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リーマス・ルーピンとハリーの関係の変遷について考える(2)(4回シリーズ)

「またいつかきっと会える」教師を辞めてホグワーツを去る時ルーピンはハリーにこう言いました。そしてルーピンとハリーはおよそ1年の空白を経てプリベット通り4番地で再会する事となりました。ヴォルデモートが復活した事を受けて不死鳥の騎士団が再結成されたからでした。(全3項目)

3-1.久々の再会
ルーピン先生に数多の闇の魔法生物を教わった事は翌年度ハリーが三大魔法学校対抗試合の代表選手になった時に役に立ちました。それは「第2の課題」で湖の中にいた水魔を退治するのに役に立ったというわけなんですよね。

「またいつかきっと会える」最後にルーピンがハリーにこう言って2人は別れました。ルーピンのこの言葉は実現しました。ルーピンとハリーはおよそ1年の空白を経てプリベット通り4番地で再会をする事になったんですよね。

それはハリーがダドリーと共に吸魂鬼に襲われてから3日後の事でした。ダーズリー一家3人が揃って出かけハリーは1人になりました。すると階下の台所ではっきりと何かが壊れる音がしてハリーは「泥棒だ」と思いました。

しかし次の瞬間には泥棒ならば声を潜めているはずだと気づきました。ハリーは杖を手に持つと部屋の扉の前に立って全神経を耳にしました。するとバーノン叔父さんが鍵をかけた扉が開いてハリーは驚き飛び上がりました。

部屋を出て階段の踊り場に立つと心臓が喉まで跳び上がりました。下の薄暗いホールに人影が8人か9人見えたからです。全員がハリーを見上げていました。すると聞き覚えのある低い唸り声がこう言うのが聞こえて来ました。

「おい坊主杖を下ろせ。誰かの目玉をくり貫くつもりか」

ハリーは半信半疑で「ムーディ先生?」と訊きました。すると「先生かどうかはよく分らん。なかなか教える機会がなかったろうが?ここに降りて来るんだ。お前さんの顔をちゃんと見たいからな」と言葉が返って来ました。

するとその次に若干かすれた声で「大丈夫だよハリー。私たちは君を迎えに来たんだ」と言うのが聞こえて来ました。この声にも聞き覚えがあるとハリーは思いました。しかも今度は心が躍りました。久しぶりに聞きました。

信じられない気持ちでハリーは「ル、ルーピン先生?本当に?」と訊きました。誰かが杖先に灯りを点すとホールを照らし出してリーマス・ルーピンは一番手前にいました。ルーピンはハリーに向かって笑いかけていました。

ハリーが階段を下りるとルーピンが手を差し伸べて来てハリーと握手をしました。おそよ1年ぶりの再会でした。

3-2.スネイプの課外授業を受けるのに当たって
ルーピンは何故プリベット通り4番地にハリーを迎えにやって来たのか?それはヴォルデモートが復活した事を受けて不死鳥の騎士団が再結成されルーピンもまたそのメンバーの1人として加わったからというわけなんですよね。

そのためルーピンはハリーの護衛をするため新学期初日の9月1日にキングズ・クロス駅まで付き添ったり聖マンゴ魔法疾患障害病院に入院したアーサー氏をハリーたち一行が見舞いに行く時にも一緒に来たりしたんですよね。

5年生のクリスマス休暇ハリーは初めてホグワーツを離れロンドンのグリモールド・プレイス12番地の不死鳥の騎士団の本部に滞在しました。ハリーたち在校生が学校に戻る時にもルーピンは護衛として付き添ったんですよね。

今回騎士団のメンバーとして新たに加わった闇祓いのニンファドーラ・トンクス通称トンクスも一緒でした。トンクスは新学期初日とハリーたちがアーサー氏の見舞いに最初に行った時にも護衛として付き添っていました。

一行は「夜の騎士(ナイト)バス」でホグワーツへと帰りました。ルーピンが右腕を上げると「バーン」と音がしてど派手な紫色の三階建てバスがどこからともなく一行の目の前に現れました。ロンは初めての乗車だそうです。

しかし「バーン」と音がする毎に激しく居場所を変えるバスのために6回も引っくり返る羽目になり「僕気が変ったよ。もうこいつには二度と乗りたくない」とぼやいたのでした。1回乗るだけでもう懲りてしまったそうです。

「校庭に入ってしまえばもう安全よ。いい新学期をねオッケー?」

人の気配のない道に油断なく目を走らせながらトンクスがこう言いました。一方ルーピンは「体に気をつけて」と言いながら在校生一同と握手をしていてそして最後に「いいかい」と言いハリーの順番が巡って来たのでした。

ハリーはクリスマス休暇明けから閉心術という魔法を学ぶためスネイプの課外授業を受ける事になりました。何でもダンブルドア校長がそう判断したそうです。スネイプ自身が12番地に来てハリーと会いそう告げたのでした。

