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セブルス・スネイプ語録集「謎のプリンス」編(3)(28回シリーズ)

ナルシッサはスネイプに助けて欲しいとそう訴えましたがベラトリックスが口を挟んで邪魔立てして来ました。そこでスネイプはナルシッサにベラトリックスの言いたい事を言わせてやろうとそう申し入れたのでした。ベラトリックスが矢継ぎ早にして来た質問に対してスネイプは?(全3項目)

3-1.口を挟むベラトリックス
スネイプにワインの入ったグラスを渡されるとナルシッサは呟くように礼を言いましたがベラトリックスのほうは何も言わずにスネイプを睨み続けました。スネイプは意に介する風もなくてむしろ面白がっているようでした。

スネイプは「闇の帝王に」と言いグラスを掲げワインを飲み干しました。ナルシッサとベラトリックスもそれに倣いました。スネイプが2人のグラスに二杯目を注ぎそれを受け取りつつナルシッサが急き込んでこう言いました。

「セブルスこんな風にお訪ねしてすみません。でもお目にかからなければなりませんでした。あなたしか私を助けられる方はいないと思って」

するとスネイプは手を上げてナルシッサを制し再び杖を階段の隠し扉に向けました。バーンと大きな音と共に悲鳴が聞こえて来てワームテールが階段を駆け上がる音がしました。スネイプはナルシッサにこう言ったのでした。

「失礼。奴は最近扉の所で聞き耳を立てるのが趣味になったらしい。どういうつもりなのか我輩には分りませんがね。ナルシッサ何をおっしゃりかけていたのでしたかな?」

ナルシッサは身を震わせて大きく息を吸うと再び話し始め「セブルスここに来てはいけない事は判っていますわ。誰にも何も言うなと言われています」と言いました。ところが「でも」と言った所でまた邪魔が入ったのでした。

「それなら黙ってるべきだろう!特に今の相手の前では!」

ベラトリックスがこう口を挟んで来ました。その言葉を聞いてスネイプが「今の相手?」と皮肉たっぷりに繰り返しました。さらにスネイプはベラトリックスに向かってこのように質問を投げかけたというわけなんですよね。

「それでベラトリックスそれはどう解釈すればよいのかね?」

3-2.数々の疑念を列挙するベラトリックスに
「お前を信用していないって事さスネイプお前もよく知っての通り!」ベラトリックスはこう答えてナルシッサは啜り泣くような声を漏らすと両手で顔を覆いました。その一方スネイプはグラスをテーブルに置いたのでした。

そして椅子に深く座り直して両手を肘掛けに置くと睨みつけているベラトリックスに笑いかけました。それからナルシッサにこう言ったのでした。スネイプはベラトリックスの言う事など笑止千万と言いたげな素振りですね。

「ナルシッサ。ベラトリックスが言いたくてうずうずしている事を聞いたほうがよろしいようですな。さすれば何度もこちらの話を中断される煩わしさもないだろう。さあベラトリックス続けたまえ」

続けて「我輩を信用しないというのはいかなる理由かね?」と訊くスネイプにベラトリックスは「理由は山ほどある!」と答えてソファの後ろからずかずかと進み出て来てテーブルの上にグラスを叩きつけたというわけです。

そして「どこから始めようか!」と言うとスネイプに抱いている疑念の数々を列挙したのでした。闇の帝王が倒れた時お前はどこにいた?帝王が消え去った時どうして一度も探そうとしなかった?それはまだまだ続きました。

ダンブルドアの懐で暮らしていたこの歳月お前は一体何をしていた?闇の帝王が「賢者の石」を手に入れようとした時にお前はどうして邪魔をした?闇の帝王が蘇った時お前は何故すぐに戻らなかった?さらにまだ続きます。

数週間前闇の帝王のために予言を取り戻そうと我々が戦っていた時お前はどこにいた?それに5年間もお前の掌中にあったというのにハリー・ポッターは何故まだ生きているのだ?これが列挙した疑念の数々だったんですよね。

言い終えたベラトリックスは胸を激しく波立たせ頬には血が上っていました。その背後でナルシッサはまだ両手で顔を覆ったまま身動きもせずに座っていました。スネイプは笑みを浮かべるとこう答えたというわけですよね。

