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母親のウィーズリーおばさんの希望通りに魔法省に就職したパーシーは「国際魔法協力部」という部署に配属されました。そこの部長でパーシーの最初の上司になったのがバーテミウス・クラウチ氏でした。パーシーはその人に惚れ込み崇拝すらしていたのですが・・・(全3項目)

3-1.パーシー・ウィーズリーの上司
パーシー・ウィーズリーは母親のウィーズリーおばさんの希望通りに魔法省に就職して「国際魔法協力部」という部署に配属されました。そこの部長がバーテミウス・クラウチ氏でパーシーの最初の上司というわけなんですよね。

とにもかくにもパーシーはそのクラウチ氏に対しては半端ないほどの惚れ込みようで口を開けば頻繁に「クラウチ氏によれば」とか「クラウチさんに僕が申し上げたように」とか「クチウチ氏の意見では」とその名前が登場する。

ロンに至っては「きっとこの2人近い内に婚約発表するぜ」と言わしめるほどの崇拝ぶりなんだそうです。そんなクラウチ氏とハリーは翌日にクィディッチ・ワールドカップの競技場に隣接するキャンプ場で初対面したのでした。

クラウチ氏はしゃきっと背筋を伸ばし非の打ち所のない背広にネクタイ姿の初老の魔法使いでした。短い銀髪の分け目は不自然なまでにまっすぐで歯ブラシ状の口髭はまるで定規を当てて刈り込んだかのようでまさに完璧でした。

一目見てハリーはパーシーが何故このクラウチ氏を崇拝しているのかが判りました。パーシーは規則を厳密に守る事が大切だと固く信じています。おそらくパーシーのその思いはハーマイオニー以上に強いと考えられるでしょう。

クラウチ氏はマグルの服装に関する規則を完璧に守っていました。銀行の頭取だと言っても通用しただろう。バーノン叔父さんでさえこのクラウチ氏の正体が魔法使いだと見破るのは難しいだろうとハリーはそう思ったのでした。

「クラウチさん!よろしければお茶はいかがですか?」とパーシーが言うとクラウチ氏は「ああ」と返事をして少し驚いた様子でパーシーを見ると「いただこう。ありがとう。ウェーザビー君」と言葉を返して来たんですよね。

しかしそのお茶を飲みもせず「お茶をごちそうさまウェーザビー君」と言ってパーシーに押し付けるようにして返してしまいました。そう安々と出されたお茶も飲まないし簡単に「パーシー」と呼ばないというわけなんですよね。

バーテミウス・クラウチ氏はそれぐらい部下に対しても厳しい上司というわけなんですよね。

3-2.出て来なくなった
そんなクラウチ氏をハリーは三大魔法学校対抗試合のボーバトンにダームストラング両校の代表団がホグワーツ入りした10月30日に再び見る事となりました。三校対抗試合の復活開催に尽力し審査員の1人に加わったんですよね。

ところがハリーは自身が考えてもみなかった意外な形でクラウチ氏を間近に見る事になりました。公正なる選者「炎のゴブレット」から名前が出て来て何と驚く事にハリーは4人目の代表選手に選ばれてしまったというわけです。

大広間に隣接する小部屋でハリーを巡って激しい議論が交わされました。ホグワーツの代表選手が2人とは一体どういう事だというわけです。でも結局クラウチ氏のこの一言でハリーも競技に参加をする事になったんですよね。

「規則に従うべきです。そしてルールは明白です。炎のゴブレットから名前が出て来た者は試合で競う義務がある」

クラウチ氏は影の中に顔を半分隠して立っていました。何かしら不気味で半分暗がりの中にある顔は年より老けて見えほとんど骸骨のようでした。そんなクラウチ氏を見てダンブルドアは気遣うようにこう言ったというわけです。

「バーティさっきも言うたが今夜はホグワーツに泊まって行ったほうが良いのではないかの?」

しかしクラウチ氏は今は非常に忙しいし極めて難しい時で若手のウェーザビーに任せて出て来たのがそのウェーザビーつまりパーシーが非常に熱心なのだがむしろ熱心過ぎるのが心配なのでと暗に言って戻って行ったんですよね。

