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リーマス・ルーピンとハリーの関係の変遷について考える(4)(シリーズ最終回)

ハリーに腰抜け呼ばわりされて激昂してグリモールド・プレイス12番地を去って行ったルーピンだったのですがビルとフラーの新居「貝殻の家」に訪ねて来たルーピンはハリーに対する感謝の思いを形で表してくれました。その申し入れにハリーは驚き舌が縺れたのでした。(全3項目)

3-1.その後のルーピン
ルーピンがグリモールド・プレイス12番地を出て行った直後ハリーはハーマイオニーには「あんまりだわ!」と言われロンからは「あんな事ルーピンに言うべきじゃなかったぜ」と言われてしまうわで散々だったんですよね。

その後のルーピンは一体全体どうしたのか?それを教えてくれたのは一旦はハリーとハーマイオニーの元を離れた後に奇跡の再会を果たしたロンでした。ロンは久方ぶりにラジオでルーピンの声を聞かせてくれたんですよね。

「ポッターウォッチ」と呼ばれていて本当の事を教えてくれる唯一の番組なんだそうです。そこにルーピンは「ロムルス」という名前で登場していました。番組に出演をすると毎回同じ事を繰り返し言っているのだそうです。

ハリー・ポッターはまだ生きているというご意見ですね?司会役で「リバー」という名前で出ているリー・ジョーダンがこう訊くとルーピンは「その通りです」ときっぱり答えてその根拠をこう説明したというわけですよね。

「もしハリーが死んでいれば死喰い人たちが大々的にその死を宣言するであろうと確信しています。何故ならばそれが新体制に抵抗する人々の士気に致命的な打撃を与えるからです」

続けてルーピンは「生き残った男の子」は今でも我々がそのために戦っているあらゆるものつまり善の勝利に無垢の力に抵抗し続ける必要性などの象徴なのですとも言いハリーの胸には感謝と恥ずかしさが湧き上がりました。

「もしハリーがこの放送を聞いていたら何と言いたいですか?」リーがこう訊くとルーピンは「我々は全員心はハリーと共にある。そう言いたいですね」と答えました。そしてその後に若干躊躇しながらこう付け加えました。

「それからこうも言いたい。自分の直感に従え。それは良い事だしほとんど常に正しい」

この後ロンの口からビルに聞いたと言ってルーピンの近況をハリーとハーマイオニーは聞きました。何でもルーピンはまたトンクスと一緒に暮らしているのだそうです。それにトンクスはかなりお腹が大きくなったそうです。

3-2.貝殻の家に
ハリーたち3人が「ポッターウォッチ」を聞いてロンがルーピンの近況報告をした直後にハリーが禁句の「ヴォルデモート」を口走ったためハリーたちは狼人間フェンリール・グレイバック率いる人さらい一味に捕まりました。

狼人間であるが故に魔法省に少なからぬ不信感を抱いていたグレイバックは魔法省に連れて行けば手柄を横取りされてしまうと恐れハリーたちをマルフォイの館に連れて行きました。そこにヴォルデモートがいたからでした。

ところがそこにベラトリックス・レストレンジが姿を現した事で思わぬ収穫がありました。グリフィンドールの剣を見て尋常ではない様子のベラトリックスを見てハリーが極めて重要な1つの事実を見破ったというわけです。

グリンゴッツのレストレンジ家の金庫にヴォルデモートの分魂箱がある。そこでハリーは一緒に捕まってマルフォイの館を脱出してビルとフラーの新居「貝殻の家」にやって来た小鬼のグリップフックに協力を依頼しました。

ハリーはグリップフックに「僕はグリンゴッツの金庫破りをする必要があるんだ」と言いました。紆余曲折を経てグリップフックはハリーの金庫破りを手伝うと言ってくれました。そして準備を始めた最中の事だったのです。

それはビルがハリーたちがマルフォイの館から助け出した杖職人のオリバンダー翁をミュリエルおばさんの家に送り届けた直後の事だったんですよね。正面玄関で「バーン」と音がし全員が一斉に音のほうを振り向きました。

「私だ。リーマス・ジョン・ルーピンだ!」

ビルにハリーたち3人は勢いよく立ち上がり杖を扉に向けました。ビルが「誰だ?」と叫ぶと風の唸りに消されないようこう叫ぶ声が聞こえて来ました。ハリーは背筋に冷たいものが走りました。悪い知らせと思ったからです。

