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ついに復活を果たしたヴォルデモートはワームテールの次には馳せ参じた魔法使いに話しかけて行きました。やはりその順番はヴォルデモートにとって極めて重要な順にという事のようでした。まず最初に声をかけたのはやはりという感じのあの人だったというわけです。(全3項目)

3-1.ワームテールにそしてその次には?
ヴォルデモートは杖を下げました。拷問された死喰い人は息も絶え絶えに横たわっていました。ヴォルデモートは低い声で「起きろエイブリー。立て。許しを請うだと?」と言ったその後にさらにこう言い放ったというわけです。

「俺様は許さぬ。俺様は忘れぬ。13年もの長い間だ。お前を許す前に13年分のつけを払って貰うぞ。ワームテールは既に借りの一部を返した。ワームテールそうだな?」

ヴォルデモートは泣き続けているワームテールを見下ろし「貴様が俺様の下に戻ったのは忠誠心からではなくかつての仲間たちを恐れたからだ。ワームテールよこの苦痛は当然の報いだ。判っているな?」とそう言ったのでした。

これにワームテールは「はい。ご主人様」とそれを認めた上で「どうかご主人様。お願いです」と懇願しました。どうやら事前にヴォルデモートと何か約束事をしていたようです。そこでヴォルデモートはこう言ったんですよね。

「しかし貴様は俺様が身体を取り戻すのを助けた。虫けらのような裏切り者だが貴様は俺様を助けた」

だからヴォルデモートはワームテールに褒美を与えると言うのです。ヴォルデモートは再び杖を上げ空中で回しました。回した跡に溶けた銀のような物が一筋輝き宙に浮きました。一瞬何の形もなく捩れるように動いていました。

しかしやがてそれは人の手の形になり月光のように明るく輝きながら舞い下りて血を流しているワームテールの手首に嵌りました。息遣いは荒く途切れがちでしたがワームテールは急に泣き止みました。そして頭を上げました。

ワームテールは信じられないという面持ちで銀の手を見つめました。まるで輝く銀の手袋を嵌めたようにその手は継ぎ目なくついていました。ワームテールは輝く指を曲げ伸ばしして震えながら地面の小枝を摘み上げたのでした。

「我が君。ご主人様。素晴らしい。ありがとうございます。ありがとうございます」

摘み上げた小枝を揉み砕いて粉々にするとワームテールはこうお礼の言葉を述べたのでした。ワームテールはひざまずいたまま急いでヴォルデモートのそばににじり寄ると他の死喰い人と同様にローブの裾にキスをしたのでした。

「ワームテールよ。貴様の忠誠心が二度と揺るがぬよう」

こう言うヴォルデモートにワームテールは「我が君決して。決してそんな事は」と応えて立ち上がり新しくて力強い手を見つめながら輪の中に入りました。ヴォルデモートは今度はワームテールの右側の男に近づいて行きました。

「ルシウス抜け目のない友よ。世間的には立派な体面を保ちながらお前は昔のやり方を捨ててはいないと聞き及ぶ。今でも先頭に立ってマグルいじめを楽しんでいるようだが?」

ヴォルデモートは続けてお前は一度も自分を探そうとしなかった。クィディッチ・ワールドカップでのお前の企みはさぞかし面白かったろうがそのエネルギーを自分を探し助けるほうに向けるべきだったのでは?とも訊きました。

「我が君。私は常に準備しておりました。あなた様の何らかの印があれば。あなた様のご消息がちらとでも耳に入れば私はすぐにお側に馳せ参じるつもりでございました。何物も私を止める事はできなかったでしょう」

ヴォルデモートの問いにルシウス氏はこう素早く答えました。それに対してヴォルデモートが気だるそうにこう言うのを聞いてルシウス氏は言葉を失う羽目になってしまったんですよね。つまり痛い所を突かれたというわけです。

「それなのにお前はこの夏忠実なる死喰い人が空に打ち上げた俺様の印を見て逃げたと言うのか?」

3-2.何人かの死喰い人たちに対して
ルシウス氏は突然口をつぐみ押し黙ってしまいました。先程輪の中から飛び出し謝ったエイブリーのように自分もまた「磔の呪文」をかけられ息も絶え絶えにされると恐れたと私は思いますね。ヴォルデモートはこう言いました。

「そうだ。ルシウスよ俺様は全てを知っているぞ。お前には失望した。これからはもっと忠実に仕えて貰うぞ」

「磔の呪文」をかけられなくて済むと判ってルシウス氏は「もちろんでございます。我が君もちろんですとも。お慈悲を感謝いたします」と応えました。ヴォルデモートは先へと進みその隣に空いている空間に立ち止まりました。

優に2人分は空いている大きなスペースをじっと見つめてヴォルデモートは「レストレンジたちがここに立つはずだった。しかしあの2人はアズカバンに葬られている。忠実な者たちだった」と言うと続けてこう言ったのでした。

「俺様を見捨てるよりはアズカバン行きを選んだ。アズカバンが開放された時にはレストレンジたちは最高の栄誉を受けるであろう。吸魂鬼も我々に味方するであろう。あの者たちは生来我らが仲間なのだ」

さらに続けてヴォルデモートは「追放された巨人たちも呼び戻そう。忠実なる下僕たちの全てをそして誰もが震撼する生き物たちを俺様の下に帰らせようぞ」と静かに言うと次に歩を進め何人かの死喰い人の前を通り過ぎました。

