FC2ブログ

ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

12月31日つまり大晦日が誕生日という事でここ数年は12月にヴォルデモートを巻毎に取り上げるのが毎年恒例となっています。今年は第4巻「炎のゴブレット」のヴォルデモートを取り上げます。フランク・ブライスはリトル・ハングルトンの「リドルの館」に庭番として働いていたのですが・・・(全3項目)

3-1.リドル一家殺害事件
リドル家の人々が住んでいたのはもう随分前の事になるのにリトル・ハングルトンの村ではまだその家を「リドルの館」と呼んでいました。リトル・ハングルトンの村人は誰もがこの古屋敷の事を不気味に思っていたんですよね。

50年前にこの館で起きた何とも不可思議で恐ろしい出来事のせいでした。昔から村人たちは噂話の種が尽きて来ると今でも好んでその話を持ち出しました。その出来事はとある晴れた日の明け方にメイドが客間に入った時でした。

リドル家の3人が全員息絶えているのを見つけたのです。メイドは悲鳴を上げて館のある丘の上から村まで駆け降り片っ端から村人を起こして回りました。そしてメイドは村人たちにこう訴えて回ったというわけなんですよね。

「目ん玉ひんむいたまんま倒れてる!氷みたいに冷たいよ!ディナーの正装したまんまだ!」

警察が呼ばれリトル・ハングルトンの村中がショックに好奇心が絡み合い隠し切れない興奮で沸き返りました。この一家はこの上なく評判が悪かったので誰もリドル一家のために悲しみに暮れるような無駄は一切しませんでした。

年老いたリドル夫妻は金持ちで高慢ちきで礼儀知らずで成人した息子のトムはさらにひどかったのです。村人の関心事は「殺人犯は誰か?」に絞られていました。当たり前に健康な3人が揃って一晩に逝くはずなどないからです。

村のパブ「首吊り男」はその晩大繁盛でした。村中が寄り集まり犯人は誰かの話で持ち切りでした。そこにリドル家の料理人が物々しく登場し一瞬静まり返ったパブに向かってフランク・ブライスが逮捕されたと言い放ちました。

フランク・ブライスはリドル家の庭番で屋敷内の小屋に1人で寝泊まりしていました。戦争から引き揚げて来た時には片脚を引きずり人混みと騒音をひどく嫌うようになっていましたが以来ずっとリドル家に仕えていたのでした。

「あの男どっか変だと思ってたわ。愛想なしって言うか。例えばお茶でもどうって勧めたとするじゃない。何百回勧めても駄目さね。付き合わないんだから。絶対」

こう言う料理人に戦争でひどい目に遭ったからだ。静かに暮したかったんだと庇う人もいました。しかしフランク・ブライスの小屋に合鍵がぶら下がっていたからみんなが寝ている間にこっそり忍び込んだと料理人は言うのです。

翌朝にはリトル・ハングルトンの村でフランク・ブライスがリドル一家を殺害した事を疑う人はほとんどいなくなっていました。でも隣村のグレート・ハングルトンの警察でフランク・ブライスは自分は無実だと訴えていました。

3-2.驚愕の検死報告
フランクが何度も頑固に言い張って譲らなかったのはリドル一家が死んだあの日に館の付近で見かけたのは黒い髪で青白い顔をした十代の男の子1人だけだったというものでした。他にそんな男子を見た村人などいませんでした。

警察はフランクの作り話に違いないとそう信じ切っていました。そんな風にフランクにとっては深刻な事態になりかけたその時にリドル一家の検死報告が警察に届いて全てが引っ繰り返りました。見た事のない奇妙な報告でした。

死体を調べた医師団の結論はリドル一家のどの死体にも毒殺も刺殺も射殺も絞殺も窒息の跡もなく医師の見る限り全く傷つけられた様子がない。さらに報告書にはリドル一家は死んでいるのを別にすれば全員健康そのものである。

そう明らかに困惑を隠し切れない調子で書き連ねてありました。医師団は死体に何とか異常を見つけようと決意したかのように「リドル一家のそれぞれの顔には恐怖の表情が見られた」と記されていました。恐怖が死因なのか?

リドル一家が殺害されたという証拠がないため警察はフランクを釈放する事を余儀なくされました。リドル一家の遺体はリトル・ハングルトンの教会墓地に葬られそれから暫くの間はその墓が好奇の的となる事になったのでした。

村人の疑いがもやもやする中フランクは驚いた事にリドルの館の敷地内にある自分の小屋に戻って行きました。フランクにしてみれば自分は無実で後ろめたい事は何もないのだからここに戻って来て当然という事なんでしょうね。

やはりという感じで警察の言う事なんか糞食らえだ。絶対にあいつが犯人だと主張する人もいました。しかしフランクは出ては行きませんでした。館に次に住んだ家族のために庭の手入れもしましたしその次の家族の時もでした。

どちらの家族も「この家には嫌ぁな雰囲気がある」と言って長くは住みませんでした。もしかしたらフランクのせいもあったかもしれません。誰も住まなくなると屋敷は荒れ放題になりました。今の館の持ち主は大金持ちでした。

大金持ちはフランクに給料を払って庭仕事を続けさせていましたがもはや77才の誕生日が来ようというフランクは耳も遠くなり不自由な足は一層強張っていました。それでも好天気の時はだらだらと花壇の手入れをしていました。

