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セブルス・スネイプ語録集「謎のプリンス」編(5)(28回シリーズ)

ベラトリックスは「これだけあるのだから信用できないのは当然だ!」とばかりに疑問の数々を列挙しました。しかしスネイプは全ての質問に答えベラトリックスを論破しました。そしてベラトリックスを黙らせるとナルシッサに声をかけたのでした。(全3項目)

3-1.魔法省の例の件で
先月末に魔法省の「予言の間」で予言を封印したガラス球を手に入れるのに失敗した件でベラトリックスがルシウス氏を責めたために今まで黙っていたナルシッサが夫を責めるなんてと口を挟んで来る事態となったのでした。

「責めをなすり合っても栓なき事。既にやってしまった事だ」

スネイプがすらりとこう言うとベラトリックスはさらに激昂して「お前は何もしなかった!何もだ。我らが危険に身をさらしている時にお前はまたしても不在だった。スネイプ違うか?」と不満をぶちまけたというわけです。

これにスネイプは「我輩は残っていよとの命を受けた」と答えました。さらに「君は闇の帝王と意見を異にするのかもしれんがね」とも言いました。自分が残ったのはちゃんとした理由があるからだとスネイプは言うのです。

「我輩が死喰い人と共に不死鳥の騎士団と戦ってもダンブルドアはそれに気づかなかっただろうとそうお考えなのかな?」

スネイプはアルバス・ダンブルドアをスパイするためにホグワーツにいるのですから死喰い人と共に不死鳥の騎士団と戦って旗幟鮮明にしてしまったら全てがぶち壊しですよね。これについてはスネイプの言う通りですよね。

「それに。失礼ながら。危険とか言われたようだが。十代の子供6人を相手にしたのではなかったのかね?」

こう訊くスネイプにベラトリックスは「加勢が来たんだ。知っての通り。まもなく不死鳥の騎士団の半数が来た!」と答えました。でも来たのはシリウスにルーピンとマッド・アイにトンクスとキングズリーの計5人でした。

暫くしてからダンブルドアがやって来ました。到底騎士団員の半数とは言い難いと私は思いますがどうなんでしょうね。ここで不死鳥の騎士団の話が出たという事でついでといった感じでベラトリックスがこう訊きました。

「ところで騎士団の話が出たついでに訊くが本部がどこにあるかは明かせないとお前はまだ言い張っているな?」

この問いにスネイプは「秘密の守人は我輩ではないのだからして我輩がその場所の名前を言う事はできない。その呪文がどういう効き方をするかご存知でしょうな?」と答えました。さらにスネイプはこうも言ったのでした。

「闇の帝王は騎士団について我輩がお伝えした情報で満足していらっしゃる」

そしてちゃんと成果も出ているとスネイプはそう言うのです。

「ご明察の事と思うがその情報が過日エメリーン・バンスを捕えて殺害する事に結びついたしさらにシリウス・ブラックを始末するにも当然役立ったはずだ。もっとも奴を片づけた功績は全て君のものだが」

だからなんだそうです。スネイプは頭を下げてベラトリックスに杯を上げました。しかしベラトリックスは硬い表情を変えませんでした。さしずめスネイプに杯を上げられてもうれしくも何ともないという事なんでしょうね。

3-2.ハリー・ポッターがまだ生きている理由
するとここでベラトリックスは「私の最後の質問を避けているぞ」と言いました。この5年間いつでも殺害できたはずなのに何故ハリー・ポッターは今でも生きているのかという疑問です。スネイプはこう訊き返して来ました。

「この件を闇の帝王と話し合ったのかね?」

ベラトリックスは「あの方は」とか「最近私たちは」と言い淀んだ後「お前に聞いているのだスネイプ!」と言いました。ここでスネイプはこう言いハリーを殺害していたら闇の帝王にとっても困った事になると言いました。

「もし我輩がハリー・ポッターを殺していたら闇の帝王はあやつの血を使って蘇る事ができず無敵の存在となる事も」

スネイプは「無敵の存在となる事もできなかった」と言おうとしたんでしょうが言葉を途中で遮るとベラトリックスは闇の帝王は死んだと思っていたのに何なんだとばかりにスネイプに対してこう突っ込みを入れたのでした。

「あの方が小僧を使う事を見越していたとでも言うつもりか!」

スネイプは「そうは言わぬ。あの方のご計画を知る由もなかった。既に白状した通り我輩は闇の帝王が死んだと思っていた」とそう応えました。ただスネイプはこういう観点からそう言ったんだという事みたいなんですよね。

「ただ我輩は闇の帝王がポッターの生存を残念に思っておられない理由を説明しようとしているだけだ。少なくとも1年前まではだが」

これを受けベラトリックスが「それなら何故小僧を生かしておいた?」と訊くとスネイプは「我輩の話が分っていないようだな?」と言いました。その理由はハリーがダンブルドアのお気に入りの生徒だからなんだそうです。

「我輩がアズカバン行きにならずに済んだのはダンブルドアの庇護があったればこそだ。そのお気に入りの生徒を殺せばダンブルドアが我輩を敵視する事になったかもしれない。違うかな?」

