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セブルス・スネイプ語録集「謎のプリンス」編(6)(28回シリーズ)

やっとこさという感じでスネイプはベラトリックスを論破し黙らせる事ができました。しかし闇の帝王の計画を話してはならないという点では2人は意見が一致しました。ところがベラトリックスが浮かべた満足気な表情は一瞬にして消え去ってしまいました。それはスネイプが・・・(全3項目)

3-1.初めて意見が一致?
「ええセブルス。わ-私を助けてくださるのはあなたしかいないと思います。他には誰も頼る人がいません。ルシウスは牢獄でそして」ここまで言った所でナルシッサは目を閉じてそこから二粒の大きな涙が溢れ出て来ました。

「闇の帝王は私がその話をする事を禁じました。誰にもこの計画を知られたくないとお望みです。とても・・・厳重な秘密なのです。でも」

するとスネイプは即座に「あの方が禁じたのなら話してはなりませんな。闇の帝王の言葉は法律ですぞ」と言いました。スネイプにこう言われナルシッサはまるでスネイプに冷水でも浴びせられたかのように息を呑みました。

一方ベラトリックスはこの家に入ってから初めて満足気な顔をしました。そして勝ち誇ったように妹のナルシッサに向かってこう言いました。つまりはスネイプとベラトリックスの意見が初めて一致したからというわけです。

「ほら!スネイプでさえそう言ってるんだ。しゃべるなと言われたんだから黙っていなさい!」

ところがスネイプは立ち上がると小さな窓のほうにつかつかと歩いて行きカーテンの隙間から人気のない通りをじっと覗くと再び力を込めカーテンを閉めました。そしてナルシッサのほうを向き顔をしかめてこう言いました。

「たまたまではあるが我輩はあの方の計画を知っている」

スネイプは低い声でこう言いました。

3-2.計画を知っていると聞いて2人の反応は?
さらにスネイプは「闇の帝王が打ち明けた数少ない者の1人なのだ」と言った上でナルシッサにこう言いました。つまりはナルシッサは本来ならやってはいけない事をしてしまったんだとナルシッサに言いたいというわけです。

「それはそうだがナルシッサ我輩が秘密を知る者でなかったならあなたは闇の帝王に対する重大な裏切りの罪を犯す事になったのですぞ」

ナルシッサは息遣いを若干楽にし「あなたはきっと知っていると思っていましたわ!あの方はセブルスあなたの事をとてもご信頼で」と言いました。一方ベラトリックスは満足気な表情がほんの一瞬で変わってしまいました。

「お前が計画を知っている?お前が知っている?」

再び顔を怒りの表情に戻すとベラトリックスはこう訊きスネイプは「いかにも」と答えました。しかしスネイプはヴォルデモートのその計画の事を知っていると言った上でこう言いました。助ける事などはできないそうです。

「しかしナルシッサ我輩にどう助けて欲しいのかな?闇の帝王のお気持ちが変わるよう我輩が説得できると思っているなら気の毒だが望みはない。全くない」

ナルシッサは囁くように「セブルス」と言い蒼白い頬に涙を滑り落とさせながら「私の息子。たった1人の息子」と言いました。するとベラトリックスが「ドラコは誇りに思うべきだ」と非情に言い放ったというわけですよね。

「闇の帝王はあの子に大きな名誉をお与えになった。それにドラコのためにはっきり言っておきたいがあの子は任務に尻込みなどしていない。自分の力を証明するチャンスを喜び期待に心を躍らせて」

ベラトリックスはこう言いましたがナルシッサはすがるようにスネイプを見つめたまま今度は本当に泣き出しました。ベラトリックスは楽観視している一方ナルシッサのほうは極めて悲観的に考えているというわけですよね。

「それはあの子が16才で何が待ち受けているのかを知らないからだわ!セブルスどうしてなの?どうして私の息子が?危険過ぎるわ!これはルシウスが間違いを犯した事への報復なんだわ。ええそうなのよ!」

