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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。


アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その2(14)(52回シリーズ)

ハリーは一旦歩くを辞めて考えた末にアンブリッジの部屋に分魂箱を探しに行く事にしました。ハリーが予想していた通りでアンブリッジの部屋からロケットは見つかりませんでした。ところがそこでハリーはリータ・スキーターが書いた「あの本」を見つけたのでした。(全3項目)

3-1.アンブリッジの部屋に
アラスター・ムーディの「魔法の目」が埋め込まれているその扉にはドローレス・アンブリッジの「魔法大臣付上級次官」の肩書きが書かれた名札の下に新しくてより光沢のあるこの名札があったというわけなんですよね。

マグル生まれ登録委員会委員長

ハリーは十数人のパンフレット作業員を振り返りました。仕事に集中しているとは言え目の前の誰もいないオフィスの扉が開けば気づかないわけはないというわけです。そこでハリーは内ポケットからあれを取り出しました。

小さな脚をごにょごにょと動かしている変な物すなわち「おとり爆弾」です。ハリーは「透明マント」を被ったまま屈んでそれを床に置きました。目の前の作業員たちの足の間を「おとり爆弾」は走り抜けて行ったのでした。

ハリーが扉のノブに手をかけて待っているとやがて大きな爆発音がして隅のほうから刺激臭のある真っ黒な煙がもうもうと立ち上がりました。前列にいたあの若い魔女が悲鳴を上げました。仲間の作業員も飛び上がりました。

そして騒ぎの元はどこだとあたりを見回しピンクの紙があちこちに飛び散りました。ハリーはノブを回してアンブリッジの部屋に入り扉を閉めました。入った部屋の内装を見てハリーはタイムスリップしたかと思いました。

その部屋はホグワーツのアンブリッジの部屋と寸分の違いもなく襞のあるレースのカーテンに花瓶敷にドライフラワーなどがありとあらゆる表面を覆い壁も同じ飾り皿で首にリボンを結んだ色鮮やかな子猫の絵がありました。

子猫は吐き気を催すような可愛さでふざけたりじゃれたりしています。机には襞飾りをつけた花柄の布が掛けられています。マッド・アイの目玉の裏は望遠鏡の筒のような物が取りつけられていて外を監視する事ができます。

ハリーが覗いてみると外の作業員たちはまだ「おとり爆弾」の周りに集まっていました。ハリーは筒を引っこ抜いて扉に穴が開いたままにして「魔法の目」を筒から外してポケットに入れると再び部屋に向き直ったのでした。

そして杖を上げると・・・

3-2.アンブリッジの部屋を家探ししていると
ハリーは小声で「アクシオ。ロケットよ来い」と唱えました。しかし何事も起こりません。もっともハリーは起こるとも思っていませんでした。アンブリッジが保護呪文や呪いを熟知しているのは当然だからというわけです。

そこでハリーは急いで机の向こう側に回り引き出しを開け始めました。羽根ペンやノートにスペロテープがありハリーは引き出しからとぐろを巻いて立ち上がる呪文のかかったクリップを叩き返さなくてはなりませんでした。

飾り立てた小さなレースの箱は髪飾りのリボンや髪留めで一杯でした。しかし肝心のロケットはどこにも見当たりません。机の後ろにファイル・キャビネットがあったのでその次にはハリーはそこを調べにかかったのでした。

ホグワーツにあるフィルチの書類棚と同じで名前のラベルを貼ったホルダーがぎっしりと並んで一番下の引き出しまで調べた時に気になる物が目に止まりハリーは手を止めました。アーサー・ウィーズリー氏のファイルです。

アーサー・ウィーズリー
血統
純血。しかしマグル贔屓であるという許し難い傾向がある。
「不死鳥の騎士団」のメンバーである事が知られている。
家族
妻〔純血〕子供7人。下の2人はホグワーツ在学中。
(注)末の息子は重病で現在在宅。魔法省の検察官が確認済み。
警備
監視中。全ての行動が見張られている。問題分子ナンバーワンが接触する可能性大(以前にウィーズリー家に滞在していた)

アーサー氏のホルダーを元に戻して引き出しを閉めながらハリーは「問題分子ナンバーワンか」と呟きました。それが誰なのか判るような気がしました。それは他に隠し場所はないかと体を起こして眺め回している時でした。

