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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。


セブルス・スネイプ語録集「謎のプリンス」編(25)(28回シリーズ)

ハリーは目の前で起きた現実を到底受け入れられず必死にそして懸命にスネイプを追いました。ハリーは一心不乱に階段を駆け下り近道をも駆使して正面玄関から城を出ると兄妹の死喰い人とスネイプにマルフォイを追ったのでした。(全3項目)

3-1.スネイプを追って
本当の事じゃない。本当の事であるはずがない。目の前で起きた事が信じられずハリーは必死に自分にそう言い聞かせていたのでしょうが当のスネイプは「ここから出るのだ。早く」と言うとマルフォイの襟首を掴みました。

そして真っ先に扉から押し出しました。グレイバックとアミカスにアレクトの兄妹がその後に続きました。2人とも興奮に息を弾ませていました。3人がいなくなった時ハリーはようやく既に体が動かせる事に気づいたのでした。

麻痺したまま防壁に寄り掛かっていたのは魔法のせいではなく恐怖とショックのせいでした。残忍な顔の死喰い人が最後に天文台塔の屋上から扉の向こうに消えようとしたその瞬間ハリーは「透明マント」を脱ぎ捨てました。

「ペトリフィカス トタルス!石になれ!」

ハリーに術をかけられ4人目の死喰い人は蝋人形のように硬直して背中を硬い物で打たれたかのようにばったりと倒れました。その体が倒れるか倒れない内にハリーはもうその死喰い人を乗り越え階段を駆け下りて行きました。

恐怖がハリーの心臓を引き裂きました。ダンブルドアの所へ行かなくてはならないしスネイプを捕えなくてはならない。この2つが何故か関連をしていました。2人を一緒にすれば起ってしまった出来事を覆せるかもしれない。

ダンブルドアが死ぬはずはない。ハリーは螺旋階段の最後の10段を一跳びに飛び降りると杖を構えてその場に立ち止まりました。薄暗い廊下はもうもうと埃が立っていて天井の半分は落ち戦いが繰り広げられていたのでした。

しかし誰が誰と戦っているのかを見極めようとしたその時あの憎むべき声が「終わった。行くぞ!」と叫ぶのが聞こえました。スネイプの姿が廊下の向こう側から角を曲がり消えようとしていました。ハリーは突進しました。

スネイプとマルフォイは無傷のままで戦いからの活路を見出したようです。ハリーがその後を追いかけて行くと誰かが乱闘から離れハリーに飛びかかりました。ハリーを襲ったのは狼男のフェンリール・グレイバックでした。

ハリーが杖を掲げる間もなくグレイバックはのしかかって来てハリーは仰向けに倒れました。汚れてもつれた髪がハリーの顔にかかって汗と血の悪臭が鼻と喉を詰まらせて血に飢えた熱い熱い息がハリの喉元にかかりました。

「ペトリフィカス トタルス!石になれ!」

ハリーは再びこの呪文を唱えました。

3-2.一心不乱に
ハリーはグレイバックが自分の体の上に倒れ込むのを感じました。満身の力で狼男を押し退けハリーは床に転がしました。その時緑の閃光がハリーめがけて飛んで来てハリーはそれをかわし乱闘の中に頭から飛び込みました。

床に滑り易い何かが転がっていてハリーは足を取られて倒れました。2つの死体が血の海にうつ伏せになっていましたが調べている暇はありません。今度は目の前で炎のように舞っている赤毛が目に入りました。ジニーでした。

死喰い人のアミカスと戦っていました。アミカスが次々と投げつける呪詛をジニーがかわしていました。アミカスは笑っていてスポーツでも楽しむかのようでジニーに向かって「磔の呪文」を唱えた後にこう言っていました。

「いつまでも躍っちゃいられないよ。お譲ちゃん」

ハリーは「インペディメンタ!妨害せよ!」と叫び呪いはアミカスの胸に当たりました。アミカスは悲鳴を上げて吹き飛び反対側の壁に激突して壁伝いに滑るようにずり落ちて戦っている3人の背後に姿を消して行きました。

戦っていた3人はロンにマクゴナガル先生とリーマス・ルーピンです。それぞれが死喰い人との一騎打ちの最中でした。その向こうではトンクスが巨大なブロンドの魔法使いと戦っているのがハリーの目に飛び込んで来ました。

「ハリーどこから出て来たの?」

ジニーがこう叫びましたがハリーに答えている暇はありませんでした。ハリーは頭を低くし先を急いで走りました。頭上で何かが炸裂するのをハリーは危うくかわしましたが壊れた壁があたり一面に降り注いで来たのでした。

