ハリーがプリベット通り4番地を飛び出したあの夜に「漏れ鍋」でハリーを待ち受けていたのは何と魔法大臣コーネリウス・ファッジでした。これは普通の事ではないとハリーはそう思いました。それには実はファッジにはそれなりの理由があったというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.シリウス・ブラック脱獄の余波
ハリーがマージ叔母さん風船事件を起こしてプリベット通り4番地を飛び出した夜「漏れ鍋」でハリーを待ち受けていたのは何と魔法大臣コーネリウス・ファッジでした。たかが未成年の魔法使用事件に魔法大臣がやって来た。

さらにファッジは「私はもしもの事がと」とか「君が無事で何よりだった」などと口走っていてハリーは普通ではないと訝っていました。そしてハリーは夏休みの最終日に何故魔法大臣が直々に来たのかの理由を知りました。

ハリーが泊っていた「漏れ鍋」の11号室を出て食堂に下りて来るとウィーズリー夫妻が言い争っている声が聞こえて来ました。口喧嘩を聞いてしまったと2人には知られたくないと躊躇していると自分の名前が出て来ました。

「ハリーに教えないなんて馬鹿な話があるか。ハリーには知る権利がある。ファッジに何度もそう言ったんだがファッジは譲らないんだ。ハリーを子供扱いしている。ハリーはもう13才なんだ」

アーサー氏は熱くなってこう言っていました。それに対してウィーズリーおばさんは本当の事を言ったらハリーは怖がるだけです。ハリーがあんな事を引きずったままで学校に戻るなんてとんでもないと反対していました。

それはこの夏マグルのニュースでも報道されていた魔法界の監獄アズカバンを脱獄したシリウス・ブラックがハリーの命を狙っているのだそうです。そのためファッジはハリーが無事で何よりだったなどと言っていたのです。

しかしハリーはウィーズリーおばさんが言っていたこの魔法界で一番安全な所はアルバス・ダンブルドアのいるホグワーツだという意見に賛成でした。ダンブルドアはヴォルデモートが恐れた唯一の人物と誰もが言っている。

シリウス・ブラックがヴォルデモートの右腕なら当然同じようにダンブルドアを恐れているのでは?そのように考えハリーはシリウス・ブラックがアズカバンを脱獄した件については楽観視していたというわけなんですよね。

むしろハリーにとって大問題だったのはバーノン叔父さんも魔法大臣コーネリウス・ファッジのいずれも許可証に署名してくれなかったため今やホグズミードに行ける見込みがなくなってしまったという事だったんですよね。

3-2.魔法生物飼育学の最初の授業で
ハリーは13才の誕生日にハグリッドから「怪物的な怪物の本」を貰いました。手紙には「こいつは来学期役に立つぞ」と書かれていましたがハリーは何だか碌な事にならないのではと贈られたこの本を訝しく思っていました。

役に立つという理由が判ったのはハリーが教科書を買いにフローリシュ・アンド・ブロッツ書店に行った時でした。この本は「魔法生物飼育学」の必修本として教科書リストにその名前を連ねていたというわけなんですよね。

何故ハグリッドが「怪物的な怪物の本」をハリーに贈ったのか?それはハグリッドが「魔法生物飼育学」の教師になったからでした。ハリーたち3人は新学期初日の9月1日にダンブルドア校長の口からそれを聞かされました。

ハグリッドの記念すべき初授業の生徒は何とハリーたちを含めたグリフィンドールの3年生でした。ところがスリザリンの3年生との合同授業でした。それがハグリッドの初授業に波乱を巻き起こす事となってしまったのでした。

初授業でハグリッドが取り上げた魔法動物はヒッポグリフでした。それはハリーが見た事のない奇妙な姿をしていました。胴体に後脚と尻尾は馬で前脚と頭部は鷲なのです。そして背中には羽が生えた半鳥半馬の動物でした。

十数頭いて前脚の鉤爪は15~16センチほどもあって見るからに殺傷力が強そうです。しかしハグリッドが「美しかろう?」と問いかけるのを聞いてハリーは判るような気がしました。それぞれ色が違って見応えがありました。

嵐の空のような灰色に赤銅色に赤ゴマの入った褐色に艶々した栗毛に漆黒などと色とりどりです。ハグリッドの説明によればヒッポグリフは誇り高くてすぐに怒る。だから絶対にヒッポグリフを侮辱してはいけないそうです。

