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こうしてスネイプは念願の「闇の魔術に対する防衛術」の教師になりましたがハリーはスラグホーンのクリスマス・パーティという意外な所でスネイプと出くわす事となりました。スラグホーンはハリーの事をいつものように褒めそやしましたが一方スネイプは例によって例の如くという態度で・・・(全3項目)

3-1.スラグホーンのクリスマス・パーティで
こうしてハリーのホグワーツに於ける6年目の学期が始まりましたがハリーにとっては思ってもみなかった意外な出来事があったり前年度とは違う事が起きたりあったりとそれなりに様々な事があったというわけなんですよね。

まず1つ目は先生がスネイプからホラス・スラグホーンに代わった途端に突然「魔法薬学」が得意科目になったという事です。そのきっかけになったのはスラグホーンから借りた「上級魔法薬」の教科書だったというわけです。

「半純血のプリンス」の書き込み通りに魔法薬を作ったらスラグホーンからは言葉を尽して絶賛されるようになりました。そして2つ目の事は夏休み中に告げられていた通りダンブルドア校長の個人教授が始まった事でした。

3つ目はクィディッチのグリフィンドール・チームのキャプテンになった事です。ハリーが一転して人気者になったため大勢の人が応募してくれてビーターとチェイサーはすっかり顔ぶれが変わって新メンバーになりました。

スラグホーンは頻繁にパーティを開催してハリーにジニーとハーマイオニーを招待しました。しかしハリーは何故かいつもクィディッチの練習日と重なっていて一度もスラグホーンが開催するパーティに出席しませんでした。

そのためにスラグホーンはクリスマス・パーティには絶対にハリーを出席させるとハーマイオニーにいつならハリーが空いているのかを調べて欲しいと依頼したのでした。これは到底ハリーも逃れる事などできませんでした。

ハリーはルーナ・ラブグッドを連れてスラグホーンのクリスマス・パーティに出席しました。そこにはトレローニー先生がいました。トレローニー先生もハリーの「選ばれし者」の事を知っていてハリーにこう言いました。

「あの噂!あの話!選ばれし者!もちろんあたくしには前々から判っていた事です。ハリー予兆が良かったためしがありませんでした。でもどうして占い学を取らなかったのかしら?」

トレローニー先生は「あなたこそ他の誰よりもこの科目が最も重要ですわ!」と言って今年度もハリーは「占い学」を取るべきだったと力説しました。するとそこにスラグホーンが姿を現してこう言ったというわけですよね。

「ああシビル我々はみんな自分の科目こそ最重要と思うものだ!」

さらにスラグホーンは愛おしげな眼差しでハリーを見ながら「しかし魔法薬学でこんなに天分のある生徒は他に思い当たらないね!」と言いました。スラグホーンは次にこう言いましたが最後の言葉が問題だったんですよね。

「何しろ直感的で母親と同じだ!これほどの才能の持ち主は数えるほどしか教えた事がない。いや全くだよシビル。このセブルスでさえ」

ハリーはぞっとしました。スラグホーンが片腕を伸ばしたかと思うとどこからともなく呼び出したかのようにスネイプをそばに引き寄せたからです。不意を衝かれた上に思ってもみなかった所で会ったからかもしれませんね。

3-2.動揺するハリー
「こそこそ隠れずにセブルス一緒にやろうじゃないか!」スラグホーンはこう言うと楽しげにしゃっくりしました。さらにスラグホーンはスネイプの両肩を腕で絡み取りながらこう言ってハリーの事を褒めそやしたのでした。

「たった今ハリーが魔法薬の調合に関してずば抜けていると話していた所だ。もちろんある程度君のお陰でもあるな。5年間も教えたのだから!」

するとスネイプは暗い目を細くして上からハリーを見下ろすと「おかしいですな。我輩の印象ではポッターには全く何も教える事ができなかったが」と言いました。これに対してスラグホーンは大声でこう言ったんですよね。

「ほうそれでは天性の能力という事だ!最初の授業でハリーが私に渡してくれた物を見せたかったね。生ける屍の水薬。1回目であれほどの物を仕上げた生徒は1人もいない。セブルス。君でさえ」

スネイプはハリーを抉(えぐ)るように見たままで「なるほど?」と静かに言いました。ハリーはある種の動揺を感じました。新しく見出された魔法薬の才能の源をスネイプに調査される事だけは絶対に避けたいと思いました。

「ハリー他にはどういう科目を取っておるのだったかね?」

こう訊くスラグホーンにハリーが「闇の魔術に対する防衛術」と「呪文学」と「変身術」に「薬草学」だと答えるとスネイプは「つまり闇祓いに必要な科目の全てか」とせせら笑いを浮かべて言ったというわけなんですよね。

ハリーはそれに「ええまあそれが僕のなりたいものです」と挑戦的に言いスラグホーンは「それこそ偉大な闇祓いになる事だろう!」と太い声を響かせて言いました。ここでルーナがこう口を挟んで来たというわけですよね。

