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ロックハートがサインをしてくれたのでハリーたち3人はポリジュース薬の製造方法が書かれた「最も強力な薬」の本を借りる事ができました。そしてその翌日にはクィディッチの開幕戦グリフィンドール対スリザリン戦が行われました。そこでロックハートは懲りない事にはまたしてもやらかしてしまいました。(全3項目)

3-1.グリフィンドール対スリザリン
事の始まりは学期に入って最初の週末の土曜日にハリーを含めたクィディッチのグリフィンドール・チームが競技場で練習をしようとしているとスリザリン・チームが割り込んで来てニンバス2001を披露した事からだったのです。

ドラコ・マルフォイをスリザリン・チームに入れるため父親のルシウス氏がニンバス2001を7本寄贈したからです。新人シーカーを教育するためと称してスネイプがスリザリン・チームに特別許可を出したから割り込んで来ました。

フレッドとジョージがスリザリン・チームの偵察をして来ました。その目でニンバス2001の速さを見て来たのです。2人の報告ではスリザリン・チームはまるで垂直離着陸ジェット機のように空中を縦横に突っ切っていたそうです。

人の姿は見えず7つの緑の影にしか見えなかったんだそうです。そのためいよいよ試合が始まるとスリザリンの高級箒の力が明らかに発揮されてスコアは「60対0」でスリザリンがリードしていました。それだけではありません。

1つのブラッジャーが何故かハリーだけ狙って来るのです。フレッドとジョージ双方がハリーにかかりきりになってしまったためスコアもより一方的になりました。そこでハリーはあのブラッジャーは自分に任せろと言いました。

ハリーはスニッチを見つけました。マルフォイの左耳の僅かに上を漂っています。スピートを上げてマルフォイのほうに飛びたい!でもできない。もしもマルフォイが上を見たらスニッチを見つけてしまうかもしれないからです。

ハリーは空中で立ち往生しました。そのほんの一瞬の隙を突きブラッジャーがハリーの右腕を捕らえました。ハリーは腕が折れたのを感じました。意識が薄れる中でたった1つの事だけがハリーの脳裏に焼きついていたのでした。

「マルフォイの所へ行け」

ハリーはマルフォイに向かって急降下して行きました。ハリーが襲って来ると思ったんでしょう。マルフォイの目が恐怖で大きく開かれるのが見えました。スニッチを取るとハリーはまっしぐらに地面に向かって突っ込みました。

この後の事だったんですよね。ロックハートがまたやらかしてくれたのです。

3-2.またしても
「あぁ勝った」ハリーは微かにこう言葉を発すると気を失いました。顔に雨がかかりふと気がつくとまだピッチに横たわったままでした。誰かが上から覗き込んでいます。輝くような歯です。それを見てハリーはこう呻きました。

「辞めてくれ。よりによって」

心配そうにハリーを取り囲んでいるグリフィンドール生に「自分の言っている事が分ってないのだ」と言うとロックハートは高らかに「ハリー心配するな。私が君の腕を治してやろう」と言いましたがハリーはこう応えました。

「辞めて!僕。腕をこのままにしておきたい。構わないで」

ハリーは上半身を起こそうとしましたが激痛が走りました。すぐそばで聞き覚えのあるカメラのシャッター音が聞こえて来ました。ハリーは大声で「コリンこんな写真は撮らないでくれ」と言いました。その後の事だったのです。

「横になってハリー。この私が数え切れないほど使った事がある簡単な魔法だからね」

ロックハートがあやすようにこう言いました。ハリーは歯を食い縛りながら「僕。医務室に行かせてくれませんか」と頼みキャプテンのオリバー・ウッドも「先生そうするべきです」とロックハートに言いハリーに賛同しました。

チームのシーカーが怪我をしているというのにウッドは喜びを隠し切れないようでした。しかしロックハートは翡翠色の袖をたくし上げながら「みんな下がって」と言いハリーは「辞めて。駄目」と弱々しい声を上げたのでした。

ロックハートは杖を振り回し次の瞬間それをまっすぐハリーの腕に向けました。奇妙な気持ちの悪い感覚が肩から始まり指先までずっと広がったのでした。まるで腕がぺしゃんこになったようでハリーは見る気がしませんでした。

ハリーは目を閉じて自分の腕から顔を背けました。ハリーの予想した最悪の事態が起こったようでした。覗き込んだ人々が息を呑みコリン・クリービーが狂ったようにシャッターを切る音で判ります。もう腕は痛みませんでした。

