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ダンブルドアがいなくなってこれまでになく恐怖感が広がり到底勉強どころではないというのにマクゴナガル先生が学期末試験を実施すると言うのでハリーたちは驚きました。ところがハリーとロンが取った行動がきっかけでマクゴナガル先生の予想外の反応を引き出す事になり・・・(全3項目)

3-1.5月の下旬になって
ダンブルドアがいなくなった事で恐怖感がこれまでになく広がりました。誰も彼もが心配そうな緊張した顔をしていました。笑い声は廊下に不自然に甲高く響き渡るので即座に止める事を余儀なくされるというわけなんですよね。

ところがマクゴナガル先生の口から誰もが驚く発表が5月の下旬にありました。1週間後の6月1日から学期末試験が始まると言うのです。驚き唖然としてシェーマス・フィネガンがマクゴナガル先生に向かってこう叫んだのでした。

「試験?こんな時にまだ試験があるんですか?」

ハリーの後ろでバーンと大きな音がしました。驚いてネビルが杖を取り落とし机の脚を1本消してしまったのです。マクゴナガル先生は杖の一振りで脚を元通りにしシェーマスのほうに向かってしかめっ面をするとこう言いました。

「こんな時でさえ学校を閉鎖しないのは皆さんが教育を受けるためです。ですから試験はいつものように行ないます。皆さんしっかり復習なさっている事と思います」

ハリーは城がこんな状態なのに試験があるとは予想だにしていませんでした。他の生徒も同様のようで不満たらたらの声が溢れました。マクゴナガル先生はますます恐いしかめっ面をして生徒たちに向かってこう言ったのでした。

「ダンブルドア校長のお言いつけです。学校はできるだけ普通通りにやって行きます。つまり私が指摘するまでもありませんがこの1年間に皆さんがどれだけ学んだかを確かめるという事です」

それから4日後つまりは学期末試験が始まる3日前に朝食の席でマクゴナガル先生がまた発表があると言いました。しかし先生が「良い知らせです」と言った途端に大広間は蜂の巣を突いたかのように大騒ぎになってしまいました。

「スプラウト先生のお話ではとうとうマンドレイクが収穫できるとの事です。今夜石にされた人たちを蘇生させる事ができるでしょう」

大広間が静まった所で先生はこう発表しました。続けて先生が言うには蘇生された人の内の1人が誰に又は何に襲われたのかを話してくれるかもしれない。そうすればこの恐ろしい1年が犯人逮捕で終わりを迎えるかもしれない。

マクゴナガル先生はそれを期待しているのだそうです。それを聞いて生徒たちは歓声を爆発させました。ところが事はそう簡単には解決しなかったんですよね。この日ホグワーツは廃校の危機に瀕する事になってしまったのです。

3-2.先生の許可を貰って医務室へ
ハリーとロンの2人は「50年前に秘密の部屋が開かれた時に犠牲になり死亡したのは嘆きのマートルだったらしい」という情報を掴んでいました。明日になれば自分たちが特に何もしなくても全ての謎が解ける見通しにはなった。

それでもハリーはマートルと話す機会があればそれを逃がすつもりはありませんでした。そのチャンスをくれたのがロックハートです。ロックハートはこれまでも「危険は去った」と宣言する毎に間違いだと証明されて来ました。

しかし今回は自信満々で生徒を安全に送り届けるために引率するのは全くの無駄だと考えているようでした。石にされた人々が最初に口にするのはハグリッドだったとそう主張していてマクゴナガル先生のこの警戒措置は驚きだ。

ハリーたちにもそう言っていたんですよね。そこでハリーとロンは「その通りです」とロックハートの意見に同意するふりをしてロックハートを追い払うと他のグリフィンドール生を先に行かせてマートルのトイレに急ぎました。

「ポッター!ウィーズリー!何をしているのですか?」

そんな2人を見つけてマクゴナガル先生が唇をこれ以上は固く結べないと思うほど固く真一文字に結んでこう言いました。たじろぐロンは言葉を濁しながら「僕たち様子を見に」と言いハリーがそれを受けてこう言ったのでした。

