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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

ギルデロイ・ロックハートは魔法省が逮捕・連行したのだからと「ハグリッド犯人説」を声高に主張しマクゴナガル先生の取る教師が生徒を引率するという警戒措置は必要ないと不満を言っていました。ところがその事で事実上厄介払いという扱いを受ける事になってしまったんですよね。(全3項目)

3-1.職員室に
「秘密の部屋」の怪物が毒蛇の王バジリスクだと判りハリーとロンは10分経てば休憩時間になりマクゴナガル先生が戻って来るからという事で職員室に行く事にしました。ところが10分経っても休憩時間のベルが鳴らないのです。

「生徒は全員それぞれの寮にすぐに戻りなさい。教師は全員職員室に大至急お集まりください」

代わりにマクゴナガル先生の声が魔法で拡大され廊下に響き渡りました。ハリーとロンは先生方のマントが詰まった洋服掛けに隠れて何が起こったのかを聞く事にしました。するとマクゴナガル先生がこう告げたというわけです。

「とうとう起こりました。生徒が1人怪物に連れ去られました。秘密の部屋そのものの中へです」

フリットウィック先生は思わず悲鳴を上げスプラウト先生は口を手で覆いました。しかしスネイプは「何故そんなにはっきり言えるのかな?」と質問してマクゴナガル先生はスネイプのその問いにこう答えたというわけですよね。

「スリザリンの継承者がまた伝言を書き残しました。最初に残された文字のすぐ下にです。彼女の白骨は永遠に秘密の部屋に横たわるであろう」

何とその生徒はジニー・ウィーズリーでした。マクゴナガル先生は「全校生徒を明日帰宅させなければなりません。ホグワーツはこれでお終いです。ダンブルドアはいつもおっしゃっていた」と先生方にそう言ったというわけです。

ところがここで職員室の扉がもう一度開きました。一瞬ドキリとしてハリーはダンブルドア校長に違いないとそう思いました。こういう時に姿を現わして助けてくれる。ダンブルドアはそういう人だからというわけなんですよね。

でも入って来たのは残念ながらダンブルドアではなくギルデロイ・ロックハートでした。何とにっこり微笑んでいるではありませんか。ホグワーツ魔法魔術学校が廃校になるというのに何故ロックハートは笑っていられるのか?

開口一番ロックハートはこう言いました。

「大変失礼しました。ついウトウトと。何か聞き逃してしまいましたか?」

これを聞いて先生方は?

3-2.孤高のロックハート
先生方はどう見ても憎しみとしか思えない目つきでロックハートを見始めました。しかし当の本人は気づいていないようでした。するとスネイプが一歩進み出てロックハートにこう言いました。褒め言葉と思えなくもありません。

「何と適任者が。まさに適任だ。ロックハート女子学生が怪物に拉致された。秘密の部屋そのものに連れ去られた。いよいよあなたの出番が来ましたぞ」

こう言われてロックハートの顔からは血の気が引きましたがスプラウト先生が口を挟み「その通りだわギルデロイ。昨夜でしたね。確か秘密の部屋への入口がどこにあるかとっくに知っているとおっしゃったのは?」と言いました。

ロックハートは「私は。その。私は」とわけの分らない言葉を口走りました。すると今度はフリットウィック先生が口を挟んで来ました。やはりスネイプにスプラウト先生の言葉に沿った内容でロックハートにこう言ったのです。

「そうですとも。部屋の中に何がいるか知っていると自信たっぷりに私に話しませんでしたか?」

これにロックハートは「い、言いましたか?覚えていませんが」と答えました。するとここでスネイプがまた話しかけて来て「我輩は確かに覚えておりますぞ」と言いました。続けてスネイプはロックハートにこう言いました。

「ハグリッドが捕まる前に自分が怪物と対決するチャンスがなかったのは残念だとかおっしゃいましたな。何もかも不手際だった。最初から自分の好きなようにやらせて貰うべきだったとか?」

ロックハートは石のように非情な先生方の顔を見つめてスネイプに「私は。何もそんな。あなたの誤解では」と答えました。すると今度はマクゴナガル先生がこう言ってロックハートに最後通告を突きつけたというわけですよね。

「それではギルデロイあなたにお任せしましょう。今度こそ絶好のチャンスでしょう。誰にもあなたの邪魔をさせはしませんとも。お1人で怪物と取り組む事ができますよ。お望み通り。好きなように」

ロックハートは絶望的な目で周りを見つめていましたが誰も助け舟を出しませんでした。今のロックハートはハンサムからは程遠く唇は震え歯を輝かせたいつもの笑顔が消えた後の顔はまるでうらなり瓢箪のようだったのでした。

「よ、よろしい。へ、部屋に戻ってし、仕度をします」

こう言うとロックハートは職員室を出て行きました。マクゴナガル先生は「さてと。これで厄介払いができました。寮監の先生方は寮に戻り生徒に何が起こったのかを知らせてください」と言った後さらにはこう言ったんですよね。