そんな事をすればそれがした人の最後の仕業になるかもしれないんだそうです。ドラコ・マルフォイにクラッブとゴイルはその話を聞いてもいませんでした。何やら密談の最中でハリーはそれを見て嫌な予感がしたのでした。

どうすれば上手く授業をぶち壊しにできるのかを企んでいるのではとそんな気がしたからです。そんな中でもハグリッドの説明は続きハグリッドはヒッポグリフとの接し方を話していました。必ず向こうが先に動くのを待つ。

ヒッポグリフのそばまで歩いて行く。そこでお辞儀をする。そして待つんだそうです。ヒッポグリフがお辞儀を返したら触ってもいいという事なのだそうです。お辞儀を返さなかったら素早く離れなくてはならないそうです。

ヒッポグリフの鉤爪は痛いからだそうです。そして最初にハグリッドの呼びかけに応じてヒッポグリフと対峙したのはハリーでした。ハリーは灰色のバックビークを相手にして見事にお辞儀をさせる事に成功したのでした。

おまけに背中に乗って放牧場の上空を一周したのでした。ところが残念な事にやっぱりという感じでマルフォイがやらかしてくれました。バックビークに「醜いデカブツの野獣君」と言って侮辱し襲われる事となったのです。

マルフォイはハグリッドが医務室へと連れて行きました。

3-3.初戦の相手が変更に
その後マルフォイは木曜日の昼近くまで現れずグリフィンドールとスリザリン合同の「魔法薬学」の授業が半分ほど終わった所に包帯を巻いて右腕を吊った姿で現れました。まるで恐ろしい戦いに生き残った英雄のようです。

マダム・ポンフリーができるだけの手当てをした。だけんどマルフォイはまだ疼くと言っとる。包帯ぐるぐる巻きで呻いとる。ハリーたちが心配して小屋を訪ねるとハグリッドはこう言いましたがハリーは確信していました。

痛いふりをしているだけだ。ハリーは昨年度「闇の魔術に対する防衛術」の教師だったギルデロイ・ロックハートに右腕を骨抜きにされてしまいました。しかしマダム・ポンフリーは一夜でハリーの腕の骨を再生させました。

「マダム・ポンフリーなら何でも治せる。去年なんか僕の片腕の骨を再生させたんだよ。マルフォイは汚い手を使って怪我を最大限に利用しようとしてるんだ」

ハリーはハグリッドにこう言いました。そして時は流れクィディッチの開幕戦グリフィンドール対スリザリン戦が行われる日が近づいて来ましたが試合前最後の練習の時キャプテンのオリバー・ウッドがこう告げたのでした。

「相手はスリザリンではない!フリントが今しがた会いに来た。我々はハッフルパフと対戦する事になった!」

チーム全員が「どうして?」と訊き返すとオリバー・ウッドは「フリントの奴シーカーの腕がまだ治ってないからとぬかした」と答えて歯軋りをしました。でもそれは表向きの理由だとウッドも気づいているというわけです。

「理由は知れた事。こんな天気じゃプレイしたくないってわけだ。これじゃ自分たちの勝ち目が薄いと読んだんだ」

ハリーは怒って「マルフォイの腕はどこも悪くない!悪いふりをしてるんだ!」と言いました。しかしウッドは「判ってるさ。しかし証明できない」と吐き捨てるように言いました。こうして対戦相手は変更されたのでした。

グリフィンドールの初戦の相手はスリザリンからハッフルパフに変ったのでした。

今日の最後に
こうしてスリザリン・チームのキャプテンのマーカス・フリントは試合の直前にシーカーのドラコ・マルフォイの腕がまだ治っていないという理由で試合を回避するという手段に打って出て来て対戦相手は変更になりました。

グリフィンドールはハッフルパフと対戦する事になり対スリザリン戦は最後の試合に回される事になりました。マーカス・フリントは何故そういう選択をしたのか?実は極々最近にもスリザリンはこういう選択をしています。

「あの最終試合でスリザリンにペシャンコにされて私はそれから何週間もセブルス・スネイプの顔をまともに見られませんでしたよ」

入学直後の初めて飛行訓練授業でハリーの飛びっぷりを見てハリーをグリフィンドール・チームのシーカーに抜擢した時マクゴナガル先生はこう言って是が非でも昨年度より強いチームにしなくてはと言っていたんですよね。

つまりハリーがホグワーツに入学する前の年度のスリザリン対グリフィンドール戦もまた最終試合に回されてスリザリンは勝利しているんですよね。だからマーカス・フリントはこういう選択をしたというわけなんですよね。
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