さて!今年も13週間「52回」に渡って第7巻「死の秘宝」のアルバス・ダンブルドアをやります。グリモールド・プレイス12番地にあったヴォルデモートの分魂箱をマンダンガス・フレッチャーが持ち去って行った事が判りハリーは屋敷しもべ妖精のクリーチャーにマンダンガスを連れて来て欲しいと依頼したのですが・・・(全3項目)

3-1.次の日もさらにその次の日も
レギュラス・ブラックの偽の分魂箱を授与されて俄然やる気を出した屋敷しもべ妖精のクリーチャーにハリーは本物の分魂箱を持ち去ったマンダンガス・フレッチャーを連れて来て欲しいとそう依頼したというわけですよね。

何せ亡者がうようよしている湖中央の小島から「姿くらまし」をして逃げて来られたくらいだからマンダンガスを捕まえる事など数時間もあれば十分だろうと確信していたのでハリーは期待感を募らせていたというわけです。

そのためハリーは午前中はずっと家の中をうろうろしていました。しかしクリーチャーはその日の午前中も午後になってからも戻っては来ませんでした。日も暮れる頃になるとハリーは落胆すると共に心配になって来ました。

夕食もハーマイオニーが様々な変身術をかけてみたもののほとんど黴臭いパンばかりでどれも上手く行かずハリーは落ち込むばかりでした。クリーチャーは次の日もその次の日も帰って来ませんでした。そしてだったのです。

マント姿の2人の男が12番地の外の広場に姿を現し見えないはずの屋敷の方向をじっと見たまま夜になっても動きません。ハリーにハーマイオニーと一緒に客間の窓から覗いていたロンが2人にこう見解を述べたというわけです。

「死喰い人だな。間違いない」

「僕たちがここにいるって知ってるんじゃないか?」こう訊くロンにハーマイオニーが「そうじゃないと思うわ」と答えました。そう言いつつもハーマイオニーは怯えた様子でした。何故そうじゃないと言えるのでしょう?

「もしそうならスネイプを差し向けて私たちを追わせたはずよ。そうでしょう?」

さらにスネイプはここに来てマッド・アイ・ムーディの呪いで舌縛りになったと思うかと訊くロンにハーマイオニーは「ええ」と答えました。そうでなければスネイプは12番地への入り方を連中に教えられるからだそうです。

ハーマイオニーは多分あの死喰い人たちは自分たちが現れるのではと見張っていると言うのです。ここグリモールド・プレイス12番地の屋敷の所有者がハリーだと知っている。何故ならばそれはこういう事なんだそうです。

「魔法使いの遺言書は魔法省が調べるという事。覚えているでしょう?シリウスがあなたにこの場所を遺した事は判るはずよ」

「どうしてそんな事を?」と訊きかけたハリーにハーマイオニーがこう答えたのでした。

3-2.侵入者
死喰い人が外にいるという事実が12番地の雰囲気をなお一層陰気にしていました。アーサー氏の守護霊の他は外から何の連絡も入っていない事も加わってストレスが段々と表に顔を出して来る事になってしまったんですよね。

落ち着かない苛立ち感からロンはポケットの中で「灯消しライター」をもてあそぶという困った癖がついてしまいました。この事には特に「吟遊詩人ビードルの物語」を調べていたのでハーマイオニーが腹を立てたのでした。

灯りが点いたり消えたりするのが気に入らなかったのです。クリーチャーがいなくなって3日目の夜もまたしても客間の灯りが吸い取られてしまったのでハーマイオニーが「辞めて頂戴!」と叫ぶ事となってしまったのでした。

ロンは「ご免ご免!」と謝り「灯消しライター」をカチッと言わせて灯りを戻し「自分でも知らない内にやっちゃうんだ!」と言いました。そんなロンにハーマイオニーは何か役に立つ事をして過ごせないのかと言いました。

するとロンは「どんな事さ。お伽噺を読んだりする事か?」と反論しました。これにハーマイオニーは「ダンブルドアが私にこの本を遺したのよ」と言い返しました。それに今度はロンがこう言ったというわけなんですよね。

「そして僕には灯消しライターを遺した。多分僕は使うべきなんだ!」

ロンとハーマイオニーの口喧嘩に耐えられなくなったハリーは2人に気づかれないようそっと部屋を出て厨房に向かいました。そこがクリーチャーが現れる可能性が一番高いのでハリーは何度も足を運んでいたというわけです。

ところが玄関ホールに続く階段を中ほどまで下りた所で玄関の扉をそっと叩く音が聞こえて来るのに続いて金属音と鎖の音が響いて来ました。神経の1本1本が張り詰めてハリーは杖を取り出し階段脇の暗がりに移動しました。

じっと待っていると扉が開いて隙間から街灯に照らされた小さな広場がちらりと見えました。マントを着た人影が僅かに開いた扉から半身になって玄関ホールに入り扉を閉めました。すると例の現象が起きたというわけです。

