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今学期の新しい「闇の魔術に対する防衛術」の教師マッド・アイ・ムーディが大広間に入って来たためダンブルドアの話は中断されてしまいました。ところが話を再開したその口から今年度ホグワーツで何と三大魔法学校対抗試合が復活開催されるという発表が成されて・・・(全3項目)

3-1.三大魔法学校対抗試合
マクゴナガル先生に冗談を言うのを止められたダンブルドア校長は「どこまで話したかのう?おおそうじゃ。三大魔法学校対抗試合じゃった」と言うと続けて「知らない諸君もおろう」と言い詳しい説明を始めたというわけです。

ダンブルドアはこの試合がいかなるものかとっくに知っている諸君にはお許しを願って簡単に説明する。知っている諸君はその間自由勝手に他の事を考えていてもよろしいと前置きをするとこの三校対抗試合の説明を始めました。

この三大魔法学校対抗試合はおよそ七百年前にヨーロッパの三大魔法学校の親善試合として始まったんだそうです。ホグワーツにボーバトンとダームストラングの三校から代表選手が1人ずつ選ばれて3人が3つの魔法競技を争った。

5年毎に3校が持ち回りで競技を主催したのだそうです。若い魔法使いに魔女たちが国を越えての絆を築くにはこれが最も優れた方法で夥しい数の死者が出るに至って競技が中止されるまでは衆目の一致する所だったとの事でした。

ハーマイオニーは「夥しい死者?」と目を見開いて呟きました。しかし大広間の大半の生徒はハーマイオニーの心配などどこ吹く風といった感じで興奮して囁き合っていました。ハリーも何百年も前の死者の事などどうでもいい。

誰かが死んだ事を心配するより試合の事がもっと聞きたいと思いました。ダンブルドアによれば何世紀にも渡ってこの試合の再開に関しては幾度も試みられたんだそうです。しかしそのどれも成功には至らなかったのだそうです。

しかしながら我が国の「国際魔法協力部」と「魔法ゲーム・スポーツ部」とが今こそ再開の時は熟せりと判断した。今回は選手が1人たりとも死の危険にさらされないようにするため我々はこのひと夏かけて一意専心に取り組んだ。

こうして何と百年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が復活開催される事になったとの事なんだそうです。

3-2.再び騒然とする大広間
さらにダンブルドアが説明する所によればボーバトンとダームストラング両校の校長が代表選手の最終候補生を連れて10月に来校してハロウィンの日つまり10月31日に学校代表選手3人の選考が行なわれるとの事なんだそうです。

優勝杯に学校の栄誉そして選手個人に与えられる賞金一千ガリオンを賭けて戦うのに誰が最もふさわしいのかを公明正大なる審査員が決めるのだそうです。それを聞いてフレッドは唇を固く結び顔を輝かせてこう言ったのでした。

「立候補するぞ!」

その顔は栄光と富の両方を手にする期待に熱く燃えていました。しかしホグワーツの代表選手になる姿を思い描いていたのはフレッドだけではありませんでした。他の寮のテーブルでも様々な素振りでその意志を示していました。

うっとりとダンブルドアを見つめる者もいれば隣の生徒と熱っぽく語り合う光景がハリーの目に入って来ました。しかしその時ダンブルドアが再び口を開くと大広間はまた静まり返りました。ところがだったというわけですよね。

「全ての諸君が優勝杯をホグワーツ校にもたらそうという熱意に満ちておると承知しておる」

こう言った後ダンブルドアが続けて言った言葉を聞いて大広間はまたも騒然とし始めました。何故ならダンブルドアが「参加三校の校長並びに魔法省としては今年の選手に年齢制限を設ける事で合意した」とそう言ったからです。

ある一定年齢に達した生徒だけが立候補できる。それは何と「17才」なのだそうです。17才以上の生徒だけが代表候補として名乗りを上げる事ができる。この言葉の後ダンブルドアは声を少し大きくする事を余儀なくされました。

17才以上という年齢制限の言葉を聞き怒り出した何人かの生徒が騒ぎ始めたからです。それは我々つまり開催する関係者各位がいかに予防措置を取ろうともやはり試合の種目が難しく危険である事から必要な措置なんだそうです。

6年生に7年生より年少の者が課題をこなせるとは考えにくい。そのため年少の者がホグワーツの代表選手になろうとして公明正大なる選考の審査員を出し抜いたりなどしないようにダンブルドア自らが目を光らせるんだそうです。

こう言うとダンブルドアはフレッドとジョージの反抗的な顔をちらりと見て明るいブルーの目を悪戯っぽく光らせたのでした。今回の三大魔法学校対抗試合の代表選手には17才以上という年齢制限を設けた。それを踏まえ・・・

「じゃから17才に満たない者は名前を審査員に提出したりして時間の無駄をせんようによくよく願っておこう」

こう念押しをした後にダンブルドアはボーバトンとダームストラングの代表団は10月に到着し今年度はほとんどずっと我が校に留まる。外国からの客人が滞在する間は皆が礼儀と厚情を尽くす事と信じると述べたというわけです。

