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セブルス・スネイプ語録集「謎のプリンス」編(14)(28回シリーズ)

ハリーはスラグホーンの部屋を飛び出して必死にスネイプとマルフォイを探しました。そしてうれしい事に一番端の教室に話している2人を見つけました。激しい口調でスネイプを罵るマルフォイの声を聞いてハリーは驚いたというわけです。(全3項目)

3-1.一番端の教室で
ハリーが「すぐ戻るから。ルーナ。えーと。トイレ」と言うとルーナは「いいよ」と朗らかに言いました。急いで人混みを掻き分けながらハリーはルーナがトレローニー先生にロットファングの話をするような気がしました。

トレローニー先生はこのルーナが語る陰謀話に真剣に興味を持ったようです。パーティから一旦離れてしまえば廊下は全く人気がなかったので「透明マント」を取り出して身につける事はた易い事だったというわけですよね。

むしろスネイプとマルフォイを見つけるほうが難しかったんですよね。ハリーは廊下を走りました。その足音は背後のスラグホーンの部屋から聞こえて来る音楽や声高な話し声に掻き消されて行ったというわけなんですよね。

スネイプは地下にある自分の部屋にマルフォイを連れて行ったのかもしれない。それともスリザリンの談話室まで付き添って行ったのか?そう思いつつもハリーは扉という扉に耳を押しつけながら廊下を疾走したのでした。

廊下の一番端の教室に着いて鍵穴に屈み込んだ時に中から話し声が聞こえて来たのでハリーは心が躍りました。中からはスネイプが「ミスは許されないぞドラコ。何故なら君が退学になれば」と言うのが聞こえて来ました。

「君が我輩に本当の事を話しているのならいいのだが。何しろあれはお粗末で愚かしいものだった。既に君が関わっているという嫌疑がかかっている」

マルフォイが「僕はあれには一切関係ない。判ったか?」と言うのに応えてスネイプはこう言いました。するとマルフォイは「誰が疑っているんだ?」と怒ったように言うとこのように言って完全否定をしたというわけです。

「もう一度だけ言う。僕はやっていない。いいか?あのベルの奴。誰も知らない敵がいるに違いない」

するとここでマルフォイは「そんな目で僕を見るな!お前が今何をしているのか僕には判っている。馬鹿じゃないんだから。だけどその手は効かない。僕はお前を阻止できるんだ!」とスネイプに向かって言ったんですよね。

一瞬黙った後スネイプは静かに話し始めたのでした。

3-2.激しいマルフォイに静かなスネイプ
「ああベラトリックス伯母さんが君に閉心術を教えているのかなるほど。ドラコ。君は自分の主君に対してどんな考えを隠そうとしているのかね?」こう言うスネイプにマルフォイはいきり立ってこう言葉を返したのでした。

「僕はあの人に対して何も隠そうとしちゃいない。ただお前がしゃしゃり出て来るのが嫌なんだ!」

ハリーは一段と強く鍵穴に耳を押しつけました。これまで常に尊敬を示し好意まで示していたスネイプにこんな口の利き方をするなんてマルフォイに一体何があったんだろうとハリーは思いました。一方スネイプのほうは?

「なればそういう理由で今学期は我輩を避けて来たというわけか?我輩が干渉するのを恐れてか?判っているだろうが我輩の部屋に来るようにと何度言われても来なかった者はドラコ」

スネイプがここまで言った所でマルフォイが言葉を途中で遮り「罰則にすればいいだろう!ダンブルドアに言いつければいい!」と嘲りました。また沈黙が流れました。そしてその沈黙を破りスネイプはこう言ったのでした。

「君にはよく判っている事と思うが我輩はそのどちらもするつもりはない」

これにマルフォイは「それなら自分の部屋に呼びつけるのは辞めたほうがいい!」と言いました。それに対してスネイプはハリーが耳をますます強く鍵穴に押しつけないと聞こえないほど声を極端に低くしてこう言いました。

「よく聞け。我輩は君を助けようとしているのだ。君を護ると君の母親に誓った。ドラコ我輩は破れぬ誓いをした」

これに対してマルフォイは「それじゃそれを破らないといけないみたいだな」と言い続けて何しろ自分にはお前の保護なんかいらない!自分の仕事だ。あの人が自分に与えたんだ。自分がやると言い切って見せたんですよね。

