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ハリーとロンはマクゴナガル先生に命じられ学期が始まって最初の週末の土曜日の夜に罰則をする事となりました。そしてハリーがロックハートの部屋で聞いた謎の声はこれから始まる一連の事件の予兆でした。最初の事件は10月31日のハロウィンに起きました。何と第1発見者はハリーたち3人でした。(全3項目)

3-1.最初の事件が起きて
こうしてハリーはマクゴナガル先生に命じられロックハートの部屋でファンレターの宛名書きをする事になりました。しかしそこで不気味で恐ろしげな謎の声を聞く事となりました。何とハリーにしか聞こえない声だったのです。

それこそがドビーが警告していた事の予兆でした。そして最初の事件は10月31日ハロウィンに起きました。その日ハリーたち3人はグリフィンドール塔付きのゴースト「ほとんど首なしニック」の絶命日パーティに出席しました。

フィルチに罰則を食らいそうになる所をニックに助けて貰ったためハリーが出席するとそう約束してしまったのです。空腹と寒さに耐えられなくなりハリーたちはパーティ会場を出ました。するとその謎の声が聞こえて来ました。

ハリーが声を追って行くとフィルチの飼い猫ミセス・ノリスが板のように硬直し松明の腕木に尻尾を絡ませぶら下がっていました。ロンは「ここを離れよう」と言って関わりにならない事を勧めましたがハリーはこう言いました。

「助けてあげるべきじゃないかな」

こう言うハリーにロンは「僕の言う通りにして。ここにいる所を見られないほうがいい」と言いましたが時既に遅しでした。大広間のハロウィン・パーティが終わって生徒たちが大挙してハリーたちのいる所に来てしまいました。

ダンブルドアが数人の先生を従え現場に到着しました。素早くハリーたち3人の脇を通り抜けるとダンブルドアはミセス・ノリスを松明の腕木から外しました。ロックハートがいそいそと進み出てダンブルドアにこう言いました。

「校長先生。私の部屋が一番近いです。すぐ上です。どうぞご自由に」

ハリーたち3人はダンブルドアに先生方と一緒にロックハートの部屋に行く事になりました。ダンブルドアはミセス・ノリスを机の上に置くと調べ始めました。ハリーたちは緊張の面持ちで目を見交わしじっと見つめていました。

ダンブルドアは鼻の先があと少しでつくほどに顔を近づけてミセス・ノリスを隈なく調べていました。マクゴナガル先生もまた身を屈めてほとんどダンブルドアと同じぐらい近づいて目を凝らしてミセス・ノリスを見ていました。

一方スネイプはその後ろに漠然と半分影の中に立ち何とも奇妙な表情をしていました。まるでニヤリ笑いを必死で我慢しているようでした。ロックハートは周りをうろうろしながらあれやこれやと意見を述べ立てていたのでした。

3-2.ハリー犯人説を巡って
ロックハートの話の合いの手は涙も枯れたフィルチが激しくしゃくり上げる声でした。机の脇の椅子にがっくり座り込み手で顔を覆ってミセス・ノリスをまともに見る事さえできませんでした。ハリーはフィルチが大嫌いでした。

しかしこの時ばかりは少々可哀想だと思いました。そうは言っても自分のほうがもっと可哀想だとハリーは思いました。もしダンブルドアがフィルチの言う事を真に受けたなら自分は間違いなく退学になるとそう思ったからです。

ダンブルドアはブツブツと不思議な言葉を呟きミセス・ノリスを杖で軽く叩きました。ロックハートは相も変わらず独演会をしていましたがダンブルドアはようやく体を起こすとフィルチに向かって優しくこう言ったんですよね。

「アーガス。猫は死んでおらんよ」

フィルチは声を詰まらせ「死んでない?」と言うと指の間からミセス・ノリスを覗き見てそれじゃどうしてこんなに固まって冷たくなっているんだと訊きダンブルドアは「石になっただけじゃ」とそう答えたというわけですよね。

「ただしどうしてそうなったのかわしには答えられん」

ダンブルドアが続けてこう言うとフィルチはハリーのほうを見て「あいつに訊いてくれ!」と言いました。それにダンブルドアは「2年生がこんな事をできるはずがない」ときっぱり言ってハリー犯人説を完全否定したのでした。

最も高度な闇の魔術をもってして初めてできるからだそうです。しかしそれでもフィルチは「あいつがやったんだ。あいつだ!」と言ってハリーが犯人だとそう主張したのでした。そして最後に顔を苦しげに歪ませこう言いました。

「私が出来損ないのスクイブだって知ってるんだ!」

フィルチがやっとの事でこう言うとハリーは大声で「僕ミセス・ノリスに指1本触れていません!それに僕スクイブが何なのかも知りません」とそう言いました。ハリーはその場の全ての目が集まっているのを感じていました。

フィルチが歯噛みをして「馬鹿な!!あいつはクイックスペルから来た手紙を見やがった!」と言うとスネイプが影の中から「校長。一言よろしいですかな」と言って来てハリーは不吉感を募らせました。有利な発言はしない。

