハリーの足元に手紙を落としたのでした。

役目を終えたコノハズクは優雅に向きを変え飛び去って行きました。ふくろうに頭越しに飛ばれたバーノン叔父さんは「ふくろうめ!」と喚きこめかみに毎度お馴染みの怒りの青筋を浮かべふくろうが入って来た窓を閉じました。

「またふくろうだ!わしの家でこれ以上ふくろうは許さん!」

こう抗議した叔父さんでしたがハリーはそれを一切無視して封筒を破ると手紙を引っ張り出していました。それは魔法省からハリーに届いた二通目の公式警告状で「我々の把握した情報によれば」という文言で始まっていました。

そして貴殿つまりハリーは今夜9時23分過ぎにマグルの居住地区にて加えてマグルの面前で「守護霊の呪文」を行使した。そのため「未成年魔法使いの妥当な制限に関する法令」の重大な違反によりホグワーツを退校処分となる。

魔法省の役人がまもなくハリーの住居に出向いてハリーの杖を破壊するであろうと書かれていました。そして最後にハリーには既に「国際魔法戦士連盟機密保持法」の第13条違反の前科があるので懲戒尋問への出席が要求される。

尋問は8月12日の午前9時に魔法省にて行われるとそう書かれていました。ハリーはこの手紙を二度読みました。ハリーはバーノン叔父さんとペチュニア叔母さんが話しているのをぼんやりとしか感じ取る事ができない状態でした。

頭の中が冷たくなり痺れています。たった1つの事だけが毒矢のように意識を貫き痺れさせています。自分はホグワーツを退学になった。全てお終いだ。もう戻れない。奈落の底に落とされたハリーはダーズリー一家を見ました。

そしてハリーは次の行動に移ろうとしました。

3-2.今度はメンフクロウが
一時的に麻痺していたハリーの脳が再び目を覚ましたようでした。魔法省の役人がまもなく貴殿の住居に出向き貴殿の杖を破壊するであろう。この文言を思い浮かべハリーは思いました。道はただ1つだ。すぐに逃げるしかない。

どこに行けばいいのかは分らない。しかし1つだけはっきりしている。ホグワーツだろうとそれ以外だろうと自分には杖が必要だ。そう思い立つとハリーはほとんど夢遊病のように杖を引っ張り出して台所を出ようとしました。

顔を赤紫色にして叫び拳を振り上げハリーに向かって抗議をしていたバーノン叔父さんは出て行こうとするハリーに今度は「一体どこに行く気だ?」と叫びました。叔父さんのその問いにハリーは答えようとはしませんでした。

そこで叔父さんは立っていた水切り籠の前からやって来て玄関ホールへの出入り口を塞ぎました。そして「話はまだ済んどらんぞ小僧!」と言いました。そんな叔父さんにハリーは静かに「どいてよ」とそう言ったんですよね。

「お前はここにいて説明するんだ。息子がどうして」叔父さんがここまで言った所でハリーは杖を上げると「どかないと呪いをかけるぞ」と言いました。ハリーがこう言うのに対し叔父さんはこう反論して凄んでみせたのでした。

「その手は食わんぞ!お前が学校とか呼んでいるあの馬鹿騒ぎ小屋の外ではお前は杖を使う事を許されていない」

これにハリーは「その馬鹿騒ぎ小屋が僕を追い出した。だから僕は好きな事をしていいんだ。3秒だけ待ってやる」と応え数を数え始めました。それと同時に「バーン」という音が台所中に鳴り響き叔母さんが悲鳴を上げました。

叔父さんも叫び声を上げて身をかわしました。しかしハリーは自分が原因ではない騒ぎの源を探していました。台所の窓の外に羽毛を逆立てたメンフクロウが目を白黒させながら止まっていました。閉じた窓に衝突したのでした。

叔父さんがいまいましげに「ふくろうめ!」と叫ぶのを再び無視してハリーは走って行って窓を開けました。ふくろうが差し出した脚には小さく丸めた羊皮紙が括りつけられていました。手紙を外すとふくろうは飛び去りました。

ハリーが震える手で開くと大急ぎで書いたらしく黒インクの文字が滲んでいました。それはアーサー・ウィーズリー氏からの手紙でダンブルドアがたった今魔法省に着いた。何とか収拾をつけようとしていると書かれていました。

そして最後には叔父さんと叔母さんの家を離れないよう。これ以上魔法を使ってはいけない。杖を引き渡してはいけないとそう書かれていたのでした。アーサー氏からのこの手紙を読んでハリーは激しく考えを巡らせたのでした。

3-3.激しく考えを巡らせた末に
ダンブルドアが収拾をつけるってどういう意味?ダンブルドアはどのぐらい魔法省の決定を覆す力を持っているのだろう?それじゃホグワーツに戻るのを許されるチャンスはあるのだろうか?ハリーの脳裏に希望が芽生えました。

しかしそれもたちまち恐怖で捻れました。魔法を使わずに杖の引き渡しを拒むなんてどうやったらいいんだ?魔法省の役人と決闘しなくてはならないだろうに。でもそんな事をしたら奇跡でも起こらなければ退学だけで済まない。

アズカバン行きになる。ハリーの頭の中では次々と色々な考えが浮かびました。逃亡して魔法省に捕まる危険を冒すか?踏み止まってここで魔法省に見つかるのを待つか?ハリーは最初の選択肢のほうがずっと強かったのでした。

しかしアーサー氏が自分にとって最善の道を考えている事をハリーは知っていました。それに結局ダンブルドアはこれまでにももっと悪いケースを収拾してくれた。そこでハリーは瞬時に方向転換をする事にしたというわけです。

「いいよ。考え直した。僕ここにいるよ」

こう言うとハリーはさっとテーブルの前に座ってダドリーとペチュニア叔母さんに向き合いました。ダーズリー夫妻はハリーの気が突然変ったので唖然としていました。叔母さんは絶望的な目つきで叔父さんをちらりと見ました。

叔父さんは赤紫色のこめかみで青筋のひくひくが一層激しくなりました。叔父さんは「いまいましいふくろうどもは誰からなんだ?」とガミガミ言いました。ハリーは叔父さんのその問いに対し冷静にこう答えたというわけです。

「最初のは魔法省からで僕を退学にした」

今日の最後に
杖なしで生きて行くなんて到底考えられない。魔法省からの公式警告状に「魔法省の役人がまもなく貴殿の住居に出向き貴殿の杖を破壊するであろう」と書かれているのを見た時ハリーはそう思って逃亡しようとしたんですよね。

そしてそれを阻止しようとするバーノン叔父さんに「どかないと呪いをかけるぞ」と言いました。しかしアーサー氏からの手紙が届いてダンブルドアが収拾に乗り出した事を知ると瞬時に方向転換してこう言ったというわけです。

「いいよ。考え直した。僕ここにいるよ」

確かに「どかないと呪いをかける」とまで言っておきながら次の瞬間には「ここにいる」とハリーに言われたらダーズリー夫妻が呆れ返って唖然とする気持ちは私も理解できます。でもこの時ハリーは激しいパニック状態でした。

だからしかたがなかった。私はハリーの置かれた状況を考えればハリーのこの方向転換ぶりは理解できます。でもそんなハリーを理解する事などダーズリー夫妻には決してできない事も私には痛いほどに判ってしまうんですよね。

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