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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

耳を塞ぎたくなるような大音声で叫んでいたのはシリウスの母親でした。何故ならここはかつてはシリウスの両親の家だったんだそうです。シリウスがブラック家最後の生き残りなので今はシリウスの家なのだそうです。ハリーはシリウスに伴われて厨房へと下りて行ったのでした。(全3項目)

3-1.階段を下りて厨房へ
「どうやら私の母親に会ったようだね」こう言うシリウスにハリーが「誰に?」と訊くとシリウスは「我が親愛なる母上にだよ」と答えました。シリウスが言うにはこの肖像画はかれこれ1ヵ月以上も外そうとしているそうです。

しかしこの女はカンバスの裏に「永久粘着呪文」をかけたらしいとの事でした。こう説明するとシリウスはハリーに「さあ下に行こう。急いで。ここの連中がまた目を覚まさない内に」と言いハリーはシリウスにこう尋ねました。

「だけどお母さんの肖像画がどうしてここにあるの?」

ホールから階下に降りる扉を開けると狭い石の階段が続いていました。その階段を下りながらわけが分らずハリーがこう訊きました。他のみんなもシリウスとハリーの後から従いて来てハリーの問いにシリウスはこう答えました。

「誰も君に話していないのか?ここは私の両親の家だった。しかし私がブラック家の最後の生き残りとなった。だから今は私の家だ。私がダンブルドアに本部として提供した。私にはそれぐらいしか役に立つ事がないんでね」

シリウスはハリーが期待していたような温かい歓迎をしてくれなかったもののシリウスの言い方が何故か苦渋に満ちている事にハリーは気づいていました。ハリーはシリウスに続いて階段を下り切ると厨房へと入って行きました。

そこは上のホールとほとんど同じように暗く粗い石壁のがらんとした広い部屋でした。明かりと云えば奥にある大きな暖炉の火ぐらいでした。パイプの煙が戦場の焼け跡の煙のように漂い煙の向こうに重い鉄鍋や釜が見えました。

これも暗い天井から下がって不気味な姿を見せています。会議用に椅子が沢山詰め込まれていたようで真ん中には長い木のテーブルがあり羊皮紙の巻紙やゴブレットにワインの空き瓶やボロ布の山のような物が散らかっています。

アーサー氏とビルが額を寄せ合ってテーブルの隅で何やら密談の最中でした。ウィーズリーおばさんが咳払いをしました。それを聞いてアーサー氏が振り返り勢いよく立ち上がって急ぎ足でハリーに近づいて来てこう言いました。

「ハリー!会えてうれしいよ!」

3-2.厨房に入ると
ハリーの手を握り激しく振るアーサー氏の肩越しに相変わらず長髪をポニーテールにしているビルが見えました。テーブルに残っている羊皮紙をさっと丸めていました。ハリーたちには見られてはいけない内容物のようですね。

「ハリー旅は無事だったかい?それじゃマッド・アイはグリーンランド上空を経由しなかったんだね?」

ビルの後の問いに「そうしようとしたわよ」と答えながらトンクスがビルを手伝いにすたすたと近づいて来ました。ところが最後に残っていた1枚に蝋燭を引っくり返してしまいトンクスは「あ。しまった。ごめん」と謝りました。

おばさんは呆れ顔で「任せて」と言い杖の一振りで羊皮紙を元に戻しました。おばさんの呪文が放った閃光でハリーは建物の見取り図らしいものをちらりと見てそれに気づいたおばさんは見取り図をテーブルから取り上げました。

そして既に溢れそうになっているビルの腕の中に押し込むと「こういう物は会議が終わったらすぐに片付けないといけません」とぴしゃりと言いました。そして素早く古びた食器棚のほうに行ってお皿を取り出し始めたのでした。

ビルは杖を取り出すと「エバネスコ消えよ」と呟いて巻紙は消え去りました。シリウスは「掛けなさいハリー」と言ってハリーに座るように促すと「マンダンガスには会った事があるね?」と問いかけました。その時の事でした。

ハリーがボロ布の山だと思っていた物がクゥーッと長い鼾をかいたかと思うと目を覚ましました。それがハリーの護衛任務を途中で放棄してしまったマンダンガス・フレッチャーでした。マンダンガスは眠そうにこう言いました。

「だンか、おンの名、呼んだか?俺はシリウスンさン成する」

そして投票でもするかのように汚らしい手を挙げました。血走った垂れ目はどろんとしていて焦点が合っていません。それを見てジニーがクスクスと笑いました。そんなマンダンガスに向かってシリウスはこう言ったんですよね。

「会議は終わってるんだダング。ハリーが到着したんだよ」

周りのみんなもテーブルに着いていました。マンダンガスは「はぁ?」と言い赤茶けたくしゃくしゃの髪の毛を透かしてハリーを惨めっぽく見て「ほー。着いたンか。ああ元気がアリー?」と訊きハリーは「うん」と答えました。

マンダンガスはハリーを見つめたままそわそわとポケットをまさぐり煤けたパイプを引っ張り出しました。パイプを口に突っ込み杖で火を点け深く吸い込みました。緑がかった煙がもくもくと立ち昇りその顔に煙幕を張りました。