スネイプを逃すわけにはいかない。スネイプに追いつかなければならない。ハリーが一心不乱に思っていたのはこの事だけでした。するとマクゴナガル先生が「これでもか!」と叫びハリーは思わずちらりと目をやりました。

死喰い人のアレクトが両腕で頭を覆いながら廊下を走り去る所でした。兄のアミカスがそのすぐ後を走っていました。ハリーは2人を追いかけようとしましたが何かにつまずいて次の瞬間には誰かの足の上に倒れていました。

見回すとネビルが顔を蒼白にして床に張りついていてハリーが「ネビル大丈夫?」と訊くと言葉の途中でネビルは「だいじょぶ。ハリー。スネイプとマルフォイが。走って行った」と腹を押さえながら呟くように言いました。

ハリーは「判ってる。任せておけ!」と言い倒れた姿勢のままで一番派手に暴れ回っている巨大なブロンドの死喰い人めがけて呪詛をかけました。呪いはその死喰い人の顔に命中しその死喰い人は苦痛の吠え声を上げました。

そしてよろめきながらくるりと向きを変えアレクトとアミカスの後から逃げ出して行きました。ハリーは急いで立ち上がると背後の乱闘の音を無視して廊下を疾走しました。戻れと叫ぶ声にもハリーは耳を貸しませんでした。

とにかくただ必死にそして懸命にスネイプを追ったのです。

3-3.ひたすら追いかけて
曲がり角で足が血で滑りハリーは横滑りしました。スネイプはとっくの昔にここを曲がった。既に「必要の部屋」のキャビネット棚に入ってしまったのだろうか?それとも騎士団が棚を確保する措置を取ったのかもしれない。

その事で死喰い人の退路を断ったのだろうか?そんな思いを巡らせながらハリーは走りましたが聞こえる音と云えば曲がり角から先の人気のない廊下を走る自分の足音と心臓の鼓動だけでした。血染めの足跡を見つけました。

少なくとも逃走中の死喰い人の1人は正面玄関に向かったのだ。つまり「必要の部屋」は本当に閉鎖されたのかもしれない。ハリーが次の角をまたも横滑りしながら曲がると呪いがハリーの傍らをかすめて飛んで来たのでした。

兄妹の死喰い人が行く手の大理石の階段を駆け下りて行くのが見えてハリーは2人を狙って呪いをかけましたが踊り場に掛かった絵に描かれている鬘をつけた魔女の何人かに当たっただけで肖像画の主たちは悲鳴を上げました。

そして隣の絵に逃げ込みました。ここでハリーはまたしても叫び声や悲鳴を聞きました。城の中の他の人々が目を覚ましたようでした。兄妹に追いつきスネイプとマルフォイを追い詰めたいとハリーは近道の1つに入りました。

スネイプたちは間違いなくもう校庭に出てしまったはずだ。隠れた階段の真ん中あたりにある消える一段を忘れないように飛び越しハリーは階段の一番下にあるタペストリーをくぐって外の廊下に飛び出したというわけです。

「ハリー音が聞こえたんだ。誰かが闇の印の事を言ってた」

そこには戸惑い顔のハッフルパフ生がパジャマ姿で立っていてアーニー・マクミランがこう話しかけて来ました。ハリーは「どいてくれ!」と叫びながら男子生徒を2人突き飛ばして階段の踊り場に向かって疾走をしたのでした。

そこからまた階段を駆け下りました。正面扉は吹き飛ばされていました。敷石には血痕が見えて怯えた生徒が数人壁に身を寄せ合って立っていました。その中の1人か2人は両腕で顔を覆って屈み込んだままという状態でした。

ハリーは城を出て兄妹の死喰い人にスネイプとマルフォイを追いました。

今日の最後に
息子ドラコは自分が何に立ち向かうのかが分っていない。そう考えた母親のナルシッサ・マルフォイは夏休み中にスピナーズ・エンドの自宅にセブルス・スネイプを訪ねスネイプに「破れぬ誓い」を結ばせたというわけです。

第1に闇の帝王の望みを叶えようとする私の息子ドラコを見守ってください。第2に息子に危害が及ばぬよう力の限り護って欲しい。そして最後に必要になればドラコが失敗しそうな場合はその行為を代わりに実行して欲しい。

闇の帝王がドラコに遂行を命じた行為を実行して欲しいと言いスネイプはそれを誓いました。スネイプはハリーが唱えた「セクタムセンプラ」で負傷したドラコを医務室に連れて行きドラコを護るという誓いを果たしました。

そして今回闇の帝王がドラコに命じたアルバス・ダンブルドアを殺害するという行為をスネイプは代わりに実行したんですよね。こうしてスネイプはナルシッサと結んだ「破れぬ誓い」を完全に無事履行したというわけです。

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