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狂っている。それにまだ人を殺害するつもりだ。誰かは知らないがハリー・ポッターとかいう子供が危ない。フランクはこっそり屋敷を抜け出して警察に知らせようと思いましたが足が動こうとしません。するとそこに更なる恐怖がやって来たのでした。それは巨大な蛇でした。そして・・・(全3項目)

3-1.そこに現れたのは?
我につき従う者の多くが諸手を挙げて馳せ参ずるような重要な仕事を果たす事を許そう。約束する。お前はバーサ・ジョーキンズと同じように役に立つという名誉を与えられるであろう。それなら自分も殺害されると言うのか?

そう訊くワームテールにヴォルデモートは冷たい声を猫撫で声にして何でお前を殺害する?バーサを殺害したのはそうしなければならなかったからだ。自分が聞き出した後はあの女は用済みだ。何の役にも立たないのだそうです。

いずれにせよあの女が魔法省に戻って休暇中にワームテールと出会ったと話したりしたら厄介な疑念を引き起こす羽目になったとヴォルデモートはそう言うのです。何せ世間ではワームテールは死んだ事になっているからでした。

するとワームテールが小声で呟きました。フランクには聞き取れませんでしたがヴォルデモートが次に言った言葉でその内容が判明しました。ワームテールは記憶を消せばいいとヴォルデモートに言ったというわけなんですよね。

しかし「忘却術」は自分があの女を尋問した時のように強力な魔法使いなら破る事ができるとヴォルデモートは言うのです。それにせっかく聞き出した情報を利用しなければあの死んだ女の「記憶」に対して失礼になるそうです。

突然フランクは杖を握り締めた手が汗で滑るのを感じました。冷たい声の主は女を1人殺害した。それを後悔の欠片もなく楽しむように話している。危険人物だ。狂っている。それにまだ殺害するつもりだ。誰だかは知らない。

しかしハリー・ポッターとかいう子供が危ない。何をすべきかフランクには判っていました。警察に知らせる時があるとするなら今だ。今しかない。こっそり屋敷を抜け出してまっすぐ村の公衆電話の所に行くのだと思いました。

「もう一度呪いを。我が忠実なる下僕はホグワーツに。ワームテールよハリー・ポッターはもはや我が手の内にある。決定した事だ。議論の余地はない」

さらに続けて冷たい声の主つまりヴォルデモートが「静かに。あの音はナギニらしい」と言ったかと思うと声が変わりました。フランクが今まで聞いた事のない音です。フランクは冷たい声の男が引きつけを起したと思いました。

次にフランクが聞いたのは背後の暗い通路で何かが蠢く音でした。振り返った途端フランクは恐怖で金縛りになりました。何かが自分のほうへと這って来る。フランクは震え上がりました。優に4メートルはある蛇だったのです。

3-2.面白い知らせ
床を厚く覆った埃の上に太い曲がりくねった跡を残しながら近づくその姿をフランクは恐怖で身動きもできずに見つめていました。どうすればよいのだろう?逃げ道と云えば2人の男が殺人を企てているその部屋しかありません。

しかしこのまま動かずにいれば間違いなく蛇に殺害される。フランクが決めかねている内に蛇はそばまでやって来ました。それが信じられない事に蛇は奇跡的にそのまま通り過ぎて行きました。蛇は部屋の中へ入って行きました。

フランクの額には汗が噴き出し杖を握る手は震えていました。部屋の中では冷たい声つまりヴォルデモートが言葉とは思えない異音を発し続けています。フランクはふと奇妙な有り得ない考えに捉われたというわけなんですよね。

この冷たい声の男は蛇と話ができるのではないか?何事が起こっているのかフランクには分りませんでした。湯たんぽを抱えてベッドに戻りたい。ただひたすらそれだけを願いました。自分の足が動こうとしないのが問題でした。

震えながらその場に突っ立ち何とか自分を取り戻そうとしていたその時の事でした。冷たい声が急に普通の言葉に変わったと思ったら「ワームテール。ナギニが面白い報せを持って来たぞ」とそう告げたというわけなんですよね。

ワームテールが「さ-さようでございますか。ご主人様」と応えると冷たい声が「ああそうだとも。ナギニが言うにはこの部屋のすぐ外に老いぼれマグルが1人立っていて我々の話を全部聞いているそうだ」とそう言ったのです。

身を隠す間もありませんでした。足音がして部屋の扉がパッと開くとフランクの目の前に鼻の尖った色の薄い小さな目をした白髪混じりの禿げた小男が恐れと驚きの入り混じった顔で立っていました。冷たい声がこう言いました。

