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セブルス・スネイプ語録集「謎のプリンス」編(9)(28回シリーズ)

大広間の入口でスネイプと別れ速攻の移動でロンにハーマイオニーと合流したハリーでしたがホグワーツ特急内で2人はハリーは本当に「選ばれし者」なのかとみんなが知りたがったんだそうです。それは何とゴーストの間でもだったんだそうです。(全3項目)

3-1.ようやくロンにハーマイオニーと合流して
血糊を吸い取って貰った後にハリーは「ありがと」と礼を言うと顔に手を触れてきれいになったのを感じながら「鼻はどんな感じ?」と訊いてハーマイオニーはその問いに「普通よ」と答えた後に心配そうにこう訊きました。

「当たり前でしょう?ハリー何があったの?死ぬほど心配したわ!」

ハリーは「後で話すよ」と素気なく答えました。先回の記事でも言ったようにジニーにネビルとディーンとシェーマスとさらには「ほとんど首なしニック」までもが聞き耳を立てているのにちゃんと気づいていたからでした。

「でも」と言いかけるハーマイオニーにハリーは「今は駄目だ」と意味ありげな暗い声で言いました。何か勇ましい事に巻き込まれたとみんなが想像してくれればいいと願ってハリーはそういう口調で応えたというわけです。

できれば死喰い人2人に吸魂鬼1体ぐらいが関わったと思って貰えるといい。もちろんマルフォイは話を出来る限り吹聴しようとするだろうがグリフィンドール生の間にはさほど伝わらない可能性もあるとハリーは思いました。

ハリーはロンの前に手を伸ばしてチキンの腿肉を数本とポテトチップスをひとつかみ取ろうとしましたが取る前に全部が消えてしまいその代わりにデザートが出て来ました。するとハーマイオニーがこう言って来たのでした。

「とにかくあなたは組み分け儀式も逃してしまったしね」

この後の話題はハリーが果たして「選ばれし者」なのかどうかについてになっていったのでした。

3-2.教職員テーブルを見上げて
ようやく食べ物にありつけ糖密タルトを取りながらハリーが「帽子は何か面白い事言った?」と訊くと再びハーマイオニーが「同じ事の繰り返し。ええ。敵に立ち向かうのに全員が結束しなさいって」とそう答えたのでした。

ハリーが「ダンブルドアはヴォルデモートの事を何か言った?」と訊くとまたもハーマイオニーが「まだよ。でもちゃんとしたスピーチはいつもご馳走の後まで取っておくでしょう?もうまもなくだと思うわ」と答えました。

「スネイプが言ってたけどハグリッドが宴会に遅れて来たとか」

ハリーがこう言うとケーキを食べるのに大忙しの合間を縫ってロンが「スネイプに会ったって?どうして?」と訊いて来ました。つい言ってしまったというわけですがハリーは「偶然出くわしたんだ」と言って逃れました。

それにハーマイオニーが「ハグリッドは数分しか遅れなかったわ」と補足し「ほらハリーあなたに手を振ってるわよ」と言ったのでした。ハリーが教職員テーブルを見上げると確かにハグリッドが手を振っていたんですよね。

教職員テーブルを見上げてハリーが驚かされたのはハグリッドを挟んで反対側の席に「占い学」のトレローニー先生が座っていた事でした。トレローニー先生は北塔にある自分の部屋を離れる事は滅多にありませんでした。

新学期初日の宴会にハリーが見かけたのは今日が初めてでした。トレローニー先生はいかさま臭いとずっと思っていたハリーにとって先学期の末の出来事はまさに衝撃的でした。校長室でダンブルドアに教えられたのでした。

ヴォルデモートがハリーの両親を殺害し僅か1才のハリーをも襲う原因となった予言の主はこのトレローニー先生とダンブルドアに教えられたのです。そう知ってしまうとますますそばにいたくないとハリーはそう思いました。

有難い事に今学期は「占い学」を取らない事になるのでトレローニー先生と会う機会はないというわけです。その目が自分の方向にぐるりと巡って来たのでハリーは慌てて目を逸らしてスリザリンのテーブルを見たのでした。

ドラコ・マルフォイが鼻をへし折られる真似をしてみんなを大笑いさせやんやの喝采を受けていました。ハリーはまたしても腸が煮えくり返り下を向いて糖密タルトを見つめました。1つの思いが込み上げて来たんですよね。

1対1でマルフォイと戦えるのならば全てを投げ打ってもいい。すると今度はハーマイオニーのほうから「それでスラグホーン先生は何がお望みだったの?」と訊いて来ました。その問いにハリーはこう答えたというわけです。

「魔法省で本当は何が起こったかを知ること」

ハーマイオニーは「先生もここにいるみんなも同じだわ」と言うと鼻をフンと鳴らしました。そして「列車の中でもみんなにその事を問い詰められたわよね?ロン?」と言いロンはその問いかけにこう答えたというわけです。

「ああ君が本当に選ばれし者なのかどうかみんなが知りたがって」

3-3.霊界でも話題に
すると「ほとんど首なしニック」が「まさにその事につきましてはゴーストの間でさえ散々話題になっております」と言って口を挟んで来ました。ニックは霊界の人々からハリーの権威者のように思われているんだそうです。

ハリーとニックの親しさは知れ渡っているからだそうです。ただしニックはハリーを煩わせてまで情報を聞き出すような真似はしないとはっきり宣言しているのだそうです。ニックは霊界の人々にこう言ってやったそうです。

「ハリー・ポッターは私になら全幅の信頼を置いて秘密を打ち明ける事ができると知っている。彼の信頼を裏切るくらいならむしろ死を選ぶとね」

これにロンが「それじゃ大した事言ってないじゃないか。もう死んでるんだから」と突っ込みを入れるとニックは「またしてもあなたはなまくら斧の如き感受性を示される」と公然たる侮辱を受けたかのように言いました。

そこで宙に舞い上がりグリフィンドールのテーブルの一番端に戻って行きました。それと時を同じくして教職員テーブルのダンブルドア校長が立ち上がりました。大広間に響いていた話し声や笑い声が瞬時に消え去りました。

「皆さん素晴らしい夜じゃ!」

こう言うとダンブルドアはにっこり笑い大広間の全員を抱き締めるかのように両手を広げました。するとハーマイオニーが「手をどうかなさったのかしら?」と言って息を呑みました。夏休み中にハリーが会った時もでした。

ダンブルドアの右手は死んだように黒くなっていました。さらにその話の内容が問題だったんですよね。

今日の最後に
ロンとハーマイオニーは2人ともハリーは本当に「選ばれし者」なのかとみんなに訊かれ大変だったとの事でした。そしてその予言の主がトレローニー先生だとダンブルドア校長から聞かされてハリーも驚いたというわけです。

しかしこの時点でハリーはトレローニー先生の予言をヴォルデモートに伝えたのが実はセブルス・スネイプだったという事を知りませんでした。スネイプは一部とはいえトレローニー先生の予言を直接聞いているんですよね。

だからスネイプはハリーが「選ばれし者」だという事を知っています。校門に迎えに来て城まで一緒に歩いている間スネイプは一体どんな思いを抱いていたんでしょうね?これまではこの事を知っているのは2人だけでした。

ダンブルドアにスネイプだけでした。しかし「日刊予言者新聞」に記事が掲載されて多くの人が知るあるいは信じるという事になりましたよね。スネイプは一体その事をどんな思いで見ていたのか私は大変興味がありますね。

最後に取ってつけたようになってしまいましたが本日の記事も背景説明の内容になっています。

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