さらにはそれだけではない。スネイプは続けて「しかし単にそれだけでの事ではなかった。ポッターが初めてホグワーツにやって来た時ポッターに関する様々な憶測が流れていた事を思い出していただこう」とも言いました。

「彼自身が偉大なる闇の魔法使いではないか。だからこそ闇の帝王に攻撃されても生き残ったのだという噂だ」

だからスネイプによれば「事実闇の帝王のかつての部下の多くがポッターこそ我々全員がもう一度集結し擁立すべき旗頭ではないかと考えた」という事になったのだそうです。こういう事だったので生かしておいたそうです。

「確かに我輩は興味があった。だからしてポッターが城に足を踏み入れた瞬間に殺してしまおうという気には到底なれなかった」

しかしそれも短い期間でスネイプが言うには「もちろんあいつには特別な能力など全くない事が我輩にはすぐ読めた」との事でした。スネイプによればホグワーツに入学してからのハリーはこんな有り様だったとの事でした。

「奴は何度かピンチに陥ったが単なる幸運とより優れた才能を持った友人との組み合わせだけで乗り切って来た。徹底的に平凡な奴だ」

さらにスネイプに言わせれば問題のある生徒で「もっとも父親同様独り善がりの癇に障る奴ではあるが。我輩は手を尽くして奴をホグワーツから放り出そうとした。学校にふさわしからぬ奴だからだ」との事なのだそうです。

「しかし奴を殺したり我輩の目の前で殺されるのを放置するのはどうかな?ダンブルドアがすぐそばにいるからにはそのような危険を冒すのは愚かというものだ」

だからハリーは生かしておいたんだそうです。

3-3.ダンブルドアからの信頼を巡って
「それでこれだけあれこれあったのにダンブルドアが一度もお前を疑わなかったと信じろというわけか?」すると今度はベラトリックスがダンブルドアについてこう訊いて来ました。ベラトリックスはこうも訊いたのでした。

「お前の忠誠心の本性をダンブルドアは知らずに未だにお前を心底信用しているというのか?」

スネイプは「我輩は役柄を上手に演じて来た」と答えさらに「それに君はダンブルドアの大きな弱点を見逃している」と言いました。ダンブルドアのその弱点があればこそスネイプはホグワーツに留まっていられるそうです。

「あの人は人の善なる性を信じずにはいられないという弱みだ」

何でも「我輩がまだ死喰い人時代のほとぼりも冷めやらぬ頃にダンブルドアのスタッフに加わった時。心からの悔悟の念を縷々語って聞かせた。するとダンブルドアは両手を挙げて我輩を迎え入れた」との事なんだそうです。

「ただし先刻も言った通り出来得る限り我輩を闇の魔術に近づけまいとした。ダンブルドアは偉大な魔法使いだ。ああ確かにそうだとも。闇の帝王も認めている。ただ喜ばしい事にダンブルドアは年老いて来た」

これがスネイプが言う所の闇の帝王を喜ばせたアルバス・ダンブルドアの16年分の情報というわけですよね。スネイプが「ダンブルドアは偉大な魔法使いだ」と言った所でベラトリックスは痛烈な反論の声を上げたのでした。

「闇の帝王との先月の決闘はダンブルドアを動揺させた。その後も動きにかつてほどの切れがなくなりダンブルドアは深手を負った。しかしながら長年に渡って一度もこのセブルス・スネイプへの信頼は途切れた事がない」

スネイプはベラトリックスが痛烈な反論の声を上げても一切構わずに言葉を続けました。そして最後にスネイプは「それこそが闇の帝王にとっての我輩の大きな価値なのだ」と言い言葉を締め括ったというわけなんですよね。

ベラトリックスはまだ不満そうでしたがスネイプにどうやって次の攻撃を仕掛けるべきか迷っているようでした。その沈黙に乗じてスネイプはナルシッサのほうに水を向けました。スネイプはナルシッサにこう話しかけました。

「さて。我輩に助けを求めにおいででしたなナルシッサ?」

ナルシッサはスネイプを見上げました。絶望がはっきりとその顔に書いてあります。相当に深刻な相談のようでした。

今日の最後に
「闇の帝王との先月の決闘はダンブルドアを動揺させた。その後も動きにかつてほどの切れがなくなりダンブルドアは深手を負った。しかしながら長年に渡って一度もこのセブルス・スネイプへの信頼は途切れた事がない」

こう言うと最後にスネイプは「それこそが闇の帝王にとっての我輩の大きな価値なのだ」と言い言葉を締め括りました。スネイプはベラトリックスが痛烈な反論の声を上げても一切構わずに言葉を続けたというわけですよね。

そしてベラトリックスは押し黙ってしまいました。スネイプがベラトリックスが痛烈な反論の声を上げても言葉を途切れさせず最後まで言ったのは「これでベラトリックスを黙らせられる」という自信があったからでしょう。

私はスネイプの「その後も動きにかつてほどの切れがなくなりダンブルドアは深手を負った」という言葉がベラトリックスを黙らせたとそう思いますね。これこそが身近にいればこその大変貴重な情報だと私は思うからです。

さらにはベラトリックスにとっては想定外の言葉だったとも思いますね。だから返す言葉が思い浮かばなかったというわけなんですよね。

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