ルーピンはハリーに「君がスネイプを嫌っているのは知っている。だがあの人は優秀な閉心術士だ」と言いました。さらに続けてシリウスも含めて私たち全員がハリーが身を護る術を学んで欲しいと思っていると言いました。

そして最後に「だから頑張るんだ。いいね?」と言ってハリーは「うん判りました」と答えました。ルーピンに諭すようにそう言われたもののスネイプの課外授業を受けるという事でハリーの気持ちは重苦しかったのでした。

3-3.シリウスと2人で
こうしてダンブルドア校長の肝煎りで始まったハリーが閉心術を覚えるためのスネイプの課外授業はスネイプが「憂いの篩」に移し替えておいた見られたくない記憶をハリーが覗き込んだ事で打ち切りとなってしまいました。

それはハリーそしてスネイプにとっても極めて後味の悪い事となりました。ハリーは見てしまったその記憶が自分を内側から蝕んで行くようなそんな気がしました。スネイプは常々ハリーの父親の事を強く非難していました。

でも両親が素晴らしい人だったと信じて疑わなかったからこそスネイプがどんなに悪口を言っても苦もなく嘘だと言い切る事ができました。ところが母親のリリーはともかく父ジェームズのほうはスネイプの言う通りでした。

父親を想う気持ちがハリーにとっては慰めと励ましの源になっていました。誰かにジェームズに似ていると言われる毎にハリーは内心誇りに輝いていましたが今は到底そんな気持ちにはなれません。するとだったんですよね。

そんな落ち込むハリーの事を心配してジニーが手を差し伸べてくれました。ジニーはフレッドとジョージに相談しハリーがシリウスと話したいというその願いを叶えてくれました。アンブリッジの部屋の暖炉を使ったのです。

学校の暖炉の中では唯一監視されていないからです。他ならぬアンブリッジ自身から聞きました。ハリーはアンブリッジの部屋の暖炉からグリモールト・プレイス12番地の厨房の暖炉に顔を出してシリウスと話したのでした。

そこに偶然居合わせたのがルーピンでした。ルーピンはハリーにそこで見た事だけで君の父さんを判断しないで欲しいとそう言いジェームズ・ポッターの事を庇いました。ところがその後に思わぬ展開が待ち受けていました。

もう二度と閉心術を教えないとスネイプが言った。ハリーがそう言うとシリウスは「あいつが何だと?」と叫んでルーピンはすぐさま「ハリー本当か?あいつが君の訓練を辞めたのか?」とハリーに問い質して来たのでした。

過剰とも思える反応に驚きながらハリーは「うん」と答えました。そしてどうでもいいから問題はない。本当の事を言うとほっとしているとも言いました。しかしシリウスは向こうに行ってスネイプと話すと言い出しました。

でも立ち上がったシリウスをルーピンが無理やり座らせ「誰かがスネイプに言うとしたら私しかいない!」ときっぱり言いました。さらにルーピンはハリーにまず君がスネイプの所に行き言わなくてはならないと言うのです。

「ハリー。君が閉心術を習う事は何よりも大切な事なんだ!判るか?何よりもだ!」

そんな事は到底言えないとハリーがそう応えるとルーピンは厳しくこう言いました。ハリーはルーピンの迫力と勢いに押されて「判った。判ったよ」と答えながらもすっかり落ち着かない気持ちになってしまったんですよね。

でもハリーは結局スネイプに閉心術の訓練を再開しろとは言いませんでした。そしてその事がハリーにとってはとんでもない出来事を引き起こす事に繋がってしまったのでした。それはルーピンにとってもだったんですよね。

シリウスを死なせる事になったのです。

今日の最後に
5年目の学期が明日から始まるという夏休み最後の日にマッド・アイ・ムーディがハリーに見せたのが不死鳥の騎士団の創立メンバーの写真でした。マッド・アイとしてはもちろん親切のつもりでハリーに見せたんでしょうね。

マッド・アイはハグリッドがハリーが1年生の時に両親の写真を集めてアルバムにして贈った事を知らなかったためハリーが両親のポッター夫妻の顔を一度も見ていないとそう思ってハリーにこの写真を見せたというわけです。

それはともかくこの創立メンバーの中には当然リーマス・ルーピンもいます。ルーピンは教師を辞めてホグワーツを去る時ハリーに「またいつかきっと会える」と言いましたがそれは不死鳥の騎士団が再結成される時だろう。

こう思ってハリーにそう言ったと私は思います。ルーピンもまたヴォルデモートはいずれ復活をして不死鳥の騎士団は再び結成される。そう思ったからこそハリーに「またいつかきっと会える」と言ったというわけですよね。

こうしてルーピンとハリーは再会したというわけなんですよね。

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