思った通りで壁には自分のポスターが貼られていて胸の所に鮮やかな文字で「問題分子ナンバーワン」と書かれています。隅には子猫のイラストが入った小さなピンクのメモが留めてありハリーは近寄って行って読みました。

そこにはアンブリッジの字で「処罰すべし」と書いてありました。ハリーはますます腹が立ち花瓶やドライフラワーの籠の下を探しました。しかしロケットはありません。でもハリーは見つかるとも期待していませんでした。

当然そんな所にあるはずがないと思いました。ところが最後にもう一度部屋の中をざっと見回した時にハリーの心臓が一拍ずつ飛びました。机の脇の本棚に立て掛けられている小さな長方形の鏡にそれが写っていたのでした。

アルバス・ダンブルドアがハリーを見つめていたのです。

3-3.それは鏡ではなく本
ハリーは走って部屋を横切りそれを取り上げましたが触れた途端にそれは鏡ではなく本である事が判りました。ダンブルドアは光沢のある本の表紙から切なげに笑いかけ帽子を横切り緑色の飾り文字でこう書かれていました。

アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘

胸の上には若干小さな文字でベストセラー「アーマンド・ディペット偉人か愚人か」の著者リータ・スキーター著と書かれています。ハリーが適当にページをめくると肩を組み合った十代の少年が大笑いしている写真でした。

その笑い方は不謹慎なほどで全頁写真でした。ダンブルドアは肘のあたりまで髪を伸ばしビルとフラーの結婚式の時のビクトール・クラムを思い出させるような短い顎髭をうっすら生やしています。ロンを苛立たせた鬚です。

ダンブルドアと並んで大笑いしている少年は陽気で奔放な雰囲気を漂わせ金髪の巻き毛を肩まで垂らしています。ハリーは若い時のエルファイアス・ドージかもしれないと思いましたが説明文を確かめる事はできませんでした。

部屋の扉が開き後ろを振り返りながら魔法大臣パイアス・シックネスが入って来たからです。そうでなければハリーは「透明マント」を被る暇がなかったでしょう。事実ハリーはシックネスに見られたのではと懸念しました。

シックネスは腑に落ちないという顔でハリーの姿がたった今消えたあたりを暫く見つめたまま動きませんでした。シックネスはハリーが慌てて棚に戻した本の表紙のダンブルドアが鼻の頭を掻く仕草を見たと納得したようです。

シックネスは机に近づきインク壷に差してある羽根ペンに杖を向けました。羽根ペンは飛び上がってアンブリッジへの伝言を書き始めました。ハリーはゆっくりとほとんど息を止めて部屋の外へと抜け出したというわけです。

パンフレットの作業者たちはまだ弱々しく煙を吐き続けている「おとり爆弾」の周りに集まっていました。ハリーはあの若い魔女の声を後にして急いで廊下を歩き出すとエレベーターに戻りながら選択肢を考えたんですよね。

「実験呪文委員会からここまで逃げて来たに違いないわ。あそこは本当にだらしないんだから。ほらあの毒アヒルの事を覚えてる?」

元々ロケットが魔法省に置いてある可能性は少なかったし人目の多い法廷にアンブリッジが座っている間は魔法をかけてロケットの在り処を聞き出すなんて事は望むべくもない。ハリーはそう考えたというわけなんですよね。

ところがだったのです。

今日の最後に
ハリーはビルとフラーの結婚式の翌朝に初めてグリモールド・プレイス12番地のシリウスの部屋に足を踏み入れ母リリーがシリウスに宛てて出した手紙を見つけました。ところが何とその手紙は破り取られていたんですよね。

その手紙にはバチルダ・バグショットがダンブルドアについての驚くような話を知っている。ダンブルドアがその事を知ったら喜ぶかどうかと綴られていました。それは一体どこまで信じていいのか分からない話だそうです。

ところが「だって信じられないのよ。ダンブルドアが」という所までで手紙は切れていました。それが息子のハリーもまたアルバス・ダンブルドアのその事実を知って母リリーと同様に驚愕をさせられる事になるんですよね。

それはダンブルドアの隣にいて一緒に不謹慎なほどに大笑いしている少年が誰なのかという事が問題なんですよね。

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