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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

アルバス・ダンブルドアが死んだ。この事実を知ってハグリッドは苦痛と衝撃に呻きルーピンはがっくりと座り込みマダム・ポンフリーは泣き出しマクゴナガル先生もまたショックを隠せない様子でした。ダンブルドアはスネイプを信用するに足る鉄壁の理由があるとそう言っていたそうですが・・・(全3項目)

3-1.言っても信じて貰えず
「大したこたぁねえ。この程度ならダンブルドアが直せる」数分後に焼け落ちて煙を上げている小屋を眺めながらハグリッドが楽観的にこう言いました。その名前を聞いた途端にハリーは胃に焼けるような痛みを感じました。

「ボウトラックルを2匹、脚を縛っちょる時に連中がやって来るのが聞こえたんだ。あいつら焼けて小枝と一緒くたになっちまったに違えねえ。可哀想になあ」

ハリーは「ハグリッド」と名前を呼びましたが聞こえなかったようでハグリッドは小屋と一緒に燃えてしまったボウトラックルに思いを馳せていたのでした。そこでハリーは「ハグリッド」ともう一度名前を呼んだのでした。

「しかしハリー何があったんだ?」すると今度はハグリッドはハリーにこう訊いて来ました。ハグリッドは死喰い人が城から走り出して来るのを見ただけなんだそうです。そしてスネイプの行動についてこう訊いて来ました。

「だけんどいってぇスネイプはあいつらと一緒に何をしてたんだ?スネイプはどこに行っちまった?連中を追っかけて行ったのか?」

ハリーは「スネイプは」と言うと咳払いをしました。パニックと煙で喉がからからでした。ハリーがスネイプが殺害したと言うとハグリッドはハリーの言葉を大声で繰り返しました。一体何を言ってるんだと思ったようです。

「ハリーお前さん何を言っちょる?」ハリーを覗き込んでこう訊いて来たハグリッドにハリーはスネイプがダンブルドアを殺害したとそう告げました。ハリーがいくら言ってもハグリッドは信じようとはしなかったのでした。

ハグリッドは首を振りました。可哀想にという表情です。ハリーは頭を打って混乱している。もしかしたら呪文の影響が残っているのかもしれん。ハグリッドがそう考えているのがハリーには判ったというわけなんですよね。

しかしこの後ハグリッドは現実を目にする事になるのです。

3-2.天文台塔の真下に
「つまりこういうこった。ダンブルドアがスネイプに死喰い人と一緒に行けと命じなさったに違えねえ」ハグリッドは自信たっぷりにこう言うと続けてこうも言ったのでした。ハリーは反論も説明も何もしなかったのでした。

「スネイプがバレねえようにしねえといかんからな。さあ学校まで送って行こう。ハリーおいで」

ハリーはまだどうしようもなく震えていました。ハグリッドにはすぐ判るだろう。余りにもすぐに。ハリーもまだ天文台塔の屋上から落ちて行くダンブルドアを見ただけで亡骸を見ていません。これから現実を見る事になる。

だから震えているのです。城に向かって歩いて行くと今はもう多くの窓に灯りが点いているのが見えました。ハリーは城内の様子をはっきり想像する事ができました。部屋から部屋へと人々が行き交い話をしているのだろう。

死喰い人が侵入した。ホグワーツの上に「闇の印」が輝いている。誰かが殺害されたに違いない。正面玄関の扉は開かれ馬車道と芝生に灯りが溢れ出していました。ゆっくり恐る恐るガウン姿の人々が階段を下りていました。

夜の闇へと逃亡した死喰い人がまだその辺にいるのではと恐れているのです。しかしハリーの目は一番高い塔の下の地面に釘づけになっていました。その芝生に横たわって黒く丸まった姿が見えるようなそんな気がしました。

でも現実には遠過ぎて見えるはずなどなかったのです。ダンブルドアの亡骸が横たわっているはずの場所をハリーが声もなく見つめているその間にも人々はそのほうに向かって動いていました。ハグリッドがこう言いました。

「みんな何を見ちょるんだ?芝生に横たわっているのはありゃ何だ?ハリー見えるか?塔の真下だが?闇の印の下だ。まさか誰か上から放り投げられたんじゃあ?」

ハグリッドは黙り込みました。口に出す事さえ恐ろしい考えだったに違いありません。並んで歩きながらハリーはこの半時間の間に受けた様々な呪いのせいで顔や両足が痛むのを感じていましたがまるで他人事のようでした。