スネイプは何も言わず涙が見苦しいものであるかのようにナルシッサの泣き顔から目を背けていました。でも聞こえないふりはできませんでした。そんなスネイプに向かってナルシッサはこう訴えたというわけなんですよね。

「だからあの方はドラコを選んだのよ。そうでしょう?ルシウスを罰するためでしょう?」

ナルシッサから目を背けたままスネイプは「ドラコが成功すれば。他の誰よりも高い栄誉を得るだろう」と答えました。しかしナルシッサは「でもあの子は成功しないわ!」と言って啜り上げさらにはこう言ったんですよね。

「あの子にどうしてできましょう?闇の帝王ご自身でさえ」

「闇の帝王ご自身でさえ」この言葉を聞いてベラトリックスが息を呑みました。ナルシッサはそれで気が挫けたようです。ナルシッサは言葉を途切れがちにしてスネイプに向かって自分の思いを必死に訴えたというわけです。

3-3.ナルシッサの必死の懇願
まだ誰も成功した事がない。セブルスお願い。あなたは初めからそして今でもドラコの好きな先生だわ。ルシウスの昔からの友人で。おすがりします。あなたは闇の帝王のお気に入りで。相談役としても一番信用されている。

お願いです。あの方にお話しして。説得して。まさに必死の思いでスネイプに懇願するナルシッサだったのですがスネイプはそんなナルシッサにすげなくこう言いました。要するにできない事はできないというわけですよね。

「闇の帝王は説得される方ではない。それに我輩も説得しようとするほど愚かではない」

さらにスネイプは「我輩としては闇の帝王がルシウスにご立腹ではないなどと取り繕う事はできない。ルシウスは指揮を執るはずだった」と言いました。ルシウス氏がした失敗で要は闇の帝王の怒りを買ったというわけです。

「自分自身が捕まってしまったぱかりか他に何人も捕まった。おまけに予言を取り戻す事にも失敗した。左様闇の帝王はお怒りだ。ナルシッサ非常にお怒りだ」

スネイプのこの言葉を聞いてナルシッサは「それじゃ思った通りだわ。あの方は見せしめのためにドラコを選んだのよ!」と言って声を詰まらせました。成功させるつもりではなく途中で殺害されるのがお望みと訴えました。

スネイプが黙っているとナルシッサは最後に僅かに残った自制心さえ失ったかのようでした。立ち上がってよろよろと近づきスネイプのローブの胸元を掴みました。顔をスネイプの顔に近づけて涙を胸元に落としたのでした。

「あなたならできるわ。ドラコの代わりにセブルスあなたならできる。あなたは成功するわ。きっと成功する。そうすればあの方は。あなたに他の誰よりも高い報奨を」

スネイプはナルシッサの両手首を掴むとしがみついている両手を外しました。涙で汚れた顔を見下ろすとスネイプはゆっくりと話し始めたというわけなんですよね。

今日の最後に
ナルシッサとベラトリックスが我が家にやって来たその瞬間スネイプは表向きは平静を装っていたものの「恐れていた事が起きてしまった」とそう思ったと私は思いますね。ナルシッサが何を頼むのかが判っていたからです。

それは闇の帝王を説得してこの息子ドラコに命じた計画の中止をさせて欲しいという事です。だからスネイプは涙ながらに訴えるナルシッサを直視する事ができなかった。説得できないとナルシッサに言うのはあまりに酷だ。

しかし安々と説得するなどと請け合うわけにはいかない。その板挟みでスネイプの心情もまた苦渋に満ちていたというわけです。さらにはスネイプもナルシッサと同様にドラコが成功するわけがないとそう思ったんでしょう。

ドラコは半端ないほどに苦しむ事になる。ナルシッサの恐れている通りだ。スネイプもまたナルシッサの気持ちが痛いほどに理解できたからこそ辛く苦しかったというわけなんですよね。

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