「中にお招きするのだ。ワームテールよ。礼儀を知らぬのか?」

冷たい声は暖炉前の古めかしい肘掛椅子から聞こえていましたが声の主は見えませんでした。蛇は朽ちかけた暖炉マットにとぐろを巻いてうずくまりまるで恐ろしい姿のペット犬のようでした。要するに蛇はペットなんですよね。

ワームテールはフランクに部屋に入るようにと合図をしました。フランクはショックは受けていたものの杖をしっかりと握り直して足を引きずりながら敷居を跨いで部屋の中に足を踏み入れました。明かりは暖炉の火だけでした。

その灯が壁に蜘蛛のような影を長く投げかけていました。

3-3.床に倒れる前に
フランクは肘掛椅子の背を見つめましたが男の後頭部さえ見えません。座っている男は召し使いの小男より小さいに違いないとフランクは思いました。冷たい声がフランクに「マグルよ。全て聞いたのだな?」と訊いて来ました。

「俺の事を何と呼んだ?」

フランクは食ってかかりました。もう部屋の中に入ってしまった以上は何かをしなければならない。フランクは大胆になっていました。戦争でもいつもそうでした。フランクの問いに対して冷たい声はこう言葉を返して来ました。

「お前をマグルと呼んだ。つまりお前は魔法使いではないという事だ」

こう冷たく言い放つヴォルデモートにフランクは「お前様が魔法使いと言いなさる意味が分らねえ」とますます声をしっかりさせて言いました。そして自分は今晩警察の気を引くのに十分な事を聞かせて貰ったと言ったのでした。

さらに聞いたとも。お前様は人を殺害した。しかもまだやるつもりだとも言いました。そしてフランクは「それに言っとくが」と言った所で急に思いつき「かみさんは俺がここに来た事を知ってるぞ」とも言ったというわけです。

そして「もし俺が戻らなかったら」と言ったのでした。しかし冷たい声つまりヴォルデモートは落ち着き払っていて「お前に妻はいない」と即座にフランクの嘘を見破ったというわけです。さらにこう言ったというわけですよね。

お前がここにいる事は誰も知らぬ。ここに来る時お前は誰にも言っていない。自分に嘘をつくな。自分には全てがお見通しだと反論したというわけです。フランクはそんなヴォルデモートに礼儀をわきまえていないと言いました。

「こっちを向いて一人前の男らしく俺と向き合ったらどうだ。できないのか?」

こう言うフランクにヴォルデモートは「マグルよ。俺様は人ではない。人よりずっと上の存在なのだ。しかしよかろう。お前と向き合おう」と言いヴォルデモートは「ワームテールここに来てこの椅子を回すのだ」と言いました。

ワームテールは悲鳴に似た声を上げました。ヴォルデモートはワームテールに「聞こえたのか」と言いました。ご主人様や蛇のうずくまる暖炉マットのほうへ行かなくて済むのなら何だってやるとワームテールは言いたげでした。

ワームテールは顔を歪めながら進み出て椅子を回し始めました。そして椅子がフランクのほうに向けられフランクは椅子に座っている冷たい声の主を見ました。杖を床に落としてフランクは口を開けると叫び声を上げたのでした。

あまりに大声で叫んだので椅子に座っている冷たい声の主つまりはヴォルデモートが杖を振り上げて何を言ったのかも聞こえませんでした。緑色の閃光が走り音が迸りフランク・ブライスは床に倒れる前に絶命していたのでした。

今日の最後に
ヴォルデモートは開心術に長けている。当サイトでは開心術に長けている登場人物として主人公のハリーにリーマス・ルーピンさらにはアルパス・ダンブルドアとルーナ・ラブグッドを挙げて折り目折り目で紹介していますよね。

通常開心術に長けている人は他人にはその事を知られないようにしている。何故ならば開心術に長けている事を公にしてしまうと人からは「こうしている間にも自分の心の中を見通されているかもしれない」と思われるからです。

それは誰でも決して他人には知られたくない秘密を抱えているからというわけです。でもヴォルデモートの場合は自分が開心術に長けている事を全く隠そうとはしていません。フランク・ブライスの嘘を指摘する時もそうでした。

それはそうする事で目の前にいるワームテールに自分に嘘は通じない。お前が嘘をついたら絶対に見破るとそうそれとなく示しているというわけですね。この事によりヴォルデモートは自分に対する恐怖心をも一層強くしている。

そういう事なんですよね。
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