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セブルス・スネイプ語録集「謎のプリンス」編(2)(28回シリーズ)

ナルシッサ・マルフォイがやって来たのはスネイプの自宅があるスピナーズ・エンドという所でした。姉のベラトリックス・レストレンジが追って来てスネイプに会ってはいけないと言いました。しかしナルシッサはそれを振り切ってスネイプの自宅の扉を叩いたのでした。(全3項目)

3-1.ナルシッサとベラトリックスが到着した所は?
やってはいけない。あいつは信用できない。こう言うベラトリックス・レストレンジにナルシッサ・マルフォイは闇の帝王は信用していらっしゃるわと言い返しました。するとベラトリックスはこう反論したというわけです。

「闇の帝王は・・・きっと・・・間違っていらっしゃる」

それにいずれにせよこの計画は誰にも漏らすなと言われているじゃないか。こんな事をすれば闇の帝王への裏切りになる。こう言うベラトリックスにナルシッサは凄み「放してよベラ」と言い放ったというわけなんですよね。

そしてマントの下から杖を取り出すと脅すようにベラトリックスの顔に突きつけましたがベラトリックスは笑って姉の自分にできやしないと言ったのでした。しかしそんなベラトリックスにナルシッサはこう言い返しました。

「できない事なんかもう何もないわ!」

ヒステリックな響きの声でこう言うとナルシッサは杖をナイフのように振り下ろしました。閃光が走りベラトリックスは火傷をしたかのようにナルシッサの腕を放しました。ナルシッサは突進をしたというわけなんですよね。

ベラトリックスは手をさすりながら今度は少し距離を置いて再びナルシッサを追いました。レンガ建ての家の間の人気のない迷路をナルシッサとベラトリックスはさらに奥のほうに入り込みました。ナルシッサは急ぎました。

ナルシッサはスビナーズ・エンドという名の袋小路に入って行きました。聳え立つような製糸工場の煙突が巨大な人差し指が警告しているかのように通りの上に浮かんで見えます。ナルシッサは一番奥の家に辿り着きました。

板が打ち付けられた窓や壊れた窓を通り過ぎるナルシッサの足音が石畳にこだまして1階の部屋のカーテンを通してちらちらと仄暗い灯りが見えます。ベラトリックスは悪態をつきながらようやくナルシッサに追いつきました。

ナルシッサはもう扉を叩いていました。少し息を切らして夜風に乗って運ばれて来る川の臭気を吸い込みながら2人は佇んで待ちました。暫くして扉の向こう側で何かが動く音が聞こえ僅かに扉が開いて隙間ができたのでした。

2人を見る男の姿が細長く見えました。黒い長髪が土気色の顔と暗い眼の周りでカーテンのように分れています。ナルシッサがフードを脱ぎました。蒼白な顔が暗闇の中で輝くほど白く長いブロンドの髪が背中に流れています。

男が「ナルシッサ!」と名前を呼んで扉を少し広く開けたので明かりがナルシッサとベラトリックスを照らしました。男は「これは何と驚きましたな!」と言いました。それに対してナルシッサは声を潜めてこう言いました。

「セブルス。お話できるかしら?とても急ぐの」

3-2.家の中に
スネイプは「いやもちろん」と答えると一歩下がってナルシッサを招き入れました。一方まだフードを被ったままの姉のベラトリックスは許しも請わずに後に続くと前を通りながらぶっきらぼうに「スネイプ」と言いました。

その言葉にスネイプは「ベラトリックス」と応えました。2人の背後でピシャリと扉を閉めながら唇の薄いスネイプの口元には嘲るような笑いが浮かびました。入った所が小さな居間になっていて暗い独房のような部屋でした。

壁はびっしりと本で覆われています。黒か茶色の革の背表紙の本が多くを占めています。擦り切れたソファに古い肘掛椅子とぐらぐらするテーブルが天井からぶら下がった蝋燭ランプの薄暗い明かりの下に置かれていました。

普段は誰も人が住んでいないようなほったらかしの雰囲気が漂っています。スネイプはナルシッサにソファを勧めました。ナルシッサはマントを脱ぐと打ち捨てて座り込むと膝の上で組んだ震える白い手を見つめたのでした。

何やら深刻な事を抱えているという感じですね。ベラトリックスはもっとゆっくりとフードを下しました。妹のナルシッサの白さとは対照的な黒髪で厚ぼったい瞼に顎はがっちりしています。ナルシッサの背後に立ちました。