「私は狼人間でニンファドーラ・トンクスと結婚した。君は貝殻の家の秘密の守人で私にここの住所を教え緊急の時には来るようにと告げた!」

これを聞いてビルは「ルーピン」と呟き扉に駆け寄り急いで開けました。勢い余ってルーピンは敷居に倒れ込みました。顔は真っ青で旅行マントに身を包み風に煽られた白髪は乱れていました。ルーピンは立ち上がりました。

「男の子だ!ドーラの父親の名前を取ってテッドと名付けたんだ!」

ルーピンは部屋を見回して誰がいるのかを確かめたその後に大声でこう叫びました。テーブル中が喜びに沸いて安堵の吐息を漏らしました。ルーピンが持って来たのは悪い知らせではなく吉報だったというわけなんですよね。

3-3.名付け親に
ルーピンは幸せで恍惚の表情でした。ルーピンはテーブルをわざわざ回り込んでハリーをしっかりと抱き締めました。グリモールド・プレイス12番地の厨房での出来事が嘘のようでした。ルーピンはハリーにこう言いました。

「君が名付け親になってくれるか?」

ハリーは「ぼ-僕が?」と言う舌が縺れました。ルーピンは「そう君だ。もちろんだ。ドーラも大賛成なんだ。君ほどぴったりの人はいない」と言いました。ハリーは「僕。ええ。うわぁ」と感激し驚きうれしいと思いました。

ビルはワインを取りに行きフラーはルーピンに一緒に飲みましょうと勧めていました。ルーピンは「あまり長くはいられない。戻らなければならないんだ」と言うとその場にいた全員ににっこりと笑いかけたというわけです。

「ありがとうありがとうビル」

ハリーがこれまで見たルーピンより何歳も若く見えました。ビルが全員のゴブレットを満たしてルーピンがこうお礼を述べて一同は立ち上がって杯を高く掲げました。そしてルーピンがこう音頭を取ったというわけですよね。

「テディ・リーマス・ルーピンに。未来の偉大な魔法使いに!」

赤ちゃんはどちらに似ていますかとフラーが訊くとルーピンは「私はドーラに似ていると思うんだがドーラは私に似ていると言うんだ。髪の毛が少ない」と答えました。何とテッド・ルーピンもまた七変化なのだそうです。

生まれた時は黒い髪だったのに1時間ぐらいで間違いなく赤くなったそうです。自分が戻る頃にはブロンドになっているかもしれないとルーピンは言いました。トンクスの髪の毛も生まれたその日に色が変わり始めたそうです。

ルーピンはワインを飲み干しビルがもう一杯注ごうとするとにこにこしながら「ああそれじゃいただくよ。もう一杯だけ」と受けました。そしてビルはすぐにワインをもう1本開けてルーピンの知らせは一同を夢中にしました。

新しい生命の吉報が心を躍らせました。グリップフックだけは突然のお祭り気分に無関心な様子で暫くするとこっそりと今や独占している寝室へと戻って行きました。もう一杯と勧められるワインをルーピンは断りました。

「さようならさようなら。2~3日の内に写真を持って来るようにしよう。家の者たちも私がみんなに会ったと知って喜ぶだろう」

ルーピンは再び旅行用マントを着てこう言うと別れの挨拶に女性を抱き締め男性とは握手をして笑顔のままで戻って行きました。ハリーには感謝こそすれ恨みなど全くないんだという事をこうしてハリーは知ったんですよね。

最後に
最初は教師と生徒という立場で出会ったリーマス・ルーピンとハリーだったのですが最後にはハリーはルーピンの息子の名付け親という事になりました。ルーピンも時が経つにつれて「あれで良かったんだ」と思ったのです。

ラジオ番組の「ポッターウォッチ」の中でルーピンはハリーに向かって「我々は全員心はハリーと共にある」と言いました。さらには「自分の直感に従え。それは良い事だしほとんど常に正しい」とも言ったというわけです。

それは自分は腰抜け呼ばわりされたが結果としては自分は妻の元に戻って良かった。これで良かったんだと思う事ができた。それは我が子が誕生する瞬間に立ち会う事ができて最上の喜びを味わう事ができたからでしょうね。

この喜びを味わう事ができたのはハリーのお陰だ。そう思ったからこそ感謝の気持ちとしてハリーを息子の名付け親にしたというわけなんですよね。

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