「あんた闇祓いになるべきじゃないと思うなハリー。闇祓いってロットファングの陰謀の一部だよ。みんな知っていると思ったけどな」

ルーナに言わせると闇祓いというのは魔法省を内側から倒すために闇の魔術と歯槽膿漏とかを組み合わせて色々やっているとの事なんだそうです。ハリーは吹き出して蜂蜜酒を半分鼻から飲んでむせてこぼしてしまいました。

それでも顔から笑顔は消えませんでした。このためだけでもルーナを連れて来た価値があったとそう思いました。ところがハリーが顔を上げるとさらに気分を盛り上げるために仕組まれたかのようなものを目にしたんですよね。

ドラコ・マルフォイがアーガス・フィルチに耳を掴まれてこっちに引っ張られて来たのでした。

3-3.ドラコ・マルフォイが現れて
フィルチが言うにはマルフォイは上の階をうろついていてスラグホーンのクリスマス・パーティに招かれたのに出かけるのが遅れたと主張しているんだそうです。こいつに招待状をお出しになりましたかと訊いたその時です。

「ああ僕は招かれていないとも!勝手に押しかけようとしていたんだ。これで満足したか?」

マルフォイは憤慨した顔でフィルチの手を振り解くとこう言い放ちました。フィルチは「何が満足なものか!」という言葉とは裏腹に生徒に罰則を科すチャンスを得たと大喜びでその顔には歓喜の色が浮かんでいたのでした。

「お前は大変な事になるぞ。そうだとも!校長先生がおっしゃらなかったかな?許可なく夜間にうろつくなと。えどうだ?」

するとスラグホーンが手を振りながら「構わんよフィルチ構わん。クリスマスだ。パーティに来たいというのは罪ではない。今回だけ罰する事は忘れよう。ドラコここにいてよろしい」とマルフォイを許してしまったのです。

フィルチの憤慨と失望の表情は完全に予想できる。しかし何故マルフォイもほとんど同じくらい失望しているのだろうとハリーは訝りました。それに加えマルフォイを見るスネイプの顔が怒っていると同時に少し恐れている。

そんな事が有り得るだろうか?何故だろうともハリーは思いました。しかしハリーが見た事を心に十分刻む間もなくフィルチは小声で何かを呟きながら歩き去りマルフォイは笑顔でスラグホーンの寛大さに感謝していました。

スラグホーンはマルフォイの感謝を「何でもない。何でもない。どの道君のお祖父さんを知っていたのだし」と言って手を振っていなしました。そんなスラグホーンにマルフォイはこう言って賛美の言葉を浴びせたのでした。

「祖父はいつも先生の事を高く評価していました。魔法薬にかけては自分が知っている中で一番だと」

ハリーはまじまじとマルフォイを見ました。何もマルフォイの言うおべんちゃらに関心を持ったわけではありません。スネイプに対して同じ事をするのをずっと見て来たからです。マルフォイは本当に病気なのではないか?

暫くぶりで間近でマルフォイを見てハリーはそう思いました。目の下には黒い隈ができているし明らかに顔色が優れない。するとここでフィルチが去った後は不可解な無表情に戻っていたスネイプが突然こう言ったのでした。

「話があるドラコ」

スラグホーンは「まあまあセブルス。クリスマスだ。あまり厳しくせず」と言ってスネイプを諌めましたがスネイプは「我輩は寮監でね。どの程度厳しくするかは我輩が決める事だ」と素気なく言うとこう言ったんですよね。

「ついて来いドラコ」

スネイプが先に立ち2人は去って行きました。マルフォイは恨みがましい顔でした。ハリーは一瞬心を決めかねて動けませんでしたが2人を追う事にしたのでした。

今日の最後に
スラグホーンはハリーは魔法薬の調合に関してはずば抜けていてそれはある程度は5年間も教えていたのだからスネイプのお陰とそう言いました。しかしスネイプはハリーには全く何も教えられなかったとそれを否定しました。

しかし私はスラグホーンの言う通りでスネイプが「魔法薬学」の授業でハリーに対してそれはもう厳しく指導に当たって来たからだとそう思いますね。実際ハリーの「魔法薬学」のふくろう試験の結果は「良・E」でしたよね。

ハリーと同学年の生徒で6年生になっても「魔法薬学」を履修できたのはハリーたち3人以外ではたったの「9人」でスリザリンからはドラコ・マルフォイを含む4人でレイブンクロー4人でハッフルパフに至っては1人だけでした。

唯一のハッフルパフ生はアーニー・マクミランでした。スネイプが厳しく指導したからこそハリーは「良・E」が取れたんですよね。スネイプの「全く何も教える事ができなかった」というのはあくまでも印象というわけです。

何せハリーはふくろう試験で「良・E」が取れたんですからね。(笑)
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