そこに立つまでの間ベラトリックスはスネイプを凝視したままで目を離しませんでした。スネイプはナルシッサとベラトリックスの前にある肘掛椅子に腰掛けると「それでどういうご用件ですかな?」と問いかけたのでした。

その問いにナルシッサが「ここには。ここには私たちだけですね?」と小声で問い返しました。それにスネイプはこう答えて背後の壁の本棚に杖を向けました。するとバーンという音と共に隠し扉が勢いよく開いたのでした。

「無論そうです。ああワームテールがいますがね。しかし虫けらは数に入らんでしょうな?」

隠し扉が開いた所には狭い階段がありそこには小男が立ちすくんでいました。その男にスネイプは面倒くさそうに「ワームテールお気づきの通りお客様だ」と言い男は背中を丸めて最後の数段を下りて部屋に入って来ました。

小さい潤んだ目に尖った鼻で間の抜けた不愉快な愛想笑いを浮かべています。左手で右手をさすっていますが右手はまるで輝く銀色の手袋を嵌めているかのようです。ナルシッサとベラトリックスを見てこう言って来ました。

「ナルシッサ!それにベラトリックス!ご機嫌麗しく」

するとスネイプは?

3-3.飲み物を持って来るんだ
ワームテールが愛想良く挨拶を済ませた所でスネイプは「ワームテールが飲み物をご用意いたしますよ。よろしければ」と言い「その後こやつは自分の部屋に戻ります」とも言いました。だからいないも同然というわけです。

ワームテールはスネイプに何かを投げつけられたようにたじろぎ「私はあなたの召し使いではない!」とスネイプの目を避けながら文句を言いました。そんなワームテールにスネイプはこう言葉を返したというわけですよね。

「ほう?我輩を補佐するために闇の帝王がお前をここに置いたとばかり思っていたのだが」

これにワームテールは補佐というならそうです。でも飲み物を出したりとかあなたの家の掃除をするとかじゃないと反論しました。そんなワームテールに向かってスネイプはさらりとこう言い返したというわけなんですよね。

「それは知らなかったなワームテール。お前がもっと危険な任務を渇望していたとはね」

さらにスネイプが「それならた易い事だ。闇の帝王にお話し申し上げて」と言うとワームテールは「そうしたければ自分でお話しできる!」と言いスネイプは「もちろんだとも」と応えてニヤリと笑うとこう言ったのでした。

「しかしその前に飲み物を持って来るんだ。しもべ妖精が造ったワインで結構」

ワームテールは何かを言い返したそうに暫くぐずぐずしていましたがやがて踵を返し別の隠し扉に入って行きました。バタンという音やグラスがぶつかり合う音が聞こえたかと思うとまもなくワームテールが再び現れました。

埃っぽい瓶を1本とグラス3個を盆に載せて持っていました。ぐらぐらするテーブルにそれを置くとワームテールはあたふたとその場を離れて本で覆われた隠し扉を閉めていなくなりました。瓶は血のように赤いワインでした。

スネイプはそのワインを3個のグラスに注ぎナルシッサとベラトリックスの姉妹にその内の2つを手渡しました。これでナルシッサの話が始まると思ったらそうはならなかったのでした。2つのハードルが待ち受けていました。

特に2つ目が特大だったんですよね。

今日の最後に
この場面を振り返る毎に思ってしまうのが「ナルシッサ・マルフォイはセブルス・スネイプが好きなのでは?」という事ですよね。普段なら従順な姉のベラトリックスに対して杖をナイフのように振り下ろして攻撃しました。

妹ナルシッサの意外な行動にたじろいで後を追ったものの今度は少し距離を置いていました。これまでナルシッサは夫であるルシウス氏に遠慮をしてスネイプの自宅には決して行かないようにしていた。そうみたいですよね。

スネイプも来たのがナルシッサと知った時には「これは何と驚きましたな!」と言っていましたよね。でも夫のルシウス氏は例の予言球を手に入れようとした魔法省の騒動で捕まりアズカバンに送られてしまったんですよね。

だから今はもう遠慮は要らないというわけです。普段は逆らえない姉のベラトリックスを「できない事なんかもう何もないわ!」と言って攻撃ができたのもセブルス・スネイプへの思いがあればこそというわけなんですよね。

そうだと私は思いますね。

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