そんなクラウチ氏は「第1の課題」ではハリーに10点満点で「9点」をつけてくれました。ところがでした。12月25日の夜に行なわれたクリスマス・ダンスパーティにクラウチ氏の姿はなくパーシーが代わりに出席していました。

パーシーは真新しい濃紺のパーティローブを着て鼻高々の様子でした。ハリーが審査員テーブルに近づくとパーシーは自分の隣の椅子を引いてハリーに目配せをしました。ハリーはその意味を悟ってパーシーの隣に座りました。

「昇進したんだ。クラウチ氏個人の補佐官だ。僕はクラウチ氏の代理でここにいるんですよ」

パーシーがこう言う時の声の調子は「宇宙の最高統治者」に選ばれたと発表したかのようでした。ハリーが「あの人どうして来ないの?」と訊くとパーシーはクラウチ氏は残念ながら体調が全く良くないとそう答えたのでした。

ワールドカップ以来ずっと調子がおかしいのだそうです。あまりに色々とあってお気の毒だとも言いました。クラウチ氏は今静かにクリスマスを過ごしていらっしゃるんだそうです。自分の代理を務められる信頼できる者がいる。

それが自分なのだそうです。それをご存知なのが自分としてはうれしいとパーシーはハリーにそう言ったのでした。

3-3.いくら冗談とはいえ
この日を境にクラウチ氏は姿を見せなくなり「第2の課題」の時もパーシーが代理で審査員を務めました。そして1月半ばにハリーがロンとハーマイオニーと共にホグズミードに行った際バグマン氏からこう聞かされたのでした。

「仕事に出て来なくなったのだ。もう2~3週間欠勤している。助手のパーシーという若者は病気だと言うんだがね。ふくろう便で指示を送って来るらしいが」

ハリーとバグマン氏が出会ったのはパブ「三本の箒」でした。もちろん2人が話したのはハリーがクラウチ氏の近況を聞くためではありませんでした。バグマン氏のほうから援助をしたいんだとハリーに申し入れて来たからです。

「自分1人の力で謎を解く事になっているんでしょう?」

ハリーは「魔法ゲーム・スポーツ部」の部長がルールを破っていると非難がましく聞こえないように気を配り何気ない調子でこう言いました。ハリーはまだ「第1の課題」終了時に出された金の卵の謎を解けてはいませんでした。

いいじゃないか。みんなホグワーツに勝たせたいと思っているんだからとそう言うバグマン氏にハリーが「セドリックにも援助を申し出られましたか?」と訊いてみるとバグマン氏からは「いいや」という言葉が返って来ました。

何故バグマン氏の申し出を断るのかハリーにはよく分りませんでした。ただバグマン氏は自分にとって全くの他人と言っていいのでバグマン氏の助けを受けるのはロンにハーマイオニーとシリウスに助けられるより八百長に近い。

ハリーは自分にそう言い聞かせましたが私はハリーは開心術でバグマン氏の意図を見抜き自分が抱える借金を帳消しにするためつまりハリーを援助しようとしているのは要するに私利私欲なんだという事を知ったからでしょうね。

ハリーがロンとハーマイオニーの所に戻ると再びクラウチ氏の話になりました。ハリーが2人にバグマン氏から聞いたクラウチ氏を探している。クラウチ氏はまだ病気で仕事に来ていないらしいと話すとロンがこう言いました。

「パーシーが一服盛ってるんじゃないか。もしかしたらクラウチが消えれば自分が国際魔法協力部の部長に任命されるって思ってるんだ」

ロンのこの言葉を聞いてハーマイオニーが「そんなこと冗談にも言うもんじゃないわ」という目つきでロンを睨みました。ここでもやはりハリーはハーマイオニーの考えている事を開心術で見通していたというわけなんですよね。

最後に
パーシーが一服盛ってクラウチ氏が消えれば自分が「国際魔法協力部」の部長に任命されると思っている。ロンはこうブラックジョークを飛ばしていますがパーシーを嫌っているとはいえ「そこまで言うか」という感じですよね。

これについては後にクラウチ氏がヴォルデモートに「服従の呪文」をかけられ操られていたがクラウチ氏が「服従の呪文」を破るようになったため出歩かせるのは危険と判断したヴォルデモートが休ませたというのが真相でした。

この後パーシーは1年毎に直属の上司が代わるという数奇な運命を辿る事になってしまうんですよね。
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