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スプラウト先生とスネイプの領域にズカズカと足を踏み入れたロックハートは今度はマダム・ポンフリーの領域に足を踏み入れハリーの右腕を骨抜きにしてしまいました。そしてその次に始めたのが「決闘クラブ」でした。ロックハートは助手にスネイプを選んだのですが・・・(全3項目)

3-1.決闘クラブ
ハリーがロックハートに右腕を骨抜きにされた日の真夜中に第2の事件が起きました。犠牲者はコリン・クリービーで病棟に運んで来たのはダンブルドア校長とマクゴナガル先生でした。初めて人の犠牲者が出たというわけです。

ハリーはドビーから聞いてブラッジャーに細工をしたのはドビーだと知りましたがロンとハーマイオニーはハリーに聞かされるまで知りませんでした。そのためマルフォイを尋問するためにポリジュース薬の密造に着手しました。

二角獣の角と毒ツルヘビの皮はスネイプ個人の薬棚にしかないのでハリーが「魔法薬学」の授業中に騒ぎを起こしている内にハーマイオニーがスネイプの研究室に忍び込んで盗み出しました。そしてそれから1週間後の事でした。

ハリーたちが玄関ホールを歩いていると掲示板の前に大勢の生徒が集まっていて貼り出されたばかりの羊皮紙を読んでいました。今夜が第1回目で「決闘クラブ」をやるんだそうです。そこでハリーたちも参加する事にしました。

8時に大広間にやって来ると食事用の長いテーブルは取り払われ一方の壁に沿って金色の舞台が出現していました。一体誰が教えるのか?ハーマイオニーは若い時決闘チャンピオンだったのでフリットウィック先生だと言うのです。

「誰だっていいよ。あいつでなければ」とハリーが言いかけるとその後は呻き声でした。その「あいつ」が金色の舞台に姿を現わしたからです。きらびやかに深紫のローブを着たギルデロイ・ロックハートが舞台に立ったのです。

その後ろにはいつもの黒装束姿のスネイプがいました。ロックハートは観衆に手を振り「静粛に」と呼びかけて「皆さん集まって。さあ集まって。皆さん私がよく見えますか?私の声が聞こえますか?結構結構!」と言いました。

そしてダンブルドア校長先生から自分がこの小さな「決闘クラブ」を始める許しをいただいた。自分自身が数え切れないほど経験して来たように自らを護る必要が生じた万一の場合に備え皆さんをしっかり鍛えるためだそうです。

ここでロックハートは助手のスネイプを紹介したのでした。

3-2.吹き飛ぶロックハート
ロックハートは満面の笑みを振り撒いて「スネイプ先生がおっしゃるには決闘についてごく僅かご存知らしい。訓練を始めるのに当たり短い模範演技をするのに勇敢にも手伝ってくださるとご了承いただきました」と言いました。

続けてお若い皆さんにご心配をおかけしたくはない。自分がスネイプと手合わせをした後でも皆さんの「魔法薬」の先生はちゃんと存在するので心配しないようにと言いました。これを聞いてロンがハリーの耳にこう囁きました。

「相討ちで両方やられっちまえばいいと思わないか?」

一方スネイプのほうは上唇がめくれ上がっていて不機嫌そのものでした。ハリーはロックハートはよく笑っていられるな。スネイプがあんな表情で見たなら自分なら回れ右して全速力でスネイプから逃げるとそう思ったのでした。

ロックハートはスネイプと向き合って一礼しました。ロックハートは腕を振り上げるとくねくね回して体の前に持って来る大袈裟な動作をしました。一方スネイプは引き続き不機嫌でぐいと頭を下げただけで2人は対峙しました。

2人は杖を剣のように前に突き出し構えました。ここでロックハートが「ご覧のように私たちは作法に従って杖を構えています」と静まり返る生徒たちに向かって説明しました。そして3つ数えて最初の術をかけるのだそうです。

もちろんどちらも相手の命を奪うつもりはないんだそうです。しかしハリーはスネイプが歯を剥き出しているのを見て「僕にはそうは思えないけど」と呟いたのでした。そして3つ数えて2人は杖を肩より高く振り上げたのでした。

「エクスペリアームス!武器よ去れ!」

スネイプがこう叫んで目も眩むような紅の閃光が走ったかと思うとロックハートは舞台から吹き飛んで後ろ向きに宙を飛び壁に激突して壁伝いに滑り落ちると床に無様に大の字になりました。どう見てもスネイプの勝ちですよね。

