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本当は聞いてはいけないのにハリーは思わずハグリッドの話に耳を傾けてしまいました。そしてロンにとっては衝撃の事実がハグリッドの口から聞かされました。ハリーとロンは校庭から大広間に戻ってその事を話し合ったのでした。そしてようやくクリスマス・ダンスパーティは終了となり・・・(全3項目)

3-1.本当は聞いてはいけない話なのに
ふと気づいてみたらハリーはハグリッドから子供の頃の話を聞いた事がないと知って本当は聞いてはいけない話のはずなのに思わず耳を傾けてしまったというわけですよね。ハグリッドのお父さんは小柄な人だったんだそうです。

ハグリッドのお父さんはお母さんがいなくなると胸が張り裂けてしまったんだそうです。ハグリッドが6才になった頃にはもうお父さんがうるさく言ったりするとハグリッドはお父さんを持ち上げて箪笥の上に載せる事ができた。

そうするとお父さんはいつも笑っていた。ハグリッドは太い声をくぐもらせて話しました。マダム・マクシームは身じろぎもせずに聞いていました。噴水をじっと見つめているようでした。ハグリッドの身の上話はまだ続きます。

親父が俺を育ててくれた。でも死んでしまった。ハグリッドがホグワーツに入ってまもなくだったのだそうです。それからは俺は1人で何とかやって行かなくてはならなかった。ダンブルドアが本当によーくしてくれたそうです。

「ああ俺に親切になあ」最後にこう言ってハグリッドの身の上話は終わりました。ハグリッドは大きな水玉の絹のハンカチを取り出すと鼻をかみました。そしてとにかく俺の事はもういい。あなたはどっち方なんだと訊きました。

しかしマダム・マクシームは突然立ち上がりました。そして「冷えるわ」と言いました。天気がどうであれマダム・マクシームのその声ほど冷たくはありませんでした。マダム・マクシームはもう中に入るとそう告げたのでした。

ハグリッドは「は?」と放心したように言うと「いや行かねえでくれ!俺は。俺はこれまで俺と同類の人に会った事がねえ!」と言いました。マダム・マクシームは自分が同類の一体何だと氷のように冷たい声で訊いたのでした。

ハリーはハグリッドに答えないほうがいいと伝えたかった。無理な願いだと判ってはいても「言わないでくれ!」と心で叫びながらハリーはその場に突っ立ったままでした。本来ならばハリーはここにいてはいけないんですよね。

「同類の半巨人だ。そうだとも!」

ハリーの願いは通じませんでした。

3-2.校庭から大広間に戻って
マダム・マクシームは「おお何という事を!」と叫びました。穏やかな夜の空気を破りその声は霧笛のように響き渡りました。背後からはフラーとロジャー・デイビースが薔薇の茂みから飛び上がる音が聞こえて来たのでした。

半巨人だなんてこんなに侮辱された事は初めてです。私は骨が太いだけです。こう言うとマダム・マクシームは荒々しく去って行きました。マダム・マクシームが怒って茂みを掻き分けたので妖精の群れが空中に立ち昇りました。

ハグリッドはベンチに座ったままでした。あたりがあまりにも暗かったのでハグリッドの表情は見えませんでした。それから1分ほどが経つとハグリッドは立ち上がり大股に城のほうにではなく自分の小屋に戻って行ったのでした。

ハリーはロンにそーっと「行こう。さあ行こう」と言いましたがロンは動こうとはしません。ハリーは「どうしたの?」と訊くとロンを見ました。ロンは振り返ってハリーを見ました。深刻な表情でした。そしてこう言いました。

「知ってたか?ハグリッドが半巨人だってこと?」

ハリーは肩をすくめ「ううん。それがどうかした?」と答えました。するとハリーはロンの表情から自分がどんなに魔法界の事を知らないのかがはっきりしたと改めて思い知らされました。ホグワーツに入って今年で4年目です。

ダーズリー夫妻に育てられたので魔法使いなら当たり前の事でもハリーには驚くような事が沢山ありましした。そうした驚きもまた物心ついて魔法界に足を踏み入れてからは今年で4年目なので少なくなって来ていたんですよね。

ところが今また友達の母親が巨人だったと知った時に大概の魔法使いなら「それがどうかした?」とは言わないのだと判りました。そんなハリーにロンは「中に入って説明するよ。行こうか」と静かに言ったというわけですよね。

フラーとロジャー・デイビースはいなくなっていました。もっと2人だけになれる茂みに移動したのだろう。ハリーとロンは大広間に戻りました。パーバティにパドマはボーバトンの男子生徒に囲まれ遠くのテーブルにいました。

ハーマイオニーとクラムはもう一度踊っていました。ハリーとロンはダンスフロアから遠く離れたテーブルに座りました。そしてハリーはロンに「それで?巨人のどこが問題なの?」と訊いてロンはその問いにこう答えました。

「そりゃ連中は・・・連中は・・・あんまり良くない」

こんな中途半端な言い方でした。そんなロンにハリーは「気にする事ないだろ?ハグリッドは何にも悪くない!」と言いました。するとロンは「それは判ってる」とハリーに同意する一方で「驚いたなあ」と言ったんですよね。