マッド・アイの声で「セブルス・スネイプか?」と言いホールの奥で埃の姿が立ち上がりだらりとした死人の手を上げてするすると向かって行ったその後に静かな声がアルバスあなたを殺害したのは私ではないと言いました。

呪いは破れて埃の姿はまたも爆発しました。その後に残った灰色の埃が覆ったので侵入者を見分けるのは不可能でした。ハリーは埃の真ん中に杖を向けると「動くな!」と叫びました。その次はブラック夫人が叫ぶ番でした。

ロンとハーマイオニーも侵入者に気づいてハリーと同様に正体不明の男に杖を向けながら階段を下りて来ました。男は両手を挙げて下の玄関ホールに立ち「撃つな私だ。リーマスだ!」とそう名乗ったというわけなんですよね。

それを聞いてハーマイオニーは「ああ良かった」と弱々しく言うと杖をブラック夫人の肖像画に向けました。バーンという音と共にカーテンが閉まって静けさが戻ってロンも杖を下しましたがハリーだけは下しませんでした。

ハリーは大声で「姿を見せろ!」と言いました。

3-3.ルーピンと厨房へ
リーマス・ルーピンが降伏の証に両手を高く挙げたままで明るみに進み出て来ました。そして「私はリーマス・ジョン・ルーピン」と名乗った後にこう述べたというわけです。これを聞いてハリーはようやく杖を下しました。

「狼人間で時にはムーニーと呼ばれる。忍びの地図を製作した4人の1人だ。通常トンクスと呼ばれるニンファドーラと結婚した。君に守護霊の術を教えたがハリーそれは牡鹿の形を取る」

ハリーは杖を下しながら「ああそれでいいです」と言いました。そして「でも確かめるべきだったでしょう?」と問いかけました。するとルーピンもハリーの意見に賛成でハリーたち3人にこう言ったというわけなんですよね。

「闇の魔術に対する防衛術の元教師としては確かめるべきだという君の意見に賛成だ。ロン、ハーマイオニー、君たちはあんなに早く警戒を解いてはいけないよ」

ハリーたちは階段を駆け下りました。厚い黒の旅行用マントを着たルーピンは疲れた様子だったものの3人を見てうれしそうな顔をしました。そして3人に「それじゃセブルスの来る気配はないのかい?」と訊いて来たのでした。

ハリーは「ないです」と答えて「どうなっているの?みんな大丈夫なの?」と訊き返しました。ハリーにしてみればそれが一番気になる事というわけです。ハリーのこの問いにルーピンはこう答えたというわけなんですよね。

「ああ。しかし我々は全員見張られている。外の広場に死喰い人が2人いるし」

ハリーが「知ってます」と言うとルーピンは「私は連中に見られないように玄関の外階段の一番上に正確に姿現わししなければならなかった」と言いさらには「連中は君たちがここにいるとは気づいていない」と言いました。

知っていたら2人ではなくてもっと人を置くはずだからだそうです。そしてハリーたちに話したい事が沢山あるしハリーたちが「隠れ穴」からいなくなった後に何があったかを知りたいので下に行こうとルーピンは言いました。

ハリーたち3人とルーピンは厨房に入りルーピンは旅行用マントからバタービールを取り出して4人はテーブルを囲みました。ここ12番地に来たのが結婚式当日ではなく3日後の今日だった理由をルーピンはこう説明しました。

「ここには3日前に来られるはずだったのだが死喰い人の追跡を振り切らなければならなくてね」

そして次にルーピンは「それで君たちは結婚式の後まっすぐここに来たのかね?」と訊きハリーが「いいえ。トテナム・コート通りのカフェで2人の死喰い人と出くわしてその後です」と答えるとルーピンはこう言いました。

「何だって?」

驚いたルーピンはバタービールをほとんどこぼしてしまいました。ハリーたちから事の次第を聞き終えたルーピンは一大事だという顔をしました。ルーピンもハリーたちが何故死喰い人と遭遇したのか分らなかったからです。

今日の最後に
ダンブルドアが死んだその日リーマス・ルーピンとニンファドーラ・トンクスはトンクスが押し切る形で渋るルーピンと結婚する事になりました。そしてルーピンは結婚式が襲われた後の経過報告をしに12番地を訪れました。

こうしてグリモールド・プレイス12番地にやって来たルーピンでしたが外で見張っている死喰い人たちに見つからないよう玄関の外階段の一番上に正確に「姿現わし」をしなくてはなになかったとハリーたちに告げています。

これが実は後に大変役に立つ事になるんですよね。ちなみにルーピンは外で見張っている2人の死喰い人はハリーたちがここ12番地にいる事に気づいていない。気づいていれば2人ではなくもっと人を置くはずだと言っています。

でも実際にはルーピンは開心術で見張っている死喰い人たちの心を見通して「気づいていない」と知ったというわけです。ヴォルデモートは開心術に長けている事を隠そうともしませんが通常は隠したがる能力なんですよね。

ルーピンもまたそうだというわけなんですよね。ところでこのシリーズではよくある事ですが本日の記事も背景説明の内容に終始してしまいました。
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