「明日一番のホグワーツ特急で生徒を帰宅させるとおっしゃってください。他の先生方は生徒が1人たりとも寮の外に残っていないよう見廻ってください」

先生方は立ち上がり1人また1人と職員室を出て行きました。厄介払いができました。もちろん誰もロックハートが「秘密の部屋」の怪物を退治してホグワーツ廃校の危機を救ってくれるとは思っていないというわけなんですよね。

3-3.ハリーとロンが部屋に行くと
その日はハリーの生涯で最悪の日だったかもしれません。ロンにフレッドとジョージとグリフィンドールの談話室の片隅に腰掛け互いに押し黙っていました。フレッドとジョージは日没近くに寝室に上がって行ってしまいました。

ここにじっとしているのが堪らなくなったからでした。ハリーは夕日を眺めながら思いました。最悪だ。こんなに落ち込んだ事はない。何かできないのか。何でもいい。ハリーがそう考えているとロンがこう話しかけて来ました。

「ほんの僅かでも可能性があるだろうか。つまり。ジニーがまだ」

ハリーは何と答えていいか分りませんでした。ジニーがまだ生きているとは到底思えなかったからです。すると今度はロンが「そうだ!ロックハートに会いに行くべきじゃないかな?」とそう言って来ました。理由はこうでした。

「僕たちの知っている事を教えてやるんだ。ロックハートは何とかして秘密の部屋に入ろうとしているんだ。それがどこにあるか僕たちの考えを話してバジリスクがそこにいるって教えてあげよう」

他にいい考えも思いつかなかったしとにかく何かをしたいという思いでハリーはロンの考えに賛成しました。ところがロックハートの部屋に着いてみるとハリーとロンにとっては意外な展開が待ち受けていたというわけですよね。

ハリーが扉をノックすると部屋の中が急に静かになりました。扉がほんの僅かだけ開きロックハートの目が覗きました。するとロックハートは自分は今少々取り込み中なので急いで欲しいと言うのです。ハリーはこう言いました。

「先生。僕たちお知らせしたい事があるんです。先生のお役に立つと思うんです」

「あー。いや。今はあまり都合が」こう言葉を濁すロックハートの横顔は扉の隙間からやっと見える程度でしたが非常に迷惑そうでした。ロックハートは「つまり。いや。いいでしょう」と散々逡巡をした挙句に扉を開けました。

部屋の中はほとんど全て取り片付けられていました。床には大きなトランクが2つ置いてあって片方には色とりどりのローブが慌てて畳んで突っ込んでありました。もう片方には本がごちゃ混ぜに放り込まれていたんですよね。

「闇の魔術に対する防衛術の先生じゃありませんか!こんな時にここから出て行けないでしょう!これだけの闇の魔術がここで起こっているというのに!」

緊急に呼び出されてしかたなく行かなければならない。ハリーとロンの目を見ないようにして一転してよそよそしい態度のロックハートにハリーはこう言いました。ロックハートは荷造りを続けながら言い訳をして来たのでした。

「私がこの仕事を引き受けた時は」とか「職務内容には何も」とか「こんな事は予想だに」などと言うのです。ハリーは信じられない思いでロックハートにこう言いました。するとロックハートから思わぬ答えが返って来ました。

「先生。逃げ出すっておっしゃるんですか?本に書いてあるようにあんなに色々な事をなさった先生が?」

ロックハートはこう答えました。

「本は誤解を招く」

今日の最後に
ギルデロイ・ロックハートは魔法省に対して絶大な信頼を寄せているようで魔法省が逮捕・連行してからは「ハグリッド犯人説」を声高に主張して来ました。しかしそれがロックハートに大惨事を及ぼす事になってしまいました。

ホグワーツの他の先生方に「秘密の部屋」の怪物を退治しろと言われて要は厄介払いされてしまいました。もうこうなったからには逃げるしかないとロックハートが取り急ぎ荷造りをしている所にハリーとロンがやって来ました。

ハリーにロンを含めたグリフィンドールの2年生の引率を途中で引き上げてロックハートは一体何をしていたのか?ロンは「授業の準備が聞いて呆れる。髪をカールしに。どうせそんなとこだ」とこう推測を言っていましたよね。

実はどうもロックハートはこの後の午前中は授業の予定がなかったようで自分の部屋で一眠りしようとしていたと私は思いますね。前日の晩から今朝も5階の見廻りで一晩中起きていた。つまりロックハートは徹夜だったのです。

それを云うなら他の先生方もまた皆さん徹夜でした。でもロックハートだけは「犯人のハグリッドが捕まっているのだから襲撃事件が起きるはずがない」とそう考えているのですからついうっかり熟睡してしまったんでしょうね。

ロックハートは先生方一同に「ついウトウトと」つまり眠ってしまったと言っていました。だからマクゴナガル先生の「教師は全員職員室に大至急お集まりください」という知らせを聞き逃してしまったというわけなんですよね。

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