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クリスマス・ダンスパーティがついに始まりました。まずはテーブルでご馳走を食べるという事になりました。それぞれがそれぞれの過ごし方をしながら食事を取ったというわけです。そしてそれが終わるとハリーにとっては憂鬱なダンスの時間になったというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.話し込むビクトール・クラム
金色に輝く皿にはまだ何のご馳走もありませんでしたが各人の前に小さなメニューが置かれていました。ハリーはどうしていいのかはっきり分らないままメニューを取り上げて周りを見回しましたがウェイターはいませんでした。

しかしダンブルドアは自分のメニューをじっくり眺めると自分の皿に向かって「ポークチョップ」と言いました。すると何とポークチョップが現れ出でました。それを見て同じテーブルの人は「そうか!」と合点したのでした。

そこでそれを見ていた人たちはそれぞれ自分の皿に向かって注文を出しました。この新しくて一層複雑な食事の仕方をハーマイオニーは一体どう思っているのだろう?屋敷しもべ妖精にとってこれは随分余分な労力がいるはずだ。

そう思ってハリーはハーマイオニーをちらりと見ました。しかしこの時に限ってハーマイオニーは屋敷しもべ妖精の事を考えていないようでした。クラムと話し込んでいて自分が何を食べているのかも気づいていないようでした。

そういえばハリーはビクトール・クラムが話すのを実際に聞いた事がありませんでした。しかし今は確かに話しています。しかも夢中になって話していました。クラムはハーマイオニーに自分の学校の様子を話していたのでした。

クラムによれば僕たちの所つまりダームストラングにも城があるんだそうです。でもホグワーツほど大きくないしこんなに居心地は良くないそうです。ダームストラングの城は4階立てで魔法を使う目的だけに火を熾すそうです。

しかしダームストラングの校庭はホグワーツより広い。でも冬にはほとんど日光が当たらないので自分たちは楽しんではいない。でも夏には湖や山の上を毎日飛んでいるのだそうです。ここでカルカロフ校長が口を挟みました。

「これこれビクトール!それ以上はもう明かしてはいけないよ。さもないと君のチャーミングなお友達に私たちの居場所がはっきり判ってしまう!」

カルカロフ校長は笑いながらこう言いましたが冷たい目は笑っていません。カルカロフ校長がこう言うのを聞いてダンブルドアは目を輝かせながら微笑んだのでした。そしてカルカロフ校長に向かってこう言ったというわけです。

「イゴールそんなに秘密主義じゃと。誰も客に来て欲しくないのかと思ってしまうじゃろうが」

するとカルカロフ校長は?

3-2.食事を取りながら
カルカロフ校長はこれ以上は無理だというぐらいに歯を剥き出しにしながら我々はそれぞれ自らの領地を守ろうとするのでは?我々に託された学びの殿堂を意固地なまでにガードしているのでは?そういう事だと反論をしました。

我々のみが自分の学校の秘密を知っているという誇りを持ちそれを守ろうとするのは正しい事なのではとカルカロフ校長はそう言うのです。それに対してダンブルドアはカルカロフ校長に和気藹々とこう言葉を返したんですよね。

「おおわしはホグワーツの秘密全てを知っておるなどと夢にも思わんぞ」

例えばこれは何とつい今朝の事だったんだそうです。トイレに行く途中で曲がる所を間違えたらこれまでに見た事もない見事に均整の取れた部屋に迷い込んでしまった。そこには本当に素晴らしいおまるのコレクションがあった。

もっと詳しく調べようともう一度行ってみるとその部屋は跡形もなくなっていた。しかしダンブルドアはこれからも見逃さないよう気をつけようと思っているそうです。もしかすると朝の5時半にしか近づけないのかもしれない。

さもなければ月が上弦又は下弦の時だけ現れるのかもしれない。いやそれよりも求める者の膀胱が殊更に満ちている時かもしれない。最後に出て来たのが思いっ切り下ネタという事でハリーは思わず吹き出してしまったのでした。