しかしいつの間にか雑草がお構いなしに伸び始めていました。フランクの戦う相手は雑草だけでなく村の悪ガキどもが屋敷の窓に頻繁に石を投げつけたりフランクがきれいに刈り込んだ芝生の上を自転車で乗り回したりしました。

一度か二度は肝試しに屋敷に入り込んだ事もありました。この館と庭に執着している年老いたフランクが激高し足を引きずってやって来るのを見て面白がっているのです。そのためフランクはある8月の夜もそう思ったのでした。

ふと目を覚まして屋敷の中に何か奇妙なものが見えた時にもフランクは悪ガキどもが自分を懲らしめるためにまた一段と性質の悪い事をやらかしているのだろうぐらいにしか思いませんでした。ところがそれが違っていたのです。

3-3.屋敷に入って行ってみると
目が覚めたのは足が痛んだからでした。歳と共に痛みはますますひどくなっていました。膝の痛みを和らげるため湯たんぽの湯を入れ替えようとフランクは起き上がって1階の台所まで足を引きずりながら下りて行ったのでした。

流し台の前でヤカンに水を入れながら屋敷を見上げると2階の窓に灯りが見えました。それを見てフランクは悪ガキどもがまたも屋敷内に入り込んで火を焚き始めたんだとそう思いました。フランクの小屋に電話はありません。

どっちにしろリドル一家の死亡事件で警察に引っ張られ尋問されてからというものはフランクは警察を全く信用してはいませんでした。フランクはヤカンをその場に乱暴に置くと痛む足の許す限り急いで2階に駆け上がりました。

そして服を着替えてすぐに台所に戻って来ました。合鍵を手に取り壁に立て掛けてあった杖を掴むと屋敷に向かったというわけです。あの事件の時もそうでしたが玄関も窓もどこにもこじ開けられた様子は全くありませんでした。

フランクは足を引きずりながら屋敷の裏に回り勝手口の所まで行くと持って来た合鍵を差し込んで音を立てずに扉を開けだだっ広い台所へと足を踏み入れました。そして上階から足音や人声が聞こえないかと耳をそばだてました。

もう何年も足を踏み入れていなかったのにも関わらずしかも真っ暗だったのにフランクは広間に向かう扉がどこにあるのか覚えていました。広間まで来ると正面の扉の両側にある大きな格子窓のお陰で少し明るくなっていました。

石造りの床が厚く埃で覆われていたのでフランクの足音も杖を突く音も消してくれてフランクはそれを有難いと思いました。階段の踊り場で右に曲がると侵入者がどこにいるのかが即座に判りました。廊下の一番奥の部屋でした。

扉が半開きになっていて隙間から灯りが漏れ出て黒い床に金色の長い筋を描いています。フランクは杖をしっかり握り締め少しずつ近づいて行きました。扉から数十センチの所で細長く切り取られたように部屋の中が見えました。

火は初めてそこから見えましたが暖炉の中で燃えていました。意外でした。フランクは立ち止るとじっと耳を澄ましました。おどおどしている男の声が部屋の中から聞こえて来たからでした。その男はこう言っていたんですよね。

「ご主人様まだお腹がお空きでしたら今少しは瓶に残っておりますが」

今日の最後に
この「リドル一家死亡事件」の真犯人は実はヴォルデモートでした。ヴォルデモートがホグワーツ在学中に自分の祖父母と父親がリトル・ハングルトンにいる事を知って唯一の存在だったマグルの血縁の家族を抹殺したのでした。

そして隣の村のグレート・ハングルトンに住む伯父のモーフィン・ゴーントに濡れ衣を着せて自分は法の裁きを逃れたというわけですよね。モーフィン・ゴーントはマグル嫌いで知られていたので魔法省は全く疑いませんでした。

ヴォルデモートがモーフィン・ゴーントに記憶修正をして偽の記憶を植えつけモーフィン・ゴーントはアズカバンで一生を終えました。一方マグルのほうでもまたフランク・ブライスが危うく濡れ衣を着せられそうになりました。

魔法界のほうでは唯一の伯父に濡れ衣を着せマグルのほうでは唯一の目撃者のフランク・ブライスに濡れ衣が着せられそうだった。フランク・ブライス以外にヴォルデモートを見たリトル・ハングルトンの村人はいませんでした。

さらにヴォルデモートは唯一のマグルの血縁の家族を殺害した。そういう構図になっていたんですよね。

コメント

コメントを投稿


管理者にだけ表示を許可する
 

トラックバック

TB*URL

アナログ時計(黒)

プロフィール

トキメキぼーい

管理人:トキメキぼーい
当サイトのポリシー
継続は力なり!
我が道を行く!

好きな作家
J.K.ローリング
北杜夫
江戸川乱歩
二ノ宮知子
椎名軽穂
羽海野チカ
荒川弘、他

好きな作曲家
ショスタコーヴィチ
メンデルスゾーン
ニールセン、他多数

好きな歌い手
遊佐未森
小田和正
スピッツ
他これもまた多数

愛知県名古屋市在住
血液型O型

トラックバックは
承認制にしました。

コメントも
承認制にしました。

毎週
日曜
月曜
水曜
木曜日更新

最近の記事

カテゴリー

全記事(数)表示

全タイトルを表示

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

ブロとも申請フォーム

Copyright ©ハリポタ通の館(やかた). Powered by FC2 Blog. Template by eriraha.