「あんたにゃあやまンにゃならん」

臭い煙の中からこうブツブツ言う声が聞こえて来ました。するとおばさんから「マンダンガス何度言ったら判るの。お願いだから厨房ではそんな物吸わないで。特にこれから食事っていう時に!」と注意する声が聞こえて来ました。

マンダンガスは「あー。うン。モリーすまン」と謝るとポケットにパイプをしまい煙は消えました。しかし靴下が焦げるような刺激臭が漂っていました。次におばさんは厨房にいる一同にこう声を掛けたというわけなんですよね。

「それに真夜中にならない内に夕食を食べたいなら手を貸してちょうだいな」

しかしハリーには「あらハリーあなたはじっとしてていいのよ。長旅だったもの」と言って手伝う必要はないと言いました。それを聞いて何でもするわとばかりにトンクスが弾むように進み出て来ましたがおばさんは断りました。

「えーと。結構よトンクス。あなたも休んでらっしゃい。今日は十分働いたし」

心配そうな顔で戸惑うおばさんにトンクスは「ううん。私手伝いたいの!」と明るく言いジニーがナイフやフォークを取り出している食器棚のほうに急いで行こうとしました。それが案の定という感じで椅子を蹴って倒しました。

3-3.夕食の準備が進む中で
まもなくアーサー氏の指揮下で大きな包丁が何丁も勝手に肉や野菜を刻み始めおばさんは火に掛けた大鍋を掻き回し他のみんなは皿や追加のゴブレットに貯蔵庫から食べ物を運んでいました。マンダンガスがこう訊いて来ました。

「フィギーばあさんにあの後会ったか?」

マンダンガスは相変わらず申し訳なさそうに目をしょぼつかせていました。ハリーは「ううん。誰にも会ってない」と答えました。手伝いをせずにテーブルに取り残されていたのはハリーにマンダンガスとシリウスの3人でした。

するとマンダンガスはすがるような口調で自分が持ち場を離れたのは商売のチャンスがあったからだと言って身を乗り出して来ました。その商売のチャンスとやらはハリーの護衛任務をほっぽり出すほどの価値があったようです。

その一方でハリーは膝を何かで擦られたような気がしてびっくりしましたが何の事はなくそれはクルックシャンクスで甘え声を出してハリーの足の周りを一巡りしたかと思うとそれからシリウスの膝に跳び乗って丸くなりました。

シリウスは無意識にクルックシャンクスの耳の後ろを掻きながら引き続き固い表情でハリーを見ると「夏休みは楽しかったか?」と訊きました。ハリーが「ううん。ひどかった」と答えるとシリウスは初めて笑みを浮かべました。

「私に言わせれば君が何で文句を言うのか分らないね」

ハリーは耳を疑い驚いて「えっ?」と言いました。シリウスは自分なら吸魂鬼に襲われるのはむしろ歓迎だと言うのです。命を賭けた死闘でもすればこの退屈さも見事に破られた。ハリーはひどい目に遭ったと思っているようだ。

しかし少なくとも外に出て歩き回る事ができた。手足を伸ばせたし喧嘩も戦いもやった。片やシリウスはこの1ヵ月ここつまりはグリモールド・プレイス12番地に缶詰状態なのだそうです。ハリーは顔をしかめてこう訊きました。

「どうして?」

その理由は魔法省がまだシリウスを追っているからだそうです。それにヴォルデモートはワームテールがもう話してしまっただろうからもう自分が「動物もどき」だと知っているだろう。だからせっかくの変装も役には立たない。

だから自分が不死鳥の騎士団のためにできる事はほとんどない。少なくともダンブルドアはそう思っている。ダンブルドアの名前を言う時にシリウスの声が僅かに曇りました。シリウスもまたダンブルドアに不満を持っている。

そう察したハリーはシリウスに対し急に熱い気持ちが込み上げて来ました。そこでハリーは励ますようにシリウスに「でも少なくとも何が起きているかは知っていたでしょう?」と言いました。でも励ましにはなりませんでした。

「ああそうとも。スネイプの報告を聞いてあいつが命を懸けているのに私はここでのうのうと居心地よく暮らしているなんて嫌味な当て擦りをたっぷり聞いて。大掃除は進んでいるかなんて奴に訊かれて」

シリウスはこの言葉を自嘲的に言いました。

今日の最後に
ハリーは吸魂鬼に襲われた夜にフィッグばあさんから聞き初めて夏休みに入ってからずっと密かに不死鳥の騎士団のメンバーが交代で護衛についていたんだという事を知りました。この時の当番がマンダンガスだったんですよね。

ところが一番肝心な時にマンダンガスが護衛任務を放棄して商売のほうに走って行ってしまったがためにハリーは自分で守護霊を創って吸魂鬼を追い払わなくてはならない事となってしまいました。そしてそれから4日後でした。

ハリーは先発護衛隊に守られてプリベット通り4番地を離れロンドンのグリモールド・プレイス12番地にある不死鳥の騎士団の本部にやって来ました。つまりマンダンガスが護衛任務をサボったからここに来れたというわけです。

ロンにハーマイオニーとシリウスに再会できたのもマンダンガスのお陰というわけなんですよね。

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