計略があるし上手く行くんだ。ただ考えているよりも時間がかかっているだけなのだそうです。それを聞いてスネイプが「どういう計略だ?」と訊きましたがマルフォイは「お前の知った事じゃない!」と答えたのでした。

「何をしようとしているのか話してくれれば我輩が手助けする事も」

こう援助を申し出るスネイプにマルフォイは「必要な手助けは全部ある。余計なお世話だ。僕は1人じゃない!」と言ってまたもスネイプの申し入れを拒絶しました。そんなマルフォイにスネイプはこう言ったというわけです。

「今夜は明らかに1人だったな。見張りも援軍もなしに廊下をうろつくとは愚の骨頂だ。そういうのは初歩的なミスだ」

3-3.マルフォイのスネイプに対する限りなき不信感と嫌悪
「お前がクラッブとゴイルに罰則を課さなければ僕と一緒にいるはずだった!」マルフォイはこう反論しました。これでは今夜見張りも援軍もなしに行動しなければならなかったのはスネイプのせいと言わんばっかりですよね。

ここでスネイプは吐き捨てるように「声を落とせ!」と言いました。マルフォイが興奮して声が高くなっていたからでした。そしてそのクラッブとゴイルについてスネイプはマルフォイに向かってこう言ったというわけです。

「君の友達のクラッブとゴイルが闇の魔術に対する防衛術のO.W.L(ふくろう試験)に今度こそパスするつもりなら現在より多少まじめに勉強する必要が」

またもスネイプの言葉を遮るとマルフォイは「それがどうした?闇の魔術に対する防衛術。そんなもの全部茶番じゃないか。見せかけの芝居だろう?まるで我々が闇の魔術から身を護る必要があるみたいに」と反論しました。

「成功のためには不可欠な芝居だぞドラコ!我輩が演じ方を心得ていなかったらこの長の年月我輩がどんなに大変な事になっていたと思うのだ?よく聞け!君は慎重さを欠き夜間にうろついて捕まった」

続けてスネイプは「クラッブやゴイル如きの援助を頼りにしているなら」と言いました。これに対してマルフォイは「あいつらだけじゃない。僕には他の者もついている。もっと上等なのが!」と言い返したというわけです。

「なれば我輩を信用するのだ。さすれば我輩が」

ここでもマルフォイはスネイプの言葉を途中で遮り「お前が何を狙っているか知っているぞ!僕の栄光を横取りしたいんだ!」と言ったのでした。ここで3度目の沈黙が流れて口を開くとスネイプは冷やかにこう言いました。

「君は子供のような事を言う。父親が逮捕され収監された事が君を動揺させた事は判る。しかし」

ハリーは不意を衝かれました。マルフォイの足音が扉の向こう側に聞こえハリーが飛び退いた途端に扉が開きマルフォイが荒々しく廊下に出て来たかと思うと大股でスラグホーンの部屋の前を通り過ぎて見えなくなりました。

スネイプが中からゆっくりと現れました。ハリーはうずくまったまま息をつく事さえ躊躇していました。底の伺い知れない表情でスネイプはパーティに戻って行きました。ハリーは座り込んで激しく考えを巡らせていました。

今日の最後に
「僕はお前を阻止できるんだ!」こう言うマルフォイにスネイプは「ああベラトリックス伯母さんが君に閉心術を教えているのかなるほど」と言いました。閉心術は先学期ハリーがスネイプから習って収得できませんでした。

ところが何とマルフォイはベラトリックス・レストレンジから習ったのですから夏休み中に収得して完全に自分のものにしてしまったみたいですよね。何故マルフォイは収得できてハリーは収得する事ができなかったのか?

私が思うにこの閉心術という魔法は嘘をつくのが上手ければ上手いほど収得が早い。マルフォイは自分は今嘘をついているなどと顔の表情や体の動きつまり素振りには全くそれを表わす事無く嘘をつく事ができるんですよね。

一方ハリーは嘘をつくのが下手です。特に不意を衝かれた時にはそれが顕著になります。顔の表情にそれが出たり素振りにも現れます。例えば嘘をつく相手の顔を直視できない。思わず顔を相手から背けてしまうんですよね。

だから私は「閉心術」を収得できたからと言ってあまり褒められたものではないとそう思いますね。

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