年末年始という事で若干普段とは違う構成で記事をお届けしています。今日と明日の2日間はハーマイオニーが飼っていた猫のクルックシャンクスを紹介する事にします。ハーマイオニーは3年生の夏休みの最終日に「魔法動物ペットショップ」でクルックシャンクスと出会いました。(全3項目)

3-1.ハーマイオニーがクルックシャンクスを飼い始めたきっかけ
ハリーにとって13才の誕生日からの1週間は最悪中の最悪でした。それは何故かと云うとプリベット通り4番地にマージ叔母さんがやって来て1週間に渡って滞在したからです。それはもう地獄の日々だったというわけなんですよね。

そしてついにハリーは堪忍袋の緒が切れました。それはマージ叔母さんの滞在最終日の夜でした。マージ叔母さんは風船のように膨れ上がって怒りで前後の見境がなくなっていたハリーはプリベット通り4番地を飛び出しました。

魔法を使ってしまった。ホグワーツを退校処分になる。もしかしたらアズカバン行きかも?一度はそう思ったハリーでしたが魔法大臣コーネリウス・ファッジの寛大な措置によりハリーはいずれも免れたというわけなんですよね。

ハリーは13才の誕生日にプレゼントと一緒に届いた手紙でロンはエジプトにそしてハーマイオニーはフランスにいる事を知りました。そこでハリーはファッジの計らいで夏休みの残りの期間を「漏れ鍋」で過ごす事になりました。

ハリーがロンにハーマイオニーと合流したのは夏休みの最終日つまり8月31日です。するとハーマイオニーが財布を覗きながらハリーとロンにこう言って来ました。これがクルックシャンクスとの出会いの始まりだったんですよね。

「私まだ10ガリオン持ってるわ。私のお誕生日9月なんだけど自分で一足早くプレゼントを買いなさいってパパとママがお小遣いをくださったの」

ロンは無邪気に「素敵なご本はいかが?」と言いましたが何とハーマイオニーはふくろうが欲しいと言うのです。それはハリーにはヘドウィグがいるしロンにはエロールがいる。しかしエロールは家族全員のふくろうだそうです。

ロンは自分にはネズミのスキャバーズしかいないと言うのです。そのスキャバースがエジプトから帰って来てから何やら元気がないという事で3週間の滞在でもはやダイアゴン横丁の事は知り尽くしているハリーはこう言いました。

「すぐそこに魔法動物ペットショップがあるよ。ロンはスキャバーズ用に何かあるか探せるしハーマイオニーはふくろうが買える」

スキャバーズの調子が悪くなければハリーは当然ハグリッドにヘドウィグを買って貰った「イーロップふくろう百貨店」を勧めたでしょう。ところがそこでスキャバースに襲いかかって来たのがクルックシャンクスだったのです。

ハリーとロンが逃げたスキャバースを見つけて「魔法動物ペットショップ」に戻って来るとちょうどハーマイオニーが出て来る所でした。しかしふくろうを持ってはいませんでした。ハーマイオニーが買ったのは猫だったのです。

それがクルックシャンクスだったんですよね。

3-2.改めてクルックシャンクスについて
「あれは一体何だったんだ?」と訊くロンにハリーは「巨大な猫か小さな虎かどっちかだ」と答えました。それがスキャバーズを見つけた2人が「魔法動物ペットショップ」に戻ってみるとハーマイオニーの胸に抱かれていました。

自分に襲いかかって来た猫をハーマイオニーが買ったものだからロンが半ば呆れて「君あの怪物を買ったのか?」と訊くとハーマイオニーからは「この子素敵でしょう。ね?」という言葉が返って来たというわけなんですよね。

ハーマイオニーは得意満面でしたがハリーは見解の相違だとそう思いました。赤味がかったオレンジ色の毛がたっぷりでふわふわでした。しかしどう見てもガニ股ですし気難しそうな顔がおかしな具合につぶれていたんですよね。

まるでレンガの壁に正面衝突したようです。クルックシャンクスはハーマイオニーの腕の中で満足気に甘え声を出していました。ロンはハーマイオニーに「そいつ危うく僕の頭の皮を剥ぐ所だったんだぞ!」と抗議したのでした。

ハーマイオニーは「そんなつもりはなかったのよ。ねえクルックシャンクス?」と応えました。それに対しロンはスキャバースは安静にしていなくてはならないのにそんなのに周りをうろつかれては安心できないと反論しました。

ところがハーマイオニーはそれはロンの取り越し苦労だとそう言うのです。クルックシャンクスは自分の女子寮で寝るんだしスキャバースはロンの男子寮だから問題ないのだそうです。さらにハーマイオニーはこうも言いました。

