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「秘密の部屋」の怪物が毒蛇の王バジリスクだと判りハリーとロンはその事をマクゴナガル先生に知らせるために職員室にやって来ました。ところが緊急事態が起きてハリーとロンはそれを知らせる事なく寮に戻る事になってしまいました。そんなハリーとロンだったのですが・・・(全3項目)

3-1.職員室に到着してみたら
ハリーとロンの2人は医務室を出て階段を下り誰もいない職員室に到着しました。ハリーとロンは興奮で座る気にはなれず室内を往ったり来たりしていました。ところが休憩時間のベルが鳴らず代わりに廊下から聞こえたのは?

「生徒は全員それぞれの寮にすぐに戻りなさい。教師は全員職員室に大至急お集まりください」

マクゴナガル先生の声が魔法で拡大され廊下でこう響き渡りました。ハリーは振り向いてロンと目を見合わせると「また襲われたのか?今になって?」と言いロンは愕然として「どうしよう?寮に戻ろうか?」と言ったのでした。

ハリーは「いや」と答えて素早く周りを見回しました。そして左側にある先生方のマントがぎっしり詰まったやぼったい洋服掛けに目をつけました。ハリーはロンにこう言いました。何が起きたのかを確かめようというわけです。

「さあこの中に。一体何が起こったのか聞こう。それから僕たちの発見した事を話そう」

2人は洋服掛けの中に隠れると頭の上を何百人という生徒が移動する音を聞いていました。やがて職員室の扉が開きました。マントの間から覗くと当惑していたり怯え切っていたりと様々な表情で先生方が次々と入って来ました。

「とうとう起こりました。生徒が1人怪物に連れ去られました。秘密の部屋そのものの中へです」

マクゴナガル先生が入って来ると静まり返った職員室でこう話しました。フリットウィック先生は思わず悲鳴を上げました。スプラウト先生は口を手で覆いました。でもスネイプは椅子の背を強く握り締めてこう訊いたのでした。

「何故そんなにはっきり言えるのかな?」

スネイプのこの問いにマクゴナガル先生は蒼白な顔で「スリザリンの継承者がまた伝言を書き残しました。最初に残された文字のすぐ下にです。彼女の白骨は永遠に秘密の部屋に横たわるであろう」とそう答えたというわけです。

その「彼女」こそがロンにとっては大問題だったのです。

3-2.最後通告
「彼女の白骨は永遠に秘密の部屋に横たわるであろう」そう聞いてフリットウィック先生は泣き出し腰が抜けたように椅子に座り込んだマダム・フーチは「誰ですか?どの子ですか?」と訊きマクゴナガル先生はこう答えました。

「ジニー・ウィーズリー」

これを聞きハリーは隣でロンが声もなく崩れ落ちるのを感じました。マクゴナガル先生は「全校生徒を明日帰宅させなければなりません。ホグワーツはこれでお終いです。ダンブルドアはいつもおっしゃっていた」と言いました。

するとここで職員室の扉がもう一度開きました。ハリーは一瞬ドキリとしてダンブルドアに違いないと思いました。ところが入って来たのはロックハートでした。しかも何故か微笑んでいて一同に向かってこう言ったんですよね。

「大変失礼しました。ついウトウトと。何か聞き逃してしまいましたか?」

ロックハートは他の先生方がどう見ても憎しみとしか云えない目つきで自分を見ている事にも気づいていないようです。ここでスネイプが一歩進み出たかと思うと「何と適任者が」と言ってさらにこう言ったというわけですよね。

「まさに適任だ。ロックハート女子学生が怪物に拉致された。秘密の部屋そのものに連れ去られた。いよいよあなたの出番が来ましたぞ」

ロックハートの顔からは血の気が引きましたがスプラウト先生が口を挟むと「その通りだわギルデロイ。昨夜でしたね。確か秘密の部屋への入口がどこにあるかとっくに知っているとおっしゃったのは?」とそう言ったのでした。

ロックハートは「私は。その私は」と意味不明の言葉を口走りました。すると今度は先程までは悲鳴を上げたり泣いたりしていたフリットウィック先生が口を挟みました。フリットウィック先生はロックハートにこう言いました。

