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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ウィーズリー一家一行は煙突飛行粉というハリーでさえも全く予想していなかった方法でプリベット通り4番地にやって来ました。何とか塞がれた暖炉から出て来たアーサー氏はダーズリー一家との会話を成立させようとして懸命に奮闘努力したのでした。(全3項目)

3-1.煙突飛行粉で来たウィーズリー一家一行
ハリーには聞こえているかもしれない。ここから出してくれるかもしれない。こう言う声が聞こえたかと思うと板を叩く大きな音がして「ハリー?聞こえるかい?ハリー?」と呼びかける声が暖炉の中から聞こえて来たのでした。

ダーズリー夫妻は怒り狂って振り返ると叔父さんのほうがハリーに「これは何だ?何事なんだ?」と訊いて来ました。ハリーは吹き出しそうになるのを必死で堪えながら事の経緯をこう叔父さんに説明したというわけですよね。

「みんなが煙突飛行粉でここに来ようとしたんだ。みんなは暖炉の火を使って移動できるんだ。でもこの暖炉は塞がれてるから。ちょっと待って」

ハリーは暖炉に近づくと打ち付けた板越しに声をかけ「ウィーズリーおじさん聞こえますか?」と呼びかけました。すると板を叩く音が止んで誰かが「シーッ!」と言いました。そこでハリーはアーサー氏にこう言ったんですよね。

「ウィーズリーおじさん。ハリーです。この暖炉は塞がれているんです。ここからは出られません」

するとアーサー氏は「馬鹿な!暖炉を塞ぐとは全くどういうつもりだ?」と抗議の声を上げました。そこでハリーが「電気の暖炉なんです」と説明するとアーサー氏は「ほう?」と声を弾ませて言ったその後にこうも言いました。

「気電そう言ったかね?プラグを使う奴?そりゃまた是非見ないと。どうすりゃ。アイタッ!ロンか!」

そう言っている内にロンが到着したようで「ここで何をもたもたしてるんだい?何か間違ったの?」と言うのが聞こえて来ました。するとそれにフレッドが皮肉たっぷりこう言う声がハリーの耳に入って来たというわけですよね。

「どういたしましてロン。ここはまさに俺たちの目指したドンヅマリさ」

これに相槌を打つようにジョージが「ああ全く人生最高の経験だよ」と言いました。ジョージのその声はまるで壁にベッタリ押し付けられているかのようにつぶれていました。2人のボヤキを聞いてアーサー氏がこう言いました。

「まあまあどうしたらいいか考えている所だから。うむ。これしかない。ハリー下がっていなさい」

ハリーはソファの所まで下がりました。

ところがだったのです。

3-2.アーサー氏の説明は理解不能?
何と叔父さんは逆に前に出て暖炉に向かって「ちょっと待った!一体全体何をやらかそうと?」と声を張り上げました。そのため大惨事に見舞われる事になってしまいました。暖炉の板張りがバーンという音と共に破裂しました。

電気ストーブは部屋を横切って吹き飛びました。瓦礫や木っ端と一緒にアーサー氏にフレッドとジョージにロンが吐き出されて来ました。ペチュニア叔母さんは悲鳴を上げてコーヒーテーブルにぶつかると仰向けに倒れました。

しかし床に倒れ込む寸前に叔父さんが辛うじて支え大口を開けたまま物も言えずにウィーズリー一家を見つめました。アーサー氏は「これでよしと」と言うと息を切らし長い緑のローブの埃を払って曲がったメガネを直しました。

「ああ。ハリーの叔父さんと叔母さんでしょうな!」

アーサー氏はこう言うと握手をしようと手を差し出して叔父さんに近づきました。叔父さんは叔母さんを引きずって数歩後退りしました。一張羅の背広は埃で真っ白で髪も口髭も埃まみれで叔父さんは急に30才も老けたようです。

言葉を返す余裕もない有り様でした。アーサー氏は握手を諦めて手を下ろし吹き飛んだ暖炉を振り返ると「ああ。いや。申し訳ない」と謝りました。そしてアーサー氏は「一体どうやってここに来たのか?」の説明を始めました。

「全て私のせいです。まさか到着地点で出られなくなるとは思いませんでしたよ。実はお宅の暖炉を煙突飛行ネットワークに組み込みましてね。なにハリーを迎えに来るために今日の午後に限ってですがね」

続けてアーサー氏が言うにはマグルの暖炉は厳密には結んではいけないのだが「煙突飛行規制委員会」にちょっとしたコネがありその者が細工したとの事でした。あっという間に元通りにできるので心配はいらないんだそうです。

