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ヘドウィグにクルックシャンクスにピッグウィジョン(2)(6回シリーズ)

昨日と今日の2日間に渡って久方ぶりにハリーのペットでふくろうのヘドウィグを取り上げています。本日は数あるヘドウィグの登場シーンの中で特に私が気に入っている所を3場面厳選して紹介してみる事にしました。それだけ登場シーンが多いという事なんですよね。(全3項目)

3-1.私の好きなシーン、その1
ハリーは普通ではありません。何故なら誕生日が待ち遠しくないからです。ハリーは誕生祝いのカードを貰った事が一度もありませんしダーズリー一家はこの2年間完全にハリーの誕生日を無視したので今年もそうするでしょう。

宿題を一区切りつけて立ち上がりベッドの脇机に置いてある時計で時間を確かめると何と午前1時でした。ハリーは気がつかない内に13才になってもう1時間経っていました。ハリーは開け放した窓辺へと歩き寄り掛かったのでした。

ヘドウィグは二晩も帰っていない。ハリーは以前にもヘドウィグがそれぐらい帰らなかった事があったので心配はしていませんでした。でもその一方ヘドウィグに早く帰って来て欲しいとそう願わずにはいられなかったのでした。

このプリベット通り4番地でハリーの姿を見てもひくひく痙攣しない生き物はヘドウィグだけだったからです。そしてそれはハリーが家々の屋根を何気なしに見つめていた時に暫くして何か変なものが見えるのに気づいたのでした。

月を背にシルエットが浮かびそれが刻々と大きくなりました。窓からふくろうが3羽舞い降りて来ました。3羽の内の1羽は他の2羽に両脇を支えられ気を失っているようでした。それはウィーズリー家のふくろうのエロールでした。

もう1羽はきりっとした森ふくろうでした。そしてもう1羽が何か包みを運んで来て何故かとても得意そうなヘドウィグだったのです。ヘドウィグは嘴で愛情を込めてハリーを甘噛みし部屋の向こうに飛んで行ったというわけです。

そしてエロールのそばに収まったというわけです。何故ヘドウィグはとても得意そうだったのか?それはこの夏休みをフランスで過ごしているハーマイオニーの手紙と誕生祝いにプレゼントを持って来ていたからなんですよね。

ハーマイオニーの手紙によるとハリーの誕生日プレゼントは「日刊予言者新聞」の「ふくろう通信販売」で買ったのだそうです。しかしこれをどうやってハリーに送ればいいのかが分からないとハーマイオニーはそう思っていた。

税関で開けられたら困るとも思っていた。そしたらそこにヘドウィグがやって来たんだそうです。きっと今までと違ってハリーの誕生日にプレゼントが届くようにしたかった。そのためにヘドウィグはフランスまで取りに行った。

ヘドウィグははるばるフランスまで行ってハーマイオニーが「日刊予言者新聞」の「ふくろう通信販売」で買ったハリーの誕生日プレゼントを持って来てくれたのです。だから私はとてつもなく物凄い事とそう思ったんですよね。

だからヘドウィグはとても得意そうだったというわけなんですよね。ハーマイオニーがくれたのは「箒磨きセット」でした。それを見てハリーは思わず「ワーオ!」と感嘆の叫び(夜中なので小声で)を漏らしたというわけです。

3-2.私の好きなシーン、その2
4年生の夏休みハリーはウィーズリー夫妻から正式な招待を受けてクィディッチ・ワールドカップを観戦するために「隠れ穴」に行く事になりました。そしてそれはマグルの郵便でウィーズリーおばさんの手紙が届いた直後でした。

バーノン叔父さんから「隠れ穴」に行ってもいいと許可が下りてハリーが自分の部屋に戻ると帰宅していたヘドウィグが籠の中からハリーを見つめ何か気に入らない事があると言いたげに嘴をカチカチと鳴らして来たんですよね。

それは先学期の最終日にシリウスからロンに贈られた豆ふくろうが手紙を持って来ていたからです。迷子の花火のように部屋中を飛び回る豆ふくろうが気に入らないとヘドウィグはそうハリーに言いたかったというわけですよね。

ハリーが「落ち着けよ!ここにおいで。返事を出すのに君が必要なんだから!」と言うと豆ふくろうはヘドウィグの籠の上に舞い降りてヘドウィグはそれ以上近づけるものなら近づいてご覧と言いたげに冷たい目で見上げました。

ハリーはすぐさまロンへの返事の手紙を書き豆ふくろうに持たせました。豆ふくろうがいなくなるとハリーはヘドウィグの所へ行き「長旅できるかい?」と訊きました。その問いにヘドウィグは威厳たっぷりにホーと答えました。