ドラコ・マルフォイに数人のスリザリン生が歓声を上げました。一方ハーマイオニーは跳ねながら顔を手で覆い指の間から「先生大丈夫かしら?」と悲痛な声で言いハリーとロンが声を揃えて「知るもんか!」と答えたのでした。

ロックハートはふらふらと立ち上がりました。帽子は吹き飛び髪は逆立っていました。よろめきながら舞台の上に戻ったロックハートは生徒たちに向かってこう言いました。あくまで自分が敗北したとは認めないというわけです。

「さあみんな判ったでしょうね!あれが武装解除の術です。ご覧の通り私は杖を失ったわけです。あぁミス・ブラウンありがとう」

ロックハートが言うにはスネイプが生徒にあの術を見せようとしたのは確かに素晴らしいお考えなのだそうです。しかし遠慮なく申し上げればスネイプが何をしようとしたのかはあまりにも見え透いていたとの事なんだそうです。

それを止めようと思えば至極簡単だった。でも生徒に見せたほうが教育的には良いと思って止めなかった。これは負け惜しみ以外の何物でもないでしょうね。スネイプは殺気立っていてロックハートもそれに気づいたようでした。

「模範演技はこれで十分!これから皆さんの所へ下りて行って2人ずつ組にします。スネイプ先生お手伝い願いますか」

ロックハートはこう言ったのでした。

3-3.火に油を注いだロックハート
ところが大広間は無秩序状態の無法地帯と化してしまいました。誰も「武装解除の術」を使おうとはせず個々の生徒が勝手に様々な呪文を使い始めました。ハーマイオニーとミリセント・ブルストロードは杖すら使っていません。

杖は床に打ち捨てられブルストロードがヘッドロックをかけてハーマイオニーは痛みで悲痛な声を上げていました。要するにプロレスです。主催者のロックハートが生徒たちに舐められている事の何よりの証拠というわけですよね。

「むしろ非友好的な術の防ぎ方をお教えするほうがいいようですね」

大広間の真ん中に面食らって突っ立ったままロックハートがこう言いました。要は生徒たちの中から代表者の組の2人を選んでロックハートとスネイプがその2人に指南をする。そうする事になりましたが選んだ2人が問題でした。

何とハリーとマルフォイだったのです。当然の如くの展開でハリーにはロックハートがつきマルフォイにはスネイプがつきました。ここでスネイプがマルフォイに指南した呪文が問題だったんですよね。その呪文とはこれでした。

「サーペンソーティア!蛇出よ!」

マルフォイの杖先が炸裂し杖先から長い黒蛇が出て来ました。蛇は2人の間に音を立てて落ち鎌首をもたげて攻撃の態勢を取りました。周りの生徒たちは悲鳴を上げ素早く後退りしました。ここでロックハートがこう叫びました。

「私にお任せあれ!」

ロックハートは蛇に向かって杖を振り回しました。しかし蛇は消えず数メートル宙を飛んで大きな音を立てて再び床に落ちて挑発されて怒り狂い牙を剥き出してジャスティン・フィンチ・フレッチリーに攻撃の構えを取りました。

まさに「火に油を注ぐ」とはこの事です。事態をさらに悪化させてしまったのです。そんな荒れ狂う蛇を止めたのは何とハリーでした。でもハリーが蛇を止めたその方法が問題だったのです。ハリーは気づいてはいませんでした。

ハリーは蛇に「手を出すな。去れ!」と叫びました。

それは蛇語だったのです。

今日の最後に
ロックハートは「決闘クラブ」を始めるのに当たってその助手にスネイプを選びました。ホグワーツに勤めている数いる先生の中で何故スネイプだったのか?私はロックハートはスネイプは魔法力が弱いとそう見たと思いますね。

スネイプが教えているのは「魔法薬学」です。6年生以降になると使う機会もあるようですが5年生までは「魔法薬学」の授業で杖はあまり使いません。だからロックハートはスネイプは魔法力が弱く杖を使うのが苦手だと思った。

でもそれはロックハートにとっては極めて残念な事に全くの見込み違いでした。その魔法力の差は歴然としていてスネイプが「武装解除の術」をかけたらロックハートは吹き飛ばされてしまい惨憺たる結果になってしまいました。

ロックハートが消し損ねた蛇もスネイプはあっという間に消してしまいました。圧倒的な差というわけなんですよね。
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