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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

こうしてウィーズリーおばさんとハリーの関係は極めて良好そのものでした。ところがハリーが5年生になるとおばさんとの関係に暗雲が漂い始めました。それはシリウスというハリーにとっては家族同然の間柄の人間がもう1人現れたからでした。ハリーが不死鳥の騎士団の本部に入ったその日の事でした。(全3項目)

3-1.ライバル出現?
こうして2年生の夏休みの後半を「隠れ穴」に滞在して過ごしてからというものハリーはウィーズリー一家の人々とは家族ぐるみの付き合いになりこの年度末にはハリーはジニーの命を助けるなんて事まで成し遂げたんですよね。

3年生の新学期初日もハリーはハーマイオニーにウィーズリー一家一行と共に魔法省が用意した車に乗ってキングズ・クロス駅に行く事となりました。シリウスがハリーの命を狙っているとそう思われていたからなんですよね。

そして4年生の夏休みにはハリーは再び「隠れ穴」に滞在する事になりました。イギリスで30年ぶりにクィディッチ・ワールドカップが開催される事になり決勝戦を観戦するためでした。ここではまた新たな出会いがありました。

これまで話には聞いていたものの直接会う機会のなかった長男ビルに次男チャーリーと初めて会う事になりハリーはこれでウィーズリー家の9人全員と顔見知りになったのでした。そしてこの年度末には驚くべき事がありました。

三大魔法学校対抗試合の最後の課題の際に代表選手の家族が招待されハリーの家族として呼ばれたのは何とウィーズリーおばさんにビルでした。これでハリーとウィーズリー一家は家族も同然の間柄になったというわけですよね。

ところがでした。ハリーにとっては家族も同然の間柄の人間がもう1人現れたんですよね。それは名付け親のシリウスでした。シリウスもまた心ならずも三校対抗試合の代表選手になってしまったハリーを影で支えていました。

ヴォルデモートが復活した事を受けシリウスの生家のロンドンのグリモールド・プレイス12番地に不死鳥の騎士団の本部が設置されハリーも5年生の夏休みの後半をそこに滞在して過ごす事になりました。それは最初の夜でした。

ハリーが12番地に入った最初の夜にハリーを巡ってシリウスとウィーズリーおばさんの間で大激論が交わされたというわけなんですよね。

3-2.大激論
2人の大激論はおばさんが欠伸をしながら「もうお休みの時間ね」と言うのに対してシリウスが「いやモリーまだだ」と言って始まりました。シリウスは空になった自分の皿を押し退けハリーのほうを向くとこう言ったのでした。

「いいか君には驚いたよ。ここに着いた時。君は真っ先にヴォルデモートの事を訊くだろうと思っていたんだが」

シリウスが「ヴォルデモート」の名前を口にしたので部屋の雰囲気は急激に変化し先程までは眠たげでくつろいでいたのに今や警戒し張り詰めていました。シリウスの言葉に対してハリーは憤慨してこう言葉を返したんですよね。

「訊いたよ!ロンとハーマイオニーに訊いた。でも2人が言ったんだ。僕たちは騎士団に入れて貰えないから。だから」

するともはや眠気も吹き飛んだおばさんが「2人の言う通りよ。あなたたちはまだ若過ぎるの」と言いました。それに対してシリウスはこう反論しました。シリウスはロンとハーマイオニーにハリーとは扱いが違うと言うのです。

「騎士団に入っていなければ質問してはいけないといつからそう決まったんだ?ハリーはあのマグルの家に1ヵ月も閉じ込められていた。何が起こったのかを知る権利がある」

これを聞きフレッドにジョージが何故ハリーだけが質問に答えて貰えるんだと抗議しましたがシリウスはそれは君たちの両親つまりウィーズリー夫妻が決めた事でハリーの事を決めるのは自分だとそう言い返したというわけです。

「ハリーにとって何がいいのかを決めるのはあなたではないわ!ダンブルドアがおっしゃった事をよもやお忘れじゃないでしょうね?」

ハリーの事を決めるのは自分だと言うシリウスにおばさんがこう言いました。それにシリウスはあくまでも礼儀正しく「どのお言葉でしょうね?」と訊き返しました。シリウスのこの問いかけにおばさんはこう答えたのでした。

「ハリーが知る必要があること以外は話してはならないとおっしゃった言葉です」

おばさんは「ハリーが知る必要があること」という部分を殊更に強調しました。これにシリウスは「私はハリーが知る必要があること以外にこの子に話してやるつもりはないよ」と反論してその理由をこうだと言ったんですよね。

「しかしハリーがヴォルデモートの復活を目撃した者である以上ハリーは大方の人間より以上に」

シリウスがここまで言った所でおばさんはハリーは不死鳥の騎士団のメンバーではないしまだ15才だと口を挟みました。それにシリウスはハリーは騎士団の大多数に匹敵し何人かを凌ぐほどの事をやり遂げて来たと反論しました。