「あっ。そう。まあね。時にはこんな事も起こりますね。でも要するにもう骨は折れていない。それが肝心だ。それじゃハリー医務室まで気をつけて歩いて行きなさい」

ハリーの腕は到底腕とは呼べない状態になってしまいました。ロックハートはロンとハーマイオニーに付き添いを頼み言葉を途切れがちにしながらマダム・ポンフリーがきちんとしてくれるでしょうとそう言ったというわけです。

立ち上がった時ハリーは何だか体が傾いているような気がしました。深呼吸をして見下ろした途端にハリーはまた失神しそうになりました。ローブの端から突き出していたのは肌色の分厚いゴム手袋のような物で全く動きません。

ロックハートはハリーの腕を治したのではなく骨を抜き取ってしまったのです。

3-3.憤慨するマダム・ポンフリー
マダム・ポンフリーは憤慨して「まっすぐに私の所に来るべきでした!」と言うと30分前までは歴とした腕で今や哀れな骨抜きの腕の残骸を持ち上げました。骨折ならあっという間に治せるが骨を元通りに治すには時間がかかる。

そのためハリーは今夜は病棟に泊まらなければならないんだそうです。ハリーがロンの手を借りてパジャマに着替える間ハーマイオニーはベッドの周りに張られたカーテンの外で待ちました。着替えに結構な時間がかかりました。

「ハーマイオニーこれでもロックハートの肩を持つって言うの?えっ?頼みもしないのに骨抜きにしてくれるなんて」

骨なしの腕を袖に通すのに時間がかかったからです。ハリーの萎えた指を袖口から引っ張り出しながらロンがカーテン越しにこう話しかけました。ロンのこの抗議にハーマイオニーはこう言ってなおもロックハートを庇いました。

「誰にだって間違いはあるわ。それにもう痛みはないんでしょう?ハリー?」

この問いにハリーは「ああ痛みもないけどおまけに何にも感じないよ」と答えました。ハリーがベッドに飛び乗ると右腕は勝手な方向にはためきました。マダム・ポンフリーが持って来たのは「骨生え薬のスケレ・グロ」でした。

大きな瓶でマダム・ポンフリーはビーカーに並々と湯気の立つ薬を注ぎながら「今夜は辛いですよ。骨を再生するのは荒療治です」とハリーに言いました。このビーカーに並々と注いだ「スケレ・ゲロ」を飲むのが荒療治でした。

一口飲むと口の中も焼けつくようでハリーは咳き込んだり咽たりしました。マダム・ポンフリーは「あんな危険なスポーツ」とか「能無しの先生」と文句を言いつつ出て行きました。マダム・ポンフリーも気づいているようです。

ハーマイオニーは「あのブラッジャーにマルフォイがどうやって仕掛けをしたのか知りたいわ」と言って恨みがましい顔をしましたがハリーの右腕の骨を折ったブラッジャーに細工をしたのはマルフォイではなかったんですよね。

怪我をさせてプリベット通り4番地に送り返されるようにした屋敷しもべ妖精のドビーだったのです。真夜中に本人が来て告白したというわけなんですよね。

今日の最後に
ロックハートは「この私が数え切れないほど使った事がある簡単な魔法だからね」と言いながらハリーの右腕を骨抜きにしてしまいました。さすがのロックハートも言葉を途切れがちにして動揺が隠せないといった感じでしたね。

ハリーの右腕は元通りにならないのではと懸念を抱いたんでしょうね。でも幸いな事にマダム・ポンフリーの治療でハリーの右腕の骨は再生しました。その情報を知った時はロックハートも心底安堵したのではないでしょうか?

それにしても自身が魔法力が極度に弱くまともにかけられるのは「忘却術」だけという事は十二分に知り抜いているというのに何故こんな愚行をしてしまうんでしょうね?その瞬間は「できる!」と思えてしまうのでしょうか?

そしてまたも他人の領域つまりマダム・ポンフリーの領分にズカズカと足を踏み入れて何とマダム・ポンフリーの仕事を増やしてしまいました。これで懲りると思ったらロックハートはまだ懲りません。それだけではありません。

種類の違う愚行をしてしまうんですよね。まあでも今回1つだけよかったのはハリーはドビーと会えて話ができた事でしょうね。
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