その時ハリーはグラーシュシチューを食べている所でした。食事中に下ネタという事でパーシーは顔をしかめましたがハリーは「間違いなく自分に向けての冗談だ」とそう思いました。ダンブルドアがウィンクして来たからです。

一方フラー・デラクールはパートナーのロジャー・デイビースに向かってホグワーツの飾りつけを貶していました。大広間の輝く壁を見回しつつ軽蔑したようにこんなの何でもありませんとそう言い放っていたというわけですよね。

何でもフラーによればボーバトンの宮殿ではクリスマスは食事の間には周りにぐるりと氷の彫刻が立つ。もちろん彫刻は溶けない。それはまるで大きなダイヤモンドのようで輝いてあたりを照らし食事もまたとっても素晴らしい。

そして森のニンフの聖歌隊がいて食事の間は歌を奏でるんだそうです。見苦しい鎧もボーバトンの廊下にはなく我が校にポルターガイストが紛れ込んだりしたなら追い出されるのだそうです。ホグワーツにはピーブズがいますね。

フラーは我慢ならないと言いたげにテーブルをピシャリと叩きました。つまりどうやらフラーはピーブズに出くわしてしまった。そういう事のようです。でもロジャー・デイビースは魂を抜かれたようなそんな顔をしていました。

口に運んだはずのフォークも頬に当たってばかりいてデイビースはフラーの顔を見つめるのに忙しくてフラーの話など一言も分っていないのではとハリーはそう思いました。デイビースは慌てて「その通りだ」と言ったのでした。

そしてフラーの真似をしてテーブルをピシャリと叩き「コムサ!うん」と言ったのでした。そこからハリーが目を離して見回すとハグリッドの姿が目に入りました。ハグリッドは小さく手を振りましたがハリーにではありません。

手を振り返していたのはマダム・マクシームでした。そしてハーマイオニーは今度はクラムに自分の名前の正しい発音を教えていました。クラムはハーマイオニーの事を「ハーミィ・オウン」と間違って呼び続けていたのでした。

ハーマイオニーは「ハー・マイ・オ・ニー」とゆっくりさらにははっきりと発音しました。クラムが「ハーム・オウン・ニニー」と発音するのを聞いてハーマイオニーは「まあまあね」と言いハリーが見ているのに気づきました。

そこでハリーに向かって笑顔を見せたというわけです。食事を食べ尽してしまうとダンブルドアが立ち上がり生徒たちにも立ち上がるよう促しました。そして杖を一振りするとテーブルは壁際に退いて広いスペースができました。

ダンブルドアは右手の壁に沿ってステージを立ち上げました。ドラム一式にギターが数本とリュートにチェロにバグパイプがそのステージに設置されて熱狂的な拍手に迎えられていよいよ「妖女シスターズ」が登場したのでした。

ダンスタイムというわけですよね。

3-2.いよいよダンスタイム
「妖女シスターズ」は全員が異常に毛深く着ている黒いローブは芸術的に破いたり引き裂いたりしてありました。各人が楽器を取り上げました。夢中でシスターズを見入っていたハリーはこれからの事をほとんど忘れていました。

突然テーブルのランタンが一斉に消えて他の代表選手たちがパートナーと一緒に立ち上がった事に気づきました。パーバティが声を潜めて「さあ!私たち踊らないと!」と言ってハリーにも立ち上がるよう促したというわけです。

不意を衝かれたハリーは立ち上がったその瞬間に自分のローブの裾を踏んづけてしまいました。シスターズはスローなテンポの物悲しい曲を奏で始めました。ハリーは誰も見ないようにしながらダンスフロアへ進み出たのでした。

ダンスフロアは煌々と照らされていました。誰も見ないようにしているのにディーンとシェーマスがハリーに手を振りからかうように笑っているのが見えました。パーバティはハリーの両手を掴むと片方を自分の腰に回しました。