子供たちを送り返す火を熾して暖炉を直して自分は「姿くらまし」をすればいい。アーサー氏の説明を聞いてハリーは「賭けてもいい。ダーズリー夫妻には一言も分らなかったに違いない」とそう思ったというわけなんですよね。

ダーズリー夫妻は2人とも雷に打たれたように大口を開けアーサー氏を見つめたままでした。叔母さんはよろよろと立ち上がると叔父さんの陰に隠れました。一方説明を終えたアーサー氏はハリーに朗らかにこう声をかけました。

「やあハリー!トランクは準備できているかね?」

ハリーは笑顔を見せながら「2階にあります」と答えました。それを聞いてフレッドが「俺たちが取って来る」と言うとハリーにウィンクしてジョージと一緒に部屋を出て行きました。2人は2年前にここに来た事がありました。

ロンと一緒にハリーを助けに真夜中に来た事があったのでハリーの部屋がどこにあるのかを知っていました。2人ともハリーから色々話を聞いているダドリーを一目見たくて出て行ったのだろうとハリーはそう思ったのでした。

アーサー氏はダーズリー夫妻が押し黙ったままなので何とかこの気まずい沈黙を破ろうと言葉を探し「さーて」と言いました。そして何とかダーズリー夫妻のご機嫌を取ろうと2人に向かってこう声をかけたというわけですよね。

「なかなか。エヘン。なかなかいいお住まいですな」

3-3.何とか会話を成立させようと
普段ならシミ1つない居間が埃とレンガの欠片で埋まっているのでダーズリー夫妻にはアーサー氏のこの言葉をすんなり納得せよと言うのが無理な相談です。叔父さんの顔にまた血が上り叔母さんも何やら言いたげな素振りです。

それでも怖くて何も言えないようでした。アーサー氏はあたりを見回しました。マグルに関する物なら何でも大好きなのです。テレビとビデオのそばに行って調べてみたくてむずむずしているのがハリーには判ったんですよね。

「みんな気電で動くのでしょうな?」

アーサー氏は知ったかぶりをして相変わらず「気電」と言い間違えていました。アーサー氏は叔父さんに向かって「ああやっぱり。プラグがある。私はプラグを集めていましてね」と付け加えました。さらにこうとも言いました。

「それに電池も。電池のコレクションは相当なものでして。妻などは私がどうかしてると思っているらしいのですがね。でもこればっかりは」

この言葉を聞いて叔父さんもアーサー氏を奇人と思ったようでした。自分の妻を隠すようにしてほんの僅か右のほうにそろりと体を動かしました。まるでアーサー氏が今にも自分たちに飛びかかり攻撃すると思ったかのようです。

そこにダドリーが突然居間に戻って来ました。どうやらハリーのトランクが階段に当たる音が聞こえてその音に怯えてダドリーは台所から出て来たようでした。ダドリーはアーサー氏を恐々見つめながら壁伝いに移動をしました。

そして両親の陰に隠れようとしました。しかし残念ながら叔父さんの巨体でさえダドリーのその体を隠す事はできませんでした。ダドリーが戻って来たのを見てアーサー氏は何とか会話を成立させようとしてこう言ったのでした。

「ああ。この子が君の従兄か。そうだねハリー?」

この勇敢な突っ込みにハリーは「そう。ダドリーです」と答えました。そしてロンと目を見交わし急いで互いに顔を背けました。吹き出したくて我慢できなくなりそうだったからです。ダドリーは尻をしっかり押さえていました。

それを見てアーサー氏は今度はダドリーに直接話しかけるという行動に打って出たというわけなんですよね。

今日の最後に
アーサー氏は吹き飛んでしまった暖炉を見ても「あっという間に元通りにできますのでご心配なく」と請け合いました。それもそのはずでアーサー氏は魔法省で「マグル製品不正使用取締局」という部署に勤めているんですよね。

つまり魔法で惨憺たる状態になったマグルの住居等に出かけて行き元通りに修復するという仕事をしているのです。いわばこれはアーサー氏が日常的にやっている仕事と同じというわけです。だからこんな事は至極簡単なのです。

マグル好きのアーサー氏としてはこうして会えた事をきっかけにダーズリー一家とは是非友好関係を結びたい思っているんでしょうね。しかしアーサー氏はダーズリー一家がどれだけ魔法に嫌悪感を抱いているのかを知りません。

ダーズリー一家もアーサー氏がいかなる人物かという予備知識の持ち合わせがないので魔法界に対する不信感ばかりが先に立ち到底アーサー氏と友好関係を持つ事などできないのです。つまりはアーサー氏の片思いなんですよね。

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