ロンは首を振りながら「ハグリッドが黙っていたのも無理ないよ」とそう言うのです。ロンはハグリッドが子供の時にたまたま悪質な「肥らせ呪文」に当たった事であんなにも巨大な体になったとそう思っていたんだそうです。

自分はその事を言いたくなかった。こう言うロンにハリーは「だけどハグリッドの母さんが巨人だと何が問題なの?」と訊きました。するとロンからはハグリッドを知っている人にはどうでもいい事だとの言葉が返って来ました。

それはハグリッドが危険じゃないと知っているからだとロンは言うのです。だけど巨人は凶暴なのだそうです。ハグリッドも言っていたようにそういう性質なんだそうです。トロールと同じでとにかく殺害が好きなのだそうです。

それはみんな知ってる。ただもうイギリスにはいないとの事でした。ハリーが「どうなったわけ?」と訊くとロンからはいずれにしても絶滅しつつあったんだけどそれに闇祓いに随分殺害されたという言葉が返って来たのでした。

でも外国には巨人がいてだいたい山に隠れているらしいとの事なんだそうです。

3-3.ようやくパーティ終了!
マダム・マクシームは一体誰をごまかすつもりなのか?審査員テーブルに1人で醒めた表情で座っているマダム・マクシームを見ながらハリーはこう疑問を漏らしました。さらにハリーはロンにこうも言ったというわけですよね。

「ハグリッドが半巨人ならあの人も絶対そうだ。骨太だって。あの人より骨が太いのは恐竜ぐらいなもんだ」

それからハリーとロンはパーティが終わるまで巨人について語り合いました。2人ともダンスをする気分にはなれませんでした。見ると何かを蹴飛ばしたくなるのでハリーはチョウとセドリックのほうを見ないようにしました。

「妖女シスターズ」が演奏を終えたのは真夜中でした。みんなが最後に盛大に拍手を送りクリスマス・ダンスパーティはお開きとなりました。ダンスパーティがもっと続けばいいのにという声があちらこちらから聞こえました。

ハリーはベッドに行けるのがとてもうれしいと思いました。ハグリッドが半巨人と知ってしまったからにはハリーにとって今夜は楽しい夜だったと言えるはずがありませんよね。玄関ホールに出るとそこには例の2人がいました。

ハーマイオニーがクラムにお休みなさいと言っている所でした。ハーマイオニーはロンにひやりと冷たい視線を浴びせて何も言わずにロンのそばを通り過ぎると階段を上って行きました。ハリーとロンも階段を上がり始めました。

階段の途中で「おーいハリー!」と誰かが呼びました。セドリック・ディゴリーでした。玄関ホールにはチョウがセドリックを待っているのが見えました。ハリーは駆け上がって来るセドリックに「うん?」と冷たく応えました。

セドリックは何かを言いたいようでしたがロンのいる所では言いたくないようでした。ロンは不機嫌な顔で肩をすくめ1人で階段を上って行きました。ロンがいなくなるとセドリックは声を落としてハリーにこう言って来ました。

「いいか君にはドラゴンの事を教えて貰った借りがある。あの金の卵だけど開けた時。君の卵は咽び泣くか?」

ハリーが「ああ」と答えると何とセドリックは「風呂に入れ」とそう言うのです。そしてそこに金の卵を持って行けと言うのです。6階の「ボケのボリス」の像の左側の4つ目の扉を開けると監督生用の風呂場があるのだそうです。

合言葉は「パイン・フレッシュ。松の香爽やか」なんだそうです。セドリックはハリーにこれだけ言うと「もう行かなきゃ。お休みを言いたいからね」と言ってニコッと笑うと急いで階段を下りてチョウの所に戻って行きました。

とっても変な助言だったなあ。風呂が何で泣き卵の謎を解く助けになるんだろう?セドリックはからかっているんだろうか?チョウが自分と比較してセドリックをさらに好きになるよう自分を間抜けに見せようとしているのか?

そんな事を考えながらハリーはグリフィンドール塔に戻って行ったというわけなんですよね。

今日の最後に
「同類の半巨人だ。そうだとも!」ハグリッドがこう言った時マダム・マクシームは自分が半巨人だなんてこんなに侮辱されたのは初めてです。自分は骨が太いだけですと言ってその場を去り大広間に戻って行ってしまいました。

この後ハグリッドの身には災難が振りかかって来ました。リータ・スキーターが「日刊予言者新聞」にハグリッドが半巨人という記事を掲載したのです。ハグリッドは「魔法生物飼育学」の教職を休職し小屋に引きこもりました。

実はリータ・スキーターは未登録の「動物もどき」でハリーが見ていたトナカイの石像の上を這っていたコガネムシがスキーターだったのです。ロンは誰が盗み聞きしているのか分らないのに母親が巨人だと言うなんて馬鹿だ。

そう言ってロンはハグリッドの事を批判しました。私が思うにマダム・マクシームが自分が半巨人だという事を認めなかったのは「ここでは誰が盗み聞きしているのか分らない」とそれを恐れての事だったと私はそう思いますね。

マダム・マクシームの判断は正しかった。ハグリッドは逆に間違っていた。そういう事だったんですよね。
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