「マクネア。今では魔法省で危険動物の処分をしておるとワームテールが話していたが?」

次にヴォルデモートがこう声をかけたのはワルデン・マクネアという死喰い人でハリーが3年生の時にヒッポグリフのバックビークを処刑するためにホグワーツに来たのでした。自分がまもなくもっといい犠牲者を与えて遣わす。

ヴォルデモートがそう言うとマクネアは呟くように「ご主人様。有り難き幸せ。有り難き幸せ」と言いました。そしてその次にヴォルデモートは一番大柄な2人の前に進むと「そしてお前たち」と呼びかけ続けてこう言いました。

「クラッブだな。今度はましな事をしてくれるのだろうな?クラッブ?そしてお前ゴイル?」

2人はぎこちなく頭を下げると「はいご主人様」あるいは「そういたします。ご主人様」とのろのろと呟きました。さらに次にヴォルデモートは「お前もそうだノットよ」と声をかけました。するとノットはこう言ったんですよね。

「我が君わたくしはあなた様の前にひれ伏します。わたくしめは最も忠実なる」

するとヴォルデモートはもう判っていると言いたげに「もうよい」と言って言葉の途中でノットが言うのを辞めさせました。そして輪が一番大きく空いている所に立つと死喰い人が見えるかのようにその空間を見回したのでした。

「そしてここには6人の死喰い人が欠けている。3人は俺様の任務で死んだ。1人は臆病風に吹かれて戻らぬ。思い知る事になるだろう。1人は永遠に俺様の下を去った。もちろん死あるのみ」

さらにさらに続けてヴォルデモートが「そしてもう1人。最も忠実なる下僕であり続けた者は既に任務に就いている」と言うと死喰い人たちはざわめき横目使いで「一体誰なんだ?」と互いに素早く目を見交わしていたのでした。

「その忠実なる下僕はホグワーツにありその者の尽力により今夜は我らが若き友人をお迎えした」

こう言った後ヴォルデモートは「そーれ」と言って唇のない口をめくれ上らせて笑い死喰い人たちの目はハリーのほうに飛びました。ヴォルデモートは死喰い人たちにこう言い最後の最後にハリーを紹介したというわけですよね。

「ハリー・ポッターが俺様の蘇りのパーティにわざわざご参加くださった。俺様の賓客と言ってもよかろう」

3-3.ルシウス氏の問いかけに
ハリーが紹介されると沈黙が流れました。そしてワームテールの右側の死喰い人が前に進み出ると仮面の下からヴォルデモートに向かって質問をしました。聞こえて来たその声からハリーはそれがルシウス氏だと判ったのでした。

「ご主人様我々は知りたくてなりません。どうぞお教えください。どのようにして成し遂げられたのでございましょう。この奇跡を。どのようにしてあなた様は我々の元にお戻りになられたのでございましょう」

ヴォルデモートは「ああそれはルシウス長い話だ。その始まりは。そしてその終わりは。ここにおられる若き友人なのだ」と答え悠々とハリーの隣に来て立つと死喰い人一同の全員の目が自分とハリーに注がれるようにしました。

「お前たちも知っての通り世間はこの小僧が俺様の凋落の原因だと言ったな?」

この後ヴォルデモートが言うにはお前たち全員が知っての通り自分が力と身体を失ったあの夜に自分はこの小僧つまりはハリーを殺害しようとした。そして母親は自分でも知らない内に予想だにつかなかったやり方で護ったのだ。

ハリーの母親は自らの犠牲の印をハリーに残した。昔からある魔法だ。ヴォルデモートはそれに自分が気づくべきだった。見逃したのは不覚だったと言いました。でもそれはもういい事で今はハリーに触れる事ができるそうです。

ハリーは冷やりとしたヴォルデモートの蒼白い長い指の先が触れるのを感じ傷痕の痛みで頭が割れるかと思うほどでした。ヴォルデモートはハリーの耳元で低く笑い指を離すと死喰い人たちに向かってあの夜の説明を続けました。

何故自分は凋落したのかという事です。

今日の最後に
ヴォルデモートはまずはワームテールに声をかけ自分が身体を再生させた褒美にと銀色に輝く手を与えました。事前にワームテールと交わしていた約束をここで果たしたんですよね。そして次に話しかけたのがルシウス氏でした。

そして次にはアズカバンにいてここに馳せ参じる事のできないレストレンジたちについて言及しています。ルシウス氏にレストレンジたちとこの人たちはヴォルデモートにとっては最も重要な死喰い人なのでいち早く声をかけた。

それは後の巻で明らかになっているようにヴォルデモートが自分の分魂箱を預けているからというわけです。そしてさらには「1人は臆病風に吹かれて戻らぬ。思い知る事になるだろう」ともヴォルデモートはそう言っています。

これはダームストラング校の校長のイゴール・カルカロフの事でしょうね。そして「1人は永遠に俺様の下を去った。もちろん死あるのみ」とこう言及しているのはこの場に馳せ参じなかったセブルス・スネイプの事でしょうね。

この場には来ませんでしたがスネイプはダンブルドアの命で遅れてヴォルデモートの元を訪れました。でももしスネイプが来ていたらクラッブやゴイルにノットなんかよりも早くヴォルデモートはきっと声をかけていたでしょう。

それはヴォルデモートにとってスネイプはそれだけとても重要な魔法使いだからというわけなんですよね。
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