ハリーはそう確信したからです。しかしスネイプはハリーの予想に反してハリーたち3人は単に間が悪くその場に居合わせただけかもしれないと「自分はそうは思わない」とばかりに口元を微かに歪め冷笑しながら言いました。

「とは言え一連の疑わしい状況が存在します。だいたい連中は何故3階の廊下にいたのか?何故3人はハロウィンのパーティにいなかったのか?」

でもやはりという感じでスネイプはこう問いかけて来ました。そこでハリーたち3人は一斉にニックの「絶命日パーティ」の説明を始めました。ゴーストが何百人もいたので自分たちがそこにいたと証言してくれると言いました。

「それではその後パーティに来なかったのは何故かね?」

こう問うスネイプの暗い目が蝋燭の灯りでギラリと輝きました。

3-3.スネイプの提言に口を挟むマクゴナガル先生
そしてさらにスネイプはハリーたち3人に「何故あそこの廊下に行ったのかね?」と訊いて来ました。そう問われてロンとハーマイオニーはハリーを見ました。つまりはハリーに答えて欲しいと2人はそう言っているんですよね。

「それは。つまり」こう言い淀みながらハリーの心臓は早鐘のように鳴りました。自分にしか聞こえない姿のない声を追って行ったと答えればあまりにも唐突に思われてしまう。とっさにそう感じたハリーはこう答えたのでした。

「僕たち疲れたのでベッドに行きたかったものですから」

するとスネイプは「夕食も食べずにか?」と言うと勝ち誇ったような笑いをちらつかせました。それはゴーストのパーティで生きた人間にふさわしい食べ物が出るとは思えないからだとスネイプはハリーに激しく詰め寄りました。

ハリーを何とかフォローしようとロンが大声で「僕たち空腹ではありませんでした」と言いました。ところがその途端にロンの胃袋が鳴って空腹を訴えたためスネイプはますます底意地の悪い笑いを浮かべてこう言ったのでした。

「校長ポッターが真っ正直に話しているとは言えないですな。全てを正直に話してくれる気になるまで彼の権利を一部取り上げるのがよろしいかと存じます」

それがさらに続けてスネイプが「我輩としては彼が告白するまでグリフィンドールのクィディッチ・チームから外すのが適当かと思いますが」と言うのでマクゴナガル先生が「そうお思いですかセブルス」と鋭く切り込みました。

「私にはこの子がクィディッチをするのを止める理由が見当たりませんね。この猫は箒の柄で頭を打たれたわけでもありません。ポッターが悪い事をしたという証拠は何1つないのですよ」

マクゴナガル先生はさらにこう言いハリーをクィディッチのグリフィンドール・チームから外す必要はないと反論しました。ダンブルドアはハリーに探るような目を向けました。まるでレントゲンで映し出されているかのようだ。

ダンブルドアに見つめられるとハリーはそう感じました。そしてダンブルドアは再びきっぱりと「疑わしきは罰せずじゃよセブルス」と言ってスネイプはひどく憤慨しましたがフィルチもまた同じ気持ちのようでこう言いました。

「私の猫が石にされたんだ!罰を受けさせなけりゃ収まらん!」

目を飛び出させ金切り声でこう訴えるフィルチにダンブルドアは「アーガス。君の猫は治してあげられますぞ」と穏やかに言いました。それは何故かと云うとスプラウト先生が最近マンドレイクを手に入れたからなんだそうです。

十分に成長したらすぐにもミセス・ノリスを蘇生させる薬を作らせましょう。するとロックハートが「私がそれをお作りしましょう」と突然口を挟みました。ロックハートは「マンドレイク回復薬」なら何百回も作ったそうです。

眠りながらだって作れる。そう豪語するロックハートにスネイプが「お伺いしますがね。この学校では我輩が魔法薬の担当教師のはずだが」と言いました。とても気まずい沈黙が流れました。ロックハートはまたもやったのです。

他人の領域にズカズカと足を踏み入れてしまったというわけなんですよね。

今日の最後に
マクゴナガル先生はそこまで容赦ないのかと言うぐらいに公正中立で厳格でグリフィンドールの寮監なのに自分の寮からの減点も全く厭いません。そのためグリフィンドールから一気に「150点」なんて減点もできるんですよね。

でもそれがクィディッチの事となると話は別のようでスネイプがハリーが全てを正直に話してくれる気になるまでグリフィンドールのクィディッチ・チームから外すべきとダンブルドアに提言すると黙っていられないんですよね。

新学期初日にハリーとロンが例の空飛ぶ車で「暴れ柳」に突っ込むという事件を起こした際も実はマクゴナガル先生はもしハリーが退学になってしまったらどうしようと心配でしかたがなかったんだと私はそのように思いますね。

心底ホッとしていたのはハリーとロン自身だけではなくマクゴナガル先生もそうだったというわけなんですよね。
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