「先生もう随分長いことハーマイオニーに会っていません」

ハリーはロンの足を踏んづけながら自分たちはこっそり医務室に忍び込んでハーマイオニーにもうすぐマンドレイクが採れるから心配しないようにと言おうと思ったんですと嘘をつきました。先生はハリーをじっと見ていました。

「そうでしょうとも」

こう言うマクゴナガル先生の目に涙が光っているのを見てハリーは驚きました。さらに先生は「襲われた人たちの友達が一番辛い思いをして来た事でしょう」とも言いました。先生は何とハリーに見舞いの許可をくれたのでした。

「マダム・ポンフリーには私から許可が出たと言いなさい」

マクゴナガル先生は最後にこう言いハリーとロンは罰則を食らわなかった事を半信半疑のままその場を立ち去りました。角を曲がった時マクゴナガル先生が鼻をかむ音がはっきり聞こえました。ロンは熱を込めてこう言いました。

「あれは君の作り話の中でも最高傑作だったぜ」

しかしこうなれば医務室にハーマイオニーの見舞いに行くしかありません。ところがここでハリーとロンは知ったのです。ハーマイオニーが手に握っていた紙切れを取り出し「秘密の部屋」の怪物が何なのか知る事ができました。

それは毒蛇の王バジリスクだったのです。

3-3.マクゴナガル先生に会いに職員室へ
「秘密の部屋」の怪物は巨大な毒蛇バジリスクだ!これが答えだ。他の人には聞こえなくても自分は蛇語が判るからあちらこちらでその声を聞いたんだ。ハリーはロンにこう言うと犠牲者が横たわる周りのベッドを見回しました。

そしてこう言いました。バジリスクは視線で人を殺害する。でも誰も死んでいない。それは誰も直接目を見ていないからだ。だから一連の襲撃事件の犠牲者たちは石になっただけで誰1人として死んでいないというわけですよね。

だけどバジリスクはどうやって城の中を動き回っていたんだろう?とんでもない大蛇だし誰かに見つかりそうな気がする。その紙切れには見覚えのあるハーマイオニーの筆跡で「パイプ」と書かれていた。それがその答えでした。

バジリスクは「パイプ」つまり奴は配管を使ってたんだ。自分には壁の中からあの声が聞こえていた。ロンのその疑問にハリーはそう答えました。ロンは突然ハリーの腕を掴むとハリーに向かってこう言ったというわけですよね。

「秘密の部屋への入口だ!もしトイレの中だったら?もしあの」

その後を引き継いでハリーが「嘆きのマートルのトイレだったら?」と言いました。つまりこの学校で蛇語を話せるのは自分だけじゃないはずだ。スリザリンの継承者も話せる。そうやってバジリスクを操っていたと言いました。

ロンは目を輝かせてこう言いました。これからどうする?すぐマクゴナガル先生の所に行こうかと言いました。ハリーは弾けるように立ち上がりました。そしてあと10分で休憩時間になりマクゴナガル先生が職員室に戻って来る。

2人は医務室を出て階段を下りるとまっすぐ職員室に行きました。廊下でぐずぐずしているとまた誰かに見つかるかもしれないからです。ところが2人は職員室で思ってもみなかったマクゴナガル先生の声を聞く事となりました。

今日の最後に
もう随分長いことハーマイオニーに会っていないので医務室にこっそり会いに行こうとしたんです。本当は「嘆きのマートル」のトイレに行こうとしていたのにハリーはとっさにマクゴナガル先生にこう真っ赤な嘘をつきました。

ところがマクゴナガル先生は目に涙を浮かべ「そうでしょうとも」と言いさらに「襲われた人たちの友達が一番辛い思いをして来た事でしょう」と言ってハリーとロンにハーマイオニーを見舞いする許可を与えたというわけです。

そのお陰でハリーとロンは「秘密の部屋」の怪物が毒蛇の王バジリスクで入口が「嘆きのマートル」のいるトイレらしいと推測する事ができました。普段は恐いほどに厳格なマクゴナガル先生ですがこんな一面もあるんですよね。

実は根は優しくて涙もろい人なんですよね。(笑)
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