「そうですとも。部屋の中に何がいるか知っていると自信たっぷりに私に話しませんでしたか?」

この問いにロックハートは「い、言いましたか?覚えていませんが?」と答えましたが補足するようにスネイプが「我輩は確かに覚えておりますぞ」と言ったかと思うとロックハートに対してこう言ったというわけなんですよね。

「ハグリッドが捕まる前に自分が怪物と対決するチャンスがなかったのは残念だとかおっしゃいましたな。何もかも不手際だった。最初から自分の好きなようにやらせて貰うべきだったとか?」

ロックハートは石のように非情な先生方の顔を見つめると「私は。何もそんな。あなたの誤解では」と答えました。ここでマクゴナガル先生が「それではギルデロイあなたにお任せしましょう」と言って最後通告を突きつけました。

「今夜こそ絶好のチャンスでしょう。誰にもあなたの邪魔をさせはしませんとも。お1人で怪物と取り組む事ができますよ。お望み通りお好きなように」

こう言われてロックハートは?

3-3.厄介払いができて
ロックハートは絶望的な目で周りを見つめていましたが誰も助け舟を出そうとはしませんでした。今のロックハートはハンサムからは程遠く唇はワナワナ震え歯を輝かせたいつもの笑顔が消えてしまいうらなり瓢箪のようでした。

「よ、よろしい。へ、部屋に戻ってし、仕度をします」

こう言うとロックハートは職員室を出て行きました。マクゴナガル先生は鼻の穴を膨らませると「さてとこれで厄介払いができました」と言いました。そして先生方にこう言ってその後の段取りをどうするか指示をしたのでした。

「寮監の先生方は寮に戻り生徒に何が起こったかを知らせてください。明日一番のホグワーツ特急で生徒を帰宅させるとおっしゃってください。他の先生方は生徒が1人たりとも寮の外に残っていないよう見廻ってください」

先生方は1人また1人と職員室を出て行きました。ハリーとロンも寮の談話室に戻りました。その日はハリーの生涯で最悪の日だったかもしれません。ロンにフレッドとジョージも談話室の片隅に腰掛け互いに押し黙っていました。

午後の時間がこんなにも長かった事はこれまでに類を見ないほどでこれほどまでに混み合っている談話室がこんなに静かだった事も今まで一度もありませんでした。職員室から戻って以来ロンが初めて口を利くとこう言いました。

「ジニーは何か知っていたんだよハリー。だから連れて行かれたんだ。パーシーの馬鹿馬鹿しい何かの話じゃなかったんだ。何か秘密の部屋に関する事を見つけたんだ。きっとそのせいでジニーは」

ロンは激しく目をこすり「だってジニーは純血だ。他に理由があるはずがない」と言いました。ハリーは沈んで行く太陽を眺めながら「最悪だ。こんなに落ち込んだ事はない。何かできないのか。何でもいい」とそう思いました。

するとロンが「ロックハートに会いに行くべきじゃないかな?」と言いました。ロックハートは何とかして「秘密の部屋」に入ろうとしていた。自分たちの知っている事を教えてあげるべきじゃないかなとロンはそう言いました。

他にいい考えも浮かびませんでしたし「とにかく何かをしたい」という思いでハリーはロンの考えに賛成しました。談話室にいたグリフィンドール生はすっかり落ち込んでいたので誰もハリーとロンを止めようとはしませんでした。

今日の最後に
この場面で注目すべきは滅多に見る事のできないセブルス・スネイプとフリットウィック先生にスプラウト先生とそしてマクゴナガル先生の4人がスクラムを組んでギルデロイ・ロックハートを職員室から追い払った事ですよね。

そういえばこうして名前を挙げてみて気づいたのですが4人はそれぞれスリザリンにレイブンクローとハッフルパフそしてグリフィンドールの寮監の先生ですね。通常スリザリンは他の寮とは距離を置いている事が多いですよね。

要するにスリザリンが浮いているのです。しかし今回の場合はスネイプが口火を切ってフリットウィック先生とスプラウト先生がそれを補足あるいは援護して最後にマクゴナガル先生が最後通告を突きつけるという構図ですよね。

敵の敵は味方という事なんでしょうね。
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