ハリーは夜中に突然額の傷痕に痛みが走って目が覚めました。その原因をロンやハーマイオニーの顔などを思い浮かべながら考えていたのですが最終的にはシリウスに手紙を書いて訊いてみようという事で結論に至ったのでした。

「これをシリウスに届けられるね?」

ハリーは手紙を取り上げてヘドウィグに見せながらこう言いました。そして「ちょっと待って。一言書き加えるから」と言うと羊皮紙をもう一度広げてハリーは急いで追伸を書きました。夏休みの残りの期間は「隠れ穴」にいる。

そう書き加えたのです。書き終えた手紙をハリーはヘドウィグの脚に括りつけました。ヘドウィグはいつにも増してじっとしていました。本物の「郵便配達ふくろう」がどう振舞うべきかをハリーにしっかり見せているようです。

「君が戻る頃。僕ロンの所にいるから。判ったね?」

ハリーがこう言うとヘドウィグは愛情を込めてハリーの指を噛んで柔らかい羽音を立てて翼を広げると開け放った窓から高々と飛び立って行きました。ハリーはそんなヘドウィグを姿が見えなくなるまで見送ったというわけです。

ところがヘドウィグは夏休み中には帰って来ませんでした。シリウスの返事の手紙を持って来たのは学期が始まってからでした。

3-3.私の好きなシーン、その3
4年生の学期末にヴォルデモートは復活しハリーはそれを目撃しました。ところがハリーが命からがらホグワーツに戻って来ると魔法大臣コーネリウス・ファッジはハリーの事が信用できないと真っ向からそれを完全否定しました。

それからファッジはヴォルデモートは復活したとそう主張するハリーとダンブルドアの信用を失墜させるため「日刊予言者新聞」に2人を誹謗中傷する文言を書かせる策を施すようになりました。それだけではありませんでした。

新しい教育令を発布して「闇の魔術に対する防衛術」の教師としてホグワーツにドローレス・アンブリッジを送り込んで来たのです。そして何とハリーはそのアンブリッジの最初の授業で罰則を科されてしまったというわけです。

ところがそのアンブリッジの罰則中にハリーの額の傷痕に痛みが走りました。かつてクィレルをしたようにヴォルデモートはアンブリッジをコントロールしているのでは?そう懸念を抱いたハリーはシリウスに手紙を書きました。

不死鳥の騎士団のメンバーの1人のマッド・アイ・ムーディは迷ったら手紙は書くなと警告していました。ハーマイオニーも反対しました。その理由はふくろう便は運ぶ途中で奪われ傍受されて敵の手に渡る恐れがあるからでした。

そこでハリーはもしそうなってもいいようにと手紙の内容に工夫を凝らし第三者の目で手紙を数回読み返しました。そして土曜日の早朝にふくろう小屋に来てヘドウィグにシリウス宛ての手紙を持たせたというわけなんですよね。

「ああそこにいたのか。降りて来いよ。頼みたい手紙があるんだ」

丸天井のてっぺん近くにヘドウィグを見つけるとハリーはこう声をかけました。ヘドウィグはホーと低く鳴いて翼を広げるとハリーの肩に舞い降りました。ハリーは手紙を嘴にくわえさせながらヘドウィグにこう囁いたのでした。

「いいか表にはスナッフルズって書いてあるけど。でもこれはシリウス宛なんだ。オッケー?」

ヘドウィグは琥珀色の目を1回だけ瞬きしました。ハリーはそれが判ったという意味だと思い「じゃ気をつけて行くんだよ」と告げてヘドウィグを窓まで運びました。ハリーの腕を一押しするとヘドウィグは飛び去って行きました。

そしてもちろんヘドウィグはそのシリウス宛ての手紙をちゃんと届けてくれたというわけなんですよね。

今日の最後に
当然の事なんですがヘドウィグはふくろうなので言葉を発する事ができずハリーと会話を交わす事はできません。でもこうして各場面を振り返ってみるとハリーとヘドウィグはまるで会話を交わしているかのように思えますね。

「長旅できるかい?」と訊くハリーにホーと威厳たっぷりに答えたり表はスナッフルズと書いてあるけどシリウス宛ての手紙なんだとハリーが言うと瞬きを1回だけして「判った」と意思表示をしているのはまるで会話のようです。

さらに私が感心したのは最初に紹介したシーンです。ハリーはもちろん誰かに言われたわけでもないのにヘドウィグははるばるハーマイオニーのいるフランスに行きハリーの誕生日プレゼントを誕生日に届けてくれたんですよね。

昨日の記事でも紹介したように「漏れ鍋」の主人のトムがヘドウィグの事を本当に賢いと高く評価していましたが私もその通りだと思いますね。

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