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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

これもこの時期に毎年恒例という事になっています。本日はまず記事の構成の都合上で背景説明から入ります。ある日ハリーは額の稲妻形の傷痕に激しい痛みが走って目が覚めました。誰に相談したらいいのだろうと脳裏に浮かんだのは当初はハーマイオニーにダンブルドア校長とロンなどでしたが・・・(全3項目)

3-1.額の傷痕が痛んで目が覚め
生々しい夢で目が覚めハリーはまるで走っていたかのように荒い息をしていました。そして両手を強く顔に押しつけていました。その指の下で額の稲妻形の傷が今しがた白熱した針金を当てられたかのように痛んでいたのでした。

ベッドに起き上がりメガネをかけるとハリーはもう一度指で傷痕をなぞりました。まだ疼いています。枕元の明かりを点けベッドから這い出し部屋の奥にある洋箪笥を開けるとハリーは扉裏の鏡を覗き込んで自分の顔を見ました。

鏡に映る稲妻形の傷痕をじっくり見ましたがいつもと変わりありません。しかし傷はまだ刺すように痛かったのでした。それからハリーは見ていた夢を思い出そうとしました。すると暗い部屋がぼんやりと思い出されたのでした。

暖炉マットには蛇がいた。3人の人物が登場して来た。1人目はピーター・ペティグリューことワームテール。そして2人目はヴォルデモート。3人目の老人は知らない人物でした。その老人が床に倒れるのをハリーは見たのでした。

あの老人は一体誰だったのだろう?何だか全てが混乱している。何故知らない人が自分の夢に出て来たのか?それが分らないというわけです。ハリーは顔から手を離して目を開けると自分の部屋をじっと見回したというわけです。

それは何か普通ではないものを見つけようとしているかのようでした。ハリーは落ち着かない気持ちのままベッドに戻って座るともう一度傷痕を指でなぞりました。ハリーは別に額の傷痕の痛みが気になったわけではありません。

何故傷痕が痛んで落ち着かない気持ちになっているのか?それが気になるのは前回傷が痛んだ原因がヴォルデモートが近くにいたからなのです。しかしヴォルデモートが今ここプリベット通りに潜んでいるだなんて馬鹿げている。

3-2.あの2人なら何と言う?
そう思いながらもハリーは静寂の中で階段の軋む音やマントが翻る音が聞こえるのではと耳を澄ましました。どこかでそんな気がしたのだろうか?しかし聞こえて来たのは隣の部屋で寝ているダドリーの鼾だったというわけです。

ここプリベット通り4番地に居場所のないハリーはホグワーツに戻れる日を指折り数えて待っていました。でも学校に戻るまでにはまだ2週間もあります。ハリーはやり切れない気持ちで部屋の中を見回しました。見えたのは?

ハリーの目に入って来たのは7月31日の誕生日に2人の親友から贈られたカードでした。あの2人つまりロンとハーマイオニーに手紙を書き傷痕が痛んだと言ったら何と言うだろう?すると脳裏にハーマイオニーの声が響きました。

「傷痕が痛むんですって?ハリーそれって大変な事よ。ダンブルドア先生に手紙を書かなきゃ!それから私よくある魔法病と障害を調べるわ。呪いによる傷痕に関して何か書いてあるかもしれない」

まさにこれこそハーマイオニーらしい忠告です。すぐにダンブルドア校長の所に行けと言うだろう。その間に本で調べる。でも自分の傷痕の場合は「よくある魔法病と障害」の本が役には立たないとハリーはそう思ったのでした。

何故ならハリーの知る限りヴォルデモートの「死の呪い」を受けて生き残ったのはハリー自身以外はいないからです。つまりハリーの症状が「よくある魔法病と障害」に載っているとはほとんど考えられないからというわけです。

ダンブルドア校長先生に知らせるとしてもダンブルドアが夏休みをどこで過ごしているのかハリーには見当もつきません。ダンブルドアがどこにいようともヘドウィグならきっと手紙を届けてくれるだろうとハリーは思いました。