「可哀想なクルックシャンクス。あの魔女が言ってたわ。この子もう随分長ーい事あの店にいたって。誰も欲しがる人がいなかったんだって」

この言葉にロンは「そりゃ不思議だね」と皮肉っぽく言いました。しかしロンとスキャバーズにとっては残念な事にロンの心配は取り越し苦労には終わらずスキャバーズとクルックシャンクスは談話室で何度も遭遇したのでした。

ロンは激怒しましたがハーマイオニーは猫はネズミを追いかけるものだとそう反論しました。ところがそうではありませんでした。最初に会ったその瞬間からクルックシャンクスはスキャバーズの正体を見抜いていたんですよね。

スキャバーズは実は未登録の「動物もどき」で世間では死んだと思われていたピーター・ペティグリューでした。学期末試験が終了したその日の夜にハリーたち3人はホグズミード村の「叫びの屋敷」でそれを確認したのでした。

シリウス・ブラックがアズカバンを脱獄したのはスキャバーズことピーター・ペティグリューがロンのペットとしてハリーのいるホグワーツに戻ると知ったからでした。シリウスもまたクルックシャンクスにその事を伝えました。

そのためクルックシャンクスは執拗にスキャバースを追いかけていたというわけなんですよね。

3-3.改めて「ニーズル」について
クルックシャンクスはただの猫ではなくニーズルという魔法動物です。ホグワーツ校指定教科書の「幻の動物とその生息地」によるとこのニーズルは元々はイギリスで飼育されていたが今や世界中に輸出されているのだそうです。

猫に似た小型の生物で毛は斑点に斑入りにブチなんだそうです。特大の耳とライオンのような尾を持ち知的で自立しており時々攻撃的になるもののその一方で魔法使いや魔女の誰かになつくと素晴らしいペットになるとの事です。

ニーズルには摩訶不思議な能力が備わっていて嫌な奴とか怪しげな奴を見分ける事ができる。さらには飼い主が道に迷った時には無事に帰宅できるよう道案内として頼りになるそうです。ニーズルは一度に8頭まで妊娠できます。

加えて猫との異種交配も可能なのだそうです。マグルの興味を引くに足る珍しい姿をしているが飼うには許可証が必要なんだそうです。おそらくはハーマイオニーもハリーにロンがいない間にその手続きをしていたんでしょうね。

そのため魔法界で飼われている猫はおそらくはほとんどがニーズルなんでしょうね。このニーズルはハリーポッター・シリーズの各所に登場しています。ハリーが初めてホグワーツ特急に乗った時にもニーズルは登場しています。

ハリーが9と3/4番線に入るとホームには色とりどりの猫つまりニーズルがハリーの足下を縫うように歩いていました。さらにはホグワーツの管理人アーガス・フィルチが飼っているミセス・ノリスも当然ニーズルなんでしょうね。

2年生の時ハーマイオニーがギルデロイ・ロックハート主宰の「決闘クラブ」で組になったミリセント・ブルストロードは猫を飼っていたようでハーマイオニーはその猫の毛をポリジュース薬に入れ病棟に入院する事になりました。

さらには第7巻「死の秘宝」でハリーがグリモールド・プレイス12番地のシリウスの部屋で見つけた母リリーの手紙には猫が登場しています。つまりハリーの両親ポッター夫妻もまたニーズルを飼っていたというわけなんですよね。

それにフィッグばあさんことアラベラ・フィッグが飼っていた夥しい数の猫もニーズルなんだそうですね。

今日の最後に
前述のようにニーズルには摩訶不思議な能力が備わっていて嫌な奴とか怪しげな奴を見分ける事ができるそうです。クルックシャンクスはこの能力でスキャバーズがネズミではなく未登録の「動物もどき」と気づいたんでしょうね。

さらには人に自分が見聞きした光景などを伝える能力もあるみたいです。フィルチとフィッグばあさんは2人ともスクイブで魔法力を持たないのに猫つまりはこのニーズルと意思の疎通をしています。シリウスもだったんですよね。

何か見つけるとミセス・ノリスはフィルチに知らせフィルチはすぐさまその現場に飛んで来ます。フィッグばあさんもハリー5年生の夏休みの時にマンダンガス・フレッチャーの代わりにミスター・チブルスを見張りに立てました。

シリウスもまたクルックシャンクスと意思の疎通をしていてハリーたちと「叫びの屋敷」で会った時に何とクルックシャンクスの名前を知っていました。でも一体どうやっていたのかの謎は結局は明らかにはなりませんでしたね。

つまりは結構単純な方法でテレパシー機能のようなものでニーズルの目を見ると見た光景が浮かんで来る。そういう事なんだと私はそう思いますね。それに人の考えを見抜けるという事は開心術に長けているのかもしれませんね。
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