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今週と来週の2週間に渡って今年の6月から始めた新シリーズの第2段をお届けする事にします。ハリー12才の誕生日に屋敷しもべ妖精のドビーがやって来てハリーに「ホグワーツに戻ってはなりません」という無理難題を押しつけて来ました。ハリーはドビーのお陰で散々な目に遭う事になってしまい・・・(全3項目)

3-1.12才の誕生日に
ホグワーツ魔法魔術学校で1年を過ごしてプリベット通り4番地にハリーが戻って来てダーズリー一家はがっかりしたでしょうが実はハリーのほうがもっともっとがっかりしていました。ホグワーツが恋しくて堪らなかったのです。

ハリーの呪文の教科書も杖もローブも大鍋もさらには最高峰の箒のニンバス2000もハリーが4番地に帰って来た途端にバーノン叔父さんが階段下の物置に押し込んで鍵を掛けヘドウィグも南京錠で鳥籠に閉じ込めてしまいました。

さらにハリーの不幸に追い打ちをかけたのは12才の誕生日に叔父さんにとって非常に大切なお客さんがやって来るという事でした。もし商談が成立すればマジョルカ島の別荘が手に入る事になるという大チャンスなのだそうです。

叔父さんは家族1人1人が大事な大事なメイソンご夫妻をお迎えするためにどうするのかの役割分担と段取りを入念に取り決めました。誰がメイソンご夫妻をどう玄関先で迎えてどう声をかけ誰が部屋にどう案内するかまででした。

「僕は自分の部屋にいて物音を立てない。いないふりをする」

叔父さんが「それで小僧。お前は?」と問われてハリーはこう答えました。つまりハリーには何らの役割分担もなくて自分の部屋にいていないふりをする。何故いないふりなのか?叔父さんが言うにはこういう理由との事でした。

「メイソンご夫妻はお前の事を何もご存知ないし知らんままでよい」

ついにメイソンご夫妻がやって来て玄関のベルが鳴りました。叔父さんはハリーに「ちょっとでも音を立ててみろ」と静かにするようにと念を押しました。ハリーは忍び足で自分の部屋に辿り着きベッドに倒れ込もうとしました。

ところがベッドには先客が座り込んでいました。

3-2.ドビーの警告
ハリーは危うく叫び声を上げる所でしたが辛うじて堪えました。ベッドの上にはコウモリのような長い耳をしてテニスボールぐらいの緑の目が飛び出した小さな生き物がいました。互いに見つめ合っている内に声が聞こえました。

「メイソンさん。奥様。コートをお預かりしましょうか?」

ダドリーがこう言う声が聞こえて来て大事なお客様が家の中に足を踏み入れた事を教えていました。ハリーが「あ。こんばんは」と不安げに挨拶をするとその生き物は甲高い声で「ハリー・ポッター」と言いこう挨拶を返しました。

「ドビーめはずっとあなた様にお目にかかりたかった。とっても光栄です」

ハリーはきっと下まで聞こえたと思いました。ハリーは「あ、ありがとう」と応えると壁伝いに机のほうに寄って崩れるように椅子に座りました。ハリーは「君はなーに?」と訊きたかったのですがそれでは失礼だと思いました。

そこで「君はだーれ?」と訊きました。するとその生き物は「ドビーめにございます。ドビーと呼び捨ててください。屋敷しもべ妖精のドビーです」と答えて自己紹介をしました。そこでハリーは遠慮がちにこう言ったのでした。

「あ。そうなの。あの。気を悪くしないで欲しいんだけど。でも。僕の部屋に今屋敷しもべ妖精がいるととっても都合が悪いんだ」

ドビーはうなだれました。がっかりした様子のドビーにハリーは「知り合いになれてうれしくないってわけじゃないんだよ。だけど。あの。何か用事があってここに来たの?」と慌てて言いました。ドビーは用事があるそうです。

「はい。そうでございますとも。ドビーめは申し上げたい事があって参りました。複雑でございまして。トビーめは一体何から話してよいやら」

ところがそれからハリーにとっては理解不能のドビーの挙動が始まりました。ハリーがはらはらするようなうるさい泣き方をしたり何の前触れもなしに窓ガラスに激しく頭を打ちつけたりするのです。もうヒヤヒヤの連続でした。

「辞めて!一体どうしたの?」とハリーが訊くとドビーは自分で自分にお仕置きをしなければならないと答えました。窓ガラスに頭を打ちつけたのはドビーが自分の家族の悪口を言いかけたからなんだそうです。そしてでした。