「誰もこの子がやり遂げた事を否定しやしません!」

おばさんは声を一段と高くして拳を震わせながらこう言いました。ハリーは子供じゃない!苛立ってこう言うシリウスにおばさんは「大人でもありませんわ!」と応えさらにおばさんはシリウスは勘違いをしていると言うのです。

「シリウスこの子はジェームズじゃないのよ!」

これにシリウスは自分はこの子が誰かはっきり判っているつもりだと言いました。しかしおばさんはシリウスがハリーの事を話す時まるで親友が戻って来たかのような口調でジェームズとハリーの区別がついてないと言うのです。

「どこが悪いかと言うとねハリーあなたはお父さんとは違うからですよ。どんなにお父さんにそっくりでも!あなたはまだ学生です。あなたに責任を持つべき大人がそれを忘れてはいけないわ」!

ハリーが「そのどこが悪いの?」と訊くとおばさんはシリウスを睨みながらこう答えました。これに対してシリウスは「私が無責任な名付け親だという意味ですかね?」と声を荒げて問い質しました。2人の激論は終わりません。

「アーサー!アーサー何とか言ってくださいな!」

おばさんは助けを求めてアーサー氏にこう言ったのでした。

するとアーサー氏は?

3-3.初めて抱いた気持ち
アーサー氏はすぐには応えませんでした。おばさんのほうは見ずにメガネを外してローブでゆっくりと拭き慎重に載せ直してから口を開きました。何故ならばおばさんにとっては残念な事にアーサー氏もシリウスと同意見でした。

「モリー。ダンブルドアは立場が変化した事をご存知だ。今ハリーは本部にいるわけだしある程度は情報を与えるべきだと認めていらっしゃる」

だからと言ってハリーに何でも好きな事を訊くように促すのは全然別です。こう反論するおばさんにルーピンが意見を述べました。おばさんはやっと味方ができそうだと急いでルーピンを振り返りましたが期待は裏切られました。

「ハリーは事実を知っておいたほうが良いと思うね。何もかもというわけじゃないよモリー。でも全体的な状況を私たちから話したほうが良いと思う。歪曲された話を誰か他の者から聞かされるよりは」

こうしてハリーは不死鳥の騎士団の活動内容を含む現在の状況の説明を受ける事になりました。自分の意見が却下されたおばさんにシリウスが「ハリーはあなたの息子じゃない」と静かに言いましたがおばさんはこう応えました。

「息子も同然です。他に誰がいるって言うの?」

おばさんの問いにシリウスが「私がいる!」と答えました。するとおばさんは蔑むように口元を上げてシリウスがアズカバンに閉じ込められていた間はこの子の面倒を見るのが少し難しかったのではとそう言ったというわけです。

「モリーこのテーブルに着いている者でハリーの事を気遣っているのは君だけじゃない」

シリウスは怒って椅子から立ち上がりかけましたがルーピンは激しい口調でこう言うと「シリウス座るんだ」と言ってシリウスは蒼白な顔のまま椅子にゆっくりと座りました。一方おばさんは怒りで下唇を震わせていたのでした。

「ハリーもこの事で意見を言うのを許されるべきだろう。もう自分で判断できる年齢だ」

こう言うルーピンにハリーは「僕知りたい。何が起こっているのか」と即座に応えました。ハリーはおばさんが自分の事を息子同然だと言った事に胸を打たれていました。しかし子供扱いされるのは我慢ならないとも思いました。

シリウスの言う通りだ。自分は子供じゃないとハリーはウィーズリーおばさんに対して初めて反抗する気持ちを抱いたというわけなんですよね。

今日の最後に
これまでハリーはウィーズリーおばさんに対しては全幅の信頼を寄せていて反抗する気持ちなど微塵も抱いた事はありませんでした。でも思春期という事もあって子供扱いされておばさんに対して初めて立腹したというわけです。

おばさんとしてはハリーについては2度も自宅の「隠れ穴」に滞在して面倒を見て来ましたしハリーが初めてホグワーツ特急に乗った時には9と3/4番線への入り方を教えたり自分たちが付き添ったりもして来たというわけです。

だからハリーの事は息子同然に扱って来たという自負があります。一方シリウスもまた昨年度はハリーと手紙のやり取りをしてハリーの事は影で支えて来た。名付け親としての務めを果たして来たというこちらも自負があります。

シリウスとウィーズリーおばさんの双方にとって不幸だったのは互いがしていた事を知らないからだと私はそう思いますね。そのためおばさんとシリウスの双方が自分こそが真のハリーの親代わりだとそう思っているんですよね。

ハリーにとってはまさに板挟み状態でくるおしいほどにやるせないジレンマですよね。

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