そばにいる別の人間が痛みを感じているような奇妙な感覚でした。現実のそして逃れようもない感覚は胸を強く締め付けている苦しさでした。ハリーとハグリッドは夢遊病者のように人群れの中を通って一番前に進みました。

そこにぽっかり空いた空間を生徒や先生方が呆然として取り巻いていました。ハグリッドの苦痛と衝撃に呻く声が聞こえました。しかしハリーは立ち止らずゆっくりと横たわるダンブルドアのそばまで進みうずくまりました。

ダンブルドアにかけられた「金縛りの術」が解けた時からハリーはもう望みがない事を知っていました。術者が死んだからこそ術が解けたに違いない。でもこうして地面に横たわる姿を見る心の準備はできていませんでした。

これまでもそしてこれから先もハリーにとって最も偉大な魔法使いの姿がそこにありました。

3-3.医務室にて
この後ハリーはジニーが迎えに来て医務室へとやって来ました。ビル・ウィーズリーは狼人間のフェンリール・グレイバックに襲われて容姿端麗だった姿を失い面影が全くなくなっていました。ロンはこう言ったのでした。

「でもダンブルドアなら何か上手いやり方を知ってるかもしれない」

ビルは本物の狼人間にはならないと思うが全く汚染されないという事ではない。ビルはこれから何らかの狼的な特徴を持つ事になるだろうとルーピンが言った事を受けロンがこう言いました。しかしジニーがこう言いました。

「ロン。ダンブルドアは死んだわ」

ダンブルドアが死んだと聞かされてルーピンはがっくりと座り込み両手で顔を覆いました。ハリーはルーピンが取り乱すのを初めて見ました。マダム・ポンフリーもショックを隠す事ができずに泣き出してしまったのでした。

マクゴナガル先生もハリーにスネイプがダンブルドアを殺害したと告げられると一瞬ハリーを見つめた後に体をぐらりと揺らしました。既に立ち直っていたマダム・ポンフリーが椅子を取り出し体の下に押し込んだのでした。

「私たち全員が怪しんでいました。しかしダンブルドアは信じていた。いつも。スネイプが。信じられません」

マクゴナガル先生は椅子に腰を落としながら「スネイプ」と弱々しく言うとこう言いました。するとルーピンが似つかわしくない乱暴な声で「スネイプは熟達した閉心術士だ。その事はずっと判っていた」と言ったのでした。

「しかしダンブルドアはスネイプは誓って私たちの味方だと言ったわ!私たちの知らないスネイプの何かをダンブルドアは知っているに違いないって私はいつもそう思っていた」

ルーピンが言った事を受けトンクスがこう言いました。要するにルーピンに言わせればスネイプは熟達した閉心術士なのだからやはりこちらの味方のふりをしていた。しかし自分たちはやっばり騙されていたというわけです。

「スネイプを信用するに足る鉄壁の理由があるとダンブルドアは常々そう仄めかしていました」

マクゴナガル先生はこう言ってトンクスの意見を補強・援護しました。さらにマクゴナガル先生はスネイプは過去が過去なので当然みんなが疑いました。しかしダンブルドアは自分にはっきりスネイプの悔恨は本物と言った。

スネイプを疑う言葉は一言も聞こうとしなかったと言いました。でもこの場にいた全員が「何故ダンブルドアはスネイプを信じていたのか?」の本当の理由を知りませんでした。そのため真実は明らかにならなかったのです。

最後に
ハリーはダンブルドアに呼ばれて校長室に向かう途中でトレローニー先生に出くわし実はヴォルデモートに予言の内容を知らせて自分の両親が死ぬきっかけを作ったのがセブルス・スネイプだとそう聞かされて激昂しました。

何故ダンブルドアはスネイプを信用しているのか?ハリーがこの質問をしたのは二度目でした。一度目は4年生の時でダンブルドアは答えませんでした。そして今回ハリーが正面切って質問しダンブルドアの回答はこれでした。

「わしは確信しておる。セブルス・スネイプを完全に信用しておる」

ハリーは納得しませんでした。でもダンブルドアとヴォルデモートの分魂箱を取りに行きたいとそう思ったので具体的な理由を説明してくれとハリーはダンブルドアに言いませんでした。だからこれで終わってしまいました。

その理由つまり真実をハリーが知るのはやはり来年の5月になってしまうんですよね。

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