何故ドビーはここにやって来たのか?ドビーは用事があるから来たと言いました。何とドビーはハリーに警告をするために来た。ハリーを護るために来た。ハリーはホグワーツに戻ってはならないとドビーはそう言ったのでした。

そう言われてハリーは一瞬言葉を失いました。ようやく言葉を取り戻すとハリーはドビーに訴えました。だって戻らなきゃ。9月1日には新学期が始まるんだ。それがなければ耐えられない。ここがどんな所が君は知らないんだ。

ここには身の置き場がないんだ。僕の居場所は君と同じ世界つまりホグワーツなんだ。ハリーがどうしてもホグワーツに戻ると言うのでドビーは最後の手段に打って出て来ました。ハリーに対して交換条件を出して来たのでした。

「君が僕宛の手紙をストップさせてたの?」

ハリーのこの問いにドビーは「ここに持っております」と答えました。ホグワーツに戻らないと約束をしたら手紙を差し上げるとドビーは言いました。しかしハリーは怒って「嫌だ。僕の友達の手紙だ。返して!」と言いました。

「ハリー・ポッターそれではドビーはこうする他ありません」

ここつまりプリベット通り4番地に残る事を激しく拒絶したハリーにドビーはこう告げました。そして「浮遊術」でペチュニア叔母さんの傑作デザート「山盛りのホイップクリームとスミレの砂糖漬け」を木っ端微塵にしました。

「お前は学校の外で魔法を使ってはならんという事を黙っていたな」

ハリーの元には魔法省から公式警告状が届いてバーノン叔父さんはハリーにこう言いました。叔父さんはハリーを部屋に閉じ込め餓死させようとしました。しかしそこにロンにフレッドとジョージの3人が助けに来てくれました。

そこでドビーは次の手に打って出て来たというわげす。

3-3.キングズ・クロス駅で待ち受けて
これでハリー・ポッターは安全だとドビーはそう思ったようですがハリーはこのままプリベット通り4番地に留まっていれば餓死する所でした。つまりはちっとも安全ではなかったとそういう事だったというわけなんですよね。

そんな餓死の危機をロンにフレッドとジョージのウィーズリー3兄弟が救ってくれました。そこでドビーはハリーをホグワーツに戻らせないために次なる手を打って来ました。それは新学期初日の9月1日の事だったんですよね。

ドビーはキングズ・クロス駅でハリーを待ち受け9と3/4番線への入口を塞ぎました。ところがハリーはホグワーツに行ってしまいました。一緒にいたロンの提案でハリーはアーサー氏所有の空飛ぶ車でホグワーツへと行きました。

車は当初は順調にホグワーツに向かっていました。しかし手前で失速し制御を失うと校庭に植えられてある「暴れ柳」に突っ込みハリーにロンとトランクを放り投げてどこかへ行ってしまいました。そしてロンの杖が折れました。

ハリーとロンはダンブルドア校長から今度何かをやらかしたら退校処分になると厳しく言い渡されました。グリフィンドールは減点を免れたもののハリーとロンは罰則を科される事になりました。マグルに目撃されていたのです。

ハリーの罰則は今学期「闇の魔術に対する防衛術」の教師になったギルデロイ・ロックハートの部屋でファンレターの宛名書きをする事でした。ロンのほうはトロフィー・ルームで魔法を使わずに銀磨きをするという内容でした。

ハリーとロンの双方が自分のほうが最悪の貧乏くじを引いたと思いました。何せロンのほうは生徒たちからひどく嫌われている管理人のアーガス・フィルチと一緒だったからです。ハリーもロックハートをひどく嫌っていました。

そんなわけで餓死しそうになるわ最悪中の最悪の罰則を科される事になるわでハリーはドビーのお陰で散々な目に遭ったというわけなんですよね。

今日の最後に
後の巻で明らかになった所によればドビーのご主人様は今学期ホグワーツでは「秘密の部屋」が開かれる事になる。そしてそれにはヴォルデモートが関わっていると聞き「ハリー・ポッターが危ない!」と危機感を抱いたようです。

しかしドビーが取った行動のお陰でハリーの身には次々と災難が振りかかる事になってしまいました。まず最初はハリーを餓死の危機に陥れる事になってしまいました。次にハリーは最悪中の最悪の罰則を科されてしまいました。

まさに「贔屓の引き倒し」とはこの事です。でもハリーに対する気持ちが強いからこそドビーは「何とかしなくては!」と思い一連の行動に出てしまいました。この事を責める事はできないと私はそう思わずにはいられませんね。
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