もう一方の手はしっかり握り締めました。そしてその場でスローなターンをしました。パーバティがリードしていました。恐れていたほどひどくはないなとハリーは思いました。ハリーは観客の頭の上のほうを見つめ続けました。

まもなく観客のほうも大挙してダンスフロアに出て来たので代表選手はもはや注目の的ではなくなりました。ネビルとジニーがすぐそばで踊っていました。ネビルが足を踏むのでジニーは頻繁に痛そうに足をすくめていました。

ダンブルドアはマダム・マクシームと踊っていました。まるで大人と子供でダンブルドアの三角帽子の先がようやくマダム・マクシームの顎をくすぐる程度でした。しかしマダム・マクシームは巨大な割に大変優雅な動きでした。

マッド・アイ・ムーディは「天文学」のシニストラ先生とぎこちなく二拍子のステップを踏んでいましたがシニストラ先生は義足に踏まれないよう神経質になっていました。すれ違う時にムーディがハリーにこう言って来ました。

「いい靴下だなポッター」

ハリーは苦笑いしながら「あ。ええ。屋敷妖精のドビーが編んでくれたんです」と応えました。つい先頃ハリーがマルフォイ家から自由の身にした屋敷しもべ妖精のドビーがウィンキーと共にホグワーツで働く事になったのです。

そのドビーがクリスマス・プレゼントに左右不揃いの靴下を贈ってくれてハリーは早速その靴下を履きました。しかしムーディが遠ざかって行ってからパーバティが再び囁き声でハリーにこう言って来たというわけなんですよね。

「あの人気味が悪い!あの目は許されるべきじゃないと思うわ!」

バグパイプが最後の音を震わせるのを聞いてハリーは安堵せずにはいられませんでした。最初の曲が終わったのです。もう冒頭で踊るという代表選手としての務めは果たしたので踊るのはもういいとハリーは思ったんでしょうね。

一曲目が終わるとハリーはすぐにパーバティの手を離しました。ハリーが「座ろうか」と言うとパーバティは「あら。でも。これ。とってもいい曲よ!」と言いました。今度はずっと速いテンポの新しい曲が演奏されていました。

ハリーは「僕は好きじゃない」と嘘をついてパーバティをダンスフロアから連れ出し誰もが遠巻きに見ている元気を爆発させて踊っているフレッドとアンジェリーナの横を通ってロンとパドマの座っているテーブルに行きました。

テーブルに着いてバタービールの栓を抜きながらハリーはロンに「調子はどうだい?」と訊きました。しかしロンはハリーのその問いには答えませんでした。近くで踊っているクラムとハーマイオニーを睨みつけていたからです。

この後ハリーとロンを思わぬ展開が待ち受けていました。

今日の最後に
この場面では先のストーリーに繋がる伏線がそれはもう沢山盛り込まれていますよね。まずはバーテミウス・クラウチ氏がダンスパーティを欠席し代わりに出席したのが魔法省に就職して部下になっていたパーシーという事です。

さらにはダンブルドア校長がハリーに向けて飛ばした「求める者の膀胱が殊更に満ちている時かもしれんのう」という冗談です。さらにはすれ違った時にマッド・アイ・ムーディがハリーの履いている靴下を指摘した事もでした。

他にもネビルとジニーがハリーのそばで踊っていたというのもあります。そしてハリーはパーバティ・パチルとさらにロンはその双子の姉妹のパドマ・パチルとクリスマス・ダンスパーティのパートナーを組んだというのもです。

さらにはビクトール・クラムのパートナーが何とハーマイオニーだったというのもありますよね。いずれの事も先のストーリーに大きく影響したり微妙に絡んで来る要素になっています。そしてまだこの後にも待ち受けています。

それはハグリッドとマダム・マクシームの事というわけなんですよね。
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