ダンブルドア先生
休暇中にお邪魔してすみません。でも今朝傷痕が疼いたのです。
さようなら。
ハリー・ポッター


頭の中で考えただけでもこんな文面は馬鹿げているとハリーは思いました。それならもう1人の親友ロン・ウィーズリーならどんな反応を示すだろうとハリーは想像してみました。するとロンは何だか当惑した表情で現れました。

「傷が痛いって?だけどだけど例のあの人が今君のそばにいるわけないよ。そうだろ?だってもしいるなら君判るはずだろう?」

ハリーの頭の中でロンはこうも言いました。またハリーを殺害しようとするだろう。僕分らないけど呪いの傷痕っていつでも少しは痛むものじゃないかなぁ。そして父親で魔法省に勤めるアーサー氏に訊くというわけですよね。

3-3.打ってつけの人がいた!
そんなアーサー氏は「マグル製品不正使用取締局」に勤めていますがハリーの知る限り呪いに関しては特に専門家ではありません。いずれにせよほんの僅か数分間傷痕が疼いたからといって自分が恐れていると知られたくはない。

ウィーズリーおばさんはハーマイオニーよりも大騒ぎして心配するだろうしフレッドとジョージは自分を意気地なしだと思うかもしれない。滞在中に傷痕はどうかと心配そうに何度も訊かれたりするのは何だか嫌というわけです。

それはクィディッチ・ワールドカップで近々「隠れ穴」に来るようにと招待が来るはずだからなんですよね。ハリーは本当は自分でそうだと認めるのは恥ずかしかったのですが誰か父親や母親のような人が欲しいと思いました。

大人の魔法使いでこんな馬鹿な事をと思わずに相談でき自分の事を心配してくれて闇の魔術の経験がある誰かがいたらいいのにとそう思いました。すると答えがふっと思い浮かびました。浮かんでみれば簡単で明白な答えでした。

それはシリウスでした。ハリーはベッドから飛び降り急いで部屋の反対側にある机に向かいました。そしてシリウス宛に手紙を書き始めました。何故最初からシリウスの事を思い浮かべなかったのか?それには理由がありました。

そんなに驚く事ではないのかもしれません。そもそもシリウスはずっと自分の命を狙っているとハリーはそう思っていたのです。しかしそれは違っていました。シリウスが命を狙っていたのはピーター・ペティグリューでした。

ハリーの両親ポッター夫妻を裏切って「秘密の守人」になり2人の居場所を教えたのはピーター・ペティグリューです。世間では死んだと思われていてシリウスだけが生きている事を知っていたのでアズカバンを脱獄したのです。

ハリーがシリウスは実は自分の味方だという事を知ったのはほんの2ヵ月前の事でした。だからハリーはシリウスの事を思い浮かべるのに時間がかかったというわけです。だからこれはしかたのない事というわけなんですよね。

そこでハリーはまずは近況報告を書き次に自分は大丈夫だと書きました。それと言うのも自分が頼めばシリウスがやって来てダーズリー一家をコウモリに変えてしまうかもしれないと怖がっているからですとそう書いたのでした。

そして最後に「今朝気味の悪い事が起こりました。傷痕がまた痛んだのです。この前傷んだのはヴォルデモートがホグワーツにいたからでした」などと書きました。でも今は考えられない。呪いの傷痕って何年も後に痛むのか?

そうも書きました。ハリーはあまり心配しているように思われたくはありませんでした。そして手紙を畳み机の脇に置きいつでも出せるようにしました。ヘドウィグがまだ戻っていなかったからです。立ち上がり伸びをしました。

それからハリーは朝食に下りて行くために着替え始めたというわけなんですよね。

今日の最後に
こうしてハリーはハーマイオニーにダンブルドア校長とロンそれにアーサー氏と「額の傷痕が痛んだ事を誰に相談しよう?」と散々考えた末に「打ってつけのこの人がいた!」という感じでようやくシリウスを思い浮かべました。

そしてシリウス宛に手紙を書きました。そしてハリーがシリウス宛にこのようにして手紙を書いたという事がバーノン叔父さんに重くのしかかって来る事になってしまうというわけです。ダーズリー一家はシリウスを恐れている。

それがためにという事なんですよね。

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