さらにはホグワーツの代表選手が選ばれし暁にはその者を誰もが心から応援するであろうとそう信じているとダンブルドアは一同に呼びかけました。そして「夜も更けた。明日からの授業に備えてゆっくりお休み」と言いました。

つまりは就寝時間が来たというわけなんですよね。

3-3.こうして学期は始まって
ダンブルドアがお開きを宣言したので全校生徒が立ち上がり騒がしい音を立て群れを成して玄関ホールに出る扉に向かいました。しかしジョージはそんな群れには加わらずに棒立ちになってダンブルドアを睨むとこう言いました。

「そりゃあないぜ!俺たち4月には17才だぜ。何で参加できないんだ?」

フレッドも教職員テーブルにしかめっ面を向けて「俺はエントリーするぞ。止められるもんなら止めてみろ。代表選手になると普通なら絶対許されない事が色々できるんだぜ。しかも賞金一千ガリオンだ!」と頑固に言いました。

ロンは魂が抜けたような目で「うん。一千ガリオン」と言いました。そんな3人にハーマイオニーが行かないとここ大広間に残っているのは私たちだけにになっちゃうわと言ってハリーたちは玄関ホールへと向かったのでした。

大広間を出てもフレッドとジョージはダンブルドアがどんな方法で17才未満のエントリーを阻止するのかを論議していました。そして翌朝には朝食の席で今度はリー・ジョーダンも加わりエントリーの方法を話し合っていました。

「午後に占い学が二時限続きだ」

一方ハリーとロンは今学期の時間割をチェックしていてハリーは下のほうを見てこう呻いていました。この科目を教えるトレローニー先生がそれはもう何度も何度もしつこく自分の死を予言するのが嫌で堪らなかったからです。

「あなたも占い学を辞めれば良かったのよ。私みたいに。そしたら数占いのようにもっときちんとした科目が取れるのに」

トーストにバターを塗りながらハーマイオニーが威勢良くこう言いました。するとそんなハーマイオニーにロンが「おーやまた食べるようになったじゃないか」と突っ込みを入れました。昨晩はご馳走を食べなかったからでした。

「しもべ妖精の権利を主張するのにはもっといい方法があるって判ったのよ」

ハーマイオニーはこの言葉を誇り高く言い放ちました。これを聞いてロンは「そうかい。それに腹も減ってたしな」と言ってニヤリとしました。そして大広間では毎朝恒例のふくろうが手紙を運んでやって来る時間が来ました。

ハリーは反射的に見上げましたが茶色や灰色の群れの中に白いふくろうは影も形も見えませんでした。プリベット通り4番地からシリウス宛の手紙をヘドウィグに持たせましたが2週間経っても返事の手紙が届いていないのです。

がっかりして胃が落ち込むような気分を押さえつけるとハリーは食べかけのオートミールを再び食べ始めました。ヘドウィグの身に何かが起こったんじゃないだろうか?それともシリウスが手紙を受け取らなかったんだろうか?

そんな事が心配でならなかったのです。そしてそれは午前中の授業が終わってハリーたち3人が昼食を取るために大広間に入った時でした。ハーマイオニーが猛スピードで食べるので2人は目を丸くしロンがこう訊いたのでした。

「あーそれってしもべ妖精の権利擁護の新しいやり方?断食を辞めて吐くまで食う事にしたの?」

この問いにハーマイオニーは芽キャベツを口一杯に頬張ったまま「どういたしまして。図書室に行きたいだけよ」と精一杯に威厳を保って答えました。宿題がまだ全く出ていないのに図書室に行くと聞いてロンは驚愕しました。

しかしハーマイオニーはまるで何日も食べていなかったかのように食事を掻き込むとハリーとロンに「じゃ夕食の時ね!」と言って急いで大広間を出て行きました。それは夕食が終わった時もそうだったというわけなんですよね。

今日の最後に
実はホグワーツにもそれも百人以上の屋敷しもべ妖精がいて給料も貰わずに働いていると知ってハーマイオニーは新学期初日の夜は食事を取るのを辞めてしまいました。しかし翌日の朝には一転して食事を取るようになりました。

「君が絶食したってしもべ妖精が病欠を取れるわけじゃないよ!」

そんな新学期初日の夜に寝室のベッドでハーマイオニーが思い出したのがロンのこの言葉だったと私はそう思いますね。確かに自分1人が食事を取る事を拒否しても何の解決にもならないとハーマイオニーは考えたんでしょうね。

そこでハーマイオニーは思い立ってまずは図書室に行って屋敷しもべ妖精の奴隷制度が何と何世紀も前から続いていると徹底的に調べ上げたその上で「しもべ妖精福祉振興協会」という組織を立ち上げたというわけなんですよね。

そして屋敷しもべ妖精の目に余る虐待を阻止しその法的立場を変えるために活動を開始したというわけです。
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