「答える前に。ああいかにもベラトリックスこれから答えるとも!我輩の言葉を陰口を叩いて我輩が闇の帝王を裏切っているなどとでっち上げ話をする連中に持ち帰るがよい」

こう言うとスネイプは今度は一転して「答える前にそうそう逆に1つ質問するとしよう」と言い出しました。我輩が笑っていられるのはどうしてなのか?それはこういう理由だからなんだとスネイプは言いたいというわけです。

「君の質問のどれ1つを取ってみても闇の帝王が我輩に質問しなかったものがあると思うかね?それに対して満足のいく答えをしていなかったら我輩は今こうしてここに座り君と話をしていられると思うかね?」

ベラトリックスはたじろぎ「あの方がお前を信じておられるのは知っている」と答えてヴォルデモートがセブルス・スネイプを信用している事は認めました。ベラトリックスは「しかし」と言って反論しようとしたのでした。

「あの方が間違っていると思うのか?それとも我輩が上手く騙したとでも?不世出の開心術の達人である最も偉大なる魔法使い闇の帝王に一杯食わせたとでも?」

ベラトリックスが反論しようとするのを遮るとスネイプはこう訊きました。ベラトリックスは答えませんでしたが初めてぐらついた様子を見せました。スネイプはそれ以上追及しませんでした。再びグラスを持ち上げました。

ワインを一口すするとスネイプはベラトリックスの質問に答え始めたというわけなんですよね。

3-3.理由の説明を始めたスネイプ
「闇の帝王が倒れた時我輩がどこにいたかとそう聞かれましたな。我輩はあの方に命じられた場所にいた。ホグワーツ魔法魔術学校に」スネイプはこう言うと自分が何故ホグワーツにいたのかの理由をこう説明したのでした。

「何となれば我輩がアルバス・ダンブルドアをスパイする事をあの方がお望みだったからだ。闇の帝王の命令で我輩があの職に就いた事はご承知だと拝察するが?」

最後に「ご承知だと拝察するが?」と問いかけられてベラトリックスはほとんど見えないほど僅かに頷いてそれを認めました。そして口を開こうとしましたがスネイプは機先を制してベラトリックスの次の質問に答えました。

「あの方が消え去った時。何故お探ししようとしなかったかと君はそうお尋ねだ。理由は他の者と同じだ。エイブリー、ヤックスリー、カローたち、グレイバッグ、ルシウス」

最後に「ルシウス」と夫の名前を口にしたのでスネイプはナルシッサに軽く頭を下げました。スネイプはさらに言葉を続けて配下の死喰い人でご主人様を探そうとしなかったのは沢山いるではないかとそう説明したのでした。

「その他あの方をお探ししようとしなかった者は多数いる。我輩はあの方はもう滅したと思った。自慢できる事ではない。我輩は間違っていた。しかし今更詮無い事だ」

スネイプはさらに言葉を続けて「あの時に信念を失った者たちをあの方がお許しになっていなかったらあの方の配下はほとんど残っていなかっただろう」と言いました。するとベラトリックスが熱っぽくこう言ったのでした。

「私が残った!あの方のために何年もアズカバンで過ごしたこの私が!」

スネイプは気のない声で「なるほど。見上げたものだ」とそう言ったというわけなんですよね。

今日の最後に
何故ベラトリックス・レストレンジはここまでセブルス・スネイプを信用しないのか?これは過去の記事で既にもう言っている事なんですが読んでいない人のために言うとそれはスネイプが純血の魔法使いではないからです。

ルシウス・マルフォイ氏やシリウスの両親と同様にベラトリックスもまた狂信的な純血主義者なので父親がマグルで純血の魔法使いではないスネイプの事は一切信用できない。そのように考えているというわけなんですよね。

ちなみにヴォルデモートが消え去った時に探そうとしなかった魔法使いとしてスネイプはエイブリーにヤックスリーとカローたちそれにグレイバックとそして最後にはルシウス・マルフォイ氏の名前を挙げているんですよね。

私はこれはひょっとしたらスネイプがここで挙げたのは純血の魔法使いなのではないかと思います。スネイプは純血の魔法使いだって消え去った闇の帝王を探していないじゃないかとさりげなく示していたとそう思いますね。

だから自分だけを責めるなとスネイプはベラトリックスにそう言いたいというわけなんですよね。

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