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ヘドウィグにクルックシャンクスにピッグウィジョン(4)(6回シリーズ)

昨日と今日の2日間に渡ってハーマイオニーが飼っていた猫のクルックシャンクスを取り上げています。実はやはり「類は友を呼ぶ」という事なのか?シリウスもまたクルックシャンクスの事を自分が出会った猫の中で最も賢いと高く評価しているんですよね。(全3項目)

3-1.シリウスとの関係
クルックシャンクスは自分のいた「魔法動物ペットショップ」で見たその瞬間にスキャバーズが未登録の「動物もどき」だと気づきました。しかしそれはシリウスについても同じ事で犬ではない事をすぐに見破ったんだそうです。

スキャバーズはその狂った猫つまりクルックシャンクスが怖いんだ。こう主張するロンにシリウスは「この猫は狂ってはいない」と言いました。それどころか自分が出会った猫の中で最も賢いとまで言って高く評価したのでした。

シリウスによれば自分も出会った時にクルックシャンクスに犬ではない事を見破られ信用されるまでに暫くかかった。そしてようやく自分の狙いをクルックシャンクスに伝える事ができてそれ以降は助けてくれたんだそうです。

それを聞いてハーマイオニーが「それどういう事?」と訊くとシリウスは「ピーターを私の所へ連れて来ようとした。しかしできなかった」と答えました。しかしできなかったので別の形で協力してくれたとの事なんだそうです。

それはシリウスのためグリフィンドール塔に入る合言葉を盗み出してくれたのだそうです。誰か男の子のベッド脇の小机から持って来てくれたらしい。その男の子というのは実はネビルで本人は自分に非があると思っていました。

ネビルはそのためにマクゴナガル先生にホグズミード行きを禁じられ罰則を科され他のグリフィンドル生たちにはネビルに合言葉を教えてはならないと言い渡す事となりました。つまり1人では寮に入れなくなってしまいました。

そのため哀れなネビルは毎晩誰かが一緒に入れてくれるまで談話室の外で待つ羽目になりました。おまけにおばあさんからは「吠えメール」が届きました。クルックシャンクスがした事でネビルは散々な目に遭ってしまいました。

しかしピーター・ペティグリューは事の成り行きを察知し逃げました。この猫はクルックシャンクスという名前だね?クルックシャンクスがピーター・ペティグリューがベッドのシーツに血の痕を残したと教えてくれたそうです。

多分自分で自分を噛んだのだろう。それは死んだと見せかけるのは前にも一度やった事だからとシリウスはハリーたちに説明したというわけです。意思の疎通をして加えてシリウスはクルックシャンクスの名前も知っていました。

3-2.私の好きなシーン、その1
そんなわけで初めて会ったその時からスキャバーズがネズミではなく「動物もどき」だという事をクルックシャンクスは気づいていました。そしてついにハリーたち3人がその事実を知る日がやって来たというわけなんですよね。

ハグリッドの小屋に隠れていたスキャバーズことピーター・ペティグリューをハーマイオニーが見つけハリーたちはハグリッドに言われて城へと戻り始めましたがシリウスがロンごとピーター・ペティグリューを連れ去りました。

突然どこからともなく何かが横っ面を張りハリーは倒れてしまいました。ハーマイオニーが痛みで悲鳴を上げ倒れる音が聞こえました。ハリーが小声で「ルーモス!光よ!」と唱えると杖灯りに照らされたのは「暴れ柳」でした。

その樹下に入り込んでいたのです。まるで強風に煽られているかのように枝を軋ませ「暴れ柳」は2人をこれ以上近づかせてなるものかと前に後ろにと枝を叩きつけていました。そしてその「暴れ柳」の根元にロンがいたのでした。

黒い巨大な犬がロンを根元に大きく開いた隙間に引きずり込もうとしていました。ロンは激しく抵抗していましたがやがて姿を消しました。ハーマイオニーは助けを呼ばなくてはとそう叫びましたがハリーはこう反論しました。

「駄目だ!あいつはロンを食ってしまうほど大きいんだ。そんな時間はない」

これにハーマイオニーは絶対あそこには入れないから誰か助けを呼ばないとと再び訴えました。これにハリーは「あの犬が入れるなら僕たちにもできるはずだ」と応えあちらこちらを跳び回り何とか枝をかいくぐろうとしました。

しかし一歩も根元に近づく事などできません。その場でおろおろ走り回りながらハーマイオニーは「ああ誰か助けて」とか「誰かお願い」などと呟き続けました。その時でした。クルックシャンクスが素早く前に出たんですよね。

殴りかかる大枝の間をまるで蛇のようにすり抜けると両方の前脚を木の節の1つに乗せました。すると突如として「暴れ柳」はまるで大理石になったかのように動きを止めました。木の葉1枚さえも微動だにしようとしませんでした。

「クルックシャンクス!この子どうして判ったのかしら?」

ハーマイオニーはわけが分らず小声でこう呟きました。この疑問にハリーは「あの犬の友達なんだ。僕2匹が連れ立っている所を見た事がある」と答えてハーマイオニーに「行こう。君も杖を出しておいて」とそう言ったのでした。

2人が根元に近づくとクルックシャンクスは先に滑り込みました。ハリーはその後に続き狭い土のトンネルの傾斜を底まで滑り落ちました。クルックシャンクスは少し先を歩いていました。2人はロンの事が心配で急ぎに急ぎました。

2人はほとんど体を二つ折りにして先に急ぎました。やがてトンネルは上り坂になりました。道が捩って曲がりクルックシャンクスの姿が消えました。その代わりに小さな穴から漏れるぼんやりした明りが目の中に入って来ました。

どうやらロンのいる所に到着したようです。

3-3.私の好きなシーン、その2
そして次なる場面は全ての真相が明らかになりハリーの両親ポッター夫妻を裏切り「秘密の守人」だったのは実はシリウスではなくピーター・ペティグリューでシリウスは無実だった。そして一行は城に引き返し始めたのでした。

ペティグリューは判断がハリーに委ねられアズカバンに行く事になりました。こんな奇妙な群れに加わったのはハリーにとって初めてでした。クルックシャンクスが先頭に立って階段を下り他の人たちがそれに続いたんですよね。

クルックシャンクスの後にルーピンにペティグリューとロンがまるでムカデ競走のように繋がって下りました。シリウスがスネイプの杖を使ってその当の本人のスネイプ自身を宙吊りにしスネイプは不気味に宙を漂っていました。

しんがりがハリーとハーマイオニーです。トンネルを城に向かって戻るのが一苦労でした。ルーピンにペティグリューとロンの組が横向きになり歩く事を余儀なくされました。ペティグリューがいつ逃げるか分からないからです。

そのためルーピンはペティグリューに杖を突きつけたままです。最後尾のハリーからは3人が一列になって歩きにくそうにトンネルを横這いして行くのが見えたのでした。その先頭を行くのは相変わらずクルックシャンクスでした。

「これがどういう事なのか判るかい?ペティグリューを引き渡すという事が」

トンネルをのろのろと進みながら出し抜けにシリウスがハリーにこう話しかけました。これにハリーは「あなたが自由の身になる」と応えシリウスは「そうだ」と言葉を返したその後ハリーに向かってこう言ったというわけです。

「しかしそれだけではない。誰かに聞いたかも知らないが私は君の名付け親でもあるんだよ」

こう言うシリウスにハリーは「ええ知っています」と言いました。するとシリウスは声を緊張させつつ「つまり君の両親が私を君の後見人に決めたのだ。もし自分たちの身に何かあればと」とハリーに言ったというわけですよね。

ハリーはシリウスの次の言葉を待ちました。何故ならシリウスが言おうとしている事が自分の考えている事と同じだったらとそう思ったからです。そしてハリーの思っていた通りでした。それはシリウスと暮らすという事でした。

汚名が晴れてハリーがもし別の家族が欲しいと思うならとシリウスは言いました。そう言われてハリーの胸の奥で何かが爆発してハリーはシリウスに「えっ?あなたと暮らすの?」と言って思わず岩に頭をぶつけてしまいました。

ダーズリー一家と別れて名付け親のシリウスと暮らす。これはハリーにとっては願ってもない事でした。ところがこれは実現しませんでした。一行は学校の校庭に戻ると月明かりを浴びていました。何と今夜は満月だったのです。

ルーピンは狼に変身し杖を取り落としました。ペティグリューはその杖を拾い逃げてしまったんですよね。

今日の最後に
昨日の記事でお伝えしたようにニーズルには摩訶不思議な能力が備わっていて飼い主が道に迷った時は無事帰宅するための道案内として頼りになる。今日紹介した最初の場面でクルックシャンクスはその役目を果たしていますね。

さらにはニーズルは開心術に長けているのではともお伝えしましたがクルックシャンクスが「暴れ柳」を止めてハリーとハーマイオニーを「叫びの屋敷」に招き入れたのはシリウスの思いを見通してそうしたと私は思いますね。

つまり全ての真実をハリーに伝えたいというシリウスの思いというわけです。シリウスはクルックシャンクスがそこまでしてくれたのを見て今まで会った猫の中では最も賢いとクルックシャンクスを高く評価したと私は思います。

こうしてクルックシャンクスのお陰でハリーは「叫びの屋敷」に来る事